スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

三丁目の('A`)ドクオ達のようです 第十八話


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




( ><)「ビロビロバーなんです!」
(*‘ω‘ *)「…………」

(Γ><)Γ「ね、ネーコーノーツーメーなんです!」
(*‘ω‘ *)「…………」

( ><)「……と、隣の家に囲いが出来たってねぇ」
( ><)「何でダイワハウスなんだ……?」
(*‘ω‘ *)「……フッ」

(;><)「鼻で笑った!? 今鼻で笑いやがったぞこいつ!」


( ^ω^)「ビロード? 何してんだお」

( ><)「あ、ブーン。いや、この子が懐いてくれなくて」

( ^ω^)「とりあえずダイワハウスはねーお」

境内の片隅、雲に覆われた空の下。
さくさくと良い音を立てる砂利を踏みしめながら、
僕はビロードとツンが連れていた女の子──確かちんぽっぽと言った──の傍らに歩み寄る。

( ><)「彼女は?」

( ^ω^)「寝てるお。大分疲れてたみたいだお、無理もないけど」

( ><)「ったく、世話が焼けるんです! 何で僕がこんな子供の相手を……」

(*‘ω‘ *)「……ハッ」

Σ( ><)「こいつまた鼻で笑ったんです! 喧嘩売ってるんです!!」

(;^ω^)「いやぁ、色々と迷惑かけてすまんこ」

僕は耳を垂れ下げて、深々と頭を下げる。

( ><)「……まぁ、良いんです。何やらややこしい話になってるみたいですし。分かんないですけど」

(;^ω^)「うん。正直僕もまだ何が何だか……」


lw´‐ _‐ノv『ゾッカッゾッカッ』

( ^ω^)「お?」

妙な擬音を口ずさみながら、神社の主だという巫女さんが階段を上がってくる。

lw´‐ _‐ノv『掃除してたらいいものひろた』

巫女さんは此方に音も無く擦り寄ってくると、
おもむろに膨らんだ袖から何かを掴んで取り出してくる。
何やら黒くて丸い、その物体は──


、('A`)/「はい俺ー」




1_20091229113636.jpg


第十八話 六月十八日・昼


( ^ω^)「あ、ドクオ! 起きたのかお」

('A`)「ああ、ついさっきな。っつかこの階段もうマジしんどいんだけど。
    何とかなんないのマジでお父さん流石にキレるよ」

lw´‐ _‐ノv『怒れる新老人(笑)』

('A`)「全然笑えないんだけどふざけんなよお前撫でんな触んな髭引っ張んな」

ニヤニヤしながら地面に降りたドクオを撫でくり回すシューを後目に、
ビロードが静かに尋ねる。

( ><)「ドクオさん……大丈夫ですか?」

('A`)「ん、ああ。お前には負けてられんからな」

( ><)「……ですね。不要な心配でしたか、流石ドクオさんです」

('A`)「ふひひ。いや、結構凹んではいたんですけどね」

( ^ω^)「……」

(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽー♪」

('A`)「あれ、誰? この子」

( ^ω^)「あ、その娘はt」
(*゚∀゚)「ツンちゃんが助けた娘だよ。ちんぽっぽちゃんだってさ! 卑猥な名前だよねー」

('A`)「ああ、この娘ね。しかしまたいきなり出て来たなあんた」

僕の背後からこそこそと現れたつーは、したり顔でちんぽっぽの傍らに寄り添う。
ちんぽっぽも彼女にはそれなりに懐いているようで、彼女の毛繕いの手伝いをしていた。

(*゚∀゚)「何だよぅ。私に会いに来てくれたんじゃなかったの?」

('A`)「こないだ会ったばかりでしょ。ウチの連中に召集かけに来ただけだ。
    ……ついでに、ツンの様子見にも」

▼ーェー▼「おいテメェ」

('A`)「ん?」

庭の向こう、床下の方から、腹に響く野太い声が聞こえてくる。
声の主は暗がりから、のそりと顔を突き出してきた。

▼・ェ・▼「確認するが。お前、ドクオってんだな」

('A`)「え。いや、違いますけど」

(*゚∀゚)「すげぇ、息をするように空惚けたぞコイツ」

(;^ω^)「ビビんなおドクオ。彼はツンを助けてくれたんだお」

('A`)「そ、そうなんだ。初めまして、僕ドクオです。とりあえずごめんなさい」

( ><)「ドクオさん……」

▼・ェ・▼「俺ぁビーグルでいい。さて、テメーら二匹が雁首揃えたトコで、
      糞面倒だが俺に降りかかった災難について語ってやらにゃ──」
(*‘ω‘ *)「ぽっぽぽっぽー!」

▼;・ェ・▼「──だああ! ンだから、いい加減寄んじゃねーってんだろうがコラ!!」


彼が出て来た途端、ちんぽっぽは彼の方へと走っていく。
彼女はビーグルに妙に懐いているようだった。
ビーグルはビーグルで、鬱陶しげではあるが乱暴したりする素振りは見せない。

( ><)「……。何か悔しいんです」

('A`)「ビーグルって……まんまじゃねぇか……」

lw´‐ _‐ノv『食うてー寝てー食うてー寝てー食うてー寝てー』

(*゚∀゚)「まんまやん」


▼#・ェ・▼「あーもー何でも良いから、とりあえずお前ら来い!」



※    ※    ※

▼・ェ・▼「──……っつー訳だ。要するに、お前らのせいでオレはいらん苦労と怪我を被るハメになった訳よ。
      この落とし前、どうつけてくれんだ? あ?」

床下で半ば愚痴にも似た事の顛末を聞かされ、
ビーグルとやらはまるでヤーさんのように俺たちに絡んでくる。ぶっちゃけマジ怖い。
それでも黙り続ける訳にもいかないので、おずおずと口を開く。

('A`)「……あの、とりあえず一言だけ、良いですか」

( ^ω^)「あ、僕からも」

▼・ェ・▼「何だよ」

('A`)「「ツンデレ乙」」(^ω^ )

▼・ェ・▼「いー度胸じゃねェか。喉噛み切んぞコラ」

(;'A`)「あっごめんなさいごめんなさい! ただどうしても言いたくなっただけなんですマジごめんなさい!!」

( ^ω^)「……ツンと似たもん同士だお」

▼・ェ・▼「あんなクソアマと一緒にすんじゃねェ豚野郎」

ビーグルは口汚く吐き捨て、鬱陶しげに顔を左右に振る。
こいつといいブーンといい、ツンの周りにはやたらと際物が集まっている気がする。
あれ、ひょっとして俺もか。

('A`)「……でも実際、彼女が助かったのはあんたのお陰だな。ありがとう」

( ^ω^)「僕からも改めて、ありがとだお」

▼ーェー▼「口だけの礼なら人間にだって出来るわな」

(;^ω^)「この犬ちょっと図々しいお……」

('A`)「誠意見せろってんですね。カボチャはねぇから──そうだなぁ。じゃあ、こんなのはどうスか」

俺は半ば無意識に、呟いていた。

('A`)「あの憎たらしいゴーグル連中を完膚無きまでにとっちめる……ってのは?」

( ^ω^)「え?」

▼ーェー▼「……」
▼・ェ・▼「見た目によらず大口叩くじゃねェか。そんな真似出来んのか」

('A`)「出来る。……と、思う。きっと、多分」

(;^ω^)「ちょ、本気なのかお!? 幾らなんでもこれ以上は……」

▼・ェ・▼「豚、少し黙ってろ。……面白いじゃねェか」

ビーグルは眼光鋭く、こちらを値踏みするように睨み付けてくる。
猫基準でも小さい部類の俺なのだから、こいつから見れば相当なもんだろう。
めだか師匠を見る馬場さんのような気分なのかもしれない。

▼・ェ・▼「言っちゃ悪いが。五体満足ですらないお前が、出来るとも思えん」

('A`)「ですよねー」

('A`)「……でも、こんな俺でもね。何でか知らんけど慕ってくれる奴らがいるんです。
   俺なんかの為に頑張ってくれる奴らが。
   そんな連中があんなアホ共にその内殺されるかもしれんと思ったら、
   意地でも何とかしてやりたいと思うんですよ」

( ^ω^)「……」

('A`)「あんたも少しは分かるんじゃないか? ……シャイロさん」

▼・ェ・▼「……! お前、何でそれを」

('A`)「俺、人間がやってるテレビも理解できるし、記憶力は良い方なんだ。あのニュースデカかったからな。
    まぁさっき思い出したんだけど」

( ^ω^)「シャイロ……?」

▼・ェ・▼「……なるほどな。ガタイで勝負してる訳じゃないっつう事か」

('A`)「そういう事」

▼・ェ・▼「じゃ、やりたいようにやれば? 吉報を期待してるぜ。
      ……ああ、そうだ。次その名前を呼んだら殺すぞ」

最後にやたらドスのきいた脅しをかまし、シャイロことビーグルは顔を背けて丸くなってしまった。
もう話す事は無いという意思表示だろう。
本気で怖かったので願ったり叶ったりだ。


('A`)「ああ、邪魔した。行くぞ、ブーン」

( ^ω^)「あ、うん」

▼ーェー▼「おい豚」


( ^ω^)「ほへ?」

('A`)「……」

床下から抜け出ようとした所で、突然ビーグルがブーンを呼び止めてくる。
ビーグルは寝ている体勢のまま、言葉を続けた。

▼ーェー▼「黒ブチ野郎は、結局のとこ、生まれてくるお前のガキを助ける為に死んだんだ。忘れんなよ」

( ^ω^)「……。分かってるお」

ブーンの返答は意外なほど静かだった。
その笑顔の微妙な違いは、相変わらず俺には読み取れそうもない。

裏庭へと向かう途中、ブーンは声をひそめてこちらの耳元に顔を寄せてきた。

( ^ω^)「ところでドクオ、ニュースって何だお?」

('A`)「……そうだな。お前にゃ話しといた方が良いかもしれん。先に言っとくけど、胸糞悪い話だぞ」

( ^ω^)「分かったお」

俺もそれ相応の音量で、慎重に口を開く。

('A`)「俺の腕があった頃だから、もう大分前の話だな。この県で、無差別通り魔事件が起こった。
    襲われた被害者はほぼ全員子供で……そのいずれも、殺されてる」

(;^ω^)「……」

('A`)「反吐が出るような事件だろ? その事件の最後の被害者が、あいつの飼い主だったんだよ」

( ^ω^)「ビーグル……飼い犬だったのかお」

('A`)「あんな純血統くせービーグル犬が最初から野良の訳ねーだろ。お前その辺疎いだろうけど」

鼻がひくひくする。
自分で話してて苛ついてきたらしい。
話を聞いた当時の俺は、さして気にも留めていなかった気がするが。

(;^ω^)「今は野良って事は……まさか、その犯人に家族皆……?」

('A`)「いや、違うんだ。父親は出掛けてて、家には母親と娘の二人だったらしい。
    ……殺されたのは母親一人。彼女が唯一、子供じゃなかった被害者だそうだ」

(;^ω^)「…………」

ブーンが息を飲む。
凄惨な事件だったであろう事は、想像に難くない。

('A`)「うるさい犬の鳴き声で近隣住民が事件に気付いて、犯人はお縄。
   利き腕の骨はその飼い犬に噛み砕かれてたとか。
   この辺りはニュースじゃなくて知り合いから聞いた話だな」

( ^ω^)「でも、他の家族が無事なら野良になる理由が無いお?」

('A`)「それからが大変だったんだろうよ。
    流石に後の話は知らんが……事件の起きたあの家はいつの間にか空き家になり、
    そこで飼われていたビーグル犬がその家を縄張りにするようになったと。
    話には聞いてたが、まだ居続けてたみたいだな」


2_20091229113636.jpg


( ^ω^)「……。皆、色々あるんだおね」

('A`)「そうだな。名前捨てるくらい辛い記憶なんだろう、言っとくが絶対触れんなよ、殺されるぞ」

(;^ω^)ゞ「ら、ラジャ」

('A`)(──だから、多分ほっとけなかったんだろうな。ツン達が)

念の為に自分が教えておいた知識が多少功を奏したとはいえ、
犬の縄張りという治外法権空間に居なければ彼女らは恐らく助からなかっただろう。
もう少し彼には感謝の言葉が必要だったかもしれない。

('A`)(……それにしても)

拾われた元人間嫌いの飼い猫に、
捨てられた人間を嫌いになれない野良猫、
家族が消えて名前を捨てて尚、その家に住み続ける野良犬。

何というか、色々と皮肉を感じる話ではある。


ξ ゚⊿゚)ξ「あ……ドクオ」

('A`)「あれ、何だよ。寝顔だけ見て帰ろうと思ってたのに」

( ^ω^)「もう起きたのかお? 無理したら駄目だお」

家庭菜園やら何やらでやたらと青々とした裏庭を突っ切って、古びた縁側へと無遠慮に上がり込む。
質の良さそうなクッションに乗っけられた彼女は、視認出来る程度には腹部が膨らみつつあるようだった。

ξ ゚⊿゚)ξ「ドクオ……! っあの、本当に、ごめんなさ──」

('A`)「ストップストップストップ。いいって、つか何で俺に謝る」

ξ ゚⊿゚)ξ「でも、私のせいで……ショボンが……」

('A`)「だから、いいんだよ。あいつが選んだ事だ。どうしても謝りたいなら、死んだ後にでも本人に謝りに池」

( ^ω^)「……ハインのパクリだお」

('A`)「げ、そういやお前いたっけかあの時」

というか、直接的に死なせてしまった俺の立場が無い。
何で毎回俺がフォローに回らないといかんのだ。


ξ ゚⊿゚)ξ「……。じゃあ……お礼は言わせて。有難う、貴方のおかげで生き延びられたよ」

ξ ゚⊿゚)ξ「その……外に出て、私、ほんとに甘かったんだなって思って……
       貴方にきつく当たったりした事、後悔……してる。
       だから……えと、やっぱり、ごめんなさい」

ツンはたどたどしく呟きながら、視線を忙しなく移動させている。
そして最後に、ぺこりと頭を下げて締めくくった。

( ^ω^)「やったお、ツン。練習した甲斐あったってもんだお」

ξ////)ξ「ちょ、言うなアホ!」

('A`)「…………」

( ^ω^)「あれ、どしたおドクオ」

('A`)「いや。デレ期って……良いなと思って」

ξ; ⊿ )ξ「……。あんた、真面目に聞いてた?」

('A`)「いやいや超真面目に聞いてた。で、ブーンさんよ。いきなりなんだが」

( ^ω^)「え、何だo」


(#'A`)三⊃)゚ω);;.「オブライエンッ!?」


俺の唐突な左ストレートを喰らい、床の上でもんどり打つブーン。
これは愛の鉄拳であって、けして私怨とかそういうのではない。


(#)゚ω゚;)「え、いきなり何すっと!? 何で殴るんだスかyっgkぃ!?」

(#'A`)「もちつけ語尾がバグってんぞ。俺大分前言ったよね?
     この子高級な血統ぽいからそういうの注意しろよとか慎重になとか」

(#)^ω^;)「え? 話聞いてからにしろみたいな事は確かに言ってたけど、そんなん言ってたかお?」

(#'A`)「あれ、そうだっけ。まぁいいやとりあえずこんな状態だと飼い主んとこに返すに返せねーだろ
     面倒臭い真似しやがってバーロー!!」

(#)`ω´)⊃三⊃「何か理不尽だお! 返り討ちにしてやんよ!」


ξ ゚⊿゚)ξ「お前ら少し黙ろうか」


('A`)「「すみませんでした」」(#)^ω^)

この漫才のようなやり取りも久しぶりのような気がする。

ξ ゚⊿゚)ξ「──それに、私はちゃんと帰るよ。
       産んでからにはなるけど……ちーちゃんも連れて、ナベちゃんの家に帰る」

('A`)「……ほほう」

彼女の瞳には、以前見ていたそれよりも強い光が宿っているように思えた。
修羅場をくぐって強くなったのか、母親パワーでも身に付き始めたのか。

('A`)「だが、ナベちゃんが快く迎え入れてくれるとは限らんぞ。ちんぽっぽも一緒なら尚更な」

ξ ゚⊿゚)ξ「覚悟の上よ。もしそうなら、野良として生きるわ。貴方達の仲間入り、かな」

('A`)「ふーん……そんだけの覚悟があんのに、やっぱ帰んの?」

ξ ゚⊿゚)ξ「そりゃあ、ね。私は飼い猫だし。ナベちゃんの事好きだし。
       ……もしかしたら、私の帰りを待ってるかもしれないし」

('A`)「なるほどなるほど。んじゃ、空云々は? 自由な世界はもういらんのかい?」

ξ゚⊿゚)ξ「……。正直、今でもちょっぴり憧れはないでもないけど。
      でも、退屈してたから外の世界に幻想を抱いてただけなのよね、結局の所。
      そういうのって、辛抱強く生き抜いてきた貴方達野良に失礼だと思った」

ξ゚⊿゚)ξ「……それにね。今朝、ブーンと一緒に朝焼けを見たの、階段の所で。
      街の向こう側から、昇ってくる朝日を」

( ^ω^)「……」

ξ゚⊿゚)ξ「……凄く綺麗だった。それだけで、今は何かもう満足なんだ」

('A`)「…………そうか。なら、もう俺から言う事は何も無いわ」

変われば変わるもんだな。
色んなもんを引きずってる俺とはえらい違いだ。

('A`)「ブーン、お前はどうなのよ」

( ^ω^)「彼女の意志に任せるお。まぁ飼い猫のままでも普通に会えるし」

('A`)「……お前俺と雨ん中殴り合いまでして出たのがそんな軽い結論か……」

(;^ω^)「失敬な、これでも結構色々悩んだんだお」

ξ ゚⊿゚)ξ「それにしても、本当にゲスい質問責めしてくるわねあんた。何なの? 性格悪いの?」

('∀`)「根性と顔が曲がってるんですごめんなさい。生きててごめんなさい」

へらへら笑いながらも、不安の種が一つ減った事に、俺は内心酷く安堵していた。
ショボンも喜んでいるだろう。多分。

('A`)「──……さて、そろそろお暇するか。お前は少し休め、体に負担かけんなよ」

ξ ゚⊿゚)ξ「あ、うん」

( ^ω^)「じゃあ僕も」

えっちらおっちら腰を上げる。
立ち上がった瞬間に視界がぐにゃりと歪んだように感じたが、まぁアフリカではよくある事だ。

縁側から庭へと降り、穏やかな風にそよぐ苗を横目に、出口へと向かう。

ξ ゚⊿゚)ξ「ねえ、ドクオ」

('A`)「ん?」

ツンは多少躊躇しつつも、
振り返った俺の目をはっきりと見据えてくる。

ξ ゚⊿゚)ξ「やっぱり、あの二人組と戦うの?」

('A`)「……あー」

俺はと言えば、視線を泳がせ、間の抜けた声を漏らしていた。さて、どう答えたもんか。
ちらりと隣に視線を向けてみる。ブーンは神妙な顔をしてはいたが、俺に口出しをするつもりは無いようだった。

('A`)「惚けたところで気休めにもならんだろうから正直に言おうか。そのつもりだ」

ξ ゚⊿゚)ξ「……」

('A`)「様子見の期間はとうに過ぎた。
    奴らは異常だ、ほとぼりが冷めるまで隠れるなんて悠長な事はもう言ってられん」

( ^ω^)「……」

ξ ゚⊿゚)ξ「ここの人……シューさんに何とかしてもらう事は出来ないの?」

('A`)「人間がいりゃあ確かにその場は何とかなるかもしれないが、根本的な解決にはならないだろう。
    逃げられて、またどっかで暴れられるだけだ。特に男の方は痛い目見なきゃどうにもならんだろうな」

lw´‐ _‐ノv『ふふ、力無き者は無力なのさ』


何故か屋根の上から現れたシューは屋根から飛び降り、綺麗に一回転受け身をしつつ庭に着地する。
それら一連の事については一切触れず、俺は再び口を開く。

('A`)「……もっとも、こいつを利用しない手は無いがな。この近辺を守れるってだけでも、十分過ぎる程有用だ」

lw´‐ _‐ノv『酷いわ、私の身体が目当てだったのね!』

(;^ω^)「……この人本当に猫の言葉分かってるのかお?」

('A`)「フィーリングだ、慣れろ」

('A`)「とまぁ、そういう訳よ。お前が帰れる頃には、ちったぁマシな状況になってるんじゃないかね。多分」


ξ ゚⊿゚)ξ「……」
ξ ゚⊿゚)ξ「ねぇ」

('A`)「ん」

ξ ゚ー゚)ξ「私の子供の顔、必ず見に来なさいよ。ブーンと一緒に」

ツンは少しだけ唇の端を歪め、意外なほど綺麗な微笑を浮かべた。
あれ、ひょっとしてまともな笑顔見たのって初めてじゃないか。

3_20091229113635.jpg


('A`)「……。うん」

若干頼りない返事を残して再び身体を出口の方へと向け、緩慢な動きで庭から抜け出る。

空を見上げた。
太陽は確認出来ないが、そろそろ昼下がりから夕方に差し掛かる頃合いだろう。
今日は一日、雨が降る事もなさそうだ。

どこからともなく吹いてくる温い風が、僅かに髭をなびかせる。
ブーンが次いで庭から出て来るのを確認しつつ、俺は胸中で静かに呟いていた。


ツン。
それ死亡フラグだから。



第十八話 終





この小説は2008年12月3日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:FCf5pzj1O 氏

続きはまったりと待ちましょう



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/29 11:39 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿


更新は止まっていますがコメントはご自由にどうぞ
修正・削除依頼等、何かしらの連絡はコメントもしくはメルフォよりお願いします
拍手だと高確率で長期間気づきません

スパム対策のため"http"と"@"を禁止ワードに設定しています
URLを書き込む際は"h"を抜いて投稿してください













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://gyokutonoyume.blog116.fc2.com/tb.php/2936-b59b0c72


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。