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( ^ω^)と夢


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




「今日は星が凄く綺麗だった」

クリスマスプレゼントに父ちゃんが買ってくれた天体望遠鏡は、
なんと木星まで見えるらしい。

でも僕は月が好きみたいだ。
月を見ていると心が落ち着く。



1_20091229185103.jpg



このプレゼントを貰って僕はひとつの夢・・・、
いや「決意」を持った。




【大 人 に な っ た ら 月 へ 行 こ う】






2_20091229185103.jpg



あの頃の僕は心底純粋だった。

夜に犬の散歩をしながら野原に寝転がり、
ただただ星を見上げていた。

皆知らないかもしれないけど、実は流れ星って結構多いんだ。
毎日毎日・・・・ポチには可哀想な事しちゃったなぁ・・・。
散歩ならもっと駆け回りたかっただろうに。

でも僕は星空を見上げるとまるで自分が空に浮いてるかのような・・・、
一体化したような錯覚に陶酔してたんだ。


あの頃の純粋な気持ちは失ってはいない。
今も夢を追い続けている。

尻尾は見えてるけど、追いつけない。
そんな感じ。

歯痒いなあ・・・。


いよいよ地球が危ないと政府から発表があった。
僕もこんな日記なんか書いてる場合じゃないんだろうなぁ・・・本当は。

でも年に2.3回、思い出したときに書くだけだ。
バチは当らないだろう。


それにしても以外だったなぁ。
てっきり環境破壊とか、異常気象でこういう事態になるだろうと思ってたけど、
まさか宗教戦争が破滅の道しるべになるとは・・・。

なんでだろうね・・・。
キスリト教も、イラスム教も生命の大切さを説いてるはずなのに。
宗教が人を狂気に走らせ、自らを滅ぼす。

これも誰かのシナリオか・・・。


そういえば今日は宇宙飛行の訓練があった。
いよいよ僕の夢が適う日も近い!

世界がどうであれ、僕は僕の道を歩く。
そう決めたんだ。父ちゃんが逝ってしまった時に。



3_20091229185103.jpg




2015.11.14



急遽僕の宇宙行きが決まった。
なんでも、宇宙ステーションからの応答が途絶えたとか。

夢の初飛行だったけど、内容が内容だけに
手放しで喜べる訳じゃなかった。

不安だけが頭を過ぎる。

無事ステーションまで行けるのか?
ステーションの状況は?
行って帰ってこれるのか?


今から、子供の頃のように夜の散歩に行こうと思う。
重力にしたがって、自らの足で歩くのは最後になるかもしれないから・・・。





なんというクリスマスだ・・・。
イエス・キスリトの誕生という、キスリト教の最高の日に
「絶望」の2文字を突きつけられるなんて・・・。

まぁ、キスリト教信者じゃないから僕にとってはお祝いの日でもなんでもないけど。



ステーションは、生き残りが1人しかいなかった。
隠れイラスム教徒が職員を皆殺しにしていた。


僕らの船は無事ステーションに着いたけど、
着いた途端、僕の仲間も全員殺された。

そして僕の手には煙を吐く拳銃。


僕は1人ぼっちだった。


通信手段や、燃料などすべて使用不可にされていて
僕一人ではなすすべも無く・・・。
僕は地球へ帰還することを決めた。




神 は









い な い



僕の還るべき・・・いや帰ろうとした地球は・・・。






黒かった




正確には濃い灰色だろうか・・・。
宇宙から見るに、海・陸は確認できない。
雷雲のような灰色がただ渦巻いている星だった。




2015.12.?


あれから何日経ったろう。
地球の本部とは一切連絡が取れない。

この船の通信機器は死んじゃぁいない。


どうする?


このまま宇宙を彷徨い果てるか?
恐らく地獄であろう、地球に墜落するか?










【世界がどうであれ、僕は僕の道を歩く】





そうだ、月へ・・・行こう。

燃料は底を尽きかけてるけど
食べ物も残ってないけど

それがどうした!
泳いででも夢を叶えて見せる。

僕の道は・・・僕のものだ。







( ,,゚Д゚)「・・・・・。」

(*゚ー゚)「・・・・・。」

( ,,゚Д゚)「・・・なぁ・・・」

(*゚ー゚)「・・・ん」

( ,,゚Д゚)「こいつ・・・月に行けたかな?」

(*゚ー゚)「・・・・。」

( ,,゚Д゚)「この暗闇の中一人で・・・絶望の中で・・・夢を掴めたのかな?」

(*゚ー゚)「・・・さぁ・・・。20年以上前の船だからね。」

( ,,゚Д゚)「・・・・。」

(*゚ー゚)「あ~あ、お宝船じゃ無かったかぁ。回収するのも手間がかかるから
     放って置こう?」

( ,,゚Д゚)「待て・・・裏に何か書いてある。」


3年2組      内藤 ホライゾン


( ,,゚Д゚)(内藤・・・か)

(*゚ー゚)「さぁ、行くよ~」

( ,,゚Д゚)「あ、あぁ今行く」


ボロボロになった船が段々遠ざかり小さくなっていく。


( ,,゚Д゚)(お前は・・・叶えたんだよな?
        ・・・・・この写真貰って行くぜ)

(*゚ー゚)「さぁ、次はどっち方面に行く?」

( ,,゚Д゚)「すまん、ちょっと月に寄ってくれ」

(*゚ー゚)「・・・・・・・ラジャ」




2080年


今でも月には1人の旅人の写真がひっそりと貼ってある。

それは満面の笑みで望遠鏡を覗いている少年が写っていた。






( ^ω^)と夢    ~fin~






この小説は2006年12月29日から2006年12月30日にかけてニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:fCvRn9D20 氏(初期ID)
作者がお題を募集して、それを元に小説を書くという形式のものです


お題
・旅人
・惑星観測
・狂気


これの長編となる ( ^ω^)のMemories がBoon Novelさんで紹介されています
短編の記事元もそちらになります


ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/29 18:52 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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