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三丁目の('A`)ドクオ達のようです 第十七話


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




(;^ω^)「ぶはっ、っぐ……!」

(´ ω `)

(;^ω^)「ショボン! 目を開けるお!!」

( ^Д^)「おいブーン、こっちに──って、ショb」

( ^ω^)「プギャー、ちょうど良いとこに! ドクオ頼んだお!!」

( ^Д^)「え? あ、おい! どこ行くんだよ!」

( ^ω^)「まだ……背負って行っても間に合うお、皆の所に……」

( ^Д^)「アホ、そんな傷じゃもう……!」

(;^ω^)「……っそ、それでも……せめて、一言だけでも……!」
(;^ω^)「行って来るお!!」




1_20091229113223.jpg


第十七話 六月十八日


ショボンを背負って、朝焼けに染まる街道を走り抜ける。
早朝特有の冷えた空気が髭の間を通り抜けていく。
背中から伝わる重みは、不気味なほどに手応えが無い。

(´ ω `)

( ^ω^)「ハァ、ハァ……もうすぐだお、もうすぐで……」

(´ ω `)「──……いよ、ブーン」

( ^ω^)「ショボン、気が付いたかお!? 大丈夫だお、もう少しで……」

(´・ω・`)「もう……良いよ、ブーン。無理するな」

(;^ω^)「っぐ……」
(;`ω´)「全然良くねぇお! ハインに逢ってから逝く位粘ってやれお!!」

(´・ω・`)「え、あ……はは、いや、一応ヒッキーに伝言頼んでるから、大丈夫なんだけど……さ」

(;`ω´)「そんなんじゃ駄目だお、あと五分で着くから! 根性だお! 気合い入れるお!!」

(´・ω・`)「ははは……」

(;^ω^)「はぁ、はぁ」

(´・ω・`)「……。いやあ、大きくなったねぇ」

(;^ω^)「な、何がだお?」

(´・ω・`)「君だよ、君。初めて会った頃は……まだまだ子猫みたいなもんだったからね」

(;^ω^)「……昔話は後にしてくれお!」

(´・ω・`)「あの頃の君は、無邪気で呑気で……ああ、今もあんまり変わってないな」

(;^ω^)「っ……だから……!」

(´・ω・`)「……君が少し羨ましい。僕はついに……最期まで、人間を好きになれなかったな」

(;^ω^)「…………」

(´・ω・`)「でも、楽しかったよ。君達と居られて。本当に楽しかった。長生きした甲斐があった」

( ;ω;)「や……止めてくれお! お願いだから……そんな事言わないでくれお……!!」

(´・ω・`)「良いかい……これからは……君みたいな猫が、皆を引っ張っていくんだ……
       ツンの事、大事にしてやれよ」

( ;ω;)「もうすぐ、着くっつってるお! 勝手に締めるなお!」

(´・ω・`)「それと…………ああ、そうだ」
(´・ω・`)「ドクオに……伝えておいてくれ。あんまり臭い事言いたかないんだけど……」

( ;ω;)「…………!」

(´・ω・`)「僕は……──」

か細い声で、途切れ途切れに言葉を紡いでいく。
僕は震える顎を何とか動かして、彼の言葉に応える。


( ;ω;)「わ……分かったお、任せてくれお! 必ず伝えるお!」



(´・ω・`)「…………」

(´・ω・`)「あれ……、今日は、随分と……冷えるな……まだ、夏にも……」

( ;ω;)「ショボン……?」

(´・ω・`)「…………──」

(´・ω・`)

( ;ω;)「ショボン……! ショボン!!」

(´・ω・`)

( ;ω;)「う……っ、あああああああああ……ッ!!」

2_20091229113223.jpg


※    ※    ※

( A )

('A`)「……っ」

最初に感じたのは、砂と埃の匂い。鼻がムズムズする。
頭を左右に振り、激しく伸びをした。背の骨がコキリと鳴る。
身体がどこそこ痛い。しこたま殴られたから当然と言えば当然か。

('A`)「あいっつつつ……」

( ^Д^)「よう、起きたか」

場所は今沖田工業跡地。貸してもらった小部屋の一つだろう。
居るのは俺とプギャーの二匹。
プギャーは視線はこちらに向けず、シャドーボクシングのような真似をひたすら繰り返している。
埃が飛ぶ訳だ、とりあえず余所でやれ。

('A`)「……助かったのか俺」

ぼそりと漏らした一言に応じてか、プギャーが動きを止める。
太い首を左右に捻りつつ、此方に向き直ってきた。

( ^Д^)「ああ。……つくづくしぶといなお前w」

('A`)「ホントだよな、いやマジで。もう死にたい」

( ^Д^)「許さん。もう少しキバれwwwwwww」

('∀`)「マジすかwwww冗談キツいっすよプギャーさんwwww」

( ^Д^)「wwwwwww」
('∀`)「wwwwwww」


( ^Д^)「……で、お前にとりあえず悪いニュースと更に悪いニュースの二つを伝えなきゃならん訳だが」

('A`)「何そのウンコ味のカレーとカレー味のウンコ。ジャブの方から頼むわ」

( ^Д^)「ギコが帰ってこねえ」

('A`)「……把握。ストレートは?」

( ^Д^)「……ショボンが死んだよ。お前を助けた後にすぐ」

('A`)「………………」

('A`)「え。マジで?」

( ^Д^)「冗談で言うかよ……アホ」

('A`)「…………」

( ^Д^)「墓は跡地前の原っぱんトコに作った、気が向いたら行ってやれ。
      ホントは広場で眠らせてやりたかったんだけどな」

('A`)「…………」

( ^Д^)「……じゃ、俺は見回りと餌取り行ってくるわ」

('A`)「……ああ」

プギャーが立ち去り、俺は一匹取り残された。
天井近くに設置された窓に視線を向ける。窓の向こうには、曇り空が広がっていた。

('A`)「…………」

右腕の傷を舐めつつ、出口へと向かう。
こういう時に、じっとしていては駄目だ。
ひょこひょこと相変わらず覚束ない足取りで、小部屋を後にした。


俺はとりあえず、大部屋へと向かった。
大部屋でたむろしている子供達や母猫達は、一見普段通りに見えた。
恐らくは一部の猫にしか知らされていないのだろう。
ハインやブーンの姿は無い。ショボンの子供二匹は一緒に遊んでいるようだ。


(-_-)「……ドクオ」

('A`)「ヒッキー」

大部屋の隅で丸まっていたらしいヒッキーが、
俺の傍へと歩み寄ってくる。

(-_-)「体の方は平気?」

('A`)「ああ、何とか」

(-_-)「そう、良かった。……ショボンの事は……」

('A`)「聞いてる」

(-_-)「……。傷、もう一つあったみたいなんだ。
     黒斑に隠れて見えなかったみたいだけど、内臓……だっけ?
     やられてたらしくて……ショボンは気付いてたみたいで」

('A`)「…………」

(-_-)「ごめん。彼を助けられなかった」

('A`)「お前が責任を感じる必要は無いよ、生き延びてくれただけで十分」

(-_-)「……。あのさ、もし……ハインに会ったら、伝えてくれないかな?
     ショボンから頼まれてたんだけど……僕、彼女と話した事がほとんど無くて」

('A`)「ああ、良いぞ」

ヒッキーはぼそぼそと、俺の耳元に囁きかける。
その台詞をしっかり記憶して、頷きかけた。

('A`)「うわあ……似合わねー……」

(-_-)「あ、それ僕も言っちゃった。……ごめんね、こんな事も出来なくて」

('A`)「んあ、気にすんな」

どっちみち、奴には声を掛けなきゃならんだろう。
何か会うべき理由でもないと、足が重くて仕方がない。


大部屋から出て、跡地の中をふらふらとほっつき歩く。
薄暗い雲が、天蓋を覆い尽くさんばかりに辺り一面に広がっていた。

視線を天から地へと移す。
門の近くが何やら想像しい。


(´<_`;)「だーから駄目ですってば! ここから先には行かせませんってば!!」

(*゚ー゚)「だから西区には入らないって言ってるじゃない……ね、今北橋までで良いから……ダメ?」

(´<_`;)「普通に駄目です! この跡地からアナタ出したら私ら殺されますからマジで!!」

( ´_ゝ`)「でもさ……。ギコの事想うしぃさんの気持ち、少しは酌んでやっても良いんじゃないか?」

(*゚ー゚)「さっすが兄者君、良い男ー。すごいなーあこがれちゃうなー」

(´<_`#)「いや酌まねーよ! 何でお前いつもそっちの理解者なんだよ!!」

( ´_ゝ`)「……何だろうな。俺の心が愛に目覚めたというか……いや、むしろ俺の魂が愛に覚醒したというか」

(´<_`#)「同じじゃねーか! お前ギコさんにバレないだろうからって適当言ってんじゃねーよ!」


('A`)「…………」

俺は門の端を音も無くすり抜け、鬱陶しそうな連中をやり過ごした。

(*゚ー゚)「あ、ドクオ君?」

訂正、やり過ごそうとした。あえなく失敗。


('A`)「……何やってんの」

(*゚ー゚)「橋まで行けば、私の耳で何かが聴こえるんじゃないかなって。ここからだと、流石に無理だから」

( ´_ゝ`)「お前また死にかけたらしいな。というより件の連中とタイマンとか正気の沙汰じゃないぞおっさん」

('A`)「……お前誰だっけ? 何か凄い久々に見た気がするんだけど」

(#´_ゝ`)「はぁ!? おま、この鳴子も黙る色男兄者様を忘れるとはどういう了見なの!? 失礼しちゃうわね!!」

(´<_` )「……あの黒ブチがやられたそうだな」

('A`)「ああ。あんたらにゃ関係無い話だろ」

(*゚ー゚)「……」

(´<_` )「まぁ、そうだな。だが同居している団体の指揮に関わる話だ、無視する訳にもいかない」

('A`)「心配しなくてもウチは大丈夫よ、他にもリーダー張れる奴たくさんいるから。全員主役野球だから」

(´<_` )「……そうか、なら良いんだが」

(*゚ー゚)「ね、二人とも、ちょっと席外してくれる?」

(´<_` )「え? いや無理ですよ、だっていない間n」
( ´_ゝ`)「まぁまぁまぁまぁ、積もる話もあるだろうから野暮な事言わないで行こうぜルイージ」

(´<_`#)「誰がルイージだ! おい、コラ離せ!!」

( ´_ゝ`)「兄者の本気、見せてやる!」

(´<_`;)「だから離せって! おま、いててででで!! おk分かった、時に落ち着けっt」

兄らしき方に強引に引きずられ、弟らしき方は建物の向こうへと消えていく。


('A`)「……騒がしい連中だな」

(*゚ー゚)「楽しいよ? 私大好き、あの二人」

(*゚ー゚)「……。ショボン君の事、残念だったね。……ううん、私も凄く悲しい」

('A`)「……」

(*゚ー゚)「君は大丈夫? 無理してない?」

('A`)「えーと。身体的な意味なら、無理ってレベルじゃない。
    精神的な意味なら、何とか大丈夫だ」

(*゚ー゚)「……」

しぃは俺に近付き、おもむろに手を伸ばしてきた。
一瞬身を引きかけたが、何とか堪える。
しぃの掌は俺の頬を撫で、顔の輪郭をなぞる。
彼女の網膜には、俺の糞面白くもない凡庸な面が映し出されているのだろう。

(*゚ー゚)「……あはは、疲れた顔」

彼女は悲しげに笑い、顔を近付け、俺の首元に顔を埋めてきた。

(* ー )「私……忘れないよ。ショボン君も……君も。皆忘れない」

('A`)「何か俺ももうすぐ死ぬみたいな口振りだなオイ」

(*゚ー゚)「あ……えへへ、ごめんごめん。辛気くさくなっちゃったね」

しぃは身を引き、照れくさげに微笑む。
いい年こいてる癖に、相変わらずギコが見たら鼻血を吹きそうな笑顔だ。

どうせ俺の寿命の事には気付いているのだろう、やりにくいったらない。


('A`)「で、どうするよ」

(*゚ー゚)「ん?」

('A`)「行くのか? 行きたいなら、連れてくぞ」

(*゚ー゚)「ううん、良いよ。行くならあの子達に連れてってもらうから。
     万一ギコ君と会った時、君と一緒にいたら彼が嫉妬するし。ドクオ君も殺されたくないよね?」

('A`)「満面の笑みで言うかな、それ」

(*゚ー゚)「私ってば罪な女ね、うふふ。……それに、お墓参りの邪魔はしたくないもの」

('A`)「……」

(*゚ー゚)「お墓には多分、あの娘がいると思う。……慰めの言葉が要るかどうかは、ちょっと分からないけれど」

('A`)「テメーで判断するよ、有難う。んじゃな」

尻尾を振ろうとして止め─しぃには見えないからだ─、しぃの頬を軽く手で小突いて、門から一歩足を踏み出す。

と、背後から声を掛けられた。


(*゚ー゚)「ドクオ君さ」

('A`)「何?」

(*゚ー゚)「何か……少し前から思ってたんだけど。女の子との話し方、上手くなったよね」

('A`)「は? え……そう?」

(*゚ー゚)「うん。昔からそうだったら良かったのになぁ」

('A`)「いや……そんな事言われてもな……つーか、それをなんで今言うのか分からん」

(*゚ー゚)「……あー、やっぱ駄目だなー」

('A`)「? え、だから何が」

(*゚ー゚)「ううん、良いの。気を付けてね、ドクオ君」


門の前で立ち尽くす俺をよそに、しぃはそそくさと建物の向こうへと行ってしまった。
何なんだ、意味が分からん。

('A`)「……忘れない、か」


有り難い話だ。
髭をひくひく揺らし、奴が眠るという草原へと向かった。



3_20091229113222.jpg


从 ゚∀从「…………」

青々とした草花が、墓があるであろう場所を囲うように鬱蒼と生い茂っている。
風に靡いてそれが傾く度、墓の前に佇むハインの姿が見え隠れした。

('A`)「見つけてーよーみー」

从 ゚∀从「……おう、ドクオか」

雑草を掻き分け、顔に引っかかった蜘蛛の巣をひっぺがしながら墓へと進む。
彼女から少し離れた所で立ち止まった俺は、何を言う訳でもなく、ぼんやりと墓を眺めた。

('A`)「…………」

僅かに盛り上がった土と、上に申し訳程度に置かれた石ころ。
俺達にとっては十分な墓だが、やはりみすぼらしい事には変わりない。

('A`)「……なあ」

从 ゚∀从「ん?」

('A`)「死に目には会えたのか?」

从 ゚∀从「いや、ブーンが背負って来た時にゃもう死んでたよ。ギリギリ間に合わんかったらしい」

('A`)「そう、か」

視線は変わらず墓へと向けたままだ。
こう言っては何だが、正直言って奴が死んだ実感が全くわかなかった。
墓を目の前にした、今も。

('A`)「お前にゃ申し訳ない事をした」

从 ゚∀从「……」

('A`)「俺を助けて、こいつは死んだ。たらればの話は好きじゃないが、もし俺がヘマしてなきゃ──」

从 ゚∀从「止めろよ、全部自分のせいにすんの。悪い癖だぞ」

('A`)「……、すまん」

続く言葉が見つからず、押し黙る。

从 ゚∀从「俺達はお前らに助けてもらってる。生きてる以上、俺達に文句を言える筋合いはねぇ」

从 ゚∀从「……なんて言ってはみてもよ。いざ自分の身に降り懸かると、なかなかこたえるモンだな」

ハインは淡々と、抑揚無く言葉を吐き出し続ける。
俺はと言えば、何と言葉を掛けてやるべきか困り果てていた。
元凶臭い俺に慰められたとこで、気が晴れる訳でもないだろうし。


从 ゚∀从「──……こいつさ。俺と最初に会った時になんつったか知ってるか?」

不意に、ハインがこちらに顔を向けてきた。
顔の動きに合わせて、銀の毛並みが緩やかに揺れる。

('A`)「……? いんや。何て言ったんだ」

从 ゚∀从「やらないか」

('A`)「……うほっ」

从 ゚∀从「笑っちまうだろ? 初対面の第一声がこれだぜ。思わず吹き出しちまったよ」

('A`)「で、どうしたんだ?」

从 ゚∀从「いや、どうしたもこうしたも。ぶっ飛ばしたに決まってんだろ」

('A`)「悲鳴はアッーか……」

从 ゚∀从「お袋んトコ出てからはやたら絡まれっから、俺も方々の雄をぶっ飛ばしてきたんだけどよ。
      あいつ程しつこかった奴はいなかったね。繁殖期ごとにアタックだぜ? お前はどこのアタック25だよ」

('A`)「アタック25関係無くね?」

('A`)「それにしても、ショボンがねぇ。一途だったんだなこいつ」

从 ゚∀从「んで、付き合いも長くなって。
      色々あったりなんだりで、まぁ……一緒になっても良いかなーって思った訳だ。
      何か俺をお前らに紹介すんの嫌がってたけど」

('A`)「それはそうだろう俺もやだもん」

从 ゚∀从「何でだよーこんなに可愛い新妻だぜ? ノロケの一つもかましたくならね?」

(' A `)「分かってねえな。お前みたいに可愛い新妻だから、誰にも紹介せず独占したかったんだよ」

从 ゚∀从「うわーその顔すんごい腹立つ」

('A`)「……まぁショボンも、お前みたいのと一緒になれて嬉しかったろうよ。
    正直羨ましいぜ」

从 ゚∀从「…………」

ハインはいきなり黙り込み、赤みがかった瞳を細める。
彼女の瞳越しに、所在なげに佇む俺の姿が見える気がした。


从 ゚∀从「俺も少し……たらればの話、して良いか?」

('A`)「?」

彼女は再び俺に背を向け、墓へと視線を落とす。

从 ゚∀从「もしもさ、お前の右手が無くなってなかったら……ショボンは助かったのかな?」

('A`)「!!」

久方振りに、無くなったはずの右手が疼く。
記憶の奥深くに閉じ込めていた、鉄が骨に噛み付く感触がわずかに蘇ったような気がした。

('A`)「つーにでも聞いたか?」

从 ゚∀从「お前が寝てる内にお袋がこっちに来てな。色々と聞いたよ」

('A`)「……そうか。一応、言っておくが」

('A`)「俺は勝手に罠に引っかかって死にかけただけだ。
    お前を助けた訳でも助けようとした訳でもない。だからこの腕と、お前とは何の関係も無い」

从 ゚∀从「だけど──」

('A`)「ついでに言えば、腕一本健在だったところでどうにかなるような話でもない。悔しいけどな」

从 ゚∀从「…………」

('A`)「妙な事で自分責めんな。お前がいなかったら、ショボンは死ぬまで独り身だったんだぜ?
    それはあんまりだろ」

从 ゚∀从「……。ああ……そうかも、な」
从 ゚∀从「相変わらずカッコイイな、お前は」

('A`)「惚れんなよ、火傷するぜベイビー。あと、何かこいつお前に伝言あったみたい」

从 ゚∀从「あ?」

('A`)「えーとな……子供たちを頼む。あと、ごめん、頭突きは多分やりすぎだった。
    それと……あの……あれだ」

('A`)「死んでも愛してる、だそうだ」


从 ゚∀从

('A`)

从 ゚∀从「…………」

('A`)「…………」


从 ゚∀从「……プッ」

从 ゚∀从「ちょwwwwwwwwえwwwwwマジで!?wwwwwww」

('A`)「うん……マジで」

从 ゚∀从「いやwwwwwwwいやいやwwwwwwwものっそい似合わねーからwwwww」

('A`)「同感」

まるでプギャーのようにゲラゲラ笑い転げながら、地面をバシバシと叩くハイン。
おいショボン、嫁に大爆笑されてんぞ。

从 ;∀从「wwwwwwwwwwひーwwwww笑い過ぎてwwww腹がwwwwww」

('A`)「私のーお墓のーまーえでー笑わないで下さいー」

腹を抱えてうずくまったハインをよそに、俺は墓の前へと歩み寄る。
ちっぽけなそれに向けて、目を伏せ、頭を下げた。


本当に、死んじまったんだな。


('A`)「お前がいなきゃ、今の俺はなかったよ。ありがとな……ゆっくり休め」

踵を返し、元来た道へと歩み出す。

('A`)「お前も、早く戻れよ。皆心配するぞ」

从 ;∀从「ああwwww分かってるってwwwwwwwwww後でな、後wwwwwww」

('A`)「……ったく」


深々と嘆息して、草を掻き分けつつ舗装されていない荒れ道へと抜け出る。
背後から笑い声が聞こえない事を認めて、俺はもう一度深く溜め息を漏らした。

('A`)「どいつもこいつも素直じゃねーな」


髭を動かす。耳を動かす。
体調、それなり。

時刻は昼前。
雲は多いが、雨が振る気配は無い。
この機を逃す手は無いだろう。

俺は迷わず街の方へと足を向けた。


('A`)「あーあ。ガタがきたら、皆の事はお前に任せて引退しようと思ってたんだけどなぁ」
('A`)「……なかなか上手くいかないもんだ」

まあ、上手くいった事自体がなかなか無いんだけど。

天を仰ぎ見れば、雲の切れ間から差し込んだ光が、東区をまばらに照らしている。
俺の行く先にも、あれくらいの光明が欲しいところだが。
さて、どうしたものか。



第十七話 終





この小説は2008年11月3日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:BsSIjqkjO 氏

続きはこちら



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[ 2009/12/29 11:34 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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