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ノハ ゚⊿゚)ヒートは木の葉とともに去るようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ





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 --夏。

('A`) 「……何年ぶりだろう」

北海道、新千歳空港に、大きな荷物を下げたドクオの姿がある。

('A`) 「北海道って、こんなに涼しかったんだ」

胸にぽっかりと大きな穴が空いているような気がする。

('A`) 「さて、夢もかなえたことだし……頑張るとするか」

そう呟いてみても、顔にやる気は現われない。
必死に勉強して資格をとり、道内に就職を決め、やっと、帰ってきた。それなのに……



~~~~~~~~~~~~~

在りし日、大学の講義の休み時間。

ノハ ;⊿;)「うオーイぃいい!!ドクオぉお!!」

('A`) 「……なんだよ声デケェ」

ノハ ;⊿;)「昨日の『木曜どうだっけ』、録画し忘れたぁあああ!」

('A`) 「はぁそりゃ残念」

ゼミ友である素直ヒートは、ドクオが北海道出身ということを知ると目を輝かせ、
北海道出身タレントの大ファンであることをアピールし、ドクオと詳しい話をしたがった。

ノハ ;⊿;)「なんだこのヤロー!!ひとごとだと思って!!アタシのコイヅミさんがぁああ」

('A`) 。o(マンドクセ)

ドクオはいつも、彼女の話を軽く流していた。
友達もほとんどおらず、勉強一筋のドクオにとっては、全く興味のないことだったからだ。


 --ある日は

ノハ ゚⊿゚)「ドクオおおお!!おい、『スープカレー』って美味いの!?ネエ!!」

('A`)「食ったことねぇよ」

ノハ ゚⊿゚)「都内に『マッシヴスパイス』っていうお店が出来たんだって!行こうよ!!」

('A`) 。o(マンドクセ)

ドクオは幼いころに北海道を離れたため、思い出らしき思い出もほとんどないのに、
ヒートはドクオに『北海道の美味い話』を根掘り葉掘りききたがる。

ノハ ゚⊿゚)「ムリヤリにでもつれていく!道民のくせに許せなぁあああい!!!」

('A`;) 「ちょwwおまww」

赤いママチャリの後ろに乗せられ、猛スピードで拉致されるドクオ。
ちなみに、初めて食べるカレーはドクオの口に合わなかった。
ヒートは美味い美味いと食べていたが。


 --またある日は

ノハ ゚⊿゚)「ドクオ!バーニングサマーだ!トマコマの応援行くぞぉおお!!」

('A`;)「はぁ?駒苫(こまとま)?高校野球か?」

ノハ#゚⊿゚)「道民はトマコマを応援するっ!!40秒で支度しろおおおおおおおお!!」

などと、はるばる兵庫県西宮市まで拉致されたこともある。

 -- -- --



 --落ち葉の積もる秋

ならんでキャンパスを歩いていた二人。

ノハ ゚⊿゚)「道民のドクオはいいなぁ、アタシもいつか北海道に行ってみたいなぁ……」

('A`)「……俺を道民と呼ぶのかよ」

ドクオは小さい頃、両親の死によって本州の親戚に預けられた。
親のいない子として、まるで世界中から冷たい視線を受けるようにして育ち、
それでも頑張ってこれたのは「俺は異邦人だ」という意識があったからに他ならない。


いつも、「ここではないどこか」に居て
いつか、「ここではないどこか」へと去ってゆく
そのために、今はたった一人で頑張らなければならない。

('A`)「……もし北海道に帰っても、俺の家族がいる訳じゃねぇし」

そんな想いが、つい口をついて出た。すると

ノハ ゚⊿゚)「ドクオ、家族が欲しいの?……ちょっと、待ってて」

('A`)「え?」

ヒートは、街路樹の根元へとかけて行き、

ノハ ゚⊿゚)「ホラ、これ……あげる」

数枚の木の葉を持って、ドクオのもとへ帰ってきた。

('A`;)「な…何だよそりゃ?」

ノハ ゚⊿゚)「ドクオの新しい家族を紹介するね、『葉っぱのフレディ』!!」

('A`;)「はぁ!?」

ノハ ゚⊿゚)「……と、『ジェイソン』と『ダミアン』と『ピンヘッド』!!」 

「仲良くしてね」という言葉とともに、ドクオに木の葉が押し付けられた。

('A`;)「……バカじゃねぇの?」

ノハ ゚⊿゚)「…気に入らない?」

('A`;)「ったりめぇだろ、ふざけやがって!!」

バカにされたような気がして、木の葉を投げ捨て、早足になるドクオ。


ノハ ゚⊿゚)「仕方ないなぁ……んじゃぁ、さ」

ヒートは、ドクオの後姿に向かって、ぽつりと言った。



 「私が、ドクオの家族になってあげる」


('A`)「……ッ!?」

ノハ ゚⊿゚)「その代わり……私をドクオと一緒に…北海道に連れて行って」

「約束よ」と。



その時から、故郷の地で暮らすことがドクオの夢となった。

ドクオはその夢をかなえるため、それまで以上に努力した。

でも結論から言うと、ヒートが北海道の地を踏むことは無かった。



~~~~~~~~~~~~~

空港と札幌駅を結ぶ電車を下り、地下鉄を乗り継ぐ。

('A`) 「十数年ぶりの故郷だってのに、嬉しくもなんもないや」

約束をした年の冬、ヒートは高熱で倒れ、そのまま他界した。
インフルエンザによる、急性脳炎だった。

('A`) 「あれだけここに帰ってこようと、努力したのになぁ」

空港についてからずっと、ドクオは考えていた。

ヒートのおかげで目指した故郷は結局、ヒートの憧れた故郷だったのだと。

「ここではないどこか」じゃない「ここ」は、結局、ヒートと一緒に目指した「ここ」だったのだと。

('A`) 「約束……破りやがって」

地下鉄の出口を上がって地上に出たとき、風が吹いた

('A`;) 「うおっ、夏なのに寒みぃ…さすが北海道!!上着、上着ださねぇと」


ドクオがカバンから、上着を取り出した。すると、

      はらりと

('A`) 「…………あ!!」

          胸ポケットから舞い落ちる、一枚の木の葉

('A`) 「あれは……ヒート!?」


   木の葉は風に舞い上がり、くるくると飛び去ってゆく

('A`) 「オマエ……守ってくれてたんだ、オレとの約束!!」

ドクオは、やっと気づいた。
 --ずっと、そばにいてくれてるんだと

('A`) 「わかった、わかったよ、あのときの約束な……」

ドクオは、やっと心を決める。
そう、ヒートと過ごした思い出を連れ、胸に抱きしめて………

('A`) 「今度は俺が守る」

これから、この地で、「ここ」で思い出を作っていこう……と。



== ノハ ゚⊿゚)ヒートは木の葉とともに去るようです ==

            - 終わり -



2_20091229191729.jpg







この小説は2007年4月14日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:++Tq/XbF0 氏
作者がお題を募集して、それを元に小説を書くという形式のものです


お題
・木の葉
・('A`) 「今度は俺が守る」
・バーニングサマー
・ノハ ゚⊿゚)とか


ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/29 19:18 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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