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( ><)わかんないんですが謎を解きながら旅をするようです 第一話

はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




第一話『ぽっぽ村』

大陸の南端に位置する小さな集落・ぽっぽ村。
ここでは他の町のように活発な経済活動が行われる事もなく、田舎ののんびりした景色を楽しみに観光客がやってきて賑わう事もなかった。
ただ今日も穏やかな空気が漂っているだけであった。
少しずつ弱くなっていく日ざしが青い空を照らしているこの日に、ある一人の人物が自分の畑で育った農作物の収穫をしていた。

( ><)「今年もみかんが一杯採れたんです!」

わかんないんですは木からもぎ取ったみかんを次々と籠に入れていった。
みかんの木にはまだ熟していない青い実もいくつかなっているものの、緑色の葉の中には美味しそうなオレンジ色が見え隠れしていた。
わかんないんですは実がぶら下がっている枝を、高枝切りバサミでひとつひとつ丁寧に切り取っていった。

( ><)「ふう、これで全部なんです」

わかんないんですはたくさんのみかんが入った籠を倉庫へと運んだ。その中には本日収穫したばかりのみかんが山の様に詰まれていた。
運んできた実をその山の中に加えると、その場に座り込みタオルで汗を拭いて一休みをした。

( ><)「あっ! 忘れていたんです!」

わかんないんですは大切な事を思い出し、急いで空の籠を背負ってハサミを持ち、急いでみかん畑に戻って行った。
そして畑の一番東の端にある、他の木とは少し距離を置いて植えられている木へと向かったのであった。

( ><)「この木を忘れちゃいけないんです!」

その木になっている熟れた実を全て収穫すると、それを倉庫には持って行かずに自宅へと運んだ。
それから実についている枝を取り、皮を洗い、綺麗な布で丁寧に包んだ。
そして取れたてのそれと共に家を出ると、真っ直ぐに親友の家へと向かったのである。




1_20091228184225.jpg


それはまだ、わかんないんですが親友と出会ったばかりの頃の事であった。


~~~~~~~~~

( ><)『ちんぽっぽちゃんは本当にみかんが好きなんですね』

(*‘ω‘*)『ちんぽっぽ』

( ><)『じゃあこれからは、毎年この木になったみかんを全部ちんぽっぽちゃんにあげるんです!』

(*‘ω‘*)『ちんぽっぽー!!』

~~~~~~~~~


わかんないんですはこの年もその約束を守り、約束の木から収穫したみかんを
ちんぽっぽの家へ届けに行ったのである。

( ><)「ちんぽっぽちゃん、みかん持ってきたんです!」

わかんないんですはそう叫びながらちんぽっぽ家の玄関を叩いた。
その次の瞬間、扉の内側からドドドドという激しい足音が響いてこちらに迫ってきた。

(*‘ω‘*)「ちんぽっぽおおおおおー!」

(;><)「キャーなんです!」

嬉しさの余りちんぽっぽが勢いよく扉を開いた為、わかんないんですは開いた扉にぶつかって

どかぼいんっ!

と吹き飛ばされてしまったのであった。

(*‘ω‘*)「ごめぽっぽ……」

( ><)「大丈夫なんです……あいたたた」

わかんないんですは頭にこぶを作りながらも、みかんをちんぽっぽの部屋へと運んできた。
テーブルの上で包みを広げるとその中からはたくさんの実が姿を現した。
それを見たちんぽっぽはいても立ってもいられなくなって部屋中を飛び回り始めた。

(*‘ω‘*)「ちんぽっぽ! ちんぽっぽ! ちんぽっぽ!」

ボインボインと言う軽快な音を立てて跳びつつもみかんを片っ端から口に含んでいった。

((( *)‘ω‘(* )))「ばくぼいんっ!」

( ><)「とっても速いんです! というか皮を剥いて下さいなんです!」

見る見る内にみかんが消えていくその様子はまるで素晴らしい手品を見ているかのようであった。
そしてみかんの山が小さくなってくるにつれて下の方に積まれていたみかんが次々と顔を出してくるようになった。
その時ふと、わかんないんですはその中に不思議なものを見つけたのだった。

( ><)「あれ……このみかんだけ皮がちょっと赤いんです」

わかんないんですは問題のみかんを手にとり、じっと観察してみた。
他のみかんと比べると若干皮が赤みががっており、不思議な色をしていた。

(;><)「なんでこんな風になっているのかわかんないんです」

その次の瞬間、ちんぽっぽは目にも止まらぬ速さでわかんないんですに接近してきた。
そして本能のままに素早く赤いみかんにかぶりついたのであった。

((( *)‘ω‘(* )))「がぶぼいんっ!」

(;><)「キャーー! なんですーーー!」

その時勢い余ってちんぽっぽはわかんないんですの手も一緒に噛んでしまった。
わかんないんですは素早く手を引っ込めたものの、そこにはしっかりと歯型が残っていた。

(;><)「うわわわわ! 痛いんです!」

わかんないんですは手を抑えて痛みを堪えた。そしてすぐにちんぽっぽの家を出ると、飛ぶように自分の家へと帰った。
手にしっかりと包帯を巻いて治療をしたものの、まだじんじんと痛みが残っていた。

(# ><)「ちんぽっぽちゃんも酷いんです、明日になったら怒ってやるんです!」

その晩わかんないんですはベッドの中で、ちんぽっぽにどう言って叱ってやろうかと考えながら眠りに付いたのであった。

翌朝、わかんないんですは起きてすぐ身支度を整えると、真っ先にちんぽっぽの家へと向かった。

(# ><)「ちんぽっぽちゃん! お話があるんです! 出てきて下さいなんです!」

わかんないんですは怒鳴りながら玄関の扉を叩いていた。しかしちんぽっぽが扉を開けて出てくる様子は一向に見られなかった。

(# ><)「来ないんだったらこっちから行ってやるんです!」

わかんないんですは勝手に扉を開けて家の中へと入った。そして家中を歩き回ってちんぽっぽを探し始めた。

(# ><)「噛まれた時とっても痛かったんです! もう怒ったんです!」

しかしいくらわかんないんですが大声をあげようと、ちんぽっぽがそれに対して返事をする事は無かった。
そしていくら探してもちんぽっぽの姿は見当たらなかった。
やがて怒りよりも不安の方が大きくなっていき、わかんないんですの声はだんだんと小さくなっていった。

( ><)「何処に……何処にいるんですか? わかんないんですから教えてくださいなんです」

家の中をあちこち見て回った後、最後にまだ見ていなかった寝室へとやって来た。
そしてそうっとその部屋のドアを開けて中を覗き込んだ。

部屋の隅には一台のベッドが置かれていた。その上にかけてある布団はこんもりと膨らんでいた。

( ><)「ちんぽっぽちゃん、寝てるんですか?」

わかんないんですは足音を立てないようにそろそろと寝室に入った。
ベッドが近付くにつれてその上で眠っているちんぽっぽの寝顔が良く見えるようになってきた。

(*-ω-*)「………」

( ><)「ちんぽっぽちゃん、起きてくださいなんです」

わかんないんですは布団をぺしぺしと叩いたり、耳元で起きてくださいと囁いたりして、何とかちんぽっぽの目を覚まさせようとした。
しかしいくら刺激を与えても、ちんぽっぽがそれに対する反応を見せる事は無かった。

( ><)「寝坊しちゃ駄目なんです」

わかんないんですは直接顔を叩けば目を覚ますだろうと思い、ちんぽっぽの顔を軽く叩いた。
そしてその時、ちんぽっぽの体が異様に熱くなっている事に気が付いた。

(;><)「あ、熱いんです! 大変なんです!」

これはただ事ではないと察したわかんないんですは、すぐに外へ飛び出した。

(;><)「ちんぽっぽちゃん待っててください! 今お医者さんを呼んでくるんです!」

わかんないんですは病院へ向かって走っていた。その途中で、一つの影がさっと現れてその行く手遮った。

( <●><●>)「わかんないんですさん、おはようございます」

(;><)「わかってますちゃん、どいて下さいなんです!」

わかんないんですはわかってますを避けてそのまま駆け出そうとした。
しかしわかってますはその大きな体でわかんないんですを抑えて動かないようにしてしまった。

(;><)「止めて下さい! 急いでるんです!」

( <●><●>)「落ち着いて私の話を聞いてくれませんか?
         ちんぽっぽちゃんが病気になってしまったという事はわかってます」

(;><)「わかってるんだったら早くどいて下さいなんです!」

( <●><●>)「医者なら先程私が呼んでおきました。だから落ち着いてください」

(;><)「……えっ? そうなんですか?」

わかんないんですはそれを聞いて安心し、走り出そうとするのを止めてぴたっと動きを止めた。

( <●><●>)「わかんないんですさんに大事なお話があります。
         最後までしっかり聞いてくださいね」

( ><)「わかんな……わかったんです!」

二人はその場に座り込んで話を始めた。

( <●><●>)「ちんぽっぽちゃんは『みかん熱』と言う病気にかかっています」

( ><)「みかん熱って何なんですか? わかんないんです」

( <●><●>)「文字通りみかんが原因でおこる病気です。
         みかんが育つ過程でみかんの中に体に悪い毒が作られてしまう事があります。
         それを食べてしまうと毒が体中に回って、とても高い熱を出してしまうのです」

( ><)「みかんの……毒?」

その話を聞いてわかんないんですは昨日の事を思い出した。
たくさんのみかんの中に一つだけ赤いみかんがあった事を、そしてそれをちんぽっぽが食べてしまった事をはっきりと覚えていた。

( ><)「赤いみかんなんです! あれが毒のみかんだったんです!」

( <●><●>)「毒が発生したみかんは皮の色が変わってしまうという事もわかっています。
         おそらくそれで間違いないでしょう」

(;><)「……」

( <●><●>)「さて、みかん熱はとても厄介な病気で、なかなか治らないのです。
         その上放っておけば命にも関わります」

それを聞いた途端、わかんないんですの目からぽろぽろと大粒の涙がこぼれ始めた。
そして途切れ途切れに小さな声が口の端から漏れ出していた。

( ><)「……僕の所為なんです、僕のみかんの所為なんです
      ………僕の所為でちんぽっぽちゃんが………」

( <●><●>)「泣き止んでください、わかんないですさん」

( ><)「ちんぽっぽちゃんが……死んじゃ………」

わかってますはぽんとわかってますの肩を叩いた。

( <●><●>)「大丈夫です。ちんぽっぽちゃんを助ける方法ならわかっています」

( ><)「ほ……本当なんですか!?」

( <●><●>)「勿論ですとも。これでも予言士の端くれ、
         えきびょう・だいこうずい・おおじしん・てんちほうかい、どんな事でもわかってます」

(;><)「……よくわかんないんですけど、
      今言ったのは色んな意味で物凄く危ないような気がするんです」

わかってますは村一番の物知りであり、更に未来を見通す力があるとも言われている。
何でもかんでもわかってますと言うが、一体どうやってそれを知りえているのかは謎に包まれている。

( <●><●>)「ちんぽっぽちゃんを助ける為には『世界樹の実』が必要です」

( ><)「世界樹って、よく絵本に出てくる世界樹の事なんですか?」

わかんないんですは幼い頃に絵本の中で世界樹と言う言葉を聞いた事があった。
本の中ではそれは世界のどこかに生えている大きな木の事であり、この世の全ての命を支える力の源であると説明されていた。
絵本の主人公である王子様は、死にそうになっているお姫様を助ける為に旅をして、見事に世界樹になる実を手に入れたのであった。

( ><)「でもあれは御伽噺なんです」

( <●><●>)「御伽ではありません、世界樹はこの世に存在しています」

(;><)「ほ、本当なんですか!?」

( <●><●>)「ええ」

(;><)「本当に本当なんですか!?」

( <●><●>)「このままでは切りが無いという事はわかってます」

驚いているわかんないんですを落ち着かせてから、わかってますは話を再開した。

( <●><●>)「毒によってちんぽっぽちゃんの命はどんどん削られています。
         そのため命の源である世界樹の実を食べさせて回復させなければなりません」

今正に昔読んだ絵本とそっくりな出来事が起ころうとしていた。しかし全てが絵本と同じと言う訳ではなかった。

( ><)「でも、誰がそれを取りに行けばいいのかわかんないんです」

絵本にはお姫様を助けに行く勇敢な王子様がいたが、今ここにその役をする事が出来る者がいるとは思えなかったのである。

( <●><●>)「それが誰なのかはわかってます」

( ><)「え? 誰なんですか?」

m9( <●><●> )

( ><)「え、だから誰なんで……」

わかんないんですは最初は鈍くてなかなか気が付く事が出来なかった。
しかし数秒後にはわかってますが指を向けている人物が誰なのかを理解する事が出来た。

(;><)「……もしかして……僕なんですか?」

( <●><●>)「私の予言によって、あなたがちんぽっぽちゃんを助けるのに
         もっとも相応しい人物であるという事がわかりました。私はそれを伝えにきたのです」

(;><)「え……えええええええええええっ!?」

わかんないんですの顔はたちまちに噴出してきた汗によって光を反射し、てかてかと輝き始めていた。

(;><)「何で僕なんですか? わかんないんです!」

( <●><●>)「私には勿論その理由がわかっていますが、敢えて教えない事にします」

(;><)「わかってますちゃんの意地悪なんです!」

わかんないんですはパニックに陥っていた。
絵本の中の王子様は旅の途中で大きな鷹に襲われたり、大蛇に巻き疲れて絞め殺されそうになったりしていた。
それから狼に食べられそうになったりしていた事も思い出した。
自分がそんな危険な旅に出る事になってしまったのかと思うと、全身ががくがくと震えだして止まらないのであった。

( <●><●>)「と言う訳です、世界樹へと旅をしていはいだけませんか?」

(((;><))「嫌なんです! 嫌なんです!」

( <●><●>)「……どうしてもと言うのであれば、私が行く事にしますが」

(((;><))「怖いんです! 怖いんです! 行きたくなんかないんで………」

そこまで言葉を発した時、わかんないんですの脳裏にある映像がよぎった。それはちんぽっぽと遊んだ時の思い出であった。



(*‘ω‘*)『ちんぽっぽ!』

( ><)『ちんぽっぽちゃん、待ってくださいなんです』

(*‘ω‘*)『ちんぽっぽー♪』

(;><)『キャッ! 転んじゃったなんです!』

(;><)『えーんえーん、痛いんです』

(*‘ω‘*)っ『………』

( ><)『……手を貸してくれるんですか?』

(*‘ω‘*)『ちんぽっぽ』



あの日ちんぽっぽは怪我をした自分を背負って家まで運んでくれた。
それだけではなく、一緒にみかんを食べながらお月見をしたり、誕生日をお祝いしたり、遠くに出かけた事もあった。
ちんぽっぽのエキサイト振りに振り回されて大変な目に遭う事もしばしばであったが、一緒に過ごす時間はとてもとても楽しかった。


( ><)「……行くんです」

( <●><●>)「……おや?」

( ><)「ちんぽっぽちゃんが病気になったのは僕の所為なんです。
      だから僕が行かなきゃいけないんです」

ちんぽっぽがあのまま目を覚まさなくなってしまったら、もう一緒に楽しい思いをする事が出来なくなってしまう。
わかんないんですにとって、それは鷹に襲われる事よりも何よりも嫌な事であった。

( ><)「ちんぽっぽちゃんは僕の大切な友達なんです! 僕が絶対に助けるんです!」

わかんないんですはわかってますに背を向けると、一目散に自宅へ向かって駆け出した。

( <●><●>)「あなたがそう言ってくれると言う事はわかっていましたよ」

そしてわかってますもゆっくりとわかんないんですの後を追っていったのであった。


家に帰ったわかんないんですは、早速旅に出る為の準備を始めた。

( ><)「えーっと、歯ブラシと、枕と、帽子と時計と……」

気が付けばリュックの中には湯飲みや洗濯バサミや砂時計など、長旅では邪魔になりそうな日用品で溢れ返っていた。

(;><)「……あんまり旅行した事無いから何を持っていけば良いのかわかんないんです」

( <●><●>)「持ち物の事で困っているという事はわかってます」

(;><)「わかってますちゃん! いつの間に家に入ったんですか!?」

( <●><●>)「カギを使わないでドアを開ける方法もわかってます」

それからわかんないんですは、わかってますの助言を受けながら荷物を整えていった。

( <●><●>)「水はとても重いので一度にたくさん運ぼうとせず、必要な分だけにしてください」

( ><)「わかんな……わかったんです」

( <●><●>)「北の方へ行くと夜はとても冷えるので、
         野宿の際には毛布を忘れないようにしてください」

( ><)「わかんな……わかったんです」

( <●><●>)「余程深い森や山に入らない限り猛獣が出て来る事はないので、
         武器は必要ありません」

( ><)「でも絵本だと怖い動物が一杯出てくるんです」

( <●><●>)「あれはお話を盛り上げる為のものです、安心して下さい」

( ><)「わかんな……わかったんです」

わかんないんですの要領の悪さの所為でなかなかはかどらなかったものの、二人は一通りの荷物をまとめ終える事が出来た。
そしてわかんないんですはリュックと寝袋を背負い、玄関のドアを開けて外へと一歩を踏み出した。

( ><)「わかってますちゃん、ちんぽっぽちゃん、行ってくるんです!」

その決意を胸に抱き、住み慣れた村を後にしたのであった………













(;><)「……どっちに行けば良いのかわかんないんです」

わかんないんですは村の入り口で立ち尽くしていた。



( <●><●>)「こうなる勿論事はわかっていました」

(;><)「だったら先に教えてくださいなんです。世界樹って何処にあるんですか?   
      わかんないんです」

( <●><●>)「……恥ずかしながら、それは私にもわからないのです」

(;><)「ええーっ……」

しかしわかってますは動揺するわかんないんですを尻目に落ち着いた様子で、真っ直ぐ北を指してこう言った。

( <●><●>)「ここから北に行くと『スナオの町』と言う大きな町があります。
        そこならばたくさんの情報を得る事が出来る筈です。
        そこで世界樹について調べると宜しいでしょう」

( ><)「わかんな……わかったんです!」

( <●><●>)「それと、これを持っていってください」

わかんないんですはわかってますが手渡したものを受け取った。

( ><)「……? これは何に使うんですか? わかんないんです」

それは小さな鍵であった。どうやらとても古いもののようで、元は銀色と思しきメッキが白くくすんでいた。
それを手にとると、鍵に触れている部分がじんわりと温かくなってくるような感覚が伝わってきた。

( <●><●>)「これはわが一族の家宝です。
         何かわからない事があった時にこの鍵を使うと、その問題を解く為のヒント
         ……つまり『鍵』を教えてくれるのです」

( ><)「本当ですか! とっても凄いんです!」

( <●><●>)「あなたの事ですから、これから先色々な問題に直面する事になるのはわかってます。
         そんな時にこれを役立てて下さい」

( ><)「わかんな……わかったんです!」

わかんないんですは再び前を向き、いよいよ村から外に向かって一歩踏みだそうとした。

しかし踏み出そうとした瞬間、わかってますはわかんないんですのリュックを掴んで足止めをしてきたのである。

( <●><●>)「おっと、その前にもう一つ言いたい事があります」

(;><)「まだあるんですか?」

( <●><●>)「その鍵はとても便利なものです。
         しかし安易に使うような事はしないでいただきたいのです」

( ><)「え? どうしてですか? わかんないんです」

( <●><●>)「鍵の力を使えば確かにどんな事でもすぐにわかります。
         しかし鍵に頼ってばかりではいけません」

( ><)「……はいなんです」

( <●><●>)「余りに鍵に頼りすぎていると、鍵もヒントを教えてくれなくなってしまいます。
         わからない事があったらまず自分で出来る限りえたり調べたりするようにして下さい」

( ><)「わかんな……わかったんです」

( <●><●>)「どうしてもわからない時にだけ、鍵の力を使ってください。わかりましたか?」

( ><)「わかんな……わかったんです!!」

今度こそわかんないんですは胸を張って前を向き、そして一歩踏み出して村を出ていった。

( ><)「行ってくるんです!」

( <●><●>)「行ってらっしゃい。無事を祈っています」

わかってますはわかんないんですの姿が見えなくなるまで、ずっとその場に立って見送っていた。
そしてわかんないんですの背中が完全に見えなくなった頃に、わかってますはポツリと呟いた。

( <●><●>)「……本当は世界樹が何処にあるのかという事も全部わかっています。
         しかしそれを教えない事がわかんないんですさんにとって
         良い結果をもたらすという事もわかってます。どうか許してください」


2_20091228184225.jpg



わかってますはわかんないんですが向かった方向を向き、両手を合わせて深く頭を下げた。
全てをわかってしまっているからこそ、自ら行う事の出来ない行動があると言う事を、わかってますは良くわかっていた。
だがこの時ばかりこそ、それを辛いと思った事は無かった。

( <●><●>)「それでもあなたならきっと……」



一方、わかんないんですは真っ直ぐに道を進み、スナオの町に向かっていた。
平坦な草原をただ歩いて行くだけであったので、道に迷ったり凶暴な動物に襲われたりする事は無かった。
その代り同じ様な景色ばかりがずっと続いていて、思わず「無限ループって怖くね?」と言う気分になってしまいそうであった。

(;><)「歩きっ放しは疲れるんです……」

やがて空が夕日に染まって色付き始めた頃の事であった。前方に小さな立て札がたっているのを見つけたのだった。

( ><)「なんて書いてあるんでしょう」


       ↑
←left  center  right→


( ><)「左・真ん中・右?」

改めて前方を見てみれば、その先の道は立て札に書かれている通りに三方に分かれていた。

(;><)「……町に行くにはどっちに行けば良いのかわかんないんです」

わかんないんですは立て札をもっと良く見てみる事にした。矢印が書いてあるその下には、このように書かれていた。


『スナオの町へ行くには、7 15 19 20 18 1 9 7 8 20』


(;><)「な、何で途中から数字なんですか? わかんないんです!」

この謎の言葉はわかんないんですを大いに悩ませた。どう読めば良いのか全く見当をつける事も出来なかった。
また空もだんだんと暗くなり始めており、風も少しずつ冷たくなっていた。

(;><)「いきなり野宿は嫌なんです、早く町に行きたいんです」

その時、わかってますから渡された鍵の事を思い出した。

( ><)「そうなんです、この鍵を使えば……」

わかんないんですはわかってますの鍵を荷物の中から取り出そうとした。
しかし実際に鍵を手に取った瞬間に、わかってますが言っていた大切な事を思い出した。

( ><)「……すぐ鍵に頼っちゃ駄目だったんです」

そしてまたすぐに鍵を仕舞った。

( ><)「とっても難しいんです、でも頑張って考えてみるんです!」

わかんないんですは立て札の前に座り込み、じっと謎の言葉について考え始めたのであった……




第一話 終






この小説は2007年3月02日から2007年3月12日にかけてニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:+ljZgzzb0 氏(初期ID)

第二話はこちらへどうぞ

記事元は内藤エスカルゴさんになります



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/28 18:43 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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