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三丁目の('A`)ドクオ達のようです 第十六話


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




彼と最初に交わした台詞は、確かこうだった気がする。

(´・ω・`)「やあ。君も、行く場所が無いのかい?」
('A`)「行く場所?死に場所の間違いじゃねえの」

初めて彼と会った頃、
彼は今より無愛想で、
今より発言に毒があって、
今よりも独りよがりな奴だった。

しかし、幸いにもというべきか不幸にもというべきか、
彼を拾った猫が彼以上にエキセントリックな面を持つ猫だったため、
グループ内での彼の役割が固まっていく内に、彼の性格も良くも悪くも矯正されていったように思える。
毒をもって毒を制す、とでも言うのだろうか。こういうのも。

( ´∀`)「モナモナ、繁殖期ーが、やってきたーモナー。皆さん火傷しない程度に行ってらモナー」

( ・∀・)「……ふん」

(,,゚Д゚)「えーと、さーどうすっかなーあははー」

(*゚ー゚)「……」

('A`)「……眠」

(´・ω・`)「あれ。君は行かないの?」

('A`)「ああ、いや。俺は……いいよ」
('∀`)b「結果を考えると死にたくなるから」


彼は子孫を残すとかそういった類の事に、まるで興味が無い振りをしていた。
いや、というよりは、何かを怖がって逃げていたように思える。

(´・ω・`)「……そう」
(´・ω・`)「ふふ、僕のスーパーイケメンタラシタイムを見せられないなんて残念だよ」

('A`)「死ねば良いのに」

彼を臆病にさせていたのは、モララーの言うところの絶望というやつだろうか。
死に向かうだけの野良猫である僕達が、
託せる物を遺す事は馬鹿らしい、と。

('A`)「……行ってこい。早めに帰ってこいよ」

(´・ω・`)「うん」

でも、そのモララー本人ですら、
ドクオに色んな物を託していたような気がする。

彼にとってドクオはどういった存在だったのだろう?
今となっては、知る術も無かった。


1_20091229112852.jpg


第十六話 六月十七日・その五


▼ーェー▼「…………」

▼・ェ・▼「……」

横倒しになった電柱と、血溜まりのできたアスファルト。
最初に見えたのはそれだった。

▼・ェ・▼(……何だよ)

感覚が麻痺している。
俺はどこを撃たれた。
自分が今どんな状態なのか分からない。
あと数秒で死ぬのか、数分で死ぬのか、そんなに重傷ではないのか。
見当もつかない。

▼・ェ・▼(くそったれが)

乾いた舌を引っ込めつつ、強引に身体を引っ張り上げる。
生まれたての赤子のように脚がふらつく。
視界が歪む、めまいが酷い。


奴は。
ツンはどうなった。

眼球に力を込め、顔を持ち上げると、視界が一気に開ける。
ツンとゴーグル女は、橋を挟んで対峙していた。

あの馬鹿、逃げ切れなかったのか。

▼#・ェ・▼「こん……畜生……!」

唸り声を漏らし、足を踏み出す。
いや、踏み出そうとはしていたが、実際はよろけて倒れ込んだだけだった。

俺が顎を地にしたたかに打ち付けると同時に、
ゴーグル女が引き金を引く。

ツンはそれを辛うじてかわす。
だが、僅かに身体を掠めたのか、一気に体勢を崩してしまった。


女は既に次の射撃に移ろうとしている。


──無理だ。かわせない。


▼#・ェ・▼「や……っ」
▼#・ェ・▼「やめ……ろ……!!」

地を這いずりながら、叫びにならない叫びをあげる。

そして、鼓膜を突き破るかのような甲高い金属音が、辺りに響き渡った。


川⊆⊇)『!?』

▼・ェ・▼「……!?」

女が銃の構えを解き、辺りを見回す。
今のは明らかに女の銃音では無かった。

更に駄目押しとばかりに、金属と金属がぶつかり合う凄まじい音が連続して共鳴する。
これほどのバカでかい音なら、人間の鈍い耳でも相当な騒音になるだろう。

音が止み時を同じくして、視界の端に瞬く物が入り込む。
闇夜よりもなお深い、漆黒の毛を纏った、前足の欠けた猫。



(#'A`)「逢いたかったぜぇ、女ァ!!」

川⊆⊇)『……何……?』


※    ※    ※

弾の切れた銃を蹴り飛ばして、俺は走り出していた。

とっさの判断だった。
路地を抜け出した時、女は俺に背を向け、ツンは女の向こう側。
手元っつうか口元には奪った銃。
走っただけでは間に合わない。
橋の横には、金属がかち合うともの凄まじい音を出すガードレール。

出たとこ勝負だったが、どうやら上手く気を引けたらしい。

('A`)(銃地面に寝かせて上から引き金が引けるとは、我ながらびっくりだぜ!)

何か腕とか腹が熱かったり痛かったような気がしたが、
とりあえず気のせいにした。

川⊆⊇)『……あの馬鹿』

女は苛立ちを隠さずに舌打ちすると、俺の方に照準を向ける。

俺と奴との距離、俺の体力、女の射撃精度。
全てにおいて分が悪い。

しかしそれら全てを無視して、俺は叫んだ。

(#'A`)「ツーーーーン!! 走れぇええええええええ!!」

ξ ゚⊿゚)ξ「う……うん!」

ツンはちんぽっぽを連れ、よろめきながらも走り去っていく。
それと入れ違いに、俺は橋の入り口へと到達する。

川⊆⊇)『調子に乗るな……!!』

('A`)(──!)

勘に任せて、首を少しだけ右を逸らす。
一瞬前まで額があったであろう場所に、一陣の風が通り抜けていく。
うねる気流が鼓膜を揺らし、方向感覚を狂わせる。

第二撃。
進路を予測して放たれた弾丸は、俺の尻尾の毛を引きちぎって明後日の方向へと飛んでいく。

('A`)「ぐっ……!」

左足に力を込めて、痛みに揺らぐ身体を立て直す。
そのまま身体を屈め、欄干を足掛かりに女へと飛びかかる。

川⊆⊇)『ちぃッ……!!』

女が銃を向け、俺が爪を振り上げる。

一瞬の交錯。

俺の爪はぎりぎり女の手元を捉えられず、
女の銃口はぎりぎりの俺の身体を捉えられなかった。

(#'A`)「──だらぁ!!」

とっさに銃身に飛び付き、左手を絡めながら銃にかじりつく。

川⊆⊇)『……っ!』

この位置では、銃は撃てない。
代えの銃を持たないこいつなら、これで手放しでもしない限り銃は使えないはずだ。

川⊆⊇)『このッ……!』

('A`)「ぐぇっ!!」

女が不意に左手を振り上げ、俺の頭に横から叩き付ける。
女の腕力とは言え、人間の拳をまともに喰らい視界が暗転し、明滅する。
口の中で鈍い音がした。恐らくどっかの牙が欠けたのだろう。

(#'A`)「ん……ががが……!!」

左右に振り回されながらも、意地でも銃身から顎を離さない。
もっと、時間を稼がなければ──

(#'A`)「土壇場勝負なら、負けんぞコラァ! 多分!!」

それから数十……いや、数秒間かもしれない。
女の拳を喰らい、時にはかわしながら事態が好転するのを粘り腰で待つ。

('A`)(んぎぎぎ……!)

だがやはり、勢い任せ過ぎただろうか。
じわりじわりと体力が削られて行くのを感じる。
というより、最速で限界に近かった。

しかしそんな時でも猫の耳というのはよく出来ていて、極々小さな物音も拾い上げてくれる。
カシャリと、軽い音が鳴った。

ぶん回されながらも視線を下に向ければ、女の足下に赤っぽい何かが転がっている。
ゴテゴテと妙な物がついている、あの物体は──


( ><)「ドクオさんッ!!」

('A`)「!!」

路地の向こうから、ビロードが駆け出していた。
今、このチャンスを逃す手は無い。

ありったけの声で叫ぶ。

('A`)「ビロード!! 足下の、赤いやつ取って逃げろ!! それありゃ──」

('A`)「な……ッ!!」

ふっと、重力が消失する。
腹の底が冷たくなる感覚の一瞬後には、
アスファルトに銃ごと叩き付けられた衝撃に包まれる。

('A`)「ぐぇっ!!」

胃液が逆流しそうな圧迫感を堪え、
ビロードの方へとそれを後ろ足で蹴り飛ばす。

(;><)「!? これ──」

('A`)「頼む!!」

川⊆⊇)『このッ……!』

既に頭上には、女の爪先が近付いていた。
それは俺の首筋を鋭角に抉りつつ、振り子のごとく振り抜かれる。

('A`)「ごふ……ッ!!」

勢い良く吹っ飛んだひょろい身体は、欄干の隙間を通り抜けて、
川へと真っ逆様に転落していく。


──左手に絡まった、銃を道連れに。


川⊆⊇)『しまッ……』

(;><)「ドクオさん!!!!」


('∀`)「ざ……まぁwww」

ニヤリと口の端を歪め、重力に引かれるまま川面に頭から突っ込む。

水しぶきと共に着水した体は、徐々に水流に飲まれながら下流へと流されていく。
橋の上から此方を覗き込む女の顔は、ゴーグルに隠れてはいたものの、
確かに忌々しげに歪んでいた。

('A`)「っ、がは! やべ、バンド絡まって、腕外れn」

絡まった左手の銃と格闘している内に、
全身が水に飲み込まれる。

水面に顔を出そうと四苦八苦するも、蹴られたショックなのか何なのか、
既にどちらが水面なのかすら分からなくなっていた。
思っていたよりダメージは酷かったらしい。

視界が暗く狭まっていく。いい加減、この感覚にも慣れてきた。

('A`)(…………あー、くそ)
('A`)(泳ぐ練習してりゃ良かったか、風呂とかで……──)

そこで、俺の意識はぷつりと途切れた。

2_20091229112852.jpg


※    ※    ※

(;><)「くっ、どうしたら……!」

後から現れた猫が、川に落ちた黒猫を助けに行くべきか判断しかねている。
無理もない、目の前には武器無しとはいえ敵がいる上に、
渡された何かをくわえたままでは助ける事など到底不可能だろう。

▼・ェ・▼「……あれはもう駄目だろ」

水上に浮かんでいるのは銃の一部分だけだった。
それ以前にあれだけボロクソにされたのだ、既に死んでいてもおかしくない。

▼・ェ・▼「……で」
▼・ェ・▼「何で俺は立ち上がってんだろうな」

がたつく足を見下ろして、ぼそりと呟く。
流石に他人事にも程がある。
ついでに飛び込めばまず死ぬだろう。
お人好しな俺にもここまでやる義理は無い。

▼ーェー▼「……」
▼・ェ・▼「チッ、糞が」

舌打ちし、ガードレールをくぐるべく足を踏み出した所で、


(´・ω・`)「ちょっと待った」

いきなり制止を喰らった。


(´・ω・`)「僕が行く」

▼・ェ・▼「お前、無z」
▼・ェ・▼「……おい、何だよそれ」

黒ブチ野郎の後ろ足は、出血で赤黒く汚れていた。
今もポタポタと毛先から血が滴り落ちている。

(´・ω・`)「どうもこうも、見たままだよ」

黒ブチは不気味なほどしっかりした足取りで、柵の下へと辿り着く。

(´・ω・`)「ビロード!! ドクオは僕が何とかするから、君はそっちを頼む!!」

( ><)「ショボンさん!? ……分かりました、お願いします!!」

此方から橋は離れているのを良いことに、適当な事をほざく黒ブチ。
柵の下を潜り抜けながら、こちらに顔だけ向ける。

(´・ω・`)「ははは、こっちが川下で良かった」

▼・ェ・▼「……あいつ死んでるかもしれんぞ」

(´・ω・`)「なら、連れ戻してくるだけだ」


(´・ω・`)「──皆の事、頼んだよ!」

黒ブチは威勢良く川へと飛び込み、沈んだ黒猫目掛けて泳いでいく。


▼・ェ・▼「……さり気なく何言ってやがる」

残された俺は苦々しく、一言だけ吐き捨てた。


(´・ω・`)「ドクオ!!」

僕は川面をかき分けて銃の付近まで到達し、
ドクオの首筋に噛みついて強引に水面まで引き上げる。

( A )「…………」
(´・ω・`)「くそ……っ!」

左手に絡まった銃の紐っぽい物を解こうとするが、
状況が状況だけに上手くいかない。
もたもたしている間に、僕達は本流に繋がっているであろう用水路近くまで流されていた。
用水路の中の水流は今の比ではない、急がなければ──

(´・ω・`)「……よし、外れた!」

銃を川底へと投げ捨てながら、依然意識を失ったままのドクオを強引に抱え上げる。
用水路の入り口が大口を開けて僕達を飲み込み、周囲が一気に更なる闇に包まれた。

同時に加速した水流にもみくちゃにされ、
壁やゴミに身体をぶつけながら転がるように奔流の中を突き抜けていく。

(´・ω・`)「っぷは、っく、ぐ……っ!」

(´・ω・`)「ドクオッ……聞いてるか!!」

( A )「…………」

水面に顔を出しては沈み込み、飲んだ水を吐き出しながらも、
僕は声を張り上げていた。

(#´・ω・`)「まだだろ! まだ何も終わってないじゃないか!! ここでお前が死んだら──」

( A )「…………」

(#´・ω・`)「皆死ぬぞ!! 分かってんのか!!」

(#´・ω・`)「帰ってこい!! ドクオ!!」


※    ※    ※

ξ ゚⊿゚)ξ「はぁ、はぁ……っく」
(*‘ω‘ *)「ぽー……」

やたら長い階段を駆け上がり、いや、歩く程度のスピードで、ひたすら上る。
息が上がり、意識は霞がかかったようにはっきりしない。

ξ ゚⊿゚)ξ「……うっ……!」

階段を登り切った辺りでへたり込み、口元からちーちゃんを取りこぼす。
ころりと転がった彼女は、私を心配げに見上げていた。

(*‘ω‘ *)「ぽ? ぽ?」

ξ;゚⊿゚)ξ「はは……大丈夫だよ、大丈夫だから……」
ξ ゚⊿゚)ξ「…………」

階段の下、道の向こう側から、銃声が度々聞こえてくる。今も彼らが戦っているのだろう。
あの人間達と出くわした時の事を思うと、今でも震えが止まらない。

ξ ゚⊿゚)ξ「…………」
ξ ゚⊿゚)ξ「誰か……」
ξ ;⊿;)ξ「誰か助けて……!」

何でも良い。猫でも、人間でも、超常現象的な何かでも。
何でも良いから、皆を助けて欲しい。

だって、こんなの、あんまりじゃないか。酷すぎるじゃないか。

ξ ;⊿;)ξ「誰か……お願い──!」



(;-_-)「うぐっ!!」

( ><)「ヒッキー!?」

(-_-)「大丈夫、まともに撃たれちゃいない……くそ、追い詰められた……」
(-_-)「しくじった、合流させないつもりだったのに……!」


( ⊆⊇)『……んっんー、さっきの奴はドコだすかねー? あ、銃みっけ。
      あれ弾ねーじゃん、使いすぎだろってかさっきのうっせーの何だよお前人くんぞ』

川⊆⊇)『……それは猫だ』

( ⊆⊇)『ぁ? 何が』

川⊆⊇)『……。いや、何でもない。銃貸してくれ、ケータイ取られた』


(;><)「くっ」

(-_-)「万事休す……か?」

(;><)「せめてこの変な物だけでも……」

(-_-)「なら、僕が奴らを引きつけるから──」


▼・ェ・▼「そこの二匹、さっさと逃げろ!」


(-_-)( ><)「!?」

叫びつつ、俺は駆け出していた。
力を込める度に痺れる両足を意識の外に追いやりながら、独りごちる。

▼・ェ・▼「……何やってんだかなホント」

それでも、まぁ、仕方ない。
何故かまだ俺は走れるのだから。

( ⊆⊇)『あ? 何……うぉわっ!!』

銃を手渡そうとしていた男の手目掛けて飛びかかり、掌に思い切り噛み付く。

( ⊆⊇)『ッ──てぇええ!!』

たまらず銃を取り落とし、俺を振り回しながら痛みに顔を歪ませる男。
手の骨くらい噛み砕いてやりたいところだったが、
着けていた手袋のせいか俺の馬力のせいか、それは無理そうだった。

(;-_-)「なっ……」

▼・ェ・▼「さっさと行け! アホ!!」

( ><)「──誰だか知らないけど、恩に着るんです!!」


脱兎のように走り出す二匹。
その後ろ姿がいきなりぐるりと回転し、強烈な衝撃に見舞われる。
背骨が軋む感覚に、思わず顎を離してしまった。

(#⊆⊇)『く、そ、がぁあああああ!!』

一瞬遅れて、地面に叩きつけられたのだと悟る。

(#⊆⊇)『何だよ! 何で野良犬なんかいんだよ!!』

俺の脇腹に、容赦無く男の爪先が突き刺さる。
蹴り上げられごろごろと橋の上を転がった俺の身体は、
欄干にぶつかった状態で静止した。

川⊆⊇)『……。死ね』

拳銃を拾い上げた女が、勿体ぶる素振りも見せず、銃口を向ける。
俺はといえば、それをぼんやりと眺めているだけ。


▼・ェ・▼(…………)
▼・ェ・▼(やっとか)


何だか色々と長かった。
走馬灯のようなものが流れるんじゃないかとも思っていたが、
俺にはそういうモノは見えなさそうだ。

とにかく、まぁ、何でも良い。
ようやく、全てが終わるのだ。


▼・ェ・▼「……うぜぇ」


火花が弾け、俺の視界は真っ赤に染まった。



……。

…………。

………………。


自分の血の色というのはもっと汚い物だと思っていたが、実際はそうでもないようだ。
死の間際には鮮やかに見えたりするのだろうか。

いや、それ以前に、撃たれたというのに不思議なくらいに痛みが無い。


まるで、そう──


lw´‐ _‐ノv『だって撃たれてないもーん』


▼・ェ・▼「……」
▼・ェ・▼「は?」


川⊆⊇)『……』

( ⊆⊇)『誰だお前』

lw´‐ _‐ノv『チーッス! 変態鬼畜ズさんチーッス!』

血だと思っていた目の前のモノは、妙な女の袴だった。
女は竹箒をやたらと回し、ムカつく口調でゴーグル二人にへこへこしながら敬礼する。

というか今確実に銃撃ったぞ、どうやって防いだ。

川⊆⊇)『何の用だ』

lw´‐ _‐ノv『サーセンwwwwww邪魔してサーセンwwwwww』
lw´‐ _‐ノv『まーでもwwwwマッポそろそろ来るから逃げた方がいんじゃね? みたいなwwwwみたいなwwww』

そう言えば、辺りから車の音と人の気配が近づいてくる気がする。


川⊆⊇)『……チッ、帰るぞ』
( ⊆⊇)『マジか。つまんね』

流石に人間相手にやらかすつもりは無いのか、そそくさと立ち去るゴーグル達。

後には、転がった俺と突っ立った妙な女が残された。


▼・ェ・▼「……何だコレ。意味わからん」

ぼそりと呟く俺に向かって、
まるで言葉が通じているかのように女が口を開く。

lw´‐ _‐ノv『あ……ありのままさっき起こった事を話すぜ!
       朝起きて玄関開けたと思ったら、境内に子供連れの妊婦さんが転がっていた。
       な……何を言ってんのか分かんねーと思(ry』

3_20091229112852.jpg


▼;ーェー▼「何なんだよコイツ……」


※    ※     ※

(;^ω^)「何なんだお……さっきの音は……気になるお」

今北川のほとりで、僕は一人うろうろしていた。
街の方から銃声がしたのでプギャー共々様子を見に行きたかったのだが、

( ^Д^)「お前はこっちで西区を監視しといてくれ、頼むぞ」

と言われ、こうして河原でやきもきしている。
今思うと体よく追い払われたような気がしないでもない。

(;^ω^)「うーん……心配だお、せめて跡地に戻って皆の様子だけでも……」
( ^ω^)「お?」

川上の方から、普段とは違う水音がする。
ざばざばと、何かが水をかき分けるような。

( ^ω^)「何だお。誰か泳いどっちゃろか」

生い茂った草を掻き分けて岸部に近付くと、そこには──


( A )(´・ω・`)「ゲホッ、げほ……っ」

(;^ω^)「ショボン! ドクオ!?」


(´・ω・`)「ブーンか、丁度良かった、こいつを……!」

(;^ω^)「わ、分かったお!」

ショボンがくわえ上げたドクオを引っ張り上げ、
たっぷり水を含んで若干重くなった彼を芝生の上にごろんと寝かせる。

(´・ω・`)「顔を横にしてくれ、そんなに水は、飲んでないはずだから……」

言う通り、ドクオの顔を横にさせる。
ドクオはぐったりとしていて、呼吸をしていないように見えた。
掌から伝わるはずの体温は、ほとんど感じない。

背筋が冷たくなる。

(;^ω^)「ほ……ホントに、大丈夫なのかお……!?」

(´・ω・`)「……──」
(´ ω `)「……大丈夫……帰ってくるさ。そいつは……そういう奴だから」



( A )

( A )「──」

( A )「──ッ、が、ゴホ、ぐへぁ!!」

( ^ω^)「!! や、やったおショボン、ドクオが……」

歓喜に喉を震わせながら、背後を振り返る。
そこに居たはずのショボンは、忽然と姿を消していた。

( ^ω^)「あれ、ショボン?」

視線を辺りに這わせる。
一秒遅れて、馴染んだ黒ぶちの毛並みを発見した。

その馴染んだ毛並みの主は、海をたゆたう流木のように、
川の流れに任せるまま、下流へと流されていく。


その姿は、まるで──


(;^ω^)「ショ……」
(;^ω^)「ショボン!!!!」


時刻は既に、早朝。
青白い空には、朝焼けの光が満ちはじめていた。



第十六話 終





この小説は2008年10月2日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:DtIrC3dnO 氏

続きはこちら



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[ 2009/12/29 11:31 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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