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('A`)ドクオは公園生活をこよなく愛するようです


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




20070503062452.jpg



今日は聖バレンタイン。
なんかよく分からん地球磁場に捕えられた陽子と電子から成る放射線帯・・・・・・ではなく、
気になるアイツに乙女がチョコレートを渡す、言わば勝負の一日。

この俺・・・・・・ドクオにとって、この日は本来ならばただの平日として過ごさねば精神バランスに
異常をきたしてしまう一日のはずだったが、
何の因縁か今年に限っては麗しき乙女達と同じく勝負の一日となってしまったのだった。

今、俺は手に「強制撤去」反対と書かれたプレートを持ち、立ち並ぶ美府市役所職員と
何台かの重機・・・・・ショベルカーと対峙している。

何故か。

俺は諸事情(聞くなよ)によって公園生活を送っている。
まぁ、これはこれで中々気に入っているのだが、
突如、その苦しくも楽しいこの状況をぶち壊すと吐かしやがったド阿呆どもが現れた。

先も述べた市役所職員達である。

無論、公園生活をこよなく愛する者達がそれに「はいそうですか」等と従うわけもなく、
全面抗争という形で今日この日を迎えたのだった。

( ,,゚Д゚)「早くこの場を立ち去りなさい!」

市役所職員の中でボス的存在だと思われる奴が、スピーカーを使って叫んでいる。

(#'A`)「うるせー!俺達の生活を破壊すんじゃねー!」

そのスピーカーの拡声に負けじと、俺は大声で言い返した。

(#^ω^)「そうだお!大体、撤去の通告が実行日の二日前とかどんだけだお!!」

俺の隣で叫んでいるのは公園生活をこよなく愛する者の仲間である、ブーンだ。

( ,,゚Д゚)「とにかく!既にこの公園からの立ち退きは決定事項です!」

説明も糞もあったもんじゃない職員の返答に、俺達の憤りはピークに達した。

(#^ω^)「ふざけんなお!これでも一応は税金(消費税)払ってお前等の収入に貢献してんだお!
      それなりの誠実な態度ってもんがあるお!!」

この言葉に職員が逆ギレした。

( #゚Д゚)「黙れこのホームl(放送禁止用語により省略)どもが!
      大人しく退かんと実力行使すんぞゴルァ!!」

(#'A`)「テメェ今なんて言いやがったァ!
     世の中には言っていいことと悪いことがあるだろうがボケェ!!」

( #゚Д゚)「何度でも言ってやるよこのホーm(放送禁止用語により省略)が!!
      ホー(放送禁止用語により省略)なんざ社会の役にも立たねぇくせしやがって
      何様のつもりだゴルァ!!」

(#'A`)「貴様ァ!この街の空き缶は誰によって回収されてると思ってんだ!!」

( #゚Д゚)「重機!!撤去開始ィ!!」

とうとう俺達の叫びを無視して職員達が動き出した。

大声で張り合ってはいたが、実力行使に出られたら俺達に成す術はない。

(;'A`)「畜生!止めろこの鬼がァ!」

真っ先に潰されたのはブーンのスイートホームだった。
青いカラーリングが映える住居は、重機によってあっという間に残骸と化した。

(;^ω^)「うわあああ!!僕の家がァ!!」

ブーンが泣きながら崩れ落ちた。

( #゚Д゚)「なぁにが家だ!ただのビニールh(放送禁止用語により省略)だろうが!」

この職員は世界最低のクズ野郎らしい。

(#'A`)「糞職員がぁ!!
     ブーンがあのスイートホームを建設するのにどれだけの費用をかけたと思ってやがるんだ!
     桁が四つの金額と二ヶ月だぞ!!」


俺は燃え盛る怒りの矛先を重機を操る操縦者にも向けた。

(#'A`)「おいその重機の運転手!!
     テメェ自分の家を壊されたらどう思うんだよ!!」

( ∵)

(#'A`)「何か言え!!」

( ∵)

無反応UZEEEEEEEEEE!!!
この際自分のことは棚に上げまくってやる!!


(#'A`)「ふざけんなオイ!
     どうせお前バレンタインだっつーのに
     チョコレートの一個も貰えなかったからって憂さ晴らししてんだろ!
     そんな能面みたいな顔だったら当たり前だわバーカ!!」

( ∵)

('A`)「・・・・・・お?」

( ∵)

突然重機の動きが止まった。
図星だったか・・・・・・その精神ダメージは俺が1番知っているぜ。

が、次の瞬間重機はこちらを向いた。

( ∵) ビキビキ

(;'A`)「え!?キレてんの!?全ッ然表情変わってないんですけど!!」

焦る俺を見下ろしながら、運転手はアクセルを踏んだ。

(;'A`)「うおおお!!」

俺はへたり込んでいるブーンの襟元を引っつかみ、走り出した。

重機とは言え、そのスピードは結構なものがある。

しかしこっちだって空き缶拾いで鍛えた強靭な足腰があるのだ。
そう簡単に・・・・・・

ってあれ?簡単じゃなくてもそのうち俺轢き殺されるんじゃね?

(;'A`)「畜生ー!!止まらんかこの野郎ー!!」

逃げてる方の台詞ではない台詞を吐きながら、俺はブーンを引っ張りながら全力疾走した。


( ;ω;)「おっ・・・・・・おっ・・・・・・僕の、僕の家が・・・
       ・・・ローンまで組んで手に入れた夢の一戸建てが・・・・・・」

('A`)「ブーン!気持ちは分かるが今はそんな場合じゃない!!
    お前はその足の速さを活かして皆を守ってくるんだ!!」

公園生活をこよなく愛する者達の中には、余り体力に自信の無い人達だって沢山いる。

もしもの時には若い奴らや丈夫な奴らが助け合っているのだ。

('A`)「俺はこのバレンタインにチョコレートを一つも貰えなかった阿保を
    引き付けておくから行くんだ!!」

( ^ω^)「・・・・・・わかったお!!無茶するなお!!」

熱い眼差しを交わし合って、ブーンは得意の両手を広げた走りで去っていった。


(;'A`)「ハァ、ハァ・・・・・・!」

( ∵)

畜生、相変わらず憎たらしい顔しやがって。

(#'A`)「だからその仏頂面オブ・ザ仏頂面をどうにかしろっつってんだろ!!
     このキング・オブ・仏頂面!!」

後ろを見ながらわざと挑発してみたが仏頂面だから効果があったかどうかは分からない。

それに恰好付けてブーンを逃がしたは良いが、この先のことは何一つ考えていない。

(;'A`)「ぶっちゃけこれはもうダメかも知れんね・・・・・・」

そろそろ足も限界だ。


('A`)「・・・・・・ハッ!」(ピコーンAAは各自ご想像下さい)


そんな絶対絶命の俺の頭に、素晴らしい閃きが舞い降りて来た。

('A`)「あっちにかわいい女の子がチョコレート配りながら歩いてんぞ!!」


( ∵)

(∵)

俺はその一瞬の隙を突いて横に跳んだ。

(∵)

( ∵)

(;∵)


今更気付いたって遅い。
仏頂面操る重機は見事に噴水へ突っ込んで横転した。

(#'A`)「ざまあみろ!!」

しかしいつまでも勝利の余韻に浸ってはいられない。
俺は直ぐさま立ち上がり、ブーン達戦友の元へと向かった。

戻ってみると、そこは酷い有様だった。

殆どの家が破壊され、残骸と化していた。

間に合わなかったか・・・・・・!!

悔しさが込み上げる。

しかし、見渡して見ると、ただ一軒だけ破壊されていない家があって、その周りをブーン含む戦友達が取り囲み、さらにその周りを糞職員達が取り巻いていた。


('A`)「あれは荒巻さんの・・・・・・!」

公園内の長老的存在である荒巻さんは、公園生活30年というベテランだ。

( ;゚Д゚)「退けと言ってるだろうがゴルァ!!」

にじり寄る職員達に、戦友達は怯む事なく立ち塞がっている。

( ^ω^)「無駄だお!荒巻さんの頑丈な砦を崩せた奴は今までいないお!!」

ブーンの言う通り、三十年に渡って改築と増築、強化を続けていた荒巻さんの家はもはや耐震住宅に匹敵する頑丈さを備えている。

( ^ω^)「しかも最終手段の錆びた鍵まで使用中だお!!」

最終手段、錆びた鍵。

荒巻さんの砦のドアには南京錠が掛かっていて、普段は開けっ放しであるが、
このような緊急事態にその南京錠を閉め、そのドアの前に陣取るのだ。

しかも唯一の鍵は錆びていて使い物にならないし、荒巻さんがドアのすぐ奥にいるためカッターなどで切断は出来ない。

長年積み上げてきた強固な砦と知恵の編み出した技だ。

( ;゚Д゚)「クッ・・・・・・!」

/ ,' 3「ホッホッホ、伊達に長生きしてはおらんぞい」

しかし、これはあくまで篭城策であって、相手を追い返す程の効果はない。

(;'A`)(どうしたもんかな・・・・・・)


そんな膠着状態に陥った俺達に、思わぬ味方が現れた。


('、`*川「ほら、あれでしょ、強制撤去とかいうの」

从 ゚∀从「ああ。それにしても流石に横暴過ぎるわよねぇ?」

('、`*川「そうよねぇ。
      あの人達が空き缶拾ってくれたり、年寄りの手助けしたりしてるの知ってるのかしら」

道端会議大好き、主婦の皆々様方がまるで援護射撃のような会話を始めたのだ。

しかも凄まじい勢いで会議参加人数は増えていき、職員達を軽蔑の目で見てくる。

( ;゚Д゚)「ヌヌヌ・・・・・・!」

職員が苦虫を百匹噛み潰したような顔をして、唐突に背を向けて足早に歩き出した。

( ;゚Д゚)「撤去はまた後日だ・・・・・・全員撤収!!」


それを聞いた戦友達が歓喜の雄叫びを上げた。

(*^ω^)「やったおー!!」

('∀`)「おい!噴水に激突してる重機も持って帰れよな!!ww」

/ ,' 3「ホッホッホ」


荒巻さんが隠し扉から出てきて、俺達はそれを胴上げした。

勝利の代償は大きかった。
でも、大丈夫。俺達ならすぐに元通りの生活を送れるように出来る

苦しくも楽しい公園生活。
貴方も公園生活をこよなく愛する一員になってみませんか?




('A`)ドクオは公園生活を愛するようです fin





この小説は2007年5月2日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:y/SgJiVVO 氏
作者がお題を募集して、それを元に小説を書くという形式のものです


お題
・重機
・錆びた鍵
・バレンタイン
・チョコレート
・はしる
・公園生活


ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/29 18:59 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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