スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

ξ ゚⊿゚)ξツンはお預けなようです 第四話


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




(´・ω・`)「ん……」


目が覚めるとそこは真っ白な部屋だった。
何故かクリスマス用のイルミネーションが飾り付けられた本棚に目が引かれた。
そしてその前に立つ女の子にも。
女の子はミニスカサンタの格好をしていた。


ξ ゚⊿゚)ξ「やぁ、ようこそスピリチュアルカウンセラーへ。
     まずは落ち着いて椅子に腰掛けて――
     ってもう座ってるじゃん!!」

(´・ω・`)「何だか僕の台詞を盗られた気がしたからね」


20071229200040.jpg




ξ ゚⊿゚)ξ「な、何言ってるニダー! 私のが先に使ってたんだからねっ!
     謝罪と賠償を要求するニダー!!」

(´・ω・`)「ちょ、ちょっと落ち着いてよ……」

ξ ゚⊿゚)ξ「はっ! 私は何を……」


少女が自分を取り戻そうと深呼吸しているのを男は少しだけ微笑みながら見ていた。


(´・ω・`)「それで?」

ξ ゚⊿゚)ξ「アナタは忘れたい事があるからここに来た。
     何かを忘れればアナタはここから帰れる。
     ここはアナタが忘れるモノを預かる場所」

(´・ω・`)「見事な三行だ」


そう言って男はその垂れ下がった眉を少しだけ動かした。


(´・ω・`)「僕は何かを忘れる事が出来るんだね」

ξ ゚⊿゚)ξ「Exactly.その通りでございます」

(´・ω・`)「忘れたい事、何かあったかな」

ξ ゚⊿゚)ξ「まぁこれでも飲みながら考えて」


ツンは赤ワインを男に出した。
男はワインの色を見、香りを楽しんでから一口含んだ。
そしてその味に満足すると、男はいきなり話し始めた。


(´・ω・`)「僕は世界で一番寂しい人間なんだ」

ξ ゚⊿゚)ξ「へぇ~凄いじゃない」

(´・ω・`)「何故そんな事が言えるのか。それは僕がそう感じているからだよ。
     人間にはそう感じた通りに、そう信じた通りに世界を書き換える能力がある。
     そう思えるなら宇宙人は存在するし、
     そう信じられるなら時間を越えて行き来できたり、
     疑わないのなら意中の人に愛される事でさえ思うがまま。
     だから僕は世界一寂しい人間になれるのさ」

ξ ゚⊿゚)ξ「ほぅほぅ」

(´・ω・`)「けれどだからと言って僕が世界一不幸な訳じゃない。
     生きている価値の無いホームレスもいるし、
     生まれてすぐに死ぬ人もいるし、周りから死ぬ事を望まれる人もいる。
     意味無くただ生き続けないといけない人もいる。
     だらだらと無駄に一日を過ごす人もいる。
     それらに比べれば僕は何て不幸ではないんだろう!!」


男は言ってしまってから自分が少しばかり興奮している事に気付いた。
落ち着く為にワイングラスを傾けた。


(´・ω・`)「けれど最近好きな人が出来たんですよ。
     彼女も僕の事を好いてくれている」

ξ ゚⊿゚)ξ「そうなの? それはオメデトウだね」

(´・ω・`)「でもこれでは僕は世界一寂しい人間ではなくなってしまう。
     それではいけない。
     僕が世界一寂しいから、世界中の人たちは僕より寂しくなく生きていけるんだ。
     こんな場所でたった一人のあなたも、僕のおかげで寂しくないんですよ」

ξ ゚⊿゚)ξ「それはありがとう。感謝するわ」

(´・ω・`)「うん、そうだね。今決めたよ」

ξ ゚⊿゚)ξ「うん?」

(´・ω・`)「僕は寂しいという感情以外の感情を忘れる事にするよ。
     それ以外は何にも感じなくていいや」

ξ ゚⊿゚)ξ「……本当にそれでいいの?」

(´・ω・`)「あぁ、それで僕は世界中の人々に寂しさを忘れさせる事が出来る」

ξ ゚⊿゚)ξ「アナタを好きでいてくれるその彼女は寂しくならないかしら?」

(´・ω・`)「本当に僕の事が好きなら、分かってくれるさ」

ξ ゚⊿゚)ξ「そ。分かった。最後にアナタの名前を教えて」

(´・ω・`)「ショボンだよ」



【ショボンは寂しさ以外の感情を忘れた】


ツンは楽しかったショボンとの会話を締めくくる文を本に書き記した。


(´・ω・`)「ありがとう」

ξ ゚⊿゚)ξ「私もありがとう。私はあなたのおかげで寂しくなくなったよ」

(´・ω・`)「それは寂しいな。じゃあね」


ショボンは別れるのが本当に寂しいといった感じでツンの前から消えていった。



それからの彼はどんな時でも寂しいと感じるようになった。
彼の心が温かくなる事は永遠に無かった。
彼を好いている彼女がどんなに彼の側にいても彼は孤独だった。
彼女は懸命に彼の為に尽くしたが、彼は孤独だった。
それが彼の願いの形だった。
しかしやっぱりツンには関係のない話だった。


ξ ゚⊿゚)ξ「真っ赤なお鼻の~トナカイさんは~♪」


真っ赤な衣装に身を包み、真っ赤なワインを口に含むツン。
飾られた彼女の本棚はピカピカと光ってとても綺麗だ。
だから彼女は寂しくはなかった。


ξ ゚⊿゚)ξ「いっつも皆の~笑い者~♪」


キリストの血がツンの喉を潤す。
その液体が誰かを救う事があるなら、キリストの思いは世界を救った事になる。
けれどツンには関係無い話だった。



 四話終わり




この小説は2007年12月24日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者は暇潰し ◆ODmtHj3GLQ 氏
第五話はこちらからどうぞ



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/29 09:30 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿


更新は止まっていますがコメントはご自由にどうぞ
修正・削除依頼等、何かしらの連絡はコメントもしくはメルフォよりお願いします
拍手だと高確率で長期間気づきません

スパム対策のため"http"と"@"を禁止ワードに設定しています
URLを書き込む際は"h"を抜いて投稿してください













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://gyokutonoyume.blog116.fc2.com/tb.php/2897-ec35086e


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。