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( ><)わかんないんですが謎を解きながら旅をするようです 第八話


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




第八話『フーンの町/謎解き編』

わかんないんですと弟者が精霊の出した謎に挑み始めてから、かなりの時間が経過していた。日はとっくに沈み、夜が訪れていた。

(´<_` )「……光が見えぬ時、か。そもそも光とは何の事をそしているのだろうか」

((( ><))「……ううっ、なんだか物凄く寒いんです」

(´<_` )「うむ、ただでさえ寒い季節である上にこんな高い所に登っているのだからな。
      しかも夜になって日が落ちたものだから……」

((( ><))「は、はくしょん! なんです!」

隠れていたニダーもわかんないんですと同じく寒さに耐えかねているところであった。

<<<;`∀´>>「く、くしゃみが出そうニダ……
        しかしこんな所でしたら奴らにばれてしまうニダ」

その時、ニダーは暗闇の奥から何者かが近付いてくる気配を感じた。
しかしそれはがさがさと言う音を立て、木の枝を掻き分けながらこっちに近付いてくるのであった。

<;`∀´>「ま、まさか熊でも来たニカ?」

ニダーは崖っぷちに立たされていた。もしもこのまま野生動物に襲われたらひとたまりも無いであろう。
しかし逃げようとすれば川の傍にいる二人に自分の存在がばれてしまうのである。

<;`∀´>「ウ、ウリはキムチが好きだから辛いニダ!
      あっちの二人の方が旨いニダ、そっちを食ってくれニダ!」

しかし懸命な祈りも虚しく、足音はどんどんとニダーへ迫ってくるのであった。


一方ニダーに迫る危機など全く知らない二人は、考え疲れて木によりかかって休んでいるのであった。

(´<_` )「ふう……なあ精霊よ、本当に何か他にヒントは無いのか?」

(´・ω・`)「……」

ウプキボン川の精霊は問題を出してからは殆ど喋らず、ただそこに立っているだけであった。

(´<_` )「しかしこのままでは不味い。
      ここまで帰りが遅れると言う事は想定していなかったからな。
      早く解かねばここで野宿する事になってしまうぞ」

(;><)「プッシャーかけないで下さいなんです! 余計に頭がこんがらかってくるんです!」

(´<_` )「まあそうなったら星を眺めつつ一晩を明かすとしようか」

(;><)「星……ですか」

わかんないんですはふと顔を上げて、空を見上げた。頭上には夜を埋め尽くすたくさんの星が輝いていた。

( ><)「とっても綺麗なんです……」

木の真下にいると枝が邪魔でよく見えなかったので、わかんないんですは立ち上がって数歩前に進んだ。
そこで改めて夜空を見上げた瞬間、強い光がわかんないんですの目に突き刺さってきた。

( ><)「わっ! 眩しいんです!」

わかんないんですは一度目を瞑ってから、またそろそろとまぶたを開いてみた。
そして強い光を出すものの正体をしっかりとその目で捉えたのであった。

( ><)「こうして見るとあれもとても明るいんですねえ……」


その時、わかんないんですの頭の中にある一つの考えが浮かんだ。

( ><)「もしかして……もしかしたらこれなのかも知れないんです!」

(´<_` )「どうした? 何か判ったのか!」

( ><)「わかったんです、でもわかんないんです!」

(´<_`;)「どっちなのだ!」

(;><)「もしかしたらあれが謎を解く鍵なのかもしれないんですけど、
     でも僕それに余り詳しくないから良く判らなくて……
     調べらればわかると思うんですけど……」

(´<_`;)「調べれば、か……兄者がいれば……」

その時、二人の後方からがさがさと言う枝を揺らす音が聞こえてきた。それに驚いて二人は思わず体をビクッと振るわせた。

(;><)「だ、誰なんですか?」

(´<_`;)「お、おおお落ち着け。死んだ振りをすればいい筈だ!」

弟者が有名な迷信を披露している間にも、足音はどんどんと迫ってきた。

(;><)「し、死んだふりですね!?」

(´<_`;)「地面に倒れて動くなよ! 息を抑えるんだ!」

(;><)「わかんな……わかったんです!」


二人は揃って地面に倒れ伏した。
しかし死体の振りをしようとしているにも関わらず手足は恐怖で振るえ、呼吸が荒くなってハァハァと言う息の音が大きくなってるのであった。
足音がすぐ傍まで近づいた時、二人はその生き物がこのまま素通りしてくれますようにと心の中で懸命に祈っていった。


( ´_ゝ`)「……弟者よ、何をしているんだ?」

しかしそこに聞こえてきたのは熊の唸り声ではなく、兄者の声であった。

(´<_`;)「……お、驚かせるんじゃない! 全く人騒がせな!」

( ´_ゝ`)「よく判らないが、そっちが勝手に騒いでいただけだろうが。
      それよりも、遅くなってすまなかったな」

( ><)「兄者さん、無事だったんですね!」

(´<_` )「まあ無事で何よりだ……ところで早速で悪いが、頼みたい事があるのだが」

( ´_ゝ`)「何だ? 俺にできる事ならなんでもやるぞ」

その頃ニダーは、近寄ってくる足音を恐れて必死に地面に伏せていた。

<;`∀´>「し、死んだ振りをすれば大丈夫だってばっちゃが言ってたニダ」

しかし川辺にいる人間の人数が一人増えているのを見て、ようやく勘違いに気が付いたのであった。

<;`∀´>「ただの人間じゃないかニダ!
      ウリを怖がらせるとははた迷惑な奴ニダ! 謝罪と倍賞を……」


ニダーが勝手に腹を立てているその一方で、弟者は兄者に何か頼み事をしていた。

(´<_` )「……と言う訳で、わかんないんです君が言うにはそれについて
      調べる事ができれば、問題が解けるのだそうだ」

( ´_ゝ`)「よし、それなら任せろ」

( ><)「でもここじゃわかんないんです。
     町に戻って本を読んだりしないと調べられないんです」

( ´_ゝ`)「何、心配無用だ。これを持ってきていて本当に良かったな」

兄者はここまでずっと抱えていた二つ折りの板を地面に置いた。そしてそれを開いてその上に手を載せたのである。


   / ̄ ̄ ̄ ̄/
__ /      /
\/____/


( ´_ゝ`)「起動せよ!」

兄者がそう唱えると、開いた板の内側の面が青白く輝き始めた。そしてそこに無数の文字が浮かび上がったのである。

(;><)「こ、これは何なんですか? わかんないんです!」

( ´_ゝ`)「我がが流石家に伝わりし家宝、『情報の箱』だ」

(;><)「どう見ても箱じゃなくて板なんです!」


( ´_ゝ`)「箱と言ったら箱なのだ!」

(´<_` )「そういう事を言っている場合では無いだろ!
      それはともかく、この箱は流石家の屋敷に所蔵されている書物の内容を
      引き出して映し出す事ができるものなのだ」

( ><)「あの家にある本全部なんですか?」

( ´_ゝ`)「ああ。君を通した部屋の他に4つある書斎と、
      地下の書庫に収められている5000冊以上の蔵書の全て。
      それらを離れた所にいても知る事ができるのだ」

(;><)「ご、ごせん……」

( ´_ゝ`)「更に調べたい内容を入力する事で、
      それに相応しいと思われる本のみを選んで映してくれるのだ」

兄者は板を操作して、わかんないんですが知りたいと言った事をその板へと伝えた。
光っている面はしばらく点滅した後に、本の1ページと思しきものをそこに映したのであった。

( ´_ゝ`)「わかんないんで君、ここに君の知りたい事は書かれているか?」

( ><)「えーっと……」

わかんないんいですは光る面を見つめ、そこに書かれている文字を端から読んでいった。
そしてある一文を目にした時、その顔がぱっと明るくなったのであった。

( ><)「あっ、これなんです!」

わかんないんですは兄者から離れると精霊の前へと移動した。


( ><)「精霊さん、答えが判ったんです!」

(´・ω・`)「そうかい。じゃあ『光が見えぬ時』を選んで貰えるかな?」

( ><)「はいなんです!」

わかんないんですは指をすっと伸ばし、宙に浮く6つの絵の中の一つを指し示した。

( ><)「これなんです!」

(´・ω・`)「ほうほう……」

精霊はうんうんとうなずくと、更にこう言った。

(´・ω・`)「ではそれを選んだ理由を聞かせてもらって良いかな?」

( ><)「それはですね……」



1_20091228190149.jpg



 ( <●><●>)  さてここで恒例の解説をさせていただきます
  (U      )つ
    u  u



        〇_〇           \|/   ______
=ニニフ  (・(ェ)・ )  _| ̄|○   ─〇─   ├┼┼┼┼┼┤  /^o^\
                        /|\


( <●><●>)これの中から「光が見えぬ時」を選ぶと言うのが前回出された問題でしたね


『「全てが見える時」と問われたらならば _| ̄|○ を選ぶのが正しい』


これが私の鍵の出したヒントでした


( <●><●>)
さてそもそも問われている『光が見えぬ時』『全てが見える時』とはいったい何の事をさしているのでしょうか……
皆さんここで少し戻って、わかんないんですさんが謎を解く糸口を掴んだシーンをご覧下さい



>そこで改めて夜空を見上げた瞬間、強い光がわかんないんですの目に突き刺さってきた。

>( ><)「わっ! 眩しいんです!」

>わかんないんですは一度目を瞑ってから、またそろそろとまぶたを開いてみた。
>そして強い光を出すものの正体をしっかりとその目で捉えたのであった。

>( ><)「こうして見るとあれもとても明るいんですねえ……」

>その時、わかんないんですの頭の中にある一つの考えが浮かんだ。



どうやらわかんないんですさんは夜空にあるものを見て何かを閃いたようです
夜空にある、強い光を放つ、光が見えぬ時と全てが見えぬ時があるもの……といえば何の事かはおわかりですね?


それずばり『月』です



( <●><●>)つまり『光が見えぬ時』とは新月 『全てが見える時』とは満月の事を指しているのです


『「全てが見える時」と問われたらならば _| ̄|○ を選ぶのが正しい』


と言う事はこのヒントに寄れば _| ̄|○=満月 と言う事になります しかしこれの何処が満月を表してしているのでしょうか?


( <●><●>)
皆さん「望月」(もちづき)と言う言葉を聞いた事はありませんか? かの藤原道長の詠んだ和歌の中にもこの言葉が出て来ますね
辞書を引いてもらえればすぐに判ると思いますが、これは「満月」と言う意味です
単に「望」だけでも「満月」の意味を表します

望=ぼう=棒=棒人間……つまり _| ̄|○(棒人間)の「ぼう」の読みが「望」、即ち満月を表しているのです





( <●><●>)え? ただの駄洒落だろって?                        ウボァー




( <●><●>)では問題の方に戻りましょう



        〇_〇           \|/   ______
=ニニフ  (・(ェ)・ )  _| ̄|○   ─〇─   ├┼┼┼┼┼┤  /^o^\
                        /|\



この中から光が見えぬ時、つまり新月を表すものを選べば宜しいのです



( <●><●>)
満月を「望」と言うように、新月にも特殊な呼び方があります
それを「朔」(さく)と言います
詩人・萩原朔太郎の名は、彼が一日・旧暦では新月になる日・朔日に生まれたからだそうです

そしてこの6つの絵の中で「さく」と言えば……


  ______
 ├┼┼┼┼┼┤



( <●><●>)5番目のフェンスの絵 即ち「柵」の絵です



それでは、物語の続きをお楽しみください





( ><)「……だから僕はこの柵の絵を選んだんです!」

わかんないんですは精霊の顔をじっと見つめた。
精霊はその眉の下がったどことなく切なげな表情を崩さず、じっとわかんないんですと向き合い、睨みあっていた。


(´・ω・`)「お見事だね、正解だよ」

精霊がそう言った瞬間、はり詰めていた空気はぱっと解けたのであった。

( ><)「やったなんです!」

(´<_` )「まさか本当に解いてしまったとは……」

( ´_ゝ`)「これは流石としか言いようがないな」

(´・ω・`)「さあ、川の水を汲むといい」

精霊は三人の前からさっとどいて道を開けた。わかんないんですが前に進むと今度は壁に邪魔される事無く川へと近寄る事が出来た。
その後に兄者と弟者が続き、弟者は鞄に仕舞っていた空き瓶をわかんないんですに手渡した。
わかんないんですは川の水をその瓶に詰めると、しっかりと蓋を閉めたのであった。

( ><)「これで世界樹の島に行く事ができるんです!」

そしてそれを丁寧に布で包んで自分の鞄にしまったのであった。

( ><)「兄者さん、弟者さん、本当にありがとうなんです!」


( ´_ゝ`)「なあに、礼には及ばないさ。おかげで俺達も貴重な体験が出来た事だしな」

(´<_` )「それに精霊の出した問題を解いたのは君自身だ」

( ><)「でもお二人に会わなかったら世界樹の島へ行く事は出来なかったんです。
     それに問題を解けたのも情報の箱のお陰なんです」

わかんないんですが水を手に入れられた事に喜んでいるその横で、弟者は川の精霊に近寄ってこう問い掛けた。

(´<_` )「ところで精霊よ、何故俺達にあのような問題を出したのだ?」

(´・ω・`)「あれ? 最初に言わなかったっけ?」

(´<_` )「俺達を試す為と言っていたな……しかしどうにも腑に落ちないのだ」

(´・ω・`)「何がだい?」

(´<_` )「あの問題を解くには月齢の特殊な呼び方と言う知識が無ければならなかっただろう?
      俺達に知恵があるかどうかを試したのかもしれないが、
      知恵と言ってもその種類は千差万別だ。
      数式は解けるが地理は判らないと言う者もいるだろう」

(´・ω・`)「うんうん、そうだよね」

(´<_` )「あの問題では特定の知識を持っているかが問われる事になり、
      知恵ある者かどうかを試すものでは無い。
      そんな問題で本当に俺達を試した事になっているのか?
      或いは特定の知識の有無で水を得る資格があるかどうかを判定するのか?」

(´・ω・`)「ふむふむ、なかなか鋭い指摘だね」

精霊は弟者の意見を聞いて深くうなずいた。そしてこう返事をした。


(´・ω・`)「君の言う通り、あの問題は知識を試すものでは無いんだ」

(´<_` )「では一体俺達の何を試したんだ?」

(´・ω・`)「最初に言っただろう? 『覚悟』だよ」

(´<_` )「最初に……そう言えばそんな事を言っていたような……」

(´・ω・`)「良ければ復唱しようか?」

(´<_`;)「いや、それは別にいい」

そこへ兄者がさっと二人の間に割り込んできた。

( ´_ゝ`)「いや是非復唱を頼む。俺は聞いていないんだ」

(´・ω・`)「やあ、ようこそ、ウプキボン川へ」

(´<_` #)「兄者! 手間取らせるんじゃない!」

(´・ω・`)「(中略)でも、ここへ来ようと思ったとき、
      君は、きっと言葉では言い表せない「覚悟」みたいなものを決めていたんだと思う。
      殺伐とした世の中で、そういう気持ちを本物かどうか知りたい
      そう思って、この場所へ現れたんだ」

精霊は兄者の頼みに応えて、律儀に最後まで復唱していた。

(´<_` )「……覚悟が知りたい?」

(´・ω・`)「そう。君たちの覚悟をね」

( ´_ゝ`)「覚悟なら決めていたさ。酸欠で倒れるかも知れないとか……」


(´・ω・`)「そんなものでは無いよ。山に登れば酸欠になるかもしれないと言う予測なら
      誰にでも出来るだろう?
      しかし僕が現れるという事は流石に判らなかったんじゃないかな」

( ><)「確かにそうなんです。吃驚したんです」

(´・ω・`)「そう、何かに挑む時には想定外の何かが起こる可能性がある。
      確実に安全だと判っている道を行く時には必要のない
      『何があっても進み続ける』覚悟が必要なんだ」

(´<_` )「ふむ……」

( ><)「ふむふむなんです」

(´・ω・`)「強い力を持ったウプキボン川の水を使えば、
      それこそどんな事が起こるかは予測が出来ない。
      どんな事が起ころうと、全てを放棄する事無く対処して行く覚悟。
      それが無ければ水を渡す訳には行かなかったんだ」

その時、それまで変わらなかった精霊の表情が変化した。頼りなさげな顔から一転し、覇気の溢れる力強い顔になったのである。


(`・ω・´)「しかし君たちは、僕の出した問題と言う想定外の出来事に対して、
      諦める事無く挑み続け、そして見事に解く事が出来た」

(´<_` )「……だから俺達には覚悟があると判断したと言う訳か?」

(`・ω・´)「うむっ! 君たちは問題を解く事以外の解決法を考えたり、
      執拗にヒントを求めてくる事も無かった。
      逃げる事無く自分の力でやり遂げたのだ」

( ´_ゝ`)「ところで、もしも俺達がたまたま月の呼び方の事を知っていて、
      この問題をすぐに解いてしまったらどうしていたんだ?」

(`・ω・´)「そしたら別の課題を出していただけさ!」


そして精霊の眉が下がり、再び元の表情に戻ったのであった。

(´・ω・`)「さあ、もうすっかり暗くなってしまった事だし、山を降りると良いよ」

(´<_` )「……しかし降りると言っても……」

月が出ているとはいえ、辺りは深い闇に包まれていて灯りがなくては数メートル先も見えなかった。
その上冷たい風が肌に吹き付けては体温と体力を奪っていくのである。
途中で野生動物に襲われる可能性も大きく、何より降りるのにどれだか時間がかかるか判らなかったのである。

(;><)「お腹が減ってそれ所じゃないんです……」

(;´_ゝ`)「この状況で移動するのは危険だぞ」

(´<_`;)「頑張れば朝日が昇るまでには下山できるだろうが、
      夜通し歩き続ける訳にもいかない」

(´・ω・`)「そうだよね。じゃあちょっとサービスしてあげよう」

精霊は川のすぐ傍まで移動すると、手招きをして三人をそちらへ呼び寄せた。
三人は不思議に思いながらも、それに従って川の傍までやってきた。

(´・ω・`)「いくよー、えいっ!」

精霊が突然姿を消した。と思った次の瞬間、精霊は三人の背後に立っていた。
そして両手を勢いよく突き出して、三人を川へと押し出したのである。


( ´_ゝ`)「えっ?」

(´<_`;)「あれ?」

(;><)「きゃあああああなんです!」

しかし三人が水面に落ちるその直前、川の水の一部が持ち上がり、三人の周囲を取り囲んだ。

(´・ω・`)「そのまま川に流されていけば、すぐにふもとにつくよ」

そのまま水は球状に変化して三人を包み込み、シャボン玉のようになった。そして流れる水から三人を守っているのであった

(´・ω・`)「それじゃあ、お元気で」

水の膜に包まれた三人は、そのまま川に流されてどんどん下流へと下っていった。
精霊がこちらに向かって手を振っていたが、それもあっという間に見えなくなってしまったのであった。

( ><)ノシ「精霊さん、さようならなんですー」

(´<_` )「これは速いな、すぐに帰れそうだ」

( ´_ゝ`)「うむ、少し冷たいがな……」


一方川辺で三人を見送っていた精霊は、後ろを振り返らずにそこにいる者に声をかけた。

(´・ω・`)「ところで、さっきからそこでこそこそしている君、
      そろそろ出てきても良いんじゃないかな」

その呼びかけに驚いたものの、ニダーはずっと隠れていた木陰からようやく姿を現した。

<丶`∀´>「精霊さま、ウリにも川の水を分けて下さいニダ。お願いしますニダ」

そして精霊に近寄るなり、手をすり合わせて揉みながら願い始めたのであった。

(´・ω・`)「ふうむ、それじゃあ僕の出す問題に答えられたら、
      川の水を汲んでも良いよ。出来なかったら諦めて欲しい」

<丶`∀´>(ホルホル。問題も答えもさっき全部聞いたニダ。これで水はウリのものニダ!)

ニダーが胸を躍らせながら精霊が問題を出してくれるのを待っていた。精霊は先程と同じ様にぱちんと指をならし、空中に文字を出現させた。


『ゼロが2に勝つ 張り手が拳骨に勝つ 刃物は何に勝つ?』


<丶`∀´>「……ニダ?」

そこに現れたのは、先程とは違う問題であった。

<# `∀´>「さっきと問題が違うニダ! 可笑しいニダ!」

(´・ω・`)「なんだい、折角君のレベルに合わせてあげたと言うのに」

<# `∀´>「それはどう言う意味ニカ!? ファビョーン!!!」


一方、わかんないんですと流石兄弟三人は川の流れにのってフーンの街へと向かっていた。

( ´_ゝ`)「なあ弟者よ」

(´<_` )「どうした兄者よ」

( ´_ゝ`)「先程から大きな音と地響きを感じているだが、
      その発生源はこの先だと思われるのだ」

(´<_` )「ああ。そしてそれは俺達にとって悪い結果をもたらすものであると、
      俺は思っているぞ」

( ´_ゝ`)「奇遇だな、俺もだ」

そこへわかんないんですが横から話し掛けてきた。

( ><)「あの、お話の途中ごめんなさいなんです」

(´<_` )「ああすまん、どうした?」

( ><)「お二人に訊きたい事があるんですけど……」

( ´_ゝ`)「何でも言ってみろ」

( ><)「昨日兄者さんは、研究の内容は人に教えない事にしているって言っていたんです。
     でもどうして僕には教えてくれたんですか? わかんないんです」

( ´_ゝ`)「ああ……」

兄弟は一度顔を見合わせると、改めてわかんないんですと向きあって質問に答えた。


( ´_ゝ`)「以前はそうでもなかったのだ。
      訪ねて来た者には快く教えていたのだが、それがだんだん嫌になってきたな」

(´<_` )「世界樹に付いてはまだまだ未解明な部分も多く、
      俺達も判らない事が山ほどあるのだ」

( ´_ゝ`)「しかし尋ねられた事に俺達が答えられないと、
      訊いてきた者は俺達をその程度のものかと馬鹿にした……」

( ><)「嫌な事があったんですね……」

( ´_ゝ`)「確かにまだ判らない事も多いが、
      少なくとも俺達に尋ねなければ知りえなかった情報も数多く教えてきた。
      しかし無礼な態度を取るものが後を絶たなかった」

(´<_` )「俺達はそれこそ血の滲むような苦労を重ね、長い時間をかけた研究してきた。
      それなのに、お前たちの研究なんてそんなものかと、馬鹿にされた……」

( ´_ゝ`)「自分は何の苦労もせずに結果だけを楽に手に入れているくせに、な」

それは辛く重い話であった。聞いているわかんないんですも思わず胸が痛くなってしまった。

( ´_ゝ`)「自分は何もしないくせに、結果だけ知りたがる。
      そんな奴らが嫌になって、俺達は研究の内容を教えない事にしたのだ」

(´<_` )「教えて欲しいと言う者が来た時には質問をして、
      その者が自ら知る努力をしているかどうかを試す事にしている」

( ><)「そう言えば僕にもそんな事訊いていたんです」


( ´_ゝ`)「しかし君はあの地図と言う大変貴重なものを自分の力で手に入れていた。
      そして俺達から話を聞く事より約束を守る事を優先し、
      何よりもそれでも目的を諦めようとはしなかった」

(´<_` )「俺としては少し不服だったがな……
      ニダーさんの所為で少し苛立っていたのもあるが」

( ´_ゝ`)「だが、そんな君にこそ俺達の研究を活かして貰いたいと思ったのだよ」

兄者はわかんないんですの手を取り、ぎゅっと力をいれて握り締めた。

( ´_ゝ`)「世界樹に辿り着いてくれ、そして俺達の研究の成果を証明してくれ!」

( ><)「わかんな……わかったんです!」

(´<_` )「俺達がいつでも応援しているぞ!」

わかんないんですもまた兄者に手をしっかりと握り返した。


(´<_` )「ところで兄者よ。先程からの音と地響きが大きくなっているようなのだが」

( ´_ゝ`)「それが発生している地点に近付いているのだからな。当然だろう」

自分達を包んでいる水を伝って、三人は地面や空気が大きく震えているのを感じ取った。
そして川の流れの先からドドドドと言う大きな音が、激しい流水音が聞こえてきたのである。


(;><)「あ、ああ……」

(´<_` )「どうする兄者よ?」

( ´_ゝ`)「ここから出る事も出来ないし、下手に騒がずじっとしているのが一番だろう」

(´<_` )「把握した」


わかんないんですは、我が身に迫っている危険を目の当たりにしてすっかり腰が抜けてしまった。

(;><)「こっこここここのままだと滝に落ちちゃうんです!」

川幅も大分広くなり、流れもやや落ち着いた所ではあるが、物凄い勢いで水が落ちているのが感じられた。
その音と水量からして、巻き込まれたらただでは済まないであろうという事が容易に予測できたのであった。


(´<_` )「川の精霊はこうなる事をわかっていたのだろうか」

( ´_ゝ`)「わかっていてくれた事を願おう弟者よ」

(;><)「いやああああああああああなんですううううううううう!」

2_20091228190149.jpg



わかんないんですはそこで気を失ってしまった。



わかんないんですが目を覚ました時には、三人はかなり町に近いところまで流されていて、無事に屋敷に戻る事が出来た。
この三人が水の膜に包まれて川を下っている様子が何人かの登山者に目撃されてしまい、
しばらくの間フーンの町はその話題で持ちきりになったのであった。

( ´_ゝ`)「色々と大変だったな……しかし無事に戻ってくる事が出来てよかったな」

(´<_` )「短い間だったが、いい経験をさせてもらったよ。ありがとう」

( ´_ゝ`)「次は大陸では世界樹に一番近いハニャーン港まで行くといい。
      そこでは世界樹の伝説も数多く残されていて、
      きっと役に立つ情報が得られる筈だ」

( ><)「わかんな……わかったんです! ありがとう御座いましたなんです!」


わかんないんですは兄弟に見送られて、ウプキボン川の水と共にフーンの町を出発したのであった。


さてその後、町は新たな事件が発生し、またしばらくの間はその話題で持ちきりになっていた。

えらの張った顔をした男の旅人が、ウプキボン川で溺れて浮かんでいたのだと言う……



第八話 終





この小説は2007年3月02日から2007年3月12日にかけてニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:+ljZgzzb0 氏(初期ID)

第九話はこちらへどうぞ

記事元は内藤エスカルゴさんになります




ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/28 19:03 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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