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三丁目の('A`)ドクオ達のようです 第二十三話


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




( ´∀`)「ドクオ! 突然だが君に夢はあるモナ!?」

('A`)「……本当に唐突ですね。今ウンコしてるんで後にしてもらえないっすか」

Σ( ´∀`)「おっとと何か隠れてると思ったらそういう事だったモナか! こいつは失礼したモナ!
        で、ドクオに夢はあるモナ?」

('A`)「続けるのかよ。……いや、無いですけど。夢溢れてるように見えます?」

( ´∀`)「ふーむ……そいつは残念モナ。
       若人たる者野望の一つや二つ、ババンと胸に秘めておくモンだモナ!」

('A`)「この世情でよくそんな事言えますね……」

( ´∀`)「ふっふっふ。こんな世情だからこそ、モナよ」

( ´∀`)「君は素晴らしい頭脳を持っているモナ。
       磨いていけばその力、きっとこれから野良を率いていく時に役立つモナよ」

('A`)「いや、俺はそういうのしませんよ。……正直言って西区統一も反対です」

( ´∀`)「むむ? 何故そう思うモナ?」



1_20091229120231.jpg

 
第二十三話 六月十九日・日の出前


やがて西区の覇王と呼ばれる猫、モナー。
俺が仲間となった頃、そいつは西区のごく一部を取り仕切る新進気鋭のボス猫だった。

そのあまりに寛容過ぎる姿勢から西区の他勢力からは完全にナメられていたのだが、
モララー、ギコ、しぃなどの優秀な仲間の助力もあってか、驚くべきスピードで
西区統一を推し進めていく事になる。

('A`)「何でって……無茶だからですよ。
    よしんば統一出来たとしても、それを維持し続ける事なんて出来るはずがない」

( ´∀`)「皆似たような事を言うモナ」

('A`)「でしょう? 何故ならそれは、常識だからです。
    野望だ何だってカッコいい事言うのは自由ですが、あんまり皆を引きずり回さないで下さい」

( ´∀`)「…………」

('A`)「キツく言いましたけど、俺は貴方のやり方嫌いじゃないんです。
    別に統一なんてしなくたって、今のままでも……」

( ´∀`)「……。昔、カーチャンが言っていたモナ」

('A`)「?」

( ´∀`)「こうして猫同士が群れを作り、共同で生きていくなんて昔は考えられなかったって。
       要するに昔は、グループを作る事さえ常識ではなかったんだモナ」

('A`)「……」

( ´∀`)「それが今や、西区では当然のようにグループが作られている。
       常識は覆され、新しく上書きされていくものなんだモナ」

('A`)「……だから、西区統一もいずれは常識になる、と?」

( ´∀`)「そうモナ。でも、ただ待っているだけじゃ駄目だモナ。動かなければ始まらないんだモナ」

( ´∀`)「君は知らないだろうけど、橋の向こう……
       東区では未だにグループもへったくれも無い状況なんだモナ。
       一つに纏まろうという動きが無ければ、西区もひたすら小競り合いが続くだけモナよ」

('A`)「…………」

( ´∀`)「君は、西区が好きモナか?」

('A`)「……考えた事も無いです」


( ´∀`)「僕はここが好きだモナ。皆のいるここが」


※    ※    ※

<ヽメ ∀ >「グルルル……」

モナーの唸り声が空気を伝わり、俺の毛並みをざわつかせる。
路地裏は文字通り肌を刺すような緊張感に包み込まれていた。

('A`)(さあ、叩けるだけの大口は叩いた)

モナーは既に起き上がり、こちらに向けて上体を屈めようとしている。

猶予はほとんど無い。

辺りに視線を飛ばし、状況を確認する。
身体のこわばりをほぐし、呼吸を整える。
頭の中を錯綜する数多の思考をすくい取り、選別する。
もっとも自分に切れるような手札など限られているが。

('A`)(あとは、俺にそれを実現出来るだけの力と運があるかどうかだ……)

小さい猫は大きな猫に勝てない。
遅い猫は速い猫に勝てない。
弱い猫は強い猫に勝てない。

これは当然の話であり、常識だ。

それを果たして覆せるのか。俺に。

('A`)「……やってやろうじゃねえか」

過去は忘れろ。
憐憫は捨てろ。
今眼前に居るのは、三丁目最強の雄──

('A`)「殺す気で行くぞ、モナー」

<ヽメ ∀ >「グォアアアアアアア!!」

俺の挑発に応えたのだろうか。
恐ろしい雄叫びを轟かせて、モナーがこちらに突進してくる。

(;^ω^)「ドクオ!!」

凄まじい速度だった。
たっぷり確保していた距離が、あっという間に霧散する。
数多のガラクタを踏み越え、跳ね飛ばし、
モナーはその豪腕を俺に繰り出してくる。

<ヽメ ∀ >「ガァアア!」
(#'A`)「ん……っ!!」

巨大な柱のようなその拳を、全身を捻って回避する。
爪の先が髭をかすり、吹き抜ける豪風に鼓膜が激しく震える。
迷わず足を踏み出す。数倍はある巨躯とすれ違い、距離を取り再び対峙する。
ちょうど位置を入れ替えた形になった。

('A`)「…………」

<ヽメ ∀ >「ヴヴヴ……」


乾いた舌で右腕の傷跡を舐める。

('A`)(──攻めを捨てればやれない事もない)

今の交錯で得た物を合わせて、策を頭の中で組み立てていく。
やはりまともな意識を保っていないせいか、動きにフェイントもメリハリも無い。
単純に猛烈なスピードとパワーでねじ伏せているだけだ。

('A`)(ただの猪みたいなもんだ……とはいえ、一発貰えば終わりか)

今のやり取りだけでさえ、かなりの体力を使っている。奴から放たれるプレッシャーも半端ではない。
こうして動きについていけるのもせいぜい最初の数分提案だろう。

('A`)「ブーン、流石弟」

(;^ω^)「お?」

(メ<_` )「……」

('A`)「あそこの冷蔵……つっても分からんかな、白くてデカいのに登っといてくれ」

この路地裏にはあちこちに電化製品が散らばっていた。
その中の一つ、路地の一角に積み上げられた電化製品の中にある冷蔵庫を指し示す。

(メ<_` )「避難をしろとでも言うつもりか?」

('A`)「ちげーよお前俺なりの考えがだなぁ……」

<ヽメ ∀ >「オオオオ!!」

(;'A`)「って会話終わるまで待ってくれなかった!」

先程よりも更に速度を増したモナーの巨体が迫る。
俺は体勢を屈め、横に飛ぶ姿勢を取った。

<ヽメ ∀ >「グォオオオオオ!!」

そこを逃すまいと、モナーは後ろ足を蹴り飛びかかるべく空中へと舞い上がる。

('A`)「──かかったなアホが!」

<ヽメ ∀ >「ミ゛ァ!?」

素早く体勢を切り替えて前進し、相手の懐に潜り込む。
飛び上がったモナーの真下をくぐり抜けるように、再びすれ違う──
その瞬間。

<ヽメ ∀ >「ガアアッ!」
('A`)「ッ!!」

モナーの後ろ足が俺の胴体を跳ね飛ばす。
体重もスピードも乗っていない打撃だったが、それでも俺をなぎ倒すには十分だった。

('A`)「っが……ぐっ!!」

跳ねた身体がガラクタにぶち当たり、視界が揺らぐ。
揺らいだ視界の向こうに、接近するモナーの姿が映る。

('A`)「ちっ……」

(#`ω´)「そうはいかんざきぃいいいいいい!!」

<ヽメ ∀ >「ゴアッ!?」

ブーンが横から強烈なタックルをぶちかます。
体勢を崩したモナーは、そのままブーンの勢いに負けて倒れ込む。
……と、思われたが。

<ヽメ ∀ >「ン、グ、オオ……」

モナーは四肢をしっかりと地に着け、ブーンの打撃を完全に受け止めた。
あの攻撃を横から与えて、一歩退かせることさえ出来ないのか。

(;^ω^)「え、ちょ、おま」

<ヽメ ∀ >「ガアアッ!」

(;^ω^)「うわっと!?」

頭の一振りで軽く振り払われ、ブーンは後ろに後ずさる。

('A`)(……ブーンでもまともに組み合えんとは……)

ブーンが稼いでくれた時間を使って呼吸と体勢を整え、思考を巡らす。

('A`)「ブーン! 計画変更だこっちに来い! 流石弟はさっき言ったとこに行ってくれ!」

(メ<_`;)「言われずとも向かってる途中だ……っ、つつ」

モナーを警戒しつつ、俺はブーンと合流する。


(;^ω^)「ちょっと……あいつマジ重たいお、KONISHIKIみたいだお」

('A`)「KONISHIKIでも曙でも武蔵丸でも何でもいいが、正攻法なんぞ通じる相手じゃあないのは
    改めて分かった」

<ヽメ ∀ >「ォオ……」

('A`)「何とかあの流石弟がいる所まで誘い出す。一瞬だけで良い、奴に隙を作れるか?」

尋ねつつ、近場に転がっていたマイナスドライバーをくわえあげる。
握りの窪みに牙をはめ込み、がっちりと固定した。

( ^ω^)「た、多分一瞬なら何とか……」

('A`)「うし。……いいか、奴の動きには嘘が無い。
    足を見ろ。呼吸を感じろ。筋肉の動きを読み取れ」

(;^ω^)「いや、そんな無茶な」

('A`)「無茶でもやれ。これからのお前に必要なことだ」

( ^ω^)「……」

( ^ω^)「分かったお。やってみる」

<ヽメ ∀ >「ミ゛ァアアア゛ア゛ア゛!!!!」

('A`)「来るぞ!!」
( ^ω^)「!!」

俺とブーンは左右に散り、全く同様の軌道を描いてモナーへと向かう。

<ヽメ ∀ >「グォ──」

右か、左か。
的をどちらに絞るべきか見定める為、モナーの動きが止まる。

('A`)(そうだ)
('A`)(そして俺達が同時に突っ込んでくると分かれば、お前はまとめてなぎ払おうとするはず……!)

<ヽメ ∀ >「グルル……」

モナーが身体を縮める。
筋肉を収縮させ、地面に着けた足を引き──

('A`)「ブーン!! 左腕だ!!」

(#`ω´)「おおおおおおおおおおおおッ!!」


言うが早いか、今まさに振り回そうとしていた、
動きの起点となる左手にブーンが食らいつく。
いかな馬鹿力の持ち主と言えど勢いを乗せる前に封じられれば、幾ばくかの隙が生まれるはずだ。


(#'A`)「行くぞモナー!!」


<ヽメ ∀ >「ゴアアアアアアアアアア!!」

(;`ω´)「お──」

(;゚ω゚)「おうわああああっ!?」

(;'A`)「何っ!?」

モナーは力任せに左手をブーンごと持ち上げると、こちら側にブーンをぶん回してきた。
飛びかからんとした俺の頭上を、ブーンの身体が掠めていく。

('A`)「くっ……」

<ヽメ ∀ >「オオオ!」

モナーが牙を剥き、俺に肉薄する。
既に避ける余裕は無い。

(#'A`)「ええい、ままよ!!」

振り下ろされる腕をかいくぐり、俺は更に足を踏み出し──

半ばで途切れた右腕を、思い切り突き出した。



(;^ω^)「!!!!」


( A )「…………ッ……」

<ヽメ ∀ >「ガ……ゴ……ッ」


ぽたりと、血が滴り落ちる。
俺の右腕は大口を開けたモナーの口内に突っ込まれ、牙を突き立てられていた。
骨がみしりと嫌な音を立てる。
だが──折れてはいない。

('A`)「……捕、まえ……た」

ぎゃり、と音を鳴らしてドライバーをくわえ直す。

<ヽメ ∀ >「ッガ……!?」

('A`)「おおお──」

(#'A`)「らああああああああああああ!!」

俺は首を大きく振りかぶり、口にくわえたドライバーの先端をモナーの左目に突き立てる。


<ヽメ ∀" >「グォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!?」


2_20091229120231.jpg


さしものモナーも俺の腕を離して後退り、顔を押さえて悶絶する。

(;^ω^)「腕は大丈夫かお!?」

('A`)「トラバサミに比べたら何てことねーよ、行くぞ!」

俺は右腕を軽く振るって血を飛ばし、ドライバーを放り捨てつつブーンと共に電化製品の山へと走る。

<ヽメ ∀" >「ヴヴ……」

<ヽメ ∀" >「ガアアアアアァァァッ!!」

('A`)「ブーンは流石弟と同じとこで待機しててくれ!」

( ^ω^)「おk!」

背後から迫り来るモナーに目をやりつつ、冷蔵庫の傍らに並べられた洗濯機の上に飛び上がる。
時を同じくして、ブーンも流石弟のもとに到着した。

──これで、全ての準備は整った。

<ヽメ ∀" >「グルルルル……」

('A`)「どうした、来いよモナー! 銃なんか捨ててかかってこい!」

<ヽメ ∀" >「ヴヴ……」

電化製品の上と下から、ジリジリと距離を詰めつつ睨み合う。
失敗は許されない。
渦巻く不安を必死に誤魔化して、神経を研ぎ澄ませる。

(メ<_`;)「……いきなり銃とか、何を言ってr」

<ヽメ ∀" >「グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

(#'A`)「きたぁああああぉおおおらあああああああ!!」

モナーが地を蹴り飛び上がろうとした瞬間、洗濯機の蓋に手を掛けて全力で引き上げる。

<ヽメ ∀" >「ッ!?」

(;'A`)「ぅおわ!!」

モナーは直角に開いた蓋に正面から衝突し──その衝撃で蓋の蝶番は弾け飛んだ──突如足場を失ったモナーの身体は、
ドラムの中に真っ逆様に落下する。


(#'A`)「今だ!! 臭いモンにフタをしてやれ!!」


洗濯機から落下しつつ、冷蔵庫の上の二匹に向けて叫ぶ。
冷蔵庫の上には、旧式の電子レンジが積み重ねられていた。

(メ<_` )「そう言う事か!」

(#`ω´)「んごおおおおおおおおおお!!」

流石弟とブーンの圧力を受け、少しずつレンジが冷蔵庫の縁からせり出していく。

<ヽメ ∀" >「グ……ガアッ……!」

ドラムの中でモナーが暴れ、ガタガタと洗濯機が左右に揺れる。


(#`ω´)「「くらえええええええええええええッ!!」」(メ<_`#)

<ヽメ ∀" >「ガ──」


ごしゃり。

モナーが洗濯機から這い出すよりも早く、
電子レンジが洗濯機の中へと鈍い音を立てて突き刺さった。


('A`)

(;^ω^)

(メ<_`;)

(  _ゝメ)

数秒間、沈黙が俺達の間を支配する。

(メ<_`;)「や、やったの……か?」

('A`)「……馬鹿野郎、その類のセリフは死んでも言ったら駄目だろ」

(メ<_`;)「だ、だが! いくら奴とて、こんな物に押しつぶされてはひとたまりも──」

('A`)「ちょ、待て待て待てそれ以上しゃべんなってお前」

流石弟は中の様子でも確認するつもりなのか、洗濯機の上に飛び上がる。
同時に、ズリ、と何かが擦れる音が洗濯機から聞こえた気がする。

(;'A`)「おい……流石弟! 早く降りて逃げろ!!」

(メ<_` )「いや、安心しろ。やはりレンジが完全に塞いで──」


<ヽメナ∀" >「ガアアアアアァァァァァァア!!!!」


(メ<_` )「な──」

.;;(メ<_ (#)「ぐわああッ!?」

モナーが跳ね上げたレンジに衝突し、流石弟が洗濯機から転げ落ちる。
額から血を流しながら、モナーは洗濯機からのそりと這い出てきた。

(;'A`)「言わんこっちゃねえ……クソッ」

(;^ω^)「そんな、あれでも駄目なのかお!?」

もう使えるだけの手札は全て使い切ってしまった。
他に打つ手は、何か。
何か無いのか。

(;'A`)(く、まだ……やれる事があるはず……!)

<ヽメナ∀" >「グォオオオオオオオオオオ!!」


頭の中で新たな策を必死に探りながら、奴の突進を避けるべく足を踏み込み──


('A`)「!」


足が動かない。
左腕はガタガタと震え、肘は折れ曲がり崩れ落ちそうになっていた。


('A`)「し──」


顔を上げたと同時、視界が勢い良くねじ曲がる。

暗転する視界の向こうで、ブーンの叫び声が聞こえる気がした。


※    ※    ※

視界が開ける。
茫洋としていた意識が、次第に鮮明になっていく。


(;^ω^)「──ドクオォ!!」

(;^ω^)「そんな……そんな、ここまで来て……!」

<ヽメナ∀" >「ォオオ゛……」

(;^ω^)「……、畜生……!」

少し離れた場所で声が聞こえる。
いずれもごく最近、耳にした声だ。

(メ,,メ゚Дナ)「…………」

身を起こす。
背中や腹に鈍い痛みを感じる。
片目のみの視界は良好とは言えない。
膝は笑いが止まらない。

(メ,,メ゚Дナ)(……知った事か、クソッタレが)

四肢を地に着け、尻尾をだらりと下げる。
辺りを見渡せば、見知った顔がそこかしこに転がっていた。

(メ,,メ゚Дナ)「……揃いも揃って情けねェな、オイ」

( ^ω^)「!!」

( ^ω^)「ギコ……さん、目を覚ましたのかお!」

(メ,,メ゚Дナ)「見りゃあ分かんだろ、つーかさん付け気持ち悪ィな……
       ブーンつったか、こっちに来い」

<ヽメナ∀" >「グォ、アアアア……!!」

モナーは苦悶の声を漏らし、のたうち回っていた。見たところ、両目ともやられている。
こいつをここまで痛めつけたのは──考えるまでもないだろう。
今は路地の向こうでガラクタに埋まっているようだが。

(メ,,メ゚Дナ)(……ったく、こっちは飲まず食わずでやってたってのによ。いい加減自信無くすぜ)

口の中に溜まった血を吐き捨て、首をごきりと鳴らす。

(メ,,メ゚Дナ)「小僧。シャクだが、力を貸せ。てめーと俺なら奴に対抗できるかもしれねえ」

( ^ω^)「……分かったお」

傍らに陣取ったブーンは、生意気にも神妙な顔付きで頷く。

(メ,,メ゚Дナ)「聞き分けが良いじゃねえか。構えろ」

( ^ω^)「何か、作戦があるのかお?」

(メ,,メ゚Дナ)「ねぇよんなモン。正面からカチ合うだけだ」

(;^ω^)「…………」

(メ,,メ゚Дナ)(……。今の俺じゃ、二匹揃ってもギリ五分行くか行かないかってとこか……だが)

(メ,,メ゚Дナ)「モナー! 聞こえるだろ、俺はここに居る!
       トドメを刺してやるからかかってきやがれ!!」

<ヽメナ∀" >「ヴォ……」

<ヽメナ∀" >「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

(;^ω^)「来る……!」

(メ,,メ゚Дナ)「ビビんな、睨み返せ。頭を低くしろ」

四肢を張り出し、手の先まで慎重に力を込める。
呼吸と共に、全身の筋肉を緩め、引き絞っていく。
モナーは俺達二匹目掛け、路地を一直線に走り抜けてくる。


(メ,,メ゚Дナ)「人間の言葉に、こんなのがあるそうだな。押しても駄目なら──」

<ヽメナ∀" >「ヴガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

(メ,,メ゚Дナ)「ッッ!!」
(;`ω´)「ぐぅっ!!」

強烈なインパクトに、視界が明滅する。
巨体を受け止め、後足の爪が悲鳴を上げている。

(メ,,メ゚Дナ)「ぐ……おおおおおお!」

<ヽメナ∀" >「アアアアアアアアアアアアアアアア!!」

(;`ω´)「んうううううううううう!!」

やはり二匹がかりでも、この化け物の力は手に余るものだった。
俺とブーンの身体はモナーと組み合ったまま、ガラクタをはねのけて路地裏から表側へと
強引に押し出されていく。
地に付けた爪が、アスファルトをガリガリと削っていく。

勢いを殺せぬまま、俺達は歩道の縁へと到達しようとしていた。


(メ,,メ゚Дナ)(これでいい──)

二匹がかりでも無理なら、
モナー自身の力も借りるまでだ。

(メ,,#゚Дナ)「押しても駄目なら──」

(メ,,#゚Дナ)「引いてみなってなぁああああああああああああああああ!!」

(#`ω´)「ぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

俺の言葉を読み取ったか、重心の動きから読み取ったか。
いずれにせよブーンも俺とほぼ同時に体勢を変え、モナーの脇の下辺りをがっちりと捕らえる。

<ヽメナ∀" >「グア!」

こいつの突進力を、そのまま加えて──

(メ,,#゚Дナ)「「いっっっけえええええええええええええええええ!!!!」」(`ω´#)


人間で言えば、柔道とでも呼ぶべき物だろうか。
俺達は二匹がかりでモナーの巨体を抱え、
背後の車道へと投げ飛ばす。



<ヽメナ∀" >「ガ──!?」


モナーの身体は放物線を描き──

車道を走る車に跳ね飛ばされ、天高く空を舞った。


3_20091229120230.jpg


※    ※    ※

<ヽメナ∀" >「ガフッ、ガ……ミ゛ァ……ァ……」

<ヽメナ∀" >「ァ……モ……ラ゛……──」

<ヽメナ∀" >


いつの間にか、雨が降り始めていた。
足元には動かなくなったモナー。
天から降り注ぐ水滴がアスファルトを黒く染め、その血を洗い流していく。

(メ,,メ゚Дナ)「…………」

( ^ω^)「……死んだ、のかお」

(メ,,メ゚Дナ)「ああ。間違いねえ」

右腕で顔を洗う。
毛並に染み込んでくる雨粒が、意外なほど冷たかった。

( ^ω^)「…………」

(メ,,メ゚Дナ)「……こいつはな」

(メ,,メ゚Дナ)「いい奴だったんだ。いんや、多分今の今まで、ずっといい奴だった」

( ^ω^)「…………」

屑鉄広場に積まれた、猫の遺骸。
恐らくこいつは気を違える寸前まで、亡骸を集めていたのだろう。
いくら独裁者と言えど、下につく者が居なければどうにもならない──それは自分がよく分かっていた。

ブーンの方へと向き直り、言葉を続ける。

(メ,,メ゚Дナ)「辛かろうが苦しかろうが、いつでもヘラヘラ笑ってる、そういう図太い野郎だった」

( ^ω^)「……」

はたと気付く。
目の前の、こいつの面。
これの一体何が気に食わなかったのか。
何のことは無い。

(メ,,メ゚Дナ)(何が昔の俺に似てる、だ)

(メ,,メ゚Дナ)(こいつはむしろ……──いや、止めておこう)

深みにはまりかけた思考を頭を振って中断し、
路地裏へと踵を返す。

(メ,,メ゚Дナ)「行くぞ。阿呆共を連れて帰らにゃあな」

( ^ω^)「おk」


※    ※    ※

川⊆⊇)『……雨』

川⊆⊇)『……ちっ』

川⊆⊇)『止めておくか』

川⊆⊇)『? 郵便受けが……』

川⊆⊇)『……これは……。部屋干しトップ?』



川 ゚ -゚)『よう』



川⊆⊇)『!!』

川⊆⊇)『……お前か』

川 ゚ -゚)『お前呼ばわりとは失礼だな、姉に向かって。こっちに帰ってきていたのか』

川⊆⊇)『……何の用だ』

川 ゚ -゚)『何の用だ、だと?』

川 ゚ -゚)『次女から貰った部屋干しトップを持ってきたとでも言えばいいのか? それとも──』



川 ゚ -゚)『恋人の復讐を果たしに来たとでも、言えばいいのか?』



第二十三話 終





この小説は2009年5月16日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:ZFikZPZdO 氏

相変わらず猫らしからぬ動きをしてすいません
続きはまったりと待ちましょう



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/29 12:04 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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