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( ><)わかんないんですが謎を解きながら旅をするようです 第四話


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




第四話『モテナイ村/謎掛け編』

スナオの町を出発してから五日が経った。わかんないんですの体力は限界に達しようとしていた。

(;><)「つ、疲れたんです……」

スナオの町を出てからと言うもの、わかんないんですは休む事無く北に向かって歩き続けていた。
道そのものはほっぽ村からスナオの町へ続く道と同じく、平坦で歩きやすい道ではあったが、何しろ距離が大きく違っていた。
辺りには建物も人影も無く、連日携帯食料での食事と野宿を強いられた。
三日目にたまたま通りかがった行商人に会わなければ、今頃路上の障害物になっていたかも知れなかった。

(;><)「地図で見ると近そうなのにとても遠いんです。
      このままのペースで進んでいたら間に合わないんです」

ふらふらとした足取りでのろのろと進んでいるうちに、遠くから建物の集まりや煙が見え始めた。
次の目的地である村のすぐ傍までやってきたのである。
しかし無情にな事に、わかんないんですの体力がそこまでもってくれなかったのだった。

(;><)「つ、着いたんで……す……」

わかんないんですはその場に倒れてしまった。うつ伏せになって大地に横たわると、背負ったリュックの重さがずしりと背中に伝わってきた。

(;><)「う……ちんぽっぽちゃん……ごめんなさいなんです……」

わかんないんですはそのまま目を閉じてしまった。



1_20091228185207.jpg



(*‘ω‘*)『ちんぽっぽ!』

( ><)『ちんぽっぽちゃん、僕もう疲れたんです。おうちに帰ろうなんです』

(*‘ω‘*)『ちんぽっぽ!!』

( ><)『まだ遊ぶんですか?もうくたくたなんです……』

(*‘ω‘*)『ちんぽっぽおおおお!!』

(;><)『キャーなんです!』



わかんないんですは夢を見ていた。ちんぽっぽと一緒に全身くたくたになって、動けなくなるまで遊び通した日の事を見ていた。

( ><)(あの日はとても疲れたんです……でもとても楽しかったんです)

( ><)「そうなんです! もう一度ちんぽっぽちゃんと遊ぶ為にも、こんな所で
     寝ていられないんです!」

わかんないんですは勢いをつけて起き上がった。
その時、目の前の景色が倒れる直前に見ていたものと違うものだという事に気が付いた。
村の傍まで来ていた筈なのに、建物がまったく見えなくなっていたのである。

( ><)「あれ?僕は村を見た筈なんです……」

('A`)「よお、目が覚めたみたいだな」

( ><)「あれ?」

突如わかんないんですの後方から知らない男の声が聞こえてきた。
わかんないんですは辺りを見回し、それから声の主を確かめる為に後ろを向いてみた。



   ('A` )   (>< )
  O┬O)□─| ̄ ̄ ̄|
  ◎┴し'-◎  ̄◎ ̄


('A`)「気分はどうだ?」

( ><)「あっ、はい大丈夫なんです」

('A`)「そっか。そりゃ良かった」

わかんないんですは男が運転する乗り物の後ろに繋がれた荷台に乗せられていた。そしてたくさんの建物が並ぶ道を進んでいた。

( ><)「ここって、もしかして村の中なんですか?」

('A`)「そうだ。ここが俺達もてない奴らの集まる所、モテナイ村だ」

男は乗り物を操作してすいすいと進み、やがてある一軒の建物の前で止まった。


ここ、モテナイ村は他の町からは離れた不便で半端な場所に位置していた。
と言うのもこの村はそもそも、大きな町にいる事が辛くなった者達が集まって出来た場所なのである。
その昔、異性にもてずに寂しくて惨めな思いをする者達が、孤独から逃れる為に町を飛び出して共同体を作ったとされている。
それが発展して現在のような村が創られたのだと言われている
噂によれば苦しかった気持ちも辛い思い出も、ここへ来ると全て開き直ってさっぱりした気分になる事が出来るらしい。

('A`)「まあそんな訳だよ。人生色々あるだろうけど、パーっと行こうぜパーっと」

( ><)「はあ……なんです」

男はわかんないんですをその建物の中に案内してくれた。そこには男が乗っていて乗り物と同じ物がずらりと並べられていた。
更に男はわかんないんですを建物の奥へつれて行き、居住空間と思しき部屋へと案内してくれた。

('A`)「なんか食いもん持ってくるから待ってろ」

( ><)「あの……座る所がないんです」

('A`)「そんなんその辺のものどかして適当にスペース空けろよ」

わかんないんですは戸惑っていた。
男が親切にしてくれるのは嬉しかったのだが、何せ案内された部屋は文字通り足の踏み場が無いほどに散らかていたのだ。
とりあえず男に言われた通り、床に散乱しているごみや本などをどかして空きスペースを作り、何とか座る事が出来た。

('A`)「ほら、これ喰えよ」

戻ってきた男はわかんないんですにおにぎりを差し出した。それは白い米ではなく、少し茶色い色が付いた米で握られていた。

( ><)「いただきますなんです」

('A`)「どーよ? うまいか?」

( ><)「ちょっと変わった味がするけど、とっても美味しいんです。
     これって何で味をつけているんですか?」

('A`)「いや、普通に塩だけだけど?」

( ><)「そんな筈無いんです。色も着いてるし、もしかして玄米とか使ってるんですか?」

('A`)「あー、そのおにぎり半月くらい前のなんだよな」




それからすぐわかんないんですは寝込んでしまった。その原因は説明するまでも無いだろう。

( ><)「ううっ……あんなもの食べさせるなんて酷いんです……」

('A`)「いやすまんすまん。俺の基準で考えちまった。普通なら駄目だよなやっぱ」

(;><)「あなたはあれを食べても大丈夫なんですか!?」

('A`)「でもまあ、ここで暮らしていくにはそのくらいの神経の太さは必要だぞ」

(;><)「はあ……」

('A`)「この村は物資が少ないから食料の買い溜めは基本だぞ。良く覚えとけ」

(;><)「覚えて置けといわれても……僕ここで暮らす訳じゃないんです……」


その言葉を聞いた瞬間、男の表情が変わった。

('A`)「…そりゃどういうこった?」

( ><)「僕は旅をしているんです。だからここで少し休んだらまた出発するんです」

('A`)「なあーんだ、そうだったのかよ。俺はてっきりここに逃げてきた定住希望者だと思っちまったぜ」

男は大きな声を上げて笑った。わかんないんですはそれに対してどう反応していいか判らずに呆然としていた。

('A`)「名前まだ言ってなかったな。俺はドクオだ。お前は?」

( ><)「わかんないんです」

(;'A`)「自分の名前がわからないだって……苦労してるんだな……」

(;><)「違うんです、わかんないんですって言う名前なんです」

(;'A`)「ややこしいな」

自己紹介を終えたその瞬間の事であった。突然今までとは比べ物にならない程の腹痛がわかんないんですに襲い掛かったのである。

(;><)「あうっ……ぐっ……」

('A`)「おいどうした!?」

(;><)「お腹が物凄い……痛い……んです……うう」

(;'A`)「おい凄い汗かいてるぞ! 大丈夫か!」

(;><)「わかんな……うあああ……」

(;'A`)「大丈夫じゃねえーっ! 誰かー! 医者は何処だー!」

わかんないんですは腹を抑えてうずくまり、必死で痛みを堪えようとしていた。
しかし堪えようにもその激しい感覚を無視する事は出来ず、だんだんと頭がぼうっとする感覚も同時に襲ってくるようになった。

(;><)「あ……お花畑が見えるんです。川の向こうで誰かが手を振ってるんです……」

(;'A`)「そっち行っちゃらめぇぇぇぇぇぇ! もう誰でもいいからボスケテー!」

その時、どこからかコンコンと言う何かを叩く音が聞こえてきた。ドクオはそれを聞いてとっさに音のする方向を向いた。

( ^ω^)「おいすー」

白い肌ともっちりとした頬を持った男が窓からこちらを覗き込んでいた。謎の男はしきりに窓をコンコンと叩き続けていた。

('A`)「……誰だおめぇ」

( ^ω^)「ボスケテって言う声が聞こえたから、ボスケテあげるお」

余りに都合のいい展開に驚きつつも、ドクオは窓を開けて男と向き合った。

('A`)「ほ、本当に助けてくれるのか?」

( ^ω^)「勿論だお。これを見てくれお」

男はドクオの目の前に手の平を差し出した。そこには薄くてひらひらした白い物体が載せられていた。

( ^ω^)「これは腹痛によく効く薬草の花びらだお。これを食べさせれば一発で元気になるお」


2_20091228185224.jpg



('A`)「よし! 今すぐそれをくれ!」

しかしドクオがその花びらを取ろうとした瞬間、男はさっと手を引っ込めてそれを遠ざけてしまった。

('A`)「ちょ、何すんだよ!」

( ^ω^)「ただであげる訳には行かないお。代金を払って欲しいお」

(#'A`)「んだとこらぁ! 足元見やがって! 卑怯だぞ!」

( ^ω^)「こっちも商売なんだお」

(;><)「く、苦しいんです……」

わかんないんですの顔はすっかり青ざめ、体はぷるぷると震えていた。
その様子を見たドクオは少し考えた後、財布を取り出して再び男の方を向いた。

('A`)「くそっ、放っておく訳にもいかねえ……いくらだ?」

( ^ω^)「3000ウーピールーピーだお」

ドクオは黙って男の言う通りの金額を支払った。そして男から受け取った花びらを持ってわかんないんですの元へ戻った。

('A`)「さあ、これを食え!」

ドクオは半ば無理やりに花びらをわかんないんですの口に押し込んだ。そしてコップの水も口に流し込んで、何とか花びらを食べさせた。
もう一度床の上に横になったわかんないんですは、先程と比べて余り苦しがる様子を見せなかった。

( ><)「うう………あ、ちょっと楽になったんです」

わかんないんですはゆっくりと体を起こし、窓の外にいる男の方を向いてお辞儀をした。

( ><)「どうもありがとうなんです」

( ^ω^)「構わないお、お礼ならお金を払ってくれたこの人に言ってあげるといいお」

('A`)「ハァ……俺も何でほいほい払っちまったんだか」

( ^ω^)「人の命が助かるなら安いものだお」

(#'A`)「言ってる事は正しいがお前が言うんじゃねえ」

(;><)「と、とにかくドクオさんもありがとうなんです。お金は僕が払うんです」

('A`)「……あー、いいよ、別に」

( ><)「何でですか? 花びらを食べたのは僕なんです。だから僕が払うんです」


('A`)「お前旅をしてるんだろ? だったら金は大事に使えよ。それに元は俺が食わせたおにぎりの所為なんだし」

( ><)「でもそれじゃ申し訳ないんです」

('A`)b「俺が良いってんだから、気にするなよな、な!」

( ><)「ドクオさん……」

わかんないんですとドクオはお互いに見つめあった。そしてわかんないんですもドクオの真似をして親指をびしっと立てて見せた。


( 'A`)b   d(>< )








( ^ω^)「うほっ」




(#'A`)「てめぇそこで余計な事言うんじゃねえよボケ!」

( ^ω^)「ほんの冗談だお。とにかく良かったお。じゃあそろそろ僕は行くお」

(#'A`)「逃げんなボケ!」

白い肌の男は窓に背を向けて、そのままそこから立ち去ろうとした。しかしその寸前でわかんないんですは彼を呼び止めた。

( ><)「あの、待ってくださいなんです!」

( ^ω^)「ん? 何だお?」

( ><)「助けて貰ったお礼がしたいんです」

( ^ω^)「悪いけど僕は急いでいるから、そんな暇はないんだお」

( ><)「じゃあ、せめてお名前を教えてくださいなんです」

( ^ω^)「僕の名前は……………ブーンだお」

ブーンと名乗った男は、今度こそ背を向けてそこから立ち去って行った。

( ^ω^)「縁があったらまた会おうお! バイバイだお!」

(#'A`)「会いたくねえええーーー!!」

ブーンは両手を大きく広げて物凄い速さで走り去っていき、あっという間に見えなくなってしまった。




('A`)「……やっと行ったな」

( ><)「あの人はいったい何なんですか? わかんないんです」

('A`)「さあな、どうもここの住人じゃないらしいし、行商人かなんかだろうな。
    それにしても高いだろ3000は……」

( ><)「でもお陰で元気になったんです」

この時にはもうわかんないんですの腹痛は完全に治まっており、多少体力は削られたもののすっかり健康な状態に戻っていた。

それからわかんないんですは、今度こそちゃんとした食事をドクオに振舞って貰った。
と言ってもドクオの手作りではなく、惣菜やで買ってきたような出来合いのものであったが、それはとても美味しかった。
ここ数日携帯食料でしか栄養を摂取していなかったわかんないんですにとっては、久しぶりのご馳走であった。

( ><)「とっても美味しかったんです。有難う御座いますなんです」

('A`)「いやこちらこそ。てかこんなので喜ばれるってのもまた複雑なんだが」

ドクオはわかんないんですの使った皿とコップを片付けて一息つくと、こう切り出してきた。

('A`)「ところでお前、どうして旅をしているんだ?」

( ><)「世界樹を探しているのです」

('A`)「世界樹?それってあの、絵本に出て来るやつ?」

( ><)「そうなんです」

それを聞くとドクオはぷっと軽く吹き出した。それを見たわかんないんですは不安に襲われた。
スナオの町の本屋の店員ように、また馬鹿にされるのではないかと思ってしまった。

( ><)「誰も信じてくれないですけど、世界樹は本当にあるんです!本当なんです!」

('∀`)「ははは……そっか……また凄いもの探してんだな」

( ><)「本当なんです!」

('∀`)「そう言われても、俺は本物を見た事ねえからわかんねーよ。
     まあ探せばあるかもな、ははは」

ドクオの笑い方はあの店員のそれとは違っていた。少なくとも相手を馬鹿のするような意地の悪さなどは微塵も感じられなかった。

('A`)「ところでお前、もしかしてここまでずっと徒歩で旅をしてたのか?」

( ><)「はい、そうなんです」

('A`)「そりゃ随分とチャレンジャー精神に溢れてるんだな」

( ><)「確かに、とっても疲れたんです。でもこのくらいで音を上げてちゃいけないんです」

('A`)「でもよ、流石にそれだと効率悪いだろ。
    世界樹が何処にあるかは知らんが、大陸中を歩いていたら
    どんだけ時間かかると思ってるんだ?」

( ><)「わかんないんです」

('A`)「まあとにかく、ちんたら歩いてたらいつまで経っても辿り着けやしねえって事だよ」

( ><)「でも他に方法は無いんです」

('A`)「なら教えてやるよ、付いて来な」

わかんないんですはドクオに案内されて、建物の入り口近くの部屋へやってきた。
そこはここに着いた時に一番最初に見た、乗り物がたくさん並んでいる部屋であった。


('A`)「『自転車屋毒男』の品揃えは豊富だぜ?」


広いスペースにはたくさんの乗り物がきちんと整理されて並べられており、足の踏み場のない私室とは対照的であった。
壁には綺麗な模様の壁紙が貼られ、雲や花や星の模様があちこちにちりばめられていた。
床は掃除が行き届いているらしく、ぴかぴかと光って上に載るものの姿を映していた。


( ><)「さっきは素通りしちゃったけど、こうして見るととても綺麗で広いんです」

('A`)「そりゃ客を迎える所だしな、しっかり綺麗にしておかないとな」

(;><)「でも自分の部屋は掃除しないんですね……」

('A`)「ありゃ俺が暮らせればそれで良いんだよ」



わかんないんですは一台の乗り物に近寄ってそれをよく見てみた。それがどういう仕組みになっているのかはさっぱり理解できなかった。
しかし先程自分を載せてすいすいと進んでいたのだから、とても大きな力が出せるものなのだろうという事はぼんやりとわかった。

( ><)「ところで、これは一体何なんですか?」

('A`)「何って……どう見ても自転車だろ?」

( ><)「自転車って何なんですか? わかんないんです」

('A`)「……うそーん」

ドクオの呆れ顔は、元々の貧相な顔と相まってかなりの脱力感を放っていた。

(;><)「あの、僕なんか変な事言ったんですか?」

('A`)「あーその、自転車を知らないって言う奴初めて見たんでな……」

(;><)「ごめんなさいなんです。僕何にも知らないんです」

('A`)「お前どこの出身?」

(;><)「ぽっぽ村って言う、ここからずっと南に行ったところにある村なんです」

('A`)「ああ、そうなのか……」

わかんないんですの故郷ぽっぽ村はとても小さく、他の大きな町とも離れているため、周囲の変化から取り残されている場所であった。
しかしドクオはわかんないんですが気を悪くするといけないと思い、その事を口には出さない事にした。


('A`)「とにかく、この自転車に乗れば歩きよりもずっと早く、ずっと楽に移動する事が出来るんだ」

( ><)「これを僕にくれるんですか?」

('A`)「……すまねえが、さっきのとは違ってこれはただという訳にはいかねえよ。
    俺も商売だし、かなり値が張るものだからな」

( ><)「勿論なんです。それで、いくらなんですか?」

('A`)「今お前の傍にある奴で5万ウーピールーピーだな」

(;><)「……高いんです!」

もっと手頃なものはないかと思い、わかんないんですは店を歩き回ってそれぞれの自転車に掛けられた値札を片っ端から見て回った。
しかし見れば見るほど財布に大ダメージを与える数字が目に飛び込んでくるだけであった。

('A`)「長旅になるんだったら丈夫でいい作りの奴じゃないとな……それだと10万位になるかな……」

(;><)「そんなに払ったら当分はご飯が食べられないんです。お財布に優しいのが良いんです」

('A`)「しかし安いのを選んだら後悔する事になるぞ」

(;><)「うーん……困ったんです」

わかんないんですには北の果てまで歩き続ける体力はなく、旅を急がなければならない理由もあった。
確かに自転車を買えばこれから先の旅がぐんと楽になるのであろう。
しかしそこから出費によるダメージを差し引いてしまうとプラスマイナスゼロになって仕舞うのである。
頭を抱えて考えるわかんないんですを見て、ドクオが話し掛けてきた。


('A`)「一台だけ、だだで譲れるやつがあるぞ」

( ><)「え? 本当なんですか!?」

('A`)「ああ……ちょっと問題があるんだけどな」

( ><)「問題って何なんですか? まさか物凄いぼろぼろだったり、
     全然動かなかったりするんですか!?」

('A`)「いやそんな事はねーって……てかそうだったら譲れる訳がねーだろ。
    ま、とにかく来いや」

ドクオは手招きをしながら店の外へと出て行った。わかんないんですもそれに従って後を追いかけた。
案内された店の裏側には古びた小屋が建てられていた。
それは作りも粗末で壁にはうっすらと亀裂も入っており、建物の大きさと釣り合わぬやや大きい入り口があった。
ドクオはその入り口のカギを開けてわかんないんですを中へ招き入れた。

( ><)「ここは一体何なんですか?」

('A`)「物置だよ。っても置いてあるのはこれだけだけどな」

小屋の中が真っ暗だったため、わかんないんですは入った瞬間に思わず躓きそうになってしまった。
先に入ったドクオが窓を開けて明かりを入れると、太陽の光に照らされてあるものが目の前に浮かび上がってきた。




  O┬O □─| ̄ ̄ ̄|
 ◎┴--◎    ̄◎ ̄



そこあったのは1台の紫色の自転車であった。
それは先程ドクオが自分を載せてくれたものと同じ様な形をしており、車輪の部分に鎖が巻かれて壁に繋がれていた。


('A`)「スピード・乗り心地・耐久性、どれを取っても抜群の一級品だ。これをやろう」

(;><)「そんなに良いもの本当にただで貰っちゃっても良いんですか?」

('A`)「本当にいいぜ。但し………」

ドクオは自転車に近付くと、巻かれている鎖を手にとってわかんないんですに見せてくれた。

('A`)「この鎖を外す事が出来たらな」

銀色に輝く鎖はとても太く重く、少し動かすたびにジャラッと言う高い音を立てた。
とてもじゃないがまともな方法では切断する事は出来そうになかった。

(;><)「そんなの僕には無理なんです。僕は力持ちじゃないんです」

('A`)「いや別に引き千切れって言ってる訳じゃねえんだが」

( ><)「じゃあどうやって外すんですか」

次にドクオは鎖を軽く引っ張り、ある一点をわかんないんですに見せてくれた。
その部分だけ銀色に挟まれて、金色の錠前が左右の鎖を繋いでいた。
錠前の方もとても太く大きく、これも簡単には壊せそうにはなかった。

('A`)「この錠を開ければ鎖は外れる」

( ><)「そうなんですか。じゃあ早速開けて下さいなんです」

('A`)「それが問題なんだよ。鍵が何処にあるかわかんないんだ」

(;><)「ええええ!?」

('A`)「その鍵を隠したのは俺の親父なんだけどよ、俺にはその場所教えてくれなかったんだよ」

(;><)「それじゃどうにもならないんです、無理なんです」

('A`)「……ただ、ひとつだけ手がかりがあるんだ」

ドクオは自転車の後ろに繋がれている荷台の中へ手を突っ込むと、そこから一枚の紙切れを取り出した。

('A`)「親父が言うには、盗まれないようにって鍵の場所をややこしい書き方でメモしたんだとよ」

わかんないんですはドクオから受け取ったメモの中身を見て見る事にした。




あ か い ゆ か

し お の べ る

も り の な い

と な り は こ

か れ ぬ は な

『読み方:カイ』




(;><)「赤い床? 塩のベル?……わかんないんです!」

突如として現れた謎の文字の羅列にわかんないんですは頭を抱え込んだ。

(;><)「読み方はカイって言うのも何なのか判りません……」

('A`)「ひねくれた親父ですまんな。まあ頑張ってくれや」

この謎はスナオの町のものとはまた違う厄介なものであった。
あれは並べられた文字そのものには意味がなく、それを正しい読み方に変えるというものであった。
しかしこのメモは普通に「赤い床」など、何の事はわからないが一応意味のある単語として読む事ができるのである。
そうした正しい読みの中に正解がある可能性もあり、余計に混乱してしまうのである。

(;><)「うーん……でもあのお店に赤い床なんてなかったんです……
     何なんでしょうか……わかんないんです」

こうなれば最早とる手段は一つであった。

( ><)「こんな時こそあれを使うんです!」

次の瞬間わかんないんですは脱兎の如く小屋を飛び出して物凄い勢いで走り去っていってた。

('A`)「うおっ早し」

ドクオがそのスピードに呆然としていると、店の方からなにやらどんがらがしゃんという激しい物音が聞こえてきた。
それから間をおかずに、こちらに向かって高速で走ってくるわかんないんですの姿を目の当たりにした。
小さな鍵を握ったわかんないんですは小屋に飛び込むと、自転車の前で足を踏ん張ってブレーキをかけたのであった。

(;><)「こ、この鍵……ゼェゼェ……つか……ハァハァ……」

('A`)「……まずは深呼吸しろ。それから店の方で物凄い音を立てた理由を教えろ」

(;><)「は、はい。僕の鞄からこれを出す時に床に落ちていた枕に足を引っ掛けて
     転んでしまったんです。
     そしたらその衝撃で積まれていたものが崩れちゃって…」

('A`)「後で片付けろよこのやろー」

(;><)「部屋に物を散らかしておく方がいけないんです!」

息を整えてから、わかんないんですは持ってきた鍵を掲げてこう叫んだ。

( ><)「お願いです、この暗号を解く鍵を教えてくださいなんです!」

するとスナオの町の時と同じ様に鍵がぼんやりと光り始めた。
鍵の先端から線状の細い光が放たれ、それが壁に何か文字を書き始めた。


('A`)「な、なんだよこれ……」

( ><)「わからない事があった時にヒントを教えてくれる鍵なんです」

やがて光の線はある文章を壁へ書き終えると、ぷつんと切れて鍵の中へ吸い込まれて行った。



『ブーンの口とツンの髪の毛ならば解く事ができる。ドクオの口とクーの髪の毛では解けない』



( ><)「……へっ?」

('A`)「ハァ?」


壁に現れた文を読んだ時、二人の口から同時に声が漏れた。

(;'A`)「俺の口? それがどうしたってんだ?」

(;><)「ええええ!? って言うかツンって誰なんですか?わかんないんです!」

父親の暗号以上にひねくれた鍵のヒントに、二人はただ壁の前で騒ぐしかなかった。



第四話 終





この小説は2007年3月02日から2007年3月12日にかけてニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:+ljZgzzb0 氏(初期ID)

第五話はこちらへどうぞ

記事元は内藤エスカルゴさんになります





※どうしても分からないと…けど答えは知りたくない!ビクンビクン
という方は↓を反転してください
ラストヒントです



『ブーンの口とツンの髪の毛ならば解く事ができる。ドクオの口とクーの髪の毛では解けない』

( ^ω^)ξ ゚⊿゚)ξ
('A`)川 ゚ -゚)

何語が使われているのか
カイてみるといいです
頑張ってください







ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/28 18:54 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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