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( ´_ゝ`) にエールを送るスレ part124 - コピー


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ






20070420220027.jpg



(´<_` )「…もうこんな時期になったんだな…」

窓から庭を眺め、弟者が呟く。

体勢はいつも通り。テーブルに片手を付いて、兄者のとなり。

( ´_ゝ`)「ああ、春厨の湧く季節だ」

前のめりでパソコンを見つめながら、兄者が呟く。

お馴染みのFMVのパソコンは、毎度の如くハードディスクから嫌な音を発している。

(# ´_ゝ`)「春厨どものせいでエロ画像探そうとしても貼られるのはブラクラばっかりだ!畜生が!」

(´<_` )「落ち着くんだ兄者、兄者のパソコンは年中フル稼働でブラクラ踏みまくりだ」

( ´_ゝ`)「成程、各季節に厨がいるということだな。そして今は春厨の時期!」

(´<_` )「正論だが俺の言いたかったことは違うんだ兄者。外を見てくれ」

( ´_ゝ`)「外?」

兄者が窓の外に目を向ける。二階のこの部屋からは、庭に植えられた桜の木が非常に映えて見える。

満開の桜咲く、春。

( ´_ゝ`)「おお…」

(´<_` )「な、綺麗だろう?もうこんな時期になったんだな、兄者」

( ´_ゝ`)「これずっと放っておけばさくらんぼになるのかな…」

(´<_` )「景色に感動とか以前にそんな疑問が浮かぶとは流石兄者、ネジが何本か抜けているな」

(*´_ゝ`)「それほどでもない」

(´<_` )「ok、今のは怒ってもいいところだ兄者。…さて、桜の季節といえば…」

旅立ち――卒業の季節、だな。

弟者がそう発言すると同時に、兄者の顔がすっと暗くなった。

(|||´_ゝ`)「そ、卒業?何から?現実から?」

(´<_` )「現実逃避するんじゃない兄者。VIP高校の卒業式は明日だぞ」

(; ´_ゝ`)「そ、そうだっけ?」

(´<_` )「そうそう。土日挟んで月曜日に行われる卒業式」

( ´_ゝ`)「うむ」

(´<_` )「別れと出会いがある卒業式」

( ´_ゝ`)「うむ」

(´<_` )「兄者がツンさんに告白すると決意している卒業s――」

( ´_ゝ`)「わーーーーっ!」

モンスターハンターでいう飛竜の咆哮のような勢いで叫ぶ兄者。

これには堪らず弟者も耳を塞ぐ。

(´<_` )「…凄い声だな兄者、この後は突進でもしてくるのか」

(*´_ゝ`)「突進はしないが告白はするっ!だが実際明日に控えると自信が無いっ!」

(´<_` )「そう叫ばないで落ち着くんだ兄者。
      自分に自信を持つんだ、逞しい男になりたいからと剣道も始めただろう?」

(*´_ゝ`)「そ、そうだよな!よし、ちょっと庭で素振りしてくる!」

(´<_` )「結果がどうあれ、兄者は強くなれるとおも…って行動が早いな」

立てかけてあった竹刀を持ち、部屋から飛び出す兄者。

急に静かになった部屋、弟者が一人残される。

(´<_` )「…ふぅ、相変わらず妙な動機で元気になるな」

いち、に!さん、し!

庭から元気のよい声が聞こえる。

それを窓から覗いて微笑んだ後、弟者はVIPのとあるスレを開き、書き込み始める。





誰かにエールを送るスレ part124



愛のVIP戦士 20xx/xx/xx(冥) 22:46:30.33 ID:sa1su2ga3


兄よ、明日告白する相手には、既に彼氏がいる。

彼氏と呼べるまでは行ってないかもしれない。でも彼女の好きな奴は人懐こくて、常に笑顔で、あの二人の絆は凄く固く思える。

兄が告白したところで、結果は目に見えている。

俺はもっと早くから、兄にそれを伝えることができた筈だった。

でも伝えなかった。何でだろうな、理由は俺にも良く分からない。

ただ、今の兄は凄くかっこいいと思う。たしかに何処か抜けていて、オタクで、妄想癖があってしょうも無い男だ。

今兄は素振りをしている。きっと明日、告白して帰って来た後も素振りをするんだろう。

一目ぼれをした!と俺に叫んだ日から、兄は剣道を始めたんだよな。

それまで少し運動しただけで息切れしていた兄の体力は、もう俺の体力を越えている。

手の血豆も、冬の練習で出来た足の凍傷も、これから先無くなったりはしない。

付き合えたなら祝杯をあげよう。もちろん彼女も呼んで。

ダメだったなら好きなだけ愚痴ろう。見た目がいい彼女だって整形美人かもしれない。
小倉優子だって天道よしみみたいだった顔から整形でああなったんだ。ソースなら後で見せてやろう。

明日の告白。結果はまだ分からない。

ただどっちにしろ、兄はもう一回り大きくなってると思う。

エールを送らせてくれ。頑張れ、兄よ


P.S
休みの日とかパソコンばっかりやってないで少しは練習してたら大会とかでも勝てたと思うんだ、兄よ
でも二人でパソコンをいじる時間を持ってくれるのは、俺は凄く嬉しいよ。





(´<_` )「さて、と」

書き込む、のボタンを押す。

庭から聞こえる声は300回を記録している。

弟者は立ち上がり、窓を開ける。部屋に吹き込む風に乗る、一枚の桜の花びら。


(´<_` )「んーっ、春だな…」

両手を組んで伸びをしつつ、庭の桜を眺める弟者。


さんびゃくじゅう! さんびゃくじゅういち!

桜の木の元では、兄者が竹刀を振り続けている。

(´<_` )「つっこみ役の弟としての威厳を保つためにも…俺も何か運動をしたほうがいいのかもしれないな…何がいいだろう」

l从・∀・ノ!リ人「おっきいあにじゃー、ちっちゃいあにじゃー、おやつなのじゃー!」

(´<_` )「ん、分かった妹者、今行くよ」

さんびゃくじゅうさん! さんびゃくおやつ! いまいくぞー! …ああっ、今何回目だこれ!?


弟者は部屋の中に舞い込んだ桜の花びらを拾い、そっと風に乗せる。

不安定ながらも、しっかりと飛んでいく花びらの行方を少し眺めた後、微笑んで部屋を出て行った。


流石家は今日も平和。
次の日は兄者が色々と暴走するが、それはまた別のお話。






この小説は2007年4月5日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:3jWeyCeh0 氏
作者がお題を募集して、それを元に小説を書くという形式のものです
ちなみにタイトルがなかったので、それっぽいタイトルを付けました


お題
・剣道
・旅立ちの空、桜色
・小倉優子の整形前の顔は 天童よしみそっくり


ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/29 18:55 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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