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( ><)わかんないんですが謎を解きながら旅をするようです 第五話


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




第五話『モテナイ村/謎解き編』

わかんないんですとドクオが騒ぎ始めてから1時間ほどが過ぎようとしていた。
その頃には最早騒ぐ気力もなくなり、二人揃って床に座り込んでただ黙り込むだけであった。

( ><)「全然わかんないんです……」

('A`)「もうだめぽ」

( ><)「そろそろお腹も空いてきたんです」

('A`)「ケーキあるけど良かったら食う?」

( ><)「えっ?良いんですか!?」

('A`)「去年のクリスマスの時の余りだけどな」

(;><)「……いらないんです。何でそんなものとって置いてるんですか」

('A`)「いやさ、一応ふいんき(何故か変換できなry)だけはと思って買ったんだけど、
    食いきれなくてよ」

そこまで話したところで、ドクオは力なく笑った。

('A`)「あっはは……第一モテナイ村でクリスマスなんて不毛なんだよな……
    カードやプレゼントだって無駄だしなあ。
    でも他の町に行った時に『Marry X'mas』とか言う看板見ると
    なんかやりたくなってきて」

その時わかんないんですの中で、ある一つのアイディアが思い浮かんだ。

( ><)「クリスマス……クリスマス……もしかしたらこう言うことなのかも知れないんです」




その頃、自転車屋毒男から少し離れた狭い路地で、一人の男が水を飲んでいた。

( ^ω^)「ぐびくび……」

ブーンは水筒に入った水を勢いよく飲み干そうとしていたが、突然水筒を取り落としてしまった。

( ^ω^)「……やっぱり限界だったかお」

水筒を握っていた手の肌は白さを失い、茶色く変色していた。
そして紙を丸め潰したかのようにくしゃくしゃとしわが付き、あっという間に縮んでいった。

( ^ω^)「まあいいお」

その変化は手だけではなく、見る見る内にブーンの全身へと広がっていった。
やがてその体は変化した部分から少しずつ粉になって崩れていった。

( ^ω^:::..「君を待って……」


( ^ω::::::::......「い………」


( ^::::::::::::::............


:::::::::::::::::::::::................




ブーンが塵となって風に混ざって消えた頃、わかんないんですの頭上には電球が光り輝いていた。

( ><)「わかったんです!」

(;'A`)「うおう!」

わかんないんですがメモを振り回しながらそう叫んだので、ドクオは驚いて思わず後ずさりしてしまった。

( ><)「鍵の場所が判ったんです!」

('A`)「ほ、本当か!?」

( ><)「すぐお店に戻るんです!」

わかんないんですは荷物を取りに戻った時と同じように、素早い動作で小屋から飛び出していった。
ドクオは呆気に取れながらも、後を追って小屋を出た。

('A`)「おいちょっと待て、本当に判ったのか!?」

( ><)「本当なんです! わかったんです!」

('A`)「あのメモには一体何て書いてあったんだよ?」

( ><)「それはですね……」



1_20091228185450.jpg



 ( <●><●>)   今回も私が謎解きをさせていただきます
  (U      )つ
    u  u


あ か い ゆ か

し お の べ る

も り の な い

と な り は こ

か れ ぬ は な

『読み方:カイ』


( <●><●>) これが前回出題された暗号本文とそのヒント


『ブーンの口とツンの髪の毛ならば解く事ができる。ドクオの口とクーの髪の毛では解けない』


これが私の鍵が出したヒントですね

( <●><●>)
さてブーンの口とツンの髪の毛・ドクオの口とクーの髪の毛
一方で謎が解け一方では解けない……その違いは何処にあるのでしょうか


( ^ω^) ξ ゚⊿゚)ξ ('A`) 川 ゚ -゚)


これがヒントに登場する4人のAAです それぞれから指定されている部分を抜き出してみましょう


ω  ξ  A  川


ドクオの口はアルファベットの「A」 クーの髪の毛は漢字の「川」です
しかしブーンの口とツンの髪の毛は普段は余り目にしない文字から作られています これはいったい何なのでしょうか


ω  ξ

( <●><●>)
この二つの文字はギリシャ文字です それぞれ「オメガ」「クシー(グザイ)」と読みます ちなみに小文字です
つまり私の鍵は「ヒントはギリシャ文字である」と伝えたかったようです
素直にそう言えば良いのに、全くテレ屋さんなんだか……             ウボァー


( <●><●>)
さて暗号には『読み方:カイ』と言うヒントが添えられていました
カイと言ってもその音から変換される文字・思い浮かべる事象は様々でしょう  回 階 会 貝…
しかしここで『ギリシャ文字』と言うヒントが示されています



ちょっとここで「かい」と入力して変換してみてください


「Χ」



このような記号が候補に上がると思われます アルファベットの「X」エックスと似ていますが違う文字です
これはギリシャ文字で、アルファベットのXの元となった文字「カイ」なのです


( <●><●>)
ちなみによく「クリスマス」が「X'mas」と表記されていますが、この最初の文字はエックスではなくカイと表記するのが正しいのです
ってこれはトリビアの泉で放送済みでしたね


( <●><●>) さていよいよ暗号の本文を見てみる事にしましょう

あ か い ゆ か

し お の べ る

も り の な い

と な り は こ

か れ ぬ は な


この文章を指定された通りに読んで見ましょう 『読み方:カイ』でしたね
カイ……つまり「Χ」 つまりこれを文字と同じ様に斜めに読めばいいのです するとこうなります

あ       か

  お  べ

    の

   な  は

か       な


( <●><●>) あおのはな かべのなか……「青の花 壁の中」 さてそれはあの店の何処を指し示しているのでしょうか
それでは続きをどうぞ






( ><)「……と、こう言う訳で、暗号が解けたんです」

('A`)「成程な。しかし『青の花・壁の中』って一体何処の事なんだ?」

二人は店へと戻っってきた。店に入るなりわかんないんですは辺りをきょろきょろを見回し始めた。

('A`)「おい、何探して……」

( ><)「あった! ここなんです!」

わかんないんですは部屋の隅を指した。その指の真っ直ぐ先には青い花の模様があった。

('A`)「青の花ってのは壁紙の模様の事だったのか!」

( ><)「青い花の模様はこれしかないんです。この下に鍵がある筈なんです」

('A`)「よし、待ってろ!」

ドクオは工具を片手に壁に近寄ると、早速壁紙を剥がし始めた。
近くで見て判った事だが、どうやらこの青い花の模様は元々白い花が印刷されていた所に色を塗ったものだったらしい。

壁紙がはがれて剥き出しになったその場所には、小さな板が釘で打ちつけられていた。
その部分を軽く叩くとコンコン軽い音が響いた。

('A`)「この中は空洞みたいだな。よしっ!」

次にドクオは板と壁の間にL字型の工具を挟ませ、それを思い切り引っ張った。

('A`)「にゃんこらしょー!!」

ベリベリという音を立てて、板が壁から引き離された。そして板に隠されていた空洞とその中にある鍵を見つける事が出来たのである。

( ><)「……あったんです!」

わかんないんですはそっと手を伸ばし、鎖を外す鍵を握り締めた。

('A`)「まさかこんな所にあったとはな……流石に思い浮かばな……」

次の瞬間、わかんないんですは再び物凄い加速度で店を飛び出していった。おそらくは倉庫に戻って鎖を外しに行ったのであろう。

('A`)「……あいつさっきまで行き倒れてたんだよな?」

ドクオはのろのろと店を出て、倉庫へ向かって歩き始めた。
一方先に出ていたわかんないんですは倉庫に到着し、今正に鎖を外そうとしている所であった。
鍵を錠前に差し込んで回転させると、がちゃっと言う大きな音が聞こえた。

( ><)「やった! 開いたんです!」

わかんないんですは自転車の車輪に巻かれた鎖を持ち上げて丁寧に解いていった。
そして鎖を完全に外してからハンドルを握って軽く押してみたところ、非常にゆっくりではあるが自転車は前進したのであった。

( ><)「これで自転車が手に入ったんです!」

わかんないんですは諸手を上げて喜び、倉庫の中をぴょんぴょんと飛び回っていた。
その時、ふと自転車の荷台の中にある何かが目に止まった。

( ><)「……何なんですかこれ? わかんないんです」

わかんないんですはそれを手にとった。それは先程ドクオが取り出したのとは違う、もう一枚のメモであった。
折り畳まれていた紙を開くと、そこには長い文章が綴られていた。





『愛するドクオへ』


お前もついにこの村にきてしまったのだな。別にその事をどうこう言うつもりはない。お前の人生はお前が決める事だからな。

俺もその昔は世の厳しさに耐えられずにこの村へやってきた。

そして長い間ここに留まり、細々とこの自転車屋をやって過ごしてきた。

町にいた頃のように苦しむ事もなく、のんびりと穏やかに暮らす事が出来て、それはそれは幸せだった。


だがある日突然それに気が付いたのだ。

本当にこのままこの村で暮らし続けていいのかという事に、本当にこのままでいる事が幸せなのかという事に。

生まれてきたからには、生きているからこそ出来る全ての物事を試してみたいと思うようになったのだ。


そこで俺は世界一丈夫な自転車を、つまりお前の目の前にあるそれを作り上げた。

俺はそれに乗って村を飛び出し、あちこちを旅して回った。そして遠い町である女性と出会い、結婚し、そして可愛い息子が生まれたのだ。

お前は本当によく俺に似ていた。

貧相で血色の悪い顔も、人付き合いが苦手なところも、一度何かに熱中するとなかなか止められない所も、本当にそっくりだった。

だから俺と同じ様に、お前が将来女の子にもてなくなってこの村に逃げてしまうだろうという事も、何となく予想が出来た。

だからこそこの自転車をお前の為にここに残しておいた。

時々俺が家を空けていたのは、実はこれを整備しに戻っていたんだ。

お前が俺に似ているのなら、そしてここへ来たのなら、いつかきっとお前も旅に出たいと思う筈だ。


今一人で暮らし始めたお前はとても安らいでいて、幸せを感じている事だろう。

だが幸せの形は一つではない。もう一つの幸せを手に入れた時お前はきっと、一人じゃないのも悪くないと思ってくれるだろう。


我が息子、ドクオに幸あれ。

『父より』


追伸 もう一枚のメモには鎖を外す鍵の場所が書いてある。解き方は教えた通り。





( ><)「これって……ドクオさんのお父さんの……」

('A`)「おいこら、何見てんだ」

(;><)「あっ! ごめんなさいなんです!」

気が付くとドクオがやって来ていて、わかんないですのすぐ後ろに立っていた。

( ><)「あの、ドクオさん……」

('A`)「ん?」

( ><)「この手紙の最後に『解き方は教えた通り』って書いてあるんです。
     もしかして最初から暗号の読み方が判っていたんですか?」

('A`)「いや、本当に知らなかったんだ」

そこで一息つけて、ドクオはふうーっと大きな溜息を付いた。

('A`)「話してくれる前に事故で逝っちまったからな…」

( ><)「えっ……」

('A`)「カーチャンも何も知らなかったみたいで、
    何も説明せずに親父から預かっていたここの鍵だけ俺にを渡してくれた。
    自転車の事も親父の昔話もここへ入って初めて知ったんだ」

それからドクオは鎖から放たれた自転車に近寄って、そっとその車体を撫で始めた。


('A`)「初めてコイツと会った時は、そりゃぼろぼろでさ……
    旅する気なんてさらさらなかったけど、親父の遺品だしと思って
    頑張って整備したっけ」

その姿を見たわかんないんですは、ドクオの背後にいる大きな影を見たような気がした。

( ><)「あの、本当に良いんですか?」

('A`)「あん?」

( ><)「この自転車はお父さんがドクオさんに残したものなんです。
     僕なんかが貰っていいものじゃないんです」

('A`)「いーよいーよ。どうせ旅に出る気なんかこれっぽっちもねえんだしよ」

( ><)「でも……」

('A`)「俺がずっと持っていて使わないでいるよりも、
    お前に乗って貰った方がそいつも嬉しいだろうよ」

わかんないんですはしばらくの間俯き、じっと考え込んだ。ドクオが許可していても、それをそのまま受け取る事が出来なかったのである。
それはクーから祖父の形見である地図を借りた時と同じ心境であった。


( ><)「やっぱり貰うなんて出来ないんです」

('A`)「……なんだよ、勿体ねえなあ。折角鍵を見つけたってのによ」

( ><)「だから、旅が終わったらこの自転車をドクオさんに返しに行くんです」

('A`)「いや別にそんな事しなくても」

( ><)「できるだけ急いで戻るんです。だからそれまで待っていてくださいなんです」

('A`)「人の話聞けって」

わかんないんですはしっかり顔を上げ、ドクオを目を合わせてこう言った。

( ><)「ドクオさんがなんと言っても、お父さんがドクオさんに
     残した気持ちが一杯詰まったこの自転車は、絶対に返しに行くんです」

わかんないんですは自転車のハンドルを掴み、ゆっくり押しながら歩き始めた。

( ><)「ありがとう御座いましたなんです」

わかんないんですは自転車と共に倉庫から出て行った。


('A`)「……良いって言ってんのによ」




ドクオはわかんないんですの後姿を見つめていた。

('A`)「あーあー、俺はどうすりゃ良いんだよ」

わかんないんですには自分は旅に出たいと思った事はなかったと説明した。
だが本当にただの一度でも、それを考えた事がなかったと言えばそれは嘘であった。
数えられる程度の出来事であるが、本当はあの自転車に乗って村を出てみたいと思った事があったのである。

だがその度にドクオは、自転車が動かせないからどっちにしろ無理だと言って、気の迷いだと言ってその事を忘れようとしていた。

('A`)「あいつが帰ってきちゃったらさあ……」

ドクオが旅に出たがらない本当の理由は、自転車などではなかった。
もしも結婚相手が見つからなかったら、その前に事故で死んでしまったら、ここに戻って来れなくなったら。
もしも町にいた時のように寂しい気持ちを味わってしまうとしたら……そんな不安がドクオの心に渦巻いていたからである。

だがきっと父も同じ様な想いを抱えていて、それでも父は旅に出たのだ。
そう考えると自分の小ささが身に染みて、惨めに感じてしまうのである。

('A`)「俺旅に出なくちゃならないじゃん」

ドクオは自分の情けなさを忘れる為に、旅に出ない理由を全て自転車のせいにした。
鎖で巻かれていて動かせないからと言う一つの、不可抗力的で解決不可能な原因に集約させたのであった。

だが裏を返せばそれは、鎖が外れたその時には旅に出ない理由がすべてなくなってしまうという事でもあった。
それさえ解決すれば旅に出られるようになるという事である。

('A`)「何で開けちまうんだよ畜生」

わかんないんですに鎖を外したら自転車をあげると言ったのは、旅に出る可能性を無くせるかも知れないと思ったからであった。
鎖を外せなかったならば今までと同じ、もし外して自転車を持っていったのならばこれで永久に旅に出なくても良くなる。
そんな考えがあったのである。

しかしわかんないんですに自転車をあげようとしたのは、そんな気持ちだけではなかったのかも知れない。
わかんないんですにも言ったように、父が折角残してくれた自転車を無駄にしたくな無いと言う気持ち。

自分には出来ない事をしている者に託したいと言う純粋な理由もあったのかもしれない。
あったとしても本人はそれを認めようとはしないであろうが。

('A`)「……ま、頑張れよ」

だが仮にわかんないんですが自転車を本当に持って行ってしまったとしても、ドクオの気持ちが吹っ切れるという事はなかったであろう。
ドクオは自分で自転車を作る事もできるし、少々きついが徒歩での旅もやろうと思えば出来る。あの自転車がなくとも旅に出る事出来る。
どうやったっても結局はドクオ自身の情けなさを晒しだす事になっていた筈である。
そういう意味でも、わかんないんですが自転車を返すと約束したのは、とても良い事だったのであろう。

( ><)「あれ?」

その頃わかんないんですは村の入り口にいた。その時にふと脇に立っている看板の下に何かが置いてあるのを見つけたのである。

( ><)「何なんですかこれ?」

それは白い封筒であった。しかも表には「わかんないんですへ」と書かれていた。
わかんないんですは疑問に思いながらもそれを開いて中のものを確認してみた。

『少ないけど受け取ってくれ。君の旅路に幸あれ』

そう書かれた手紙と、3枚の紙幣が同封されていた。

(;><)「お、お金? 3000ウーピールーピーもあるんです」

最初はそれを本当に拾っていいのか迷った。
しかし自分宛てのプレゼントを無視するのも失礼だと思い、それを荷台に乗せてあるリュックの中にしまう事にした。


( ><)「さあ、出発なんです!」

わかんないんですは自転車にまたがり、前を向き、モテナイ村を出発した。



  (>< )
  O┬O )□─| ̄ ̄ ̄|
  ◎┴し'-◎    ̄◎ ̄



('A`)「んじゃそろそろ仕事に戻るかー……」

ドクオが伸びをして店に戻ろうとした時、遠くから声が聞こえてきた。

(#)><)「ドクオさ~ん……」

('A`)「………あれ?」

それは顔を腫らしたわかんないんですであった。

('A`)「お前行ったんじゃなかったのか?」

(#)><)「自転車に乗ったら転んじゃったんです……」

('A`)「そう言えばお前自転車始めて見たくらいなんだし、乗り方がわかる訳なかったわな……」

2_20091228185450.jpg


それから数日間、わかんないんですはドクオの家に泊めて貰い、自転車の乗り方を教わったのであった。



第五話 終





この小説は2007年3月02日から2007年3月12日にかけてニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:+ljZgzzb0 氏(初期ID)

第六話はこちらへどうぞ

記事元は内藤エスカルゴさんになります



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/28 18:56 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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