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ξ ゚⊿゚)ξツンは邪悪の魔女のようです 第二話

 
はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




ドクオが去って数日。
ツンの研究所には相変わらず、連日のように勇者や魔族が押し掛けてきていた。

次にドクオが来るまでに、何回こう言った輩が来るのか。
ふとした思いつきで彼女は来客件数を数えてみたが、
50を過ぎた辺りから億劫になってやめてしまった。

ちなみにそれらの戦闘中で、詠唱に当たって舌を噛んだ回数は163回。
噛んだ舌を治癒しようと唱えた回復呪文で更に舌を噛むのだから、もうどうしようもない。

仕方が無いから、どんな怪我さえ治してしまう霊薬『エリクサー』。
これを舌の治癒の為だけに飲んでしまうのだ。
ドクオが聞いたら、また妙な奇声を上げて卒倒するに違いない。

ξ ゚⊿゚)ξ「あーあ、暇だわ、暇。早くドクオが来ないかしら」

いっそ時を消し飛ばす呪文でも唱えてしまおうかと、ツンは考えた。
しかし、複雑な呪文なのでまず間違いなく詠唱中に舌を噛むだろうと、彼女はすぐに思い直した。

ξ ゚⊿゚)ξ「退屈だわー。……紅茶でも飲もうかしら」

右腕を軽く一振り。
ティーセットが宙に現れ、落ちる事なくそのまま浮遊する。

ξ ゚⊿゚)ξ「今度までに、何か珍しい薬草茶でも栽培しとこうかしら」

いっそ、滑舌のよくなる薬草でも研究してやろうかなどと考えながら、ツンはぼやいた。

そう言えば、ドクオは商人と言う事もあってか、とても舌が回るようだった。
今度来た時には、どうすれば滑舌がよくなるか、聞いてみるのもいいかもしれない。
ぼんやりと、彼女はそんな事を考えていた。

だが不意に、研究所の周りに張った結界が、侵入者の存在を告げた。
ツンの表情が、不満げに歪む。
やれやれと言った様子で、彼女はカップに残った紅茶を飲み干し、ティーセットを消し去った。

ξ ゚⊿゚)ξ「勇者かしら、悪の組織かしら……」

召喚獣や魔法具の用意を整えながら、ツンは来客を待ち構える。




( ^ω^)「……アンタが邪悪の魔女様かお?」

訪れた男は、風貌だけを見るならば、勇者を思わせる姿をしていた。





1_20091229100220.jpg



 
ξ ゚⊿゚)ξ「そうだけど? 何の用かしら?」

心を氷に埋め、冷酷な魔女の仮面を被り、ツンは男と接する。

( ^ω^)「そりゃぁありがたいお」

男の口元が、へらりと歪んだ。
男は何を仕掛けてくるのか、ツンは双眸を細めて待ち構え、

( ^ω^)「アンタ、僕を殺してくれお」

続く男の言葉に、思わず細めた両目を見開いた。

ξ ゚⊿゚)ξ「……イカれてんの?」

( ^ω^)「イカれてなんかいないお。殺して欲しいんだお」

平然とした調子で、男は言う。

ξ ゚⊿゚)ξ「冗談なら間に合ってるわ。さっさと帰って頂戴」

つっけんどんに、ツンは彼をあしらった。
男は、困ったように苦笑する。

( ^ω^)「うーん。やっぱり見てもらわなきゃ分かんないかお。やだおー、痛いんだおー」

ぶつぶつとぼやきながら、男は腰に差した剣を抜く。
瞬間、ツンが身構えた。

だが剣の切っ先は、ツンには向けられない。
ただ持ち主の、男の胸へと宛がわれ――

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっ、アンタ何する気!?」

( ^ω^)「見ての通りだお」

深く深く根元まで、彼の体に、彼の手によって刺し込まれた。
傷口から剣の鍔へと血が伝い、真紅の絨毯へと落ちていく。

予想外の事態にツンが息を呑み、目を剥いた。

ξ;゚⊿゚)ξ「な、何やってんのよアンタ!」

間違いなく、致命傷だ。
手遅れになる前に回復呪文を掛けなければ、本当に死んでしまう。
慌てて詠唱を始めるが、生来の滑舌の悪さと緊張、
更に驚愕が相まって、詠唱は上手く進まなかった。

早くしなければと思うほど、舌はもつれ、呂律は回らなくなっていく。
しかし、

( ^ω^)「……まぁまぁ、落ち着くお。この程度じゃ僕は『死ねない』から」

男は至って普通の口調で、彼女を宥めた。
胸は確かに剣が貫通し、夥しい血が流れていると言うのに、けろりとしている。

ξ;゚⊿゚)ξ「へ……?」

ツンは唖然として目を見開き、口はぽかんと開きっ放しになっていた。

ξ;゚⊿゚)ξ「アンタ……まさか」


2_20091229100220.jpg


数秒遅れて、彼女の知性と理性が働きを取り戻す。
今起きた事から考えられる唯一の結論が、彼女の口から紡ぎ出される。

ξ;゚⊿゚)ξ「……不死人なの?」

( ^ω^)「そ、凄いおー」

体から剣を引き抜き、血を振り払いながら男が言った。
途端に、彼の傷口から流れ出る血液の勢いが弱まる。

ξ;゚⊿゚)ξ「……どうして、そんな体に?」

( ^ω^)「いやぁ、僕ね、元々は冒険者だったんだお。ブーンって、その道じゃ結構有名だったんだけど。
      勇者みたいに、正義の為に西へ東へじゃなくて、面白そうな所にぶらぶらとしてたんだお」

ブーンと名乗る男が喋っている間にも段々と流血は収まっていく。
寧ろ既に血は止まり、今度は傷口が埋まり始めていた。

( ^ω^)「そんで、ある日ちょっと好奇心で潜った洞窟。そこにあった古文書を、読んでみた訳だお。
       その結果がこれだお。しかも、その古文書にゃ直す手段が書いてないと来たもんだお」

一旦言葉を切り、男は目と口を自嘲的に歪め、喉の奥から空気を吐き出した。

( ^ω^)「でも、そん時は別に良かったんだお。何だかんだで便利だと思ったから。
       自分の浅慮に後悔しながらも、見た事の無い風景、移りゆく世界を見つめながら。
       その美しさを見られる事に感謝しながら、生きていく。悪くないなと思っていたお」

ξ ゚⊿゚)ξ「……だったら、何で」

( ^ω^)「こう見えて僕はナイーブなんだお。どっかの村での事だお。
      魔物に襲われていた、その村を助けたんだお。
      腐っても冒険者だから、そんじょそこらの魔物には負けない。
      ただ、逃げ遅れた子供を庇って、胸を貫かれたんだお。常人なら間違いなく死んでたお」

ξ ゚⊿゚)ξ「……それで、心無い事を言われたのね?」

ブーンは首を縦に振り、しかし更に言葉は続くようだった。

( ^ω^)「それだけならいいんだお。まぁこう言う事もあるよなって、諦めがつくお。
       でも、そうじゃなかったんだお。実はその時ね、まだ魔物が生き残ってたんだお。
       僕を糾弾していた村人の一割くらいが、魔物の爪で4分割の輪切りにされたお」

ブーンの話に、ツンが口を開き、何かを口にする事は無かった。
彼も、彼女に意見を求めている訳ではないだろう。
一拍の間を置いて、彼は再び言葉を紡ぎ始める。

( ^ω^)「考えられるかお? 彼ら、途端にさ、僕に助けを乞うたんだお。
       ひっくり返した手のひらを、もう一度返して。
       その瞬間、この世界がどうしようもなく、色褪せて見えたんだお」

全てを言い終えて、ブーンは「さぁ」と、彼女を促すように見つめた。

( ^ω^)「僕を殺してくれお。さもなくば……」

膝を屈め、腰を落とし、体勢を低くして、彼は力を溜める。

( ^ω^)「君が死ぬお! 殺らなきゃ殺られる。それだけだお!」

言葉と同時、溜められた力が解き放たれ、ブーンの脚の筋肉が瞬間的に膨張する。
瞬きの間に、彼はツンの眼前へと間合いを詰めた。

ξ;゚⊿゚)ξ(速い……っ! そこらの勇者なんて目じゃない!)

疾駆の勢いを乗せて、剣が振り下ろされる。
殺意を込めて放たれた一撃は、椅子諸共、彼女の纏った障壁を打ち砕き――

(#・(エ)・)「ガァアアアアアアアアアアア!」

間一髪、召喚されていた魔獣がブーンを殴り飛ばし、彼女は辛くも難を逃れた。
魔獣が誇る規格外の膂力に、彼は為す術も無く吹っ飛び、本棚へ激突する。

本棚と言っても、実質ぶつかったのは、超硬度の決壊にだ。
魔獣の一撃も相まって、ブーンの損傷は夥しい事となっている。
四肢は異様な方向に折れ曲がり、何本もの肋骨が、胸を突き破って姿を覗かせていた。

( ^ω^)「いたた……。うーん、痛いのは別にいらないんだお。
       もっとさ、僕を殺せるような攻撃はないのかお?」

しかし平然と、ブーンは問い掛ける。
肺が破れたのか、口からは気泡交じりの血液が漏れ出るが、
口調そのものは、至って普通だ。

更に直後、ぐしゃぐしゃに曲がっていた手足から、粘着質な音を立てて、折れた骨が抜け出始めた。
軟体のようになった手足は、寸時を置かず、まるで呼気を吹き込まれた風船のように膨れ上がる。
新しい骨が、生えたのだ。

折れた肋骨も、再び皮膚と肉を引き裂きながら、体内へと戻っていく。

(;・(エ)・)「グゥ……」

低い、けれども威圧ではなく、恐怖を孕んだ唸りが響く。
常軌を逸した彼の様子に、魔獣は完全に、尻込みしてしまっていた。

( ^ω^)「ちょっと退いてろお」

棒立ちしている魔獣の懐に、ブーンが瞬時に潜り込む。
右手に剣を、そして左手を刃に軽く添え、

( ^ω^)「伊達に冒険者やってないお。君如き……」

左手が触れた部分を中心に、剣に白い炎が迸る。
ただの炎ではない。退魔の力を持ち、魔獣さえも絶命せしめる、聖なる炎。
彼が、自分自身を殺そうと、捜し求めた秘術だ。

通常の武器や魔法では退ける事しか出来ない魔獣さえも殺すならば。
或いは、不死である自分も死ぬ事が出来るのではないか。

答えは、彼が今こうしている事が、全てを物語っているだろう。

( ^ω^)「さよならだお」

炎の尾を引きながら、剣が横薙ぎに走る。
恐怖に慄くばかりの魔獣。

その胴体目掛けて、明確な殺意が襲い掛かり――だが、刃は空を斬った。
行き場を無くした力に、ブーンの体が僅かに振り回される。

反撃するとすれば、絶好の好機。
だが、魔獣の一撃は無かった。
何故か。

召喚者であるツンが、ブーンの一撃が届くよりも早く、魔獣を送り返したからだ。

( ^ω^)「……どうにも、聞いた感じとは様子が違うお。邪悪の魔女とは程遠いお。
      まるでおとぎ話の、心優しい魔女のようだお」

剣を斜めに振るい、炎を掻き消しながら、ブーンが呟く。

( ^ω^)「……だけど、そんな事はどうでもいいんだお。
      君がもし心優しい魔女なら、僕を助けると思って殺してくれお。
      邪悪の魔女なら言わずもがな、襲い掛かる輩に手加減なんかしないだろうし」

再度、ブーンが床を蹴った。
凄まじい脚力から生まれる速度を以って、彼は不可視の存在と化す。

とは言え、今度はツンも反応し、身構えた。
彼女の目の前へと、ブーンが姿を現す。
両者の視線が交錯した。

ブーンが剣を振り上げる。

彼の動作はとても素早いが、同時に隙だらけだった。
魔獣が作り出した最初の隙に魔法を使い、身体能力を底上げしたツンには、見切れない速さではない。

ξ ゚⊿゚)ξ「遅いっ!」

無詠唱から放たれた風の弾丸が、ブーンの腹に減り込んだ。
振り下ろそうとしていた右腕が止まり、体がくの字に折れ曲がる。

そのままの勢いで彼は吹き飛ばされ――しかし今度は、結界に激突する事は無かった。
彼の体が結界にぶつかるよりも早く、
ツンの呼び起こした水魔法が彼に纏わり付き、あらゆる動きを拘束したからだ。

ブーンの動きを完全に封じ、ツンは悠々と、呪文の詠唱を始めた。

( ^ω^)「……そうだお、僕を殺してくれ」

対してブーンは、何の抵抗もせず、彼女の詠唱を待っている。
水の拘束だ。彼の炎を以ってすればいとも容易く、
看破出来る筈なのにも関わらず、だ。

ξ ゚⊿゚)ξ「……さぁ、炉に火を灯せ。天に君臨する王たる星よ、凋落の時は今」

詠唱が終わった。
恐らくは、彼に再生する間さえ与えずに消滅させる程の、大魔法の詠唱が。

ξ ゚⊿゚)ξ「最後に一つ聞くわ」

( ^ω^)「……何だお?」

早くしてくれよと言いたげに、ブーンが眉を顰める。

ξ ゚⊿゚)ξ「不老不死になってからの、あんたの冒険は、楽しくなかったの?」

( ^ω^)「……っ」

ブーンの心に、一抹の躊躇が植えつけられた。

自分の体を元に戻す為、それが出来なくとも、
せめて人らしく死んでいく為、その術を求めて、様々な所を冒険した。

秘境と言われた洞窟を訪れた事があった。
壁面を覆いつくした苔が煌々と光を放つ様はとても幻想的で、
思わず嘆息が漏れたのを、思い出した。

海底に沈んだ大陸を探して、体に錘を付けて深海へ潜った事もあった。
途中化け物鯨に飲み込まれたが、何とその鯨の中で何十年も生きている人がいて、
短い間だったが話が盛り上がったのは、今でも覚えている。

こんな劇的な事でなくても、心を動かされた出来事なら、いくらでもある。
極寒の雪原を抜けて、ようやく目にした植物の色鮮やかさも、
空や海の青さも、その何もかもが美しく、楽しかった筈だ。

にも関わらず、ほんの瑣末な出来事にいつまでも囚われて。
こんな血生臭い争いの末に殺されるのが、自分の本当の望みなのだろうか。

ξ ゚⊿゚)ξ「これで、あんたの冒険は終わる。いいわね」


3_20091229100220.jpg


無言で葛藤するブーンに、ツンが口を開く。

ξ ゚⊿゚)ξ「幼き子よ、彼の者に永久の眠りを」

瞬間、ブーンを中心に、爆炎が巻き上がった。
圧倒的な熱量と衝撃波が、彼の体を一瞬で破壊する。

だがそれでも尚、ブーンの不死性は働いていた。
燃えるそばから再生を繰り返し、体の原型を留めている。

しかし、ツンの魔法とてまだ終わりではない。
生み出された爆炎は燃え広がるのではなく、逆に収縮して、段々と球形を描いていく。
球の中心には、言うまでも無くブーンがいる。

段々と、ブーンの再生が追いつかなくなっていた。
圧縮された熱と衝撃、それに加え強い毒性を孕んだ光が、彼の体を蝕んでいく。

(  ω )「……」

ブーンの口が、微かに動いた。
肺が爛れ、酸素も無いこの状況で声が出る訳はないが、確かに。

ξ ゚⊿゚)ξ「終わりよ」

ツンの声を合図に、炎が完全に収縮した。
熱も炎も光も、完全な球となり、中に閉じ込めたブーンを焼き尽くさんとする。

どれくらいの時間が経っただろうか。
赤い炎が散っていく。

そして、中から白い炎が姿を現した。

( ^ω )「……終わりじゃない」

白い炎を全身に纏ったブーンが、掠れた声を零す。
顔の半分が焼け爛れ、体のそこ等中が再生せず、
炭化してばらばらと崩れ落ちていたが、それでも彼は生きていた。

( ^ω )「まだ、終わりたくない。僕はやっぱり、冒険の末に死んでいきたい」

はっきりと、ブーンが言った。

ξ ゚ー゚)ξ「……ったく、はた迷惑な輩ね」

言葉とは裏腹に、微かな笑みを浮かべながら、ツンが言葉を返す。
思わず、ブーンが苦笑いを浮かべた。

( ^ω )「いやぁ……申し訳ないお」

言い終えて、ふと思い出したように、彼は次いで口を開く。

( ^ω )「そう言えば……あんたには色々と無礼を働いたお。
       私欲に任せて襲い掛かったり、邪悪の魔女扱いしたり」

ξ ゚ー゚)ξ「あら? 後者は間違ってないから、問題ないわよ?」

からかうように、ツンがおどけてみせた。

( ^ω )「ご冗談だお。邪悪の魔女は、あんな事言ったりしないお」

予想外の返しに、ツンはばつが悪そうに視線を逸らす。
暫し、沈黙が場を支配した。

ξ ゚⊿゚)ξ「……で、アンタ。これからどうするの?

沈黙を破ったのは、ツンの方だった。

( ^ω )「……行く当ては無いお。不死の解除に繋がりそうな所は、殆ど回り尽くしているし。
       昔みたいに、当て所ない旅をするって言うのもいいけど」

ブーンが答え、再び静寂が訪れる。

ツンは、頻りに口をもごつかせていた。
何かを言おうか、言うまいか、迷っているのだ。

ξ ゚⊿゚)ξ「……もし、もし良ければなんだけど」

意を決して、彼女は言葉を紡ぎ出す。
疑問を表に出した顔で、ブーンが彼女に視線を向ける。

ξ ゚⊿゚)ξ「暫く……ウチで暮らしてみない?」

( ^ω )「……はい?」

呆けた声を、ブーンが漏らした。

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、いや! あのね! ウチの研究所、すっごく大きな図書館があるのよ!
       あたし自身、蔵書が把握出来てない位なのよ! だから、そこになら……」

( ^ω )「……不死を治す方法があるかも、かお?」

ξ;゚⊿゚)ξ「そう! だから……」

しどろもどろになったツンを見て、ブーンがくすりと笑う。

( ^ω )「分かったお。お言葉に甘えさせてもらうお」

ブーンが答え、一瞬時が止まったように無音が訪れた。

ξ*゚⊿゚)ξ「あ……ありがとう!」

彼の答えから一拍遅れて、彼女が礼を言う。

( ^ω )「おっおっ、何であんたが礼を言うんだお。礼を言うのは僕の方だお」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、いや……」

ツンが何かを言い終える前に、ブーンが続けて口を開いた。

( ^ω )「本当にありがとうだお。心優しい魔女さん」

面と向かって礼を言われた事など、本当に何十年ぶりだろうか。
一瞬、何を言われたのか分からずに、ツンはぽかんと口を開けて硬直した。

ξ;゚⊿゚)ξ「え……あ、その」

どう返していいのか咄嗟には分からずに、彼女は口をもごつかせる。
慌てて思索を巡らせるが、いい返答は思い浮かばない。

ξ////)ξ「せ、せいぜいコキ使ってひゃるんらから!」

結局、緊張でろくに舌も回らないまま、照れに振り回されて彼女は口走った。

( ^ω )「……お世話になりますお」

それでも笑いながら、ブーンはそう言った。


こうして、ツンの研究所に一人、居候が住む事になった。

人々は魔女の城に新たな従者が現れたなどと噂したが、
それが気にならない位、ツンはうれしそうだった。



二話おーしまい





この小説は2009年5月10日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者は◆P7LJ8EbA6M 氏

第三話はのんびり待ちましょう



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/29 10:04 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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