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戦え!アルバイター達!!のようです、お客様 第5シフト


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ





20070901213216.jpg




長かったアルバイトバトルも佳境に入り、
観客席は熱気に包まれている。
根性対知力の戦いが今始まろうとしている。


⌒゚川 ゚ -゚)「予感はしていましたが、やはり貴方と当たりましたね」

('A`)「……」

('A`)「あのさ……」

ドクオが何かを言おうとするが、貞子はそんな事を無視し戦闘体勢に入る。

(;'A`)「ちっ!」

⌒゚川 ゚ -゚)「体がガラ空きです。呪まーす」

貞子の体がスッと消える。
前の戦いでショボンが見切れ無かった速度。
ドクオは必死に目で追う。

('A`)「来る……そこか!」

ドクオは勢いよく後ろを振り向いた。
そこには大きな本を両手で持ち、頭上に振りかざしている貞子が居た。


⌒゚川 ゚ -゚)「正解……でも少し遅かったですよ?」


⌒゚川 ゚ -゚)「円熟無礙―――お客様、こちらの本等お勧めでございます」


貞子が大きな本をドクオ目がけて振り下ろす。
しかしドクオに当たる事は無かった、大きな本はドクオの眼前にある。

('A`)「これは……」

貞子の術中に嵌ったドクオはずしり、と重い本を受け取る。
本のタイトル名は『バルキスの定理とその哲学論』


(;'A`)「ぬあああああああ!!」

書店の片隅にやたらと難しそうな本を見掛けた事は無いだろうか?
あんなの誰が買うんだろう?
興味本位で少しページを開くと、頭痛がするような内容。
そんな神経破壊技をドクオは受け、遥か後方までふっ飛ばされる。
すぐ後ろには闘技場の壁。

(;'A`)「カスっただけでこの威力……」

冷や汗が出た。

('A`)「でも……伝えなくちゃいけないんだ!」


⌒゚川 ゚ -゚)「さっきから何をぶつぶつと言ってるんですか?」

貞子はいつの間にかドクオの前に立っていた。

('A`)「男には色々とあんだよ」

⌒゚川 ゚ -゚)「そうなんですか。どうでも良いですね」

('A`)「良くねぇ……」

貞子はドクオとのやりとりに辟易する。
はぁ…、とため息をつく。


⌒゚川 ゚ -゚)「貴方とはもう口を聞きたくありません」

⌒゚川 ゚ -゚)「なのでこれで最期にします」

余り変わらない表情に、明確な殺意が翳る。
貞子の全身からオーラの様なモノが見えた気がした。



⌒゚川 ゚ -゚)「雲中白鶴―――最高の一冊でございます、お客様……」


貞子が先程よりは、小さい本をドクオに付き出す。
しかしその本からは邪気が漏れ出している……と、ドクオは感じた。
貞子の超必殺アルバイト技をまともに喰らったドクオは、ブルブルと震えた手で本を受けとる。


⌒゚川 ゚ -゚)「私の秘蔵の一冊なんです。じっくり御覧下さいませ」

( A )  ' `

タイトル名を見ただけでドクオは倒れかける。



『ファイナルファ(自主規制)~娘よりお前らが好き~』


恐る恐る表紙を開くドクオ。
そこにはハガー市長(全裸)がギャング達相手に戦いを繰り広げている。性的な意味で。

ギャングA『うっうわ!あっ!』
ギャングB『いっ!イク!む、娘は返すからもうやめてくれ!』
ハガー『ディヤー!ディヤー!』
それでも腰を激しく振るハガー市長が描かれている。

こんな同人誌あったら嫌だな……。
でもちょっと読みたい筆者がいる。

(゚A゚)「お、俺のアンドレが……」


ドクオはあまりの凄まじい衝撃に吹き飛ばされ、闘技場の壁に叩き付けられ磔にされる。


(メ'A`)「ぐはっ!!」

⌒゚川 ゚ -゚)「如何でしたか?お客様」

壁に磔になっているドクオに語りかける。

⌒゚川 ゚ -゚)「もうギブアップして下さい。貴方にはもう、少ししかアルバイト力はありません」

(メ'A`)「……嫌だ。君に…伝えたい事がある」

(メ'A`)「……だから少し足止めさせて貰うぞ!」

磔になっていた壁から飛び出し、アルバイト力を振り絞る。

(メ'A`)「君が俺と似た様な業務のアルバイターで助かった」

⌒゚川 ゚ -゚)「?」



(メ'A`)「以心伝心―――後ろのお客様、こちらのレジにどうぞ」



⌒゚川;゚ -゚)「!!」


ドクオが放った技、それは幻術アルバイト技だ。
貞子の目にはここには居る筈の無い、大量の人がレジに並んでいる光景が映った。


『ちょっとー、もう一人呼んでレジ開けてよ!』
『おせーよ!早くしろよ!』
(;'A`)『申し訳ございません、只今私一人なんです』
『チッ!』『だりぃ…』


⌒゚川;゚ -゚)「う…あああ……」


接客業経験者なら、誰もがこのような事態に陥った事があるだろう。
それは貞子も同じ事である。

てか何で並んでるの分かってるのに、時間を置く事をしないの?
とはコンビニバイト経験者の筆者の勝手な意見だ。


⌒゚川;゚ -゚)「やめてやめてやめて」


嫌な事を思い出したのか、貞子はその場で立ち尽くし震えている。


(メ'A`)「やっと、動きを封じられたか」

⌒゚川;゚ -゚)「う…う……早く止めでも刺せば良いんじゃないですか」

(メ'A`)「そんな事はしない。言っただろ、伝えたい事があるって」

⌒゚川;゚ -゚)「う……?」

動きを封じられている貞子に向かってドクオは笑顔で言った。

(メ'∀`)「…一目見た時から君に惚れた」


(メ'∀`)「良かったら俺と付き合ってくれ」


⌒゚川 ゚ -゚)「……」





⌒゚川 ゚ -゚)(川д川)

男性にこんな事を言われたのは初めてでした。
地味で色気のかけらも無い私は、男性との接点が皆無でした。
生来、根暗な性格で友人も居ないんです。
時にはいじめられたりもしました。


だけど、そんな私にこの目の前の男性は何と言ったんですか?


『良かったら俺と付き合ってくれ』


……?意味が分からないです。
ドッキリでも仕掛けられているのですか?
うん、そうに違い無いですね。

でも……そんな真剣な目で見つめられたら―――私は。
こんな私でも。




信じたくなってしまいますよ?





(メ'A`)「駄目か、鬱だ氏のう」

ずっと黙っている貞子を見て、諦めの声を漏らすドクオ。


⌒゚川 ゚ -゚)「……良いですよ」

(メ'A`)「え?」


⌒゚川 ゚ -゚)「良いと言ったんです。何度も言わせる気ですか?」

(メ'∀`)「まじで!?こ、これからよろしくな!」

⌒゚川 ゚ー゚)「その変わり浮気なんかしたら呪まーすよ?」

そっと手を繋ぐ二人を見て、観客は応援の声を上げる……と思いきや。


『そんなのドクオじゃねぇ!』
『ドクオってのはもっとネガティブであるべきだと思う』
『厨二病乙!』


罵声が飛んで来た。
特にVIP闘技場特等席の『某』席から。


(#'A`)「てめぇら…嫉妬してんじゃねえよ!へっへーんだ!」

尻を観客席に向け、叩き挑発するドクオ。


(#'A`)「ぺっぺっ!」

観客席に向かい唾を飛ばすドクオ。
そんなドクオに貞子は言う。

⌒゚川 ゚ -゚)「私はこのアルバイトバトルをギブアップします」

(メ'A`)「へ?」

⌒゚川 ゚ -゚)「戦う気分じゃ無くなってしまいました。それに」

⌒゚川 ゚ー゚)「貴方の頑張っている姿を、もっと見てみたいです」

(メ'∀`)「ああ、やってやるよ!見ててくれ!」


⌒゚川 ゚ -゚)「決勝戦の相手―――あの人は天才級のアルバイターです。気を付けて下さいね」

その言葉を聞き一瞬、表情が翳るドクオ。

(メ'A`)「ブーン……」

⌒゚川 ゚ -゚)「……どうかしましたか?」

(メ'∀`)「…何でもねぇよ。努力家が天才に負ける筈ねぇよ!」

再び笑顔に戻り、貞子の手を握りながら闘技場の出口から出て行った。

(メ'A`)(ブーン……俺は今度こそ……お前に勝つ!)




  第5シフト『またのお越しをお待ちしております』





この小説は2007年6月10日にニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:+r0KERe9O 氏

続きはこちら



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[ 2009/12/29 15:49 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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