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三丁目の ('A`) ドクオ達のようです 第二話


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




今日は朝から雨だ。
ここ数週間、まともに降っていなかったから、
野良連中にはまさに恵みの雨となるだろう。
午後から止みそうだし、外出はそん時気が向いたらでいいか。

川 ゚ -゚)『…………』

今日は仕事は休みで、クーは家にいる。
パソコンに向かい何かを熱心に読みふけっていた。

川 ゚ -゚)『……何か食べよう』

彼女は席を立ち、床に寝そべっている俺をまたいで台所の棚から何かを取り出す。

('A`)「お、この音……ポテチか。俺にもくれよ」
川 ゚ -゚)『目ざといな、開けてもいないのに』

足にすり寄る俺を見下ろし、驚いたような呆れたような視線を向けてくる。

('A`)「良いからくれよ、一枚。一枚でいーからー」

川 ゚ -゚)『分かった分かった』

席に戻り、袋を開けようとする。

川 ゚ -゚)『よっ、と……あ』

勢い余って、盛大に中身を吹き飛ばしてしまった。
散ったチップスの一枚が、俺の方に向かってくる。

('A`)「よっ」
川 ゚ -゚)「おおっ」

俺は口で見事に受け止めると、そのままバリボリ噛み砕いた。
うまい、コンソメか。

川 ゚ -゚)「凄いぞ、クロ助。犬みたいだ」

それ全然誉めてない。




1_20091229104411.jpg



第二話 五月二十六日


('A`)「やー、今日は予報通りだったな」

天を見上げ、雲の切れ間から太陽が覗くのを確認する。
小便のついでに外に出てきてみたが、適度に涼しくて良い感じだ。
濡れた地面の感触だけはいただけないが、まぁ久しぶりなだけに新鮮ではある。

('A`)「んで、広場に来てみたは良いが。案の定誰もいねーな」

周囲を見回し、ぽつりと呟く。
広場には雨宿りできる場所は無い上に、水たまりや濡れた地面で座ることができないからだ。
いつものように各々どこかで寝ているのだろう。

('A`)「って、ん?ミルナか」
( ゚д゚ )「あ、どうもです」

広場野営組のうちの一匹、ミルナが塀の隙間から姿を見せる。
口元を拭いている辺り、どこかで餌でも食べてきたのか。


('A`)「うっす。ショボンとかブーンとか知らね?」

( ゚д゚ )「さあ……今の時期はみんなあちこち出回ってますからね。雄なんか特に」

('A`)「それもそうか」

ショボンも最近は雑談に参加せず、どこそこで精力的に嫁探しを行っている。
別にあいつだけじゃない、普通の雄なら誰だってそうだ。

('A`)「お前は行かねーの?」

( ゚д゚ )「はは、今から行くとこです。早く見つかって欲しいんですけどね。
     それじゃあ」

('A`)「おう、またな。頑張れよ」

ミルナを見送り、またしても一匹になる。
広場の隅でぼーっとしてるのも手だが……

('A`)「あそこ行くか。暇だし。ブーンいるだろうし」



※   ※   ※


('A`)「お邪魔しマンイーター……あれ、ブーンいねーの?」

屋敷の垣根をくぐり縁側へと向かった俺は、思わずそうこぼしてしまった。
縁側には、件のお嬢さまが一匹でちょこんと座り込んでいる。

ξ ゚⊿゚)ξ「悪かったわね、私だけで」

('A`)「あー……いや、そんなことは無いのよ。うん、今のは言葉のあやで。
    じゃ、そゆことで……」

ξ ゚⊿゚)ξ「こら、待ちなさいよ」
('A`)「へ?」

ξ ゚⊿゚)ξ「せっかく来たんだし、ゆっくりしてったら?」

('A`)「…………」

ξ ゚⊿゚)ξ「あー、言っとくけど馬鹿な勘違いとか止めてよ、寒いから。
      単純に暇なだけ」

ふむ。一見変わらないが、少し態度が軟化してるような気がする。
ちょっとは気を許してくれてるってことだろうか。いや……

('A`)「まあ、良いか。そんじゃ邪魔するわ」

俺は縁側に飛び乗ると、ツンとはある程度距離を置いた所に腰を下ろす。
床は相変わらずピカピカに磨かれていた。


ξ ゚⊿゚)ξ「何か食べる?」

('A`)「いんや、イラネ。後で庭の水飲んでいい?」

ξ ゚⊿゚)ξ「別にいいけど」

('A`)「㌧」

ブーンが俺を誘い足繁くこの屋敷に通っているので、彼女とは既に結構話したが、
よく考えたらブーン抜きでこうして話をするのは初めてだ。

('A`)「で、ブーンはどこ行ったんだ?」

ξ ゚⊿゚)ξ「雀を持ってくるって飛び出してった」

('A`)「……?」

あいつ、雀取りは下手くそなはずだったが。
彼女に良い所でも見せようというのだろうか。

ξ ゚⊿゚)ξ「鳥が羨ましいって言ったら、捕ってくるって急に」

ブーン、お前なんかそれ違くね?

('A`)「……へえ。鳥が羨ましいのか?」

ξ ゚⊿゚)ξ「ええ、そうよ」

ツンは見事な毛並をなびかせながら空を見上げ、
まぶしそうに目を細める。


ξ ゚⊿゚)ξ「鳥って空飛べるじゃない。あんなに小さいのに」

その瞳からは、はっきりと憧憬の念が感じ取れた。
いつもこの縁側から、電信柱を飛び交う雀たちなんかを眺めているのだろうか。


('A`)「…………。虫はさらに小さいけど飛んで」
(#)A`);.「モルスァ!!」

ξ#゚⊿゚)ξ「あんた、デリカシーが無いって言われたことは?」

馬鹿め、あるに決まってんだろうが。

(#)A`)「この距離を一瞬で詰めて右ストレートとは、なかなかやるな」

ξ ゚⊿゚)ξ「説明乙。
     私はね、もっと高い所を……大空を飛んでる鳥たちが羨ましいのよ。
     周りに一切何も無い、ただただ広くて青い空を」

('A`)「あいつらはあいつらで、結構辛いんだぜ?」

ξ ゚⊿゚)ξ「分かってるわよ。でも、鳥達はここから見える先の空も知ってる。
      この風景の向こうにも、本当にこの空がずっと続いてるのかどうか、
      私は……知らないもの」


('A`)「……」

ξ ゚⊿゚)ξ「あんた、最初に庭に入った時言ったわよね。『大したもんだ』って。
      私には、この庭がどのくらい大したものかも分からない。
      これ以外の『庭』を、私は見たことが無いから」

('A`)「…記憶力いいな」

ξ ゚⊿゚)ξ「うちの人は私を可愛がってくれるけど、外には絶対出してくれない。
      私の外に対する憧れは、募っていくばかりだった。
      そんな時にいきなり忍び込んできたのが……」

('A`)「あいつか」

ツンはこくりと頷き、垣根の穴へと視線を移す。

ξ ゚⊿゚)ξ「何だかフラフラで哀れだったから餌を恵んでやったら、
      それからしょっちゅう来るようになって」

('A`)「だろうな」

ξ ゚⊿゚)ξ「これまで他の猫と話したことなんて無かったから、あいつの話は純粋に楽しかった。
      野良で生きるのは辛いはずなのに、本当に楽しそうに笑うんだもの」

なるほど。
ブーンがツンに惹かれているように、ツンもブーンに惹かれている訳か。

('A`)(ちょっと、互いのベクトルは違うみたいだけどな)


ξ ゚⊿゚)ξ「あんた、もともとは野良で今は飼い猫なのよね。私よりは自由みたいだけど」

('A`)「そうだな。放し飼い状態だ」

ツンは吊り上がった瞳を細めながら、俺の方をじっと見つめてくる。
純粋無垢で、まっすぐな眼。
正直、俺にとっては居心地が悪くなる類の視線だ。

ξ ゚⊿゚)ξ「外の世界って、正直どうなの?あんたは腕を怪我したから、飼い猫になったの?」

ああ、そうか。
ツンは、きっとこういう話をしたくて、俺たちを呼んだんだな。

('A`)「……そうだな、まずは後者の質問に答えるか。
    成り行きだよ。死にかけてた俺を酔狂な飼い主が拾って、そのまま今まで来た感じ。
    居心地良いし飯だってもらえるから、わざわざ逃げようとは思わんが」

ξ ゚⊿゚)ξ「そう……」

('A`)「次に、前者。
    どうもこうもないさ。天国でもなければ地獄ですらない、ただの掃き溜めだ。
    自由なんて有って無いようなもんよ」

ξ ゚⊿゚)ξ「……」

('A`)「がっかりしたか?だが、お言葉に甘えて正直に言わせてもらう。
    俺は猫にとって一番の幸せは、人間に飼われることだと思ってる」

ツンの瞳からは失望、憤慨、反抗、そういった感情がありありと読みとれた。
だが、せめてこの程度のことは言っておかねばならないだろう。

俺は今、飼い猫としてこの場に居るのだから。

('A`)「野良はけして自由なんかじゃない。人間の生活圏の隙間で、細々と生きてるだけだ。
    一ヶ月後、下手すりゃ来週まで生きてられるかどうかも分からない」

これは脅しでも何でもない、本当のことだ。
今俺がこうして生きてられるのは、ひとえに幸運だったからに他ならない。

ξ#゚⊿゚)ξ「……そんなの、分かってるわよ。
      『飼われて』ないんだから、自分で何とかしていかなきゃいけないのが野良なんでしょ」

('A`)「野良だけじゃない。外に出た時点で、俺たちは誰にどう殺されようと文句は言えんぞ。
    駆除で死ぬか虐待で死ぬか、もしくはそれ以外で死ぬか……そういう世界だ」

ξ#゚⊿゚)ξ「っそ……」

('A`)「他人様に迷惑かけてんだから、殺されて当然だよな。
    例えばお前の飼い主が、俺を見つけたとする──」

飼い主と言われて、ツンが明らかな動揺を見せた。

('A`)「そんな時、飼い主のとる行動は三パターンある。
    追い出すか、殺すか、保健所に送るか、だ」

ξ#゚⊿゚)ξ「違う! うちの人はそんなことしない!!」

ツンは今にも食ってかかりそうな勢いで俺を睨みつけてくる。
だが、その程度で怯む俺じゃない。


('A`)「猫を飼ってるからって全ての猫を可愛がるとは限らない。
    あんた、ちょっと認識甘いんじゃないのか?
    外を見たことも無いんだから当然っちゃ当ぜn」
ξ#゚⊿゚)ξ「黙れぇええええええっ!!!!」


ツンは怒りも露わに飛びかかり、俺に体当たりをかます。
俺はされるがままに吹っ飛ばされ、組み付かれた状態で滑りの良い縁側をゴロゴロ転がった。


ξ#゚⊿゚)ξ「分かったようなこと言わないでよ!! 見たことも無い癖に──」

('A`)「確かに、見たことも無い。でも、これくらいは分かるぜ」

('A`)「あんたの飼い主が、あんたを大事にしてる事……くらいは」

ξ#゚⊿゚)ξ「……!」


ツンの下から這い出し、全身の毛を逆立てている彼女を静かに見据える。


('A`)「言いたい放題言っちまったけど、俺は何も、来るなっつってんじゃないんだ。
    それでもあんたが来たいって言うんなら、歓迎するよ。
    縄張りなんてまだ確保できないだろうから、俺んとこの広場を貸してもいい」

('A`)「でもな」

('A`)「あんたの飼い主が、何であんたを外に出さないか、それも少しは考えてやって欲しい」

ξ  ⊿ )ξ「…………」

('A`)「俺の言いたいことは、それだけだ。……邪魔したな」

俺はツンから視線を外すと縁側を降り、垣根の穴へと向かう。
恐らく彼女は、まだこの穴をくぐったことは無いだろう。
外への恐怖を押しのけ、死の危険を冒し、飼い主の愛を捨てる。

それだけの価値が、この穴の先にあるのだろうか。

('A`)「あ、そうだ」

('A`)「良かったら、あいつと仲良くしてやってくんないかな。出るにしろ、出ないにしろ。
    馬鹿だけど、良い奴だから」


返事は返ってこない。
俺は気にせず垣根の穴をくぐり、屋敷の裏を回……


(  ω )「…………」


ろうとした所で、足を止めた。
目の前には、雀をくわえた白いシャム猫。


2_20091229104411.jpg



('A`)(オッオゥ、シーット……)

俺としたことが、会話に夢中で気づかなかったようだ。
やべ、さっきの良い奴発言とか凄い恥ずかしいんだけど。

('A`)「……ごめんな、お前の恋路を邪魔するつもりじゃあ無かったんだよ」

(  ω )「ははっへふほ(分かってるお)」

ブーンはふがふが口を動かし、俺の横を素通りする。そのまま無言で、垣根に潜り込んでいった。
ああ、これはやっちまったかも分からんね。

('A`)「……」

垣根をしばらく見つめて、そこから立ち去った。

ブーンがくわえていた雀は、見たところ無傷で気絶しただけの状態だった。

('A`)(知らん間に、上手くなったんだな)

俺は妙な感慨に耽りながら、とぼとぼと路地裏に紛れていった。



※   ※   ※


( ><)「あんまり良い人が見つからないんです! 困ったんです!」
( ゚д゚ )「お前、結構高望みしてるんじゃないか?俺も他人のこと言えないんだけどな」
( ^Д^)「つーかよ、お前ら必死すぎwwwww
      もっと俺みてーにどーんと構えとけば雌連中なんてマジチョロいっつのwwwwwwwwww」
(´・ω・`)「プギャーの言葉は良くないけど、同意すべき部分はあるね。
       やっぱり余裕って大事だよ。何事にも」
(-_-)「…………」


日だまり広場は、先ほどとは打って変わって男臭い空間へと変貌を遂げていた。
夜に向けての一時休息、というところか。


('A`)「うぃー」
( ><)「ドクオさん、こんちゃーなんです!」
( ゚д゚ )「あ、さっき振りです」
( ^Д^)「おう、なんか久しぶりじゃねーか。ちゃんと食ってんのかお前?」
(-_-)「……やあ」


俺は広場や周辺の知り合いたちに軽く挨拶を交わし、ショボンの元へと歩み寄る。


('A`)「ショボン。ちょっと……」
(´・ω・`)「ん、何だい?ついにその気になったのかい?」
('A`)「いい加減それあしらうのもマンドいんだけど、駄目かね」
(´・ω・`)「個人的にはチャーミングだと思うんだけどなぁ」
('A`)「次からは是非、そっち系の奴だけをチャームしてくれ」

ショボンを引き連れて広場の隅っこに場所を移し、コンクリートブロックの上に腰を降ろす。
日光により、そこは既に乾ききっているからだ。



('A`)「──……っつう訳なんだが」

(´・ω・`)「いやぁ、それは軽く修羅場だったね」

俺は風にそよぐ草花を眺めながら、ショボンに先ほどの顛末を話した。

('A`)「おう。なーんか余計なこと言っちまったかなーって、ちょっぴり後悔してたりな。
    年は取りたくねーわ、説教臭くなってかなわん」

(´・ω・`)「ま、ドクオの気持ちは分かるよ。言ってることも十分理解できる……」

('A`)「でも?」

(´・ω・`)「……なかなか受け入れてもらえる主張じゃないよねぇ。今の彼らには、特に」

('A`)「だわな……」

水たまりの中で流れていく雲を目で追いながら、深くため息をつく。
駄目だと分かってはいても言わずにはいられない、
これが老婆心というやつだろうか。

(´・ω・`)「君は知りすぎてるんだよ、事情を。
       ともすれば君の意見は、人間側に傾いてるようにも聞こえる」

('A`)「うーむ……」

(´・ω・`)「圧倒的な人間的知識、それが君の武器なのはよく知ってる。
       だけどそれは同時に、君をそんなツラに固定させるほどに君を悩ませている」
('A`)「ツラはほっとけお前が言うな」


ショボンは穏やかな笑みを浮かべながら、こちらに視線を向けた。

(´・ω・`)「気を楽にして、見守ることで良くなる事態もある。
       それでもし彼らが困った時には、手を差し伸べてやればいいんだよ」

('A`)「あいつら、後悔とかしねーかな?」

(´・ω・`)「しないさ。したとしても、それは彼らの問題だ」

('A`)「むう……」

(´・ω・`)「ブーンは確かに若いけど……君が思ってるほど、ヤワではないよ」

どうやら、ブーンに関してはショボンの方がよく分かっているようだ。

('A`)「かもな。俺ちぃと最近色々考えすぎてるわ、も少しリラックスしなきゃな」

(´・ω・`)「そうそう、気まぐれに生きなきゃ。猫らしく、ね」

気まぐれに猫らしく……か。
何となく、妙な深みを感じた。こういう時のショボンの言葉には、何故かしら響くものがある。

(´・ω・`)「そんなことよりさ、君コンソメ臭いんだけど」

('A`)「え、マジ?」

(´・ω・`)「何高級菓子食ってんだよ、ぶち殺すぞ」

('A`)「参ったな……コンソメ臭垂れ流しながらツンに説教してたのか俺。
    シリアスなふいんき(ry台無しじゃねーか」

(´・ω・`)「だから君はモテないんだよ、デリカシーも無いって言われるんだよ」

('A`)「もうモテる必要ないし別に良いけどな。そういうあんたは調子どうなのよ」

ショボンはさっきと似ても似つかない、下世話な笑みを浮かべながら髭を上下させる。

(´・ω・`)「そりゃあもう、ズコバコとっかえひっかえさ。君のチンコを借りたいくらいだね」

('A`)「ほほう、猫のチンコも借りたいってか」


   「──ケッ、よーく言うぜ!!」

(;´・ω・`)「ぐえっ!?」


3_20091229104410.jpg



声と同時、視界の隅に何かが入り込む。
とっさのことに身構える暇も無く、何者かによってショボンが吹っ飛ばされた。

('A`)「誰だ!!」

从 ゚∀从「誰だだってえ!?てめェが誰だよ!!」

えええ、いきなりそんな返しかよコイツ。

('A`)「お、俺はドクオ!この広場のぬs」
从 ゚∀从「うっそぴょーん知ってるわボケ!」


(#'A`)「……」
(;´・ω・`)「ハイン! 何故ここに……」


('A`)「あれ、ショボン知り合いなのか?」

(;´・ω・`)「え?あ、ああ、まぁ……」

ブロックから転げ落ちたショボンは、柄にも無くうろたえている。
こんな姿を見るのは、ひょっとしたら初めてかもしれない。


从 ゚∀从「俺の名はハインリッヒ!! そこのしょぼくれ眉毛の女房だ、以後よろしくな!」


('A`)「にょーぼー!?」

今気がついたが、ハインリッヒとやらは妊娠中のようだ。
それにしては、異常に身のこなしが軽いが。

('A`)「……なぁ、お前女房いたん?」
(´・ω・`)「ち、違うよ。あれは彼女が勝手に……」

从 ゚∀从「あァ!?てめェ、相手捕まんねーからヤらせてくれって
      泣きながら頼んできたのはそっちじゃねェか!!」
(;´・ω・`)「泣いてないよ! って、いやそこだけじゃなくて!」

('A`)「……」
( ゚д゚ )「ほほう」
( ^Д^)「それはkwsk」
( ><)「聞きたいんです!」
(-_-)「……うん」


いつの間にか、広場の連中がぞろぞろと集まってきた。
他の野営組も、こっそり遠巻きにこちらを見つめている。


(;´・ω・`)「皆来なくて良いから! これはね、長くなるけど深い事情がa」
(#)ω゚`);;.「ワンモアセッ!!」


从 ゚∀从「あーあー嫌だね、なっさけねー真似してんじゃねェよ。
      これだから雄ってのは」

( ><)「正直がっかりなんです!」
( ゚д゚ )「……いや、分かりますよ。プライドって、大事ですから」
( ^Д^)「ざまぁねえなショボンwwww勝ち組俺だけwwwwwwww」
(-_-)「……僕、見栄張らなくて良かった」

从 ゚∀从「え!?そーかそーか、皆そんなに俺の話が聞きたいのかい?
      しょーが無いなぁもお、ちょっとだけよ?」


('A`)「……」


広場の隅で気絶しているショボンと、
広場の中心でギャラリー相手に長広舌をぶっているハインリッヒ。

俺が人間で右手も健在だったら、手でも合わせてやるところだが。
とりあえず、南無。



※   ※   ※


( ^ω^)「……じゃあ、そろそろ帰るお」

ξ ゚⊿゚)ξ「うん、ごめんね?雀逃がしちゃって」

( ^ω^)「気にしなくて良いお、また持ってくるお」

ξ ゚⊿゚)ξ「う、うん」

( ^ω^)「じゃあまた明日…………あ、ツン」

ξ ゚⊿゚)ξ「何?」

( ^ω^)「ドクオのこと、嫌いにならないで欲しいお。
       心配性なんだお、昔色々あったみたいだし、怪我もしてるし……だから」

ξ ゚⊿゚)ξ「分かってる。確かに、あの人の言うことも正しい所はあると思うから」


ξ ゚⊿゚)ξ「もっと……色々、考えてみる。ありがとうって、彼に伝えておいて。ね?」

( ^ω^)「把握したお」

   『ツンちゃ~ん?まだ縁側にいるの~?』

(;^ω^)「やべっ、ツン、まただお!」

ξ ゚⊿゚)ξ「あっ」


从'ー'从『いたいた。ツンちゃん、もう夜だよ?中でご飯食べよ~』

ξ ゚⊿゚)ξ「……うん……」



※   ※   ※


川 ゚ -゚)『お~と~こだったぁら~、ふふふふんふふ~ふ~』
('A`)「微妙な選曲の上に出だしだけか」

ぼそりと呟く。その呟きすら、よく響く。
俺は今、自宅内でもっとも反響の凄まじい空間……浴室にいた。

川 ゚ -゚)『相変わらず痩せてるな。もっとちゃんと食べろ、痩せるぞ』
('A`)「あれ、またビール飲んでる?」

クーはシャワーを構えると、俺の全身にまとわりつく泡を洗い流す。

川 ゚ -゚)『さあ、湯につかろうか』
('A`)「嫌じゃボケ」
川 ゚ -゚)『またか……何時になったら慣れるんだ?』
('A`)「深いんだよ、怖いっつーの」

川 ゚ -゚)『まったく……私一人で入らせるとは、いけずな奴め』
('A`)「痒いから鼻いじんないで」


浴槽からは、檜のバブの香りが漂っていた。
また、一日が終わる。
俺たちの日々に、少しずつ変化を残して。



五月二十六日 終





この小説は2007年6月07日にニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:WTf1kWKzO 氏

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[ 2009/12/29 10:46 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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