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戦え!アルバイター達!!のようです、お客様 第3シフト

はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ





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('A`)「……」

ドクオは闘技場の真ん中で困惑していた。
暇だったから、と遊びのつもりで応募したアルバイトバトルに出場出来てしまったからだ。
筆記試験も実技試験も適当にやった筈なのに。
自分にはこれっぽっちのアルバイト力なんて無いのに。

『まー、適当にやりゃ何とかなるだろ』と思ってたりなんかしたりしていた。

しかし、いきなり最悪の相手と当たってしまった。
優しい笑顔とは裏腹に、残虐な性格と裏では囁かれているこいつに。

('A`)「……鬱だ、氏のう」

ため息をつきながら相手の姿をチラリと見遣る。
女性が笑顔でドクオを見ていた。

(*゚ー゚)「何で貴方みたいな人がこの場に居るのかしら?」

女性用スーツを着こなし、頭にヘッドホンマイクを付けた女性が馬鹿にした口調で言う。
ドクオの相手、それは『天使の笑顔』の異名を轟かせているしぃだった。
本性を知らない者からしたら魅力的な女性なのだろう。

('A`)「本当、何でだろーな」

(*゚ー゚)「ふふふっ。私と当たった事、良い思い出にしてあげる」

しぃの目が不気味に輝く。
そしてヘッドホンから伸びているマイクに語りかける。

(;'A`)「……!」

(*゚ー゚)「はい、こちらカスタマーサポートセンター。担当、しぃと申します」

(*゚ー゚)「はい、御名前は兄者様……ネットが繋がらない、ですか?」

ふっ、と笑うしぃ。

(*゚ー゚)「原因究明―――まずはLANケーブルがきちんと刺さっているか御確認頂けますか?」

しぃが放った技、それは精神を掻き乱し、相手の気力を削ぐ嫌らしいモノだった。
その威力に観客達の顔が赤くなる。

(;´_ゝ`)『やっべ、やっべ!はずかし!』
パソコン初心者ならありがちな事だ。
しかし月日が経ちパソコンに慣れた頃に、ふと思い出す。
そして顔から火が出る程恥ずかしくなるのだ。

筆者も当然の事ながらそんな頃があった。
平仮名入力になり戻せなくて焦ったり、上書き保存して元ファイル消したり……。
青い画面とかも……これは今でも焦るな。

(;'A`)「……お、俺は…そ、そんな事で電話し、した事ねぇぞ!」

精一杯強がるドクオだが、足がガクガク震えている。

(*゚ー゚)「ふふっ、可愛いわね」

(;'A`)「俺は…俺は…」

(*゚ー゚)「でも飽きちゃった。貴方弱すぎるもの」

狼狽するドクオを尻目にしぃは笑顔で告げる。
そして再びマイクに口を当てる。

(*゚ー゚)「はい、御電話ありがとうございます。担当、しぃです」

(*゚ー゚)「はい、え?デジカメの故障ですか?型番を……えっと古い機種ですねぇ」

(*゚ー゚)「修理にお出しになるより、新しい製品をお買いになる方がお良ろしいかと…」

しぃがドクオに微笑みながら、電話相手との会話を終えようとする。


(*゚‐゚)「海千山千―――御電話ありがとうございました……『毒田笑子様』」



(゚A゚)「……!?」



今、この女…何て言った?
カーチャンの名前?
何故、知っている?
それにカーチャンは亡くなった筈だ。


(*゚ー゚)「貴方の事、色々調べさせて貰っちゃった」

(*゚ー゚)「情報が多い程、相手を陥れ、いたぶれますものね」


遠くで糞女が何か言ってやがる。
デジカメ……働いて初めてカーチャンにプレゼントした物なのになぁ。
カーチャン、嬉しがって俺の写真ばっかり撮りやがって。
そんな記憶が詰まった物をこの糞女は……。

……結局、俺の力じゃどうにもならないのか。
駄目だ、視界がぼやけて来やがった。
周りが白く、白くなって……。


(*゚ー゚)「あら、やりすぎたかしら♪」


地面に尻を着き、項垂れるドクオを楽しそうに足蹴にする、しぃ。





('A`)「どこだ、ここは?」

ドクオは辺りを見回す。
どこまでも白い景色、何も無い場所。

('A`)「ああ、あの糞女にやられ死んだのか」

('A`)「糞忌々しいがこれでやっと、カーチャンに会える」

「待ちなさい、ドクオ」

何処からか声が響いた。
ドクオには聞き覚えのある声だった。

('A`)「カーチャン!」

J('ー`)し「ドクオはまだ頑張りなさい」

ドクオの目の前にカーチャンはスーッと現れた。

('A`)「カーチャン…でも俺、もう疲れたよ。生きたく無い―――」

言い終わる前にカーチャンの平手がドクオの頬を打った。

(メ'A`)「……カーチャン?」

J('ー`)し「カーチャンは情け無いよ」

J('ー`)し「カーチャンが今際の際に、ドクオは何て言ったか覚えてるかい?」

病室でのあの時の記憶が蘇る。


***


(;A;)『カーチャン!カーチャン!』

(;A;)『俺、頑張るから!カーチャンの分まで生きて…頑張るから!』

J('ー`)し『……ありがとう、ドクオは優しい子だね』


***


(メ'A`)「……!」

J('ー`)し「カーチャンはあの時、嬉しかったよ。」

(メ'A`)「俺は……」

J('ー`)し「行きなさい、ドクオ」

(メ'A`)「ああ……ああ!!」


「頑張るんだよ、ドクオ」


カーチャンの姿が消え、声が遠くなって行く。
白い景色もだんだんと晴れて行く。

「アルファベット一つ加えて聖なる騎士の毒田ドクオ」

(メ'∀`)「それは無理があり過ぎだよ、カーチャン」

(メ'∀`)「俺、頑張るよ。絶対、絶対負けないから!」

最後にカーチャンは微笑んだ気がした。
白い景色が完全に晴れる。

(メ'A`)「俺は……生きる!!」

景色が色を取り戻した。





(*゚‐゚)「中々倒れないわねぇ」

しぃはまだ地面に座りこんでいるドクオを足蹴にして、いたぶっていた。

(*゚‐゚)「これも飽きちゃったからもう止めを刺そうか、な!?」

(メ'A`)「邪魔だ」

しぃの足をドクオは両手で掴んでいた。
そしてそのまま前方に放り飛ばす。
突然の事で反応が出来ず、尻餅を着いたしぃ。
ドクオはゆっくりと立ち上がった。

(メ'A`)「お客様、暴力行為は犯罪でございます」

(メ'A`)「ですので」

言葉を強くして言い放つ。

VIPマートとプリントされた制服のポケットから小さな機械を取り出す。
そして機械のボタンを押した。

(メ'A`)「緊急事態―――セ○ムさん!不審者です!助けて下さい!」

すると天からセ○ムの警備員が仁王立ちで降って来た。
警備員が着地した所には大きなクレーターが出来上がっていた。

(;゚‐゚)「しょ、召喚アルバイト力ですって!?」

警備員が駆け出し、しぃを羽交い締めにする。

(;゚‐゚)「くっ!離して!」

(メ'A`)「まだまだこれからだぜ」

(メ'A`)「非常事態―――いつ使うの?と思ってたらこんな時に使うのな」

ドクオの手には防犯蛍光カラーボールが握りしめられていた。
そして、振りかぶり全力でしぃに向かい放り投げた。

(;゚‐゚)「きゃあああああああっ!!」

着弾したしぃの体はオレンジ色の液体で染めあげられた。警備員も。

凄まじいコンボ技だった。
警備員の手により、身動きを取れなくしてからのカラーボール。
カラーボールは特殊塗料使用なので水で洗ったくらいじゃ落ちない。
精神的ダメージ、肉体的ダメージを兼ね備えた、まさに超必殺技。

これからしぃは恥辱に汚れた姿で数週間は過ごす事になる。

(*゚‐゚)「はぁはぁ…分かったわ。貴方がこの戦いに選ばれた理由」

(メ'A`)「……」

ドクオはしぃに向かいゆっくりと歩を進める。

(*゚‐゚)「その恐ろしいまでの潜在アルバイト力に審査員は気付いたのね……」

(メ'A`)「……」

ドクオは警備員に羽交い締めにされているしぃの目前で、歩を止める。
そして深々と頭を下げた。

(メ'A`)「森羅万象―――申し訳ございません」

(メ'A`)「発注の手違いがございまして『葬バニラ味』は品切れでございます」


(;゚‐゚)「え……」

ドクオの放った究極技にしぃの表情は凍りつく。
しぃは『葬バニラ味』が好物なのだ。
あの味、あのシャリシャリ感、アイスの中でも最高に数えられる一品である。
それが品切れ??
冗談では無い!死ね!氏ねじゃなくて死ね!
あー、食いたくなって来た。
明日買って来るわ。

(;゚‐゚)「そんな……」

しぃは警備員に羽交い締めにされながら血を吐き気絶した。
そんなしぃを見下ろしドクオは笑顔で言う。

(メ'∀`)「カーチャンの笑顔に比べれば、アンタのなんて」

……便所蝿以下だぜ。

警備員「すみません……」

観客席から盛大な拍手喝采が巻き起こった。




  第3シフト『またのご来店お待ちしております』





この小説は2007年6月10日にニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:+r0KERe9O 氏

続きはこちら



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[ 2009/12/29 15:45 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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