スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

三丁目の ('A`) ドクオ達のようです 第四話


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




川 ゚ -゚)『ああ……うん、分かってる。今年の盆はちゃんと帰るから……うん、うん』
川 ゚ -゚)『え……いや、まだ居ないけど……』
川 ゚ -゚)『そんな事言われても、職場で簡単に見つかるわけ無いじゃないか……』

('A`)「……」

珍しくクーに電話がきたと思ったら、どうやら実家からの電話らしい。
受話器から伸びたコードを指先でいじりながら、面倒くさそうに受け答えしている。

川 ゚ -゚)『うん……だから、心配しなくて良いから。休み取れたら帰るから』

そんなクーを尻目に、彼女の座っていた椅子に飛び乗る。
暇つぶしにパソコンの画面を覗き込んだ。

('A`)「えーっと……これ、チャットっつうのか。いやメッセだっけ。よく分からんな」

少なくとも、画面には文字の羅列がだらだらと表記されていた。
クーの電話により中断されているが、ネット上の趣味仲間との会話らしい。

('A`)「ふむ……サバイバル……?」

川 ゚ -゚)『ああ、参った。母さんの心配性にも困ったものだ』

いつの間にか電話を終えたクーは、
俺を横に退かして椅子に座り、パソコンを閉じて机に突っ伏した。

川 ゚ -゚)『あれが無ければもうちょっと帰る気が起こるのだが……』

('A`)「災難だったな」

川 ゚ -゚)『長女なんだから早く孫を生みなさい、なんて言われても』

('A`)「ありがちだな」

川 ゚ -゚)『いっそのことお前を婿にして連れて行ってみるか』

('A`)「正気を疑われるな」




1_20091229105250.jpg



第四話 六月九日


今日の天気は、どんよりとした曇りだ。
近況も伴ってテンションは上がらないが、糞暑いよりははるかに過ごしやすい。

しかしこれでは夕方辺り、一雨くるかも分からんね。

('A`)「うぃす。来てやったぜお前ら」

( ^Д^)「おいおい何様だよ」
(-_-)「やあ……」
从 ゚∀从「おいショボ、ドクオ来たぜ。挨拶しな」
(;´・ω・`)「ショボって止めてくれないかな……?」

奥様方や子供たちにも軽く尻尾を振って答えると、
入り口付近にいるミルナとビロードの所に向かう。
彼らには、近辺の警戒と捜索を頼んでいた。

('A`)「よう。……で、どうだ」

( ゚д゚ )「こちらには、特に何も。至って平穏です」
( ><)「周辺に怪しい人物は見当たらなかったんです!」

('A`)「バッカてめ、声でかいっつーの。
    そうか……何事も無いならそれが一番なんだけどな。ヒッキーの知り合いの方は?」

( ><)「……まだ、行方知れずなんです」

('A`)「そっか……お疲れさん。わざわざすまんな」
( ><)「とんでもないんです!」

( ゚д゚ )「……しかしドクオさん。実態の掴めない人物にばかり気を払うのも、考えものですよ」

('A`)「まぁ、な。確かにそうだ」

ミルナの言わんとしていることは十二分に分かる。
子供が増えているこの時期、野良の有力者たちの動きも活発化するのだ。
むしろ場合によっては、こちらの方が明確な脅威になりうる。

( ゚д゚ )「西区のモナーはともかく、ギコ、その他のボス猫達は何時ここを襲うとも分かりません」

('A`)「……」

( ゚д゚ )「…ですがいずれにしても、警戒は続けます。人間側にも脅威は十分ありますし」

('A`)「すまん、助かる」

俺はもう一度二匹に礼を言うと、いつも陣取っている広場の片隅へと向かう。

(´・ω・`)「お疲れ様」
( ^ω^)「おいすー」
('A`)「うぃ」
从 ゚∀从「やほ」

('A`)「……当然のように加わってんなお前」

从 ゚∀从「なんだよーここが一番居心地いんだよ、良いじゃねえか。なぁブーン?」
( ^ω^)「おっおっ、大歓迎ですお」

('A`)´・ω・`)「……」

図々しいというか開けっぴろげというか。いつの間にかブーンとも親しくなっているようだ。

('A`)「あれ?お前、腹」
从 ゚∀从「おう、ガキなら生まれたぜ。ほらあそこ」

ハインが手を向けた先に、子猫たちが茂みの中でじゃれあっていた。
確かに銀の光沢の猫や、ショボン似のぶち猫が混ざっている。

('A`)「おめっとさん。良かったな」
从 ゚∀从「こいつはどーも。あ、子育ての仕方教えてね☆」

ウインクしながら身体をくねらせたって、俺はもう性的魅力を感知できないんだけどな。


('A`)「親父に聞くだろ……常考」
从 ゚∀从「あァ?だーめだめ、こいつ全然頼りになんねェから。お前頭良いんだろ?」

('A`)「……なぁ、なんでお前さんこんなに蔑ろにされてんだ?」
(´・ω・`)「よ、よく分からないけど、気づいたらこんな立場になってたんだよね……はは」

ショボンは頬をひくつかせながら、自嘲気味に笑う。
何かちょっと毛が薄くなってる気がするが……そろそろ夏だからだよな、多分。

( ^ω^)「ハインさん、ショボンならきっと良いパパになれると思うお」
从 ゚∀从「んー、そうかねェ。確かに無駄に歳はいってるけどよ」

('A`)「……ていうか、あんまり野良界に父親の概念とか無いんだよな」
( ^ω^)「お、そうなのかお?」
('A`)「言ったろ?人間みたいに一対一の関係は、そうそう無いんだ
よ」

('A`)「生まれた子猫は、たいてい女手一つで育てられる。
    ほとんどはそれで事足りるしな」

ハインが感心したように何度も頷く。

从 ゚∀从「やー、やっぱお前頭良いのな。こう、言葉遣いがあれだ……知ったかぶり?みたいな」
('A`)「それ誉めてない」
( ^ω^)「wwwwwwwwww」

(´・ω・`)「あ、そうだドクオ。天気予報分かるかい?」
('A`)「今日一日曇りだ。午後の降水確率60パー」
( ^ω^)「微妙だお。夕立来そうだお」

しばらく前から、ブーンはツンの屋敷に行かなくなった。
本人からその事について何も説明されていないが、大体の事情が把握できないほど馬鹿じゃない。

ブーンは一見いつも通り、普段と何も変わらないように見える。
様子の違いに気づけるのは、俺やショボンくらいのものだろう。
さて、どうするか。
ショボンからは傍観を勧められたし、俺もその方が良いとは思うんだが……
しかしブーンと俺は、まだ雀の時の一件についてお互い触れていない。

('A`)「……」

('A`)「うし、ちょっくら散歩でも行ってくるかね」
从 ゚∀从「どっか行くのか?」
('A`)「ま、その辺をぶらぶらと」

( ^ω^)「……」

('A`)「まぁ後から戻ってくるとは思うけど。じゃあな」

(´・ω・`)「そうかい、行ってらっしゃい」
从 ゚∀从「じゃーなー」
( ^ω^)「いてらー」

皆に見送られ、俺は広場を後にした。
向かう場所は、まぁ、言わないでも分かるだろう。


( ^ω^)「…………」
( ^ω^)「ショボン」

(´・ω・`)「なんだい」

( ^ω^)「聞かないのかお?」

(´・ω・`)「はて、何の話かな」

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「話したい事があるなら、相手になるよ。君に任せる。ただ……」

( ^ω^)「?」

(´・ω・`)「あいつは悩んでたよ。君も自分の二の舞になるんじゃないかって、ね」

( ^ω^)「……!」

(´・ω・`)「ま、僕が言えるのはこれだけ。僕が言ったってのは内緒にしてね」

从 ゚∀从「だーかーら何の話だよ! 俺も混ぜろっつのショボ!!」
(;´・ω・`)「あ、ごめん……いや、だからショボは止めt」



※    ※    ※


私の気持ちを代弁するかのように、天は雲に覆われていた。
私の好きな、透き通るような青空は、今日はどこにも見当たらない。

ξ ゚⊿゚)ξ「……」

それでも私は空を眺めていた。ほんの少しでも、雲が切れ目を見せることを願って。

今日は恐らく、一日中晴れないのだろう。
それでもすることが無いのだから、こうしているより他無かった。

ξ ゚⊿゚)ξ「……ブーン」

傍らの、毛羽立った爪研ぎ器を撫でる。
彼が来る前、私はいつも何をして過ごしていただろうか。
何故だかずいぶん昔の事のように感じる。

ξ ゚⊿゚)ξ「……。!!」


その時。

垣根の穴がある方から、がさりと音が聞こえた。



ξ ゚⊿゚)ξ「ブー──」

('A`)「まず、すまん。全力で謝る」


ξ ゚⊿゚)ξ「…………」
('A`)「…………」

恐らく私は、あからさまに落胆していたのだろう。
ドクオは頭を下げ、何を言うでも無くそこに佇んでいる。
返事……しなきゃ。

ξ ゚⊿゚)ξ「……久しぶり。元気だったかしら」

('A`)「おかげさんで」

ξ ゚⊿゚)ξ「上がる?」

('A`)「ああ」

彼は相変わらずの一定距離を置き、縁側に座り込む。
生真面目なのか知らないけど、この微妙な距離は逆に失礼だと思う。

('A`)「さて。俺が来た理由、何となくは分かると思うが」

ξ ゚⊿゚)ξ「何となくなんてレベルじゃないわよ」

('A`)「そりゃそうか。
    ……俺ぁ、あんたの結論は間違ってないと思うぜ」

ξ ゚⊿゚)ξ「……何しに来たのかと思えば。そんな事言いに来たわけ?」

相変わらず、自分の言葉には棘があった。
ドクオは自分の発言に責任を感じているのだろう。
……だからこうして慰めに来ている事くらい、分かっているはずなのに。

('A`)「さあてな。俺もなんでこんな事してんのか分からんね」

ドクオは肩をすくめ、こちらを無関心な瞳で──いや、無関心を装った瞳で見据えてくる。

('A`)「言ったよな、ブーンと仲良くしてやって欲しいってさ。
    外出るにしろ、出ないにしろ」

ξ ゚⊿゚)ξ「とんだお節介ね」

('A`)「全くだぜ。何にせよ…なんとかまた、ブーンをここに来させるようにするわ」

ξ ゚⊿゚)ξ「期待しないで、待ってるわ」

('A`)「ああ、待っててくれ。多少時間はかかるかもしれないが」

いつの間にか、ドクオは私との接し方にずいぶん慣れたようだ。
私の嫌味な台詞も全く意に介していない。

ξ ゚⊿゚)ξ「礼なんて、言わないわよ」
('∀`)「期待してねぇよ、とんだお節介なんだろ?」

ξ ゚⊿゚)ξ「……馬鹿」

2_20091229105249.jpg


気恥ずかしくなって、私は顔を背けた。
こんな真似して、善人ぶってるつもりなのかしら。

…………有り難う。

('A`)「さて。まず第一の目的は達成した」

ξ ゚⊿゚)ξ「?」

('A`)「次、第二だ。今から俺が言う事を、しっかり覚えておいてくれ」

('A`)「先に言っとくが、別に俺は推奨してる訳じゃないからな。
    何かすこぶる嫌ーな予感がするから、念の為だ」

ξ ゚⊿゚)ξ「な、何の話y」
('A`)「とにかく、聞いてくれ。まずは──」



※    ※    ※


俺が広場に戻って来た時、ちょうど辺りは夕暮れを迎えようとしていた。
曇っていなければ、茜色の太陽が西区の繁華街に吸い込まれていく様子を見られただろう。

('A`)「たでーま、っと」

プギャー達と軽く挨拶を交わして、先ほどと同じ広場の片隅へと向かう。

( ^ω^)「お帰りだお」
('A`)「おう。あいつらは?」

( ^ω^)「食べ物を探しに行ったお」
('A`)「そか」

それきり会話が途切れる。
遠くの公道を走るトラックの音が、微かに聞こえてきた。

と。おもむろにブーンが口を開く。

( ^ω^)「……行ったのかお?」

('A`)「ああ」

俺は空を眺めるのを止め、傍らの猫に視線を移す。
こいつはいつでも笑っているが、常に同じ笑みとは限らない。
今の笑顔が何を意味しているのか、俺には読み取れなかった。

だが、ブーンから話を振ってもらえるのは助かる。

( ^ω^)「どうしてたお?」
('A`)「寂しそうにしてたな。ああ、あと何かきったねぇ爪研ぎ器を大事そうにしてた」

( ^ω^)「……そうかお」

('A`)「もう行かないのか?」
( ^ω^)「そのつもりだお」

('A`)「何でだよ。あいつ、別にお前の事嫌いじゃないんだぜ?」
( ^ω^)「関係ないお。彼女は僕より飼い主を取った。そういう事だお」

('A`)「…………」

まぁ、分からんでもない。
こういうのは理屈抜きに寂しいもんだろう。

( ^ω^)「それに」
( ^ω^)「一緒にいたら、やっぱりこっちに来て欲しくなっちゃうと思うんだお」

('A`)「……だろうな」

( ^ω^)「だお。だから行かないお」

無表情な笑顔。
こいつは昔からそうだ。
辛かろうが苦しかろうがヘラヘラ笑っている。
一見感情をさらけ出しているように見えて、誰より押さえ込んでいるのだ。
馬鹿正直な癖して変なところ遠慮してやがる。


('A`)「会いたくないのか」
( ^ω^)「…………」

駄目か。
仕方ない、ちょっと面倒だが……


('A`)「ま、俺は正直来なくて良かったと思うけどね」

( ^ω^)「そうかお」


('A`)「あいつ、かなり育ちが良いしな。とても野良の暮らしにゃ耐えられんだろ」

( ^ω^)「そうだおね」


('A`)「時期が時期だしな。すぐに死んじまってたかも分からんね」

( ^ω^)「……」


('A`)「だいたい何だよ雀が羨ましいとか、メンヘラじゃあるめえしよ。
    何とかかんとか言って、ただマンドかっただけじゃないんかね」


( ^ω^)「……違うお」


('A`)「何が違うんだよ。
    ああいう高飛車な奴に限って、世間知らずで考え無しな真似やらかすんだぜ?」



(  ω )「そんな事無いお」

('A`)「大体お前もお前だよ。
    あんなのに惚れるたぁな……
    あまつさえわざわざこの掃き溜めに誘い込もうなんてよ」




(  ω )「黙れお」

('A`)「あ?」
(#`ω´)「黙れって言ってるんだお!!」

叫びと同時、ブーンの拳が飛んでくる。
とっさに左腕を構えたが威力を殺し切れず、いとも簡単にぶっ飛ばされる。

この野郎、無駄に力付けやがって……

(#`ω´)「いくらドクオだからって、言って良いことと悪いことがあるお!!」
('A`)「いってぇ……何だよそれ。お前が指図すんのか」

(#`ω´)「じゃかあしいお! 大体何が掃き溜めだお!!
       皆頑張ってるのに馬鹿にしてんのかお!!」

('A`)「知ったこっちゃねえよ。俺ァもう飼い猫なんだ」


俺たちの騒ぎを聞きつけ、広場が騒然とし始める。
ごめんね、俺たち不器用だからごめんね。


(#`ω´)「このッ!!」


ブーンは身体を引き絞り、弾丸のように突っ込んでくる。
並の速度ではないが──


('A`)「おらよ!」
(;`ω´)「ぐえっ!!」


俺は限界まで身体を屈めて懐に潜り込み、突っ込んできたブーンの喉元を頭でかち上げる。
ブーンはたまらず地面に転がり、何度も咳き込む。


(# ω )「げっ、ゲホッ!! く……」
('A`)「自分のスピードはそのまま自分のダメージに直結すっから、まぁ注意するこったな」

(#`ω´)「うる……せえお!!」


ブーンの突撃をいなしながら、何気なく地面に目をやる。

いつの間にか、黒い斑点が所々に落ちていた。


( ^Д^)「夕立だ。いったんどっかで雨宿りしよう」

プギャーが遠巻きにこちらを見ていた雌たちを先導する。
それから数秒も経たずに、広場は激しい降雨にみまわれた。

(-_-)「……冷たい」


身体が雨に打たれるのも意に介さず、俺はブーンに向き直った。

('A`)「どうした。もうへばったのか」

(#`ω´)「……ドクオは飼い猫になって、野良なんかどうでもよくなったのかお」

('A`)「どうだかね。
    どっかの誰かみたいに、飼い猫時代のことをズルズル引きずってる奴よか
    マシじゃないか?」


(#`ω´)「……ドクオォオオオオオ!!!!」
(#'A`)「たまにはなあ、言いたいこと言ってみやがれコラァ!!!!」

3_20091229105249.jpg



土砂降りの夕立の中、三たび突進してくるブーンと、真正面から衝突する。
凄まじい衝撃に気を失いそうになるが、ギリギリのところで意識を保ち、
組み合ったまま地面を転がる。


(#`ω´)「ドクオだけ飼い主が見つかってずるいお!!」
(#'A`)「ああそうかい!!」

(#`ω´)「僕は──僕は捨てられた時から! ずっと! 待ってるんだお!!」


腹を蹴られ、水たまりの上でもんどり打つ。水しぶきが盛大に舞い上がる。
ブーンがそのまま飛びかかってきた所を、最初のカウンターと同じく頭で突き飛ばす。

既に二匹とも泥まみれになっていた。


(#`ω´)「か……ならず、来るって!! 迎えに来るって、言ってたんだお!!!!」


駄々をこねる子供のように、叫び声を上げる。
これがブーンの本心。
あいつの中でくすぶり続ける、飼い主への未練なのだろう。


(#'A`)「──馬鹿野郎! そんなモン、滅多に来る訳ねえだろうが!!」
(#`ω´)「んなこたわーってるお!!」


何度目かの突撃をかわし、今度はこちらから体当たりする。


(#`ω´)「ぐえッ──っく、分かってるけど! 会いたいんだお!!」
(#'A`)「ならツンにも会ってやれよバーカ!!」

(#`ω´)「こっちだって会いたいおバカ!バカ!まんこ!」
(#'A`)「ねーよ! なら会えよ口ちんこ!!」

(#`ω´)「くぁwせdrftgyふじこlp;@」
(#'A`)「亜wセdrftgyふじこlp;@:」


言葉にもなっていない罵声を浴びせあいながら、ひたすらぶつかり合う。
耳に響く雨音が、全ての雑音を消していく。




どのくらいの時間が過ぎただろう。
いつの間にか、俺は地面に力無く転がっていた。


(  ω )「僕のッ……勝ち、だお」


息を切らしながら、ずぶ濡れのブーンが呟く。


(メ'A`)「……もう一度……聞くぞ。会いたくないのか?」

(  ω )「……会いたいお。でも、怖いんだお」
(  ω )「僕は、こんなだから。
       いつかツンを憎んだり、嫉妬したりしそうで……怖いんだお」


やれやれ。
やっと吐き出しやがったか。
痛いんだよ畜生め。


(メ'A`)「バーカ。そんなモン、その内どうにかなる。
     てめえの事情で彼女を寂しがらせんじゃねえよ」


(  ω )「…………」

( ;ω;)「ドクオ……ごめん。ごめんだお……」

夕立はいつの間にか、ぱったり止んでいた。
雲の切れ端から、茜色の空が覗いていた。



※    ※    ※


(´・ω・`)「いやー、実に臭かったね」
从 ゚∀从「雄は拳で語り合う! 熱いねぇ、いーじゃんいーじゃん!! すげ(ry」

('A`)「もう触れないでくれ……ってか、お前ら見てたのかよ」

( ^ω^)「ドクオすまんこ、心配してくれてたんだおね」
('A`)「ん?あー、ああ」

( ^ω^)「明日にもツンに会いに行くお。ドクオの二の舞にはならないお」
('A`)「ああ。……ってちょっと待て。二の舞って何だ。いつ聞いた」

(;^ω^)「うっ! い、いや、そげなこつどげんでんよかろだい」
('A`)「……お前の元飼い主、九州の奴だろ」


既に広場は闇に包まれていたが、俺は野営組と雑談に興じていた。
というのも、ついさっきまで疲労で眠りこけていたからだ。
身体の節々が痛むので、痛みが引いてから帰ろうと思う。


('A`)(ま、一晩くらいは大丈夫だよな)


また、一日が終わる。
俺たちの日々に、少しずつ変化を残して。
今日は疲れた、とりあえず休もう。



※    ※    ※


( ゚д゚ )「ビロード。どうだ?」

( ><)「いえ、まだ見つからないんです!」

( ゚д゚ )「……ふむ。そうか……」

( ゚д゚ )「川原の連中は気がかりだが、ボス猫たちには未だ動きは無い。
     そちらの方は安全かも知れないな」

( ><)「この調子なら、何とか今回も──」

 『お、二匹みっけ』

( ><)「!?」

( ゚д゚ )「ビロードッ!!」


 『あっ、くそ。一匹逃げられた』
 『下手糞』
 『うるせえ。……ねぐらはあっちみたいだな、結果オーライだ』



六月九日 終





この小説は2007年6月17日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:DFQRvS4ZO 氏

続きはこちら



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/29 10:54 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿


更新は止まっていますがコメントはご自由にどうぞ
修正・削除依頼等、何かしらの連絡はコメントもしくはメルフォよりお願いします
拍手だと高確率で長期間気づきません

スパム対策のため"http"と"@"を禁止ワードに設定しています
URLを書き込む際は"h"を抜いて投稿してください













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://gyokutonoyume.blog116.fc2.com/tb.php/2922-3e71614a


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。