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( ><)はVIP荘に住むようです 第十話


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




人物紹介

( ><) ビロード 主人公、18歳の子供っぽい青年
       田舎から上京してきた。202号室住人。

从 ゚∀从 ハインリッヒ ××歳の女性 管理人代理
      甘いものとお酒が大好きな独身女。少しだけ未来が見える。101号室住人

('A`) ドクオ 22歳男
    うだつのあがらないフリーター。モララーが嫌い。102号室住人

( ・∀・) モララー 28歳男
      全体的に謎の多い男。ドS。103号室住人
 
川 ゚ -゚) クー ××歳
     人と関わるのが苦手。霊に愛される自覚の無い霊媒体質。203号室住人

( ∵) ビコーズ
    VIP荘に住み着く守り神みたいなもの。住人は特に気にしない。

( ´_ゝ`) 兄者 201号室住人、PCを通じて人と話す。引きこもり

( <●><●>) ワカッテマス ビロードの兄、故郷で医者をやっている




プルルルル プルルルルル……

( ><) ピッ

( ><)】「もしもし……あ、お兄ちゃん?」

( ><)】「はい……こっちは元気でやってるんです……」

( ><)】「え? うん、皆良い人だし、楽しいんです!お兄ちゃんにも紹介したいくらいで……え?」

(;><)】「え? え? それ本当なんです?」

(;><)】「いや、別に困ることはないですけど……」

( ><)】「そっちは出てきて大丈夫なんですか? 忙しいんじゃ……」

( ><)】「まぁお兄ちゃんがそう言うなら……うん、うん、え? 明後日?」

(;><)】「いや、だから嫌じゃないですって! なんで泣いてるんですか! わ、わかったんです……はい、

準備しておくから、気をつけてなんです!」

( ><) ピッ

(*><)

(*><)「………………えへっ!!」

|*∵)



1_20091228103306.jpg


 
(*><) ♪

从 ゚∀从「よー、ビロード。やけにご機嫌じゃねえか、どうかしたのか?」


大学も終わり、僕が庭でにやけながらガイドマップを読んでいると、
後ろからハインさんがからかうように覗き込んできた。

ふんわりと石鹸の香りが漂ってくる、銭湯に行った帰りなのかもしれない。
僕もあとでドクオさんとか誘っていこう。
振り返ると、ハインさんの興味深そうな顔が目に映った。

( ><)「えへへ……実は……」

にやける口を押さえようともせず、勢い良く立ち上がり、ハインさんの前にガイドマップを掲げた。

(*><)「実は明後日、お兄ちゃんが来るんです!!」

从 ゚∀从「兄貴? ビロードの?」

(*><)「はいなんです! だからこっちを案内してあげようと思って!」

从 ゚∀从「へぇー(案内する奴が初心者向けガイドマップ読むなよ……)」

(*><)「案内してくださいって言われたから、良さそうなところピックアップ中なんです!」

从 ゚∀从「嬉しそうだなビロード」

(*><)「はい! 久々ですから! 二人で美味しいもの食べにいこうって言ってたんです!」

「ほぉ……」

(;><) !

その時、突然どこからか声が響いた。
深く、重く、地の底から響くようなその声に、僕は体をぶるりと振るわせる。
こ、この気は一体……!

「なるほど、それは聞き逃せないね……」

(;><) ゾクッ

(;><)ミ「だ、誰なんです!?」


   バァーーーーーーン

    ( ・∀・)「 僕 だ ! !」


(;><)「モララーさん!!」

お前かよ!
っていうかなんですかこのやり取り!すごく無駄なんです!

(;><)「ど、どうしてそんな無駄に派手な演出をして登場を……!?」

( ・∀・)「いや、最近仕事が暇でさー、あと登場シーンかっこよくしたくて」

にへらと笑いながら近付いてくるモララーさんは、今日も高そうなスーツで格好よく決めているけど
今の姿はあんまり格好よくはなかった。
むしろどちらかというと微妙。

なんでそんなちょっとした悪役みたいな登場なんです?
どうして僕も乗っちゃったの?
バカなの?

( ><)「っていうかモララーさんって本当に働いてるんです? 実は働いてる夢を見てる人じゃないんです?
      僕モララーさんが仕事してるところって全然見たことないんです」

( ・∀・)つ「はははは、こーいつぅー」

<; ><)「いったい! いったい!」

僕の言葉が勘に触ったのか、全力でつねって来たモララーさんから逃げるようにハインさんへと視線を送るが
ハインさんは小動物を見るような目でこっちを見てくるだけだった。
た、助ける気が皆無ですよこれ!

( ・∀・)つ「それにしてもお兄さん? へー、来るんだ。それは是非とも挨拶しないとなあ」

<; ><)「いったい!いったい!」

( ・∀・)つ「新しいスーツで行った方がいいと思う?ビロード」

<; ><)「離してくださいったい!」

( ・∀・)「ああごめん、忘れてた」

白々しい嘘をつきながら、ようやく開放されたときには僕の頬は真っ赤に腫れ上がっていた。

(∩。><)「い、痛いんです……」

( ・∀・)「大人に冗談を言うっていうのは、そういうことなんだよ、覚えておきなさい」

(∩><)「別に冗談ってわけじゃ……」

むしろこれは大人気ないと言うべきなのでは。
そう思ったが、モララーさんがまた僕に手を伸ばしてきたので反射的に後ずさる。

( ・∀・)つ「次はこっちのほっぺがいいのかい? お兄さんがつねってあげようか?」

(;><)「モララーさんってば働く大人! 超かっこいい!」

( ・∀・)「そうだろうそうだろう! どっかのフリーターとはワケが違うよ!」

('A`)「……どうしてアンタはいつも人のいないところでもいるところでも悪口を言うんですか……」

その時、102号室の扉が静かに開いたかと思うと、中から陰鬱そうな顔をしたドクオさんが現れた。
徹夜でもしたのか、目の下には深い隈が刻まれている。
頭にはヘッドフォンをしているが、僕達の声はそんなに大きかっただろうか?
ヘッドフォンを外すと面倒そうにゆっくり近付いてきた。

( ・∀・)「よぉドクオ、今日も不健康そうな顔をしてるね」

('A`)「アンタに会ったせいで余計体調も悪くなりました。……? ハインさんは何読んでるんですか」

从 ゚∀从「んー、ビロードの兄貴をどこに案内してやろうかと思ってさ」

(;><)「あ! 僕のガイドマップ!」

気がつけばハインさんの手には僕がさっきまで見ていたガイドマップが広げられている。
『特選!初心者向けガイドマップ~VIP市編~』というもので、ミルナくんから借りたものだ。
正直僕はこっちに来てからというもの、アパートの人たちと近場で遊ぶばかりで
有名店や観光名所に遊びに行ったりとかはあまりしたことがなかった。

だから自分でもどこを案内すればいいのかわからなかったのだ。
そんなことをミルナくんに相談したところ

 ( ゚д゚ )b『このマップ超いい、全然迷わない、マジオススメ!! 貸してやる!』

と何故か口調を変えてまでオススメしてくれたマップがこれだ


从 ゚∀从「んーー、でもこれあんまいいとこ載ってねぇなあ~」

(;><)「そ、そうなんですか?」

オススメって言うからには、結構いいところが載ってると思ってたんだけど。
しかしモララーさんがそんな僕に笑いを含んだ口調で口を挟んできた。

( ・∀・)「ああ、それダメマップとして有名なやつじゃん」

('A`)「あ……本当だ、ネットで叩かれてたやつ」

(;><)「だ、だ、だめマップ!?」

( ・∀・)「なんか方向が逆になってるとかで、回収になったんだよ。絶版になったと思ってたけどまだあったんだ」

(;><)「マップとしての意味がねぇ!!」

ていうか逆方向になってるマップを見て迷わないミルナくんって……
普段どんだけ逆方向に突っ切ってるんですか彼は。
あああ……今日中に行くところの計画を立てようと思っていたのに、これじゃあ台無しなんです。

ハインさんが眉を顰めながらマップを閉じて立ちあがる。


  ポイ  □
  
从 ゚∀从ノ「なんだ、じゃあこれいらねーじゃん」

(;><)「捨てないで! いくらダメなマップでも捨てないで! せっかく借りてきたのに!」

( ・∀・)「えーじゃあ何処行くハインちゃん? あそことかいいんじゃない?
     最近出来た焼肉屋、美味しいらしいよ」

从 ゚∀从「なんで焼肉なんだよ、それお前が行きたいところだろ。やっぱここはドンキーだよドンキー
      なんか今パレードやってるらしいぜ」

( ・∀・)「どうして全国区にあるところに行くんだよ、それ君がパレード見たいだけでしょ」

从*゚∀从「へへっ、バレたか!」

( ><)「え? ていうか何ですかこの会話……? 」

なんでこんな一緒に行きますムードなんですか?
そしてどうして食べ物屋オンリー?
もっとこう、観光地的なとこも選んで欲しいんです

話を進めていく二人に、隅の方であうあうしていると悟りきったような表情で、ドクオさんが呟いた。

('A`)「そりゃ一緒に行くんじゃねーの……あの人たち他人の邪魔すること好きだから……
    お前のミスは兄貴が来ることを教えたことだ」

それミスですか!?

(;><)「じゃ、邪魔って……!」

从 ゚∀从「おいドクオ、口を慎め! 邪魔じゃなくてちょっかいだ!」

(;><)「それって人によっては邪魔なのでは!?」

 ニヤー
从 ゚∀从「んん? ビロードくんはハインさんに意見するのかな?」

从 ゚∀从つ(><;)

頭を掴まれた。
口は笑ってるけど目が全然笑ってない。このまま力を入れられたら多分僕の頭は破裂するだろう。
卵みたいに割れる、絶対割れる。パーンってなる。

嫌な想像をしてしまっ自分にうんざりしながら、思い切り首を横に振った。
僕だって命は惜しいんです。

(;><)「ま」

从 ゚∀从

(;><)「まっさかー!! ぼ、僕もお世話になってる皆をお兄ちゃんに紹介したいと思ってたんです!!」

从 ^∀从「だよなー!」

(;><)「はい!!」

( ・∀・)「じゃあ全員誘わなくちゃね」

( ><)

ああ……、どうして僕はいつもこう余計なことを言っちゃうんだろう……いつもこうなんです……

 ( <●><●>)『ビロード……お前はいつも余計なことを言いますからね、あまり発言しない方がいいですよ……』

ハッ……どこからか辛らつなお兄ちゃんの声が!!
ごめんなさいお兄ちゃん、僕は無力でした。

(;><)「ぜ……全員?」

恐る恐るモララーさんの方へ目を向けると、やたらイキイキと輝いていた。
どう見ても面白がってるんですこの人

( ・∀・)「うん、だって紹介したいんだろ? なら皆呼ばなくちゃ!」

(;><)「いや、でも皆さん忙しそうですし……」

从 ゚∀从「アタシもビロードの兄ちゃんに会いたいし、気にすんなよ!」

( ・∀・)「ははは、なんてったって医者だしね、狙い目だよハインちゃん」

从 ゚∀从つ「ぶっ殺すぞ」

( ・∀・)「いたたたたたたたた脳みそ破裂する」

(;><)「………………」

ああ、どうしよう。
僕は別にアパートの人たちをお兄ちゃんに紹介するのが嫌なわけじゃないんだ。
出来るなら紹介したいんですよ。

でも、言いたくないけど、僕のお兄ちゃんはちょっと……うん、大分僕に対して過保護なところがあるから

今みたいにアイアンクローされたりいじられたりするシーンを見たら、変に暴走するかもしれない。
そしてそんなお兄ちゃんを見てここの皆がどう出るか、絶対面白がるに決まってる。想像できるんです。

そう考えたら紹介するだけにとどめて、あまり同じ空間においておきたくないって思ってしまうんです。
まぁ言ったところで、もう二人ともそんな話聞いてませんけどね。

( ・∀・)「じゃー、有名所として、あそこは? やる夫広場、もうすぐ祭りやるじゃん」

从 ゚∀从「あんなのガキの遊び場だろ、祭りったってただの裸祭りだし」

(;><)「!?」

なんですかそれ気になる!


从 ゚∀从「ていうかちょっとクー呼んで来るわ」

( ・∀・)「ああ、皆で決めないといけないしね」

( ><)∩「あの、僕の意見っていうか……聞いてます?」

( ・∀・)「おいドクオ、お前もちゃんと用意しとけよ、強制参加だからな」

('A`)

ダメだこれ、もう絶対聞いてないんです。
後ろからドクオさんが暗い影を背負って僕の方に近付いてきた。
明らかに負のオーラが見えるんです……!

('A`)「ビロード……」

(;><)「ひぃっ!」

うわぁああ、ドクオさんの恨みがましい目線が突き刺さる!!
でもこれ僕のせいですか!?どちらかというとモララーさんとハインさんの悪巧みですよね!?

('A`)「俺も……行くことに……なっちゃった………」

(;><)「申し訳ないんです……」

なんでこんなことになっているのか自分でもわからないけど、外に出るのが苦手なドクオさんにとって
外出は面倒なことなんだろう。
でも、たまにはそうやって人と触れ合うのもいいことだと思います!と言ったところで
今はなんの意味もないだろう。

そうこうしてる間にハインさんがクーさんの部屋に向かっているのが見えた
ああ……僕のせいでクーさんまで巻き込まれてる。なんかすみません……。


川 ゚ -゚)「呼んだか?」

( ><)「ごめんなさい……」

川 ゚ -゚)「なぜあやまったし」

从 ゚∀从「明後日の日曜、ビロードの兄貴と一緒に遊びにいこうぜ!って話してたんだよ。クーも行こうぜ?」

ハインさんの発言に、クーさんが少しだけたじろいだ。

川 ゚ -゚)「え、し……知らない奴といきなり遊ぶのは、私は苦手なんだが……その……」

( ><)「ほらハインさん、クーさんもこういってるじゃないですか、あんまり無理言うのはよくないんです!」

从 ゚∀从「大丈夫だよクー、だってビロードの兄貴だぜ? きっとビロードが2人いるみたいなもんだよ」

(;><)「どんなフォロー!?」

ていうかそれフォロー!?
腑に落ちないんです!!

川 ゚ -゚)「そうか……それならいいかな」

(;><)「いいんですか!?」

結構単純だこの人!
後ろでは貞子さんが楽しそうに笑っているのが見えるけど、クーさんには見えてないんだろうな。

(;><)「……あれ、そういえば兄者さんは?」

从 ゚∀从「あいつはこの間部屋から出てきたからしばらく出番なしだ。留守番だな留守番」

( ><)「あ、そうですか……」

なんかよくわからないけど誘われもしないって可哀相な人だ。
ドクオさんが後ろで俺も留守番!と叫んでいたけど、ハインさんとモララーさんは華麗にスルーしている。

クーさんがベンチの方で投げ捨てられたガイドマップを見て首をひねっているのが見えた。
もしかしたら彼女もこの辺はあまり知らないのかもしれない。
部屋から出ることも少ないし。

从*゚∀从「じゃあさ、何処行く何処行く?」

ハインさんのテンションがどんどん高くなってきた。
結構イベント好きな性格なのかも知れない。

( ・∀・)「じゃあ遊園地は? 案内係をしてあげるよ!」

( ><)「あ、あそこ行ったらげんなりするんで絶対やめてください」

( ・∀・)、「そう……そ、そんなに?」

( ><)「はい」

( ・∀・)

('A`)「俺は……行きたくないけど……もし強制的に行かされるんなら絶対近場がいいで」

( ・∀・)「ていうかもういっそ一泊二日の旅行にしようぜ!」

(゚A゚)「てめぇええええええええ!」

从 ゚∀从「あー、それもいいなぁ。ビロード、兄ちゃんって日帰り?」

( ><)「え? いえ……一泊二日で、夜は僕の部屋に泊めようかと思ってました」

从 ゚∀从「んじゃあ尚更旅行の方がいいな」

(;><)「え、なんでですか!? ていうかいきなり旅行って言っても皆嫌が…
川*゚ -゚)「りょ、旅行? 私が……と、友達と……!?」

しかし僕の発言は、頬を僅かに紅潮させてソワソワしているクーさんの発言によって遮られた。
嬉しそうなクーさんに対して、ハインさんが笑いながら肩を叩く。

从 ゚∀从「嬉しそうだなおい」

ソワソワ
川*゚ -゚)「い、いや、そんなことは……」

川д川「クーちゃんはぁ~~~今まで旅行に行ったことがないのよぉ~~~クフフフ」

从 ゚∀从「……な、行きたいだろ、クーだって」

ワクワク
川*゚ -゚)「私はどっちでもいいが……まぁ、い、行ってもいいんじゃないかな」

( ><)

何これ絶対断れないじゃないですか。

ここで僕が「だめです!絶対行きません!皆さんもついてこないでください!」とか僕に言えますか?
答えは否ですよ!
もうこの行くムードを壊せるわけがないんです。

僕は諦めてもう成り行きに任せることにした。
もともと行くところは相談しようと思ってたし、数ヶ月前に来た僕よりもこの人たちの方が詳しいはずだ。
アパートの人たちをお兄ちゃんに紹介したかったのも本当だし

あとでお兄ちゃんに連絡でも入れて人数が増えることを伝えておこう。


( ・∀・)∩「じゃー僕が明後日までに行く所見繕っておくよ、予約とかも任せてね」

モララーさんが笑顔で手を上げた。その顔はどこか嬉しそうだ。

从 ゚∀从「今からなんとかなるのか?」

( ・∀・)「色々ツテがあるから」

从 ゚∀从「じゃあまかせたわ」

(;><)「行き先は僕にも少しは相談して欲しいんです!」

('A`)「諦めろビロード、こういう人たちなんだ……俺はここに入ってからしばらくして諦めたよ」

力ない声で肩を叩いてくるドクオさんに、僕は妙な説得力を覚えた。
ドクオさんは僕が来る一年前にこのアパートに来たらしいけど……
その言葉はなんだかやたら重く感じられた。ああ……はい……そうなんですね……。


从 ゚∀从「ところでビロード、お前の兄ちゃんってどんな奴? 写真とかねーの?」

( ><)「え? えっと……出るときに取った写メならありますけど……」

从 ゚∀从「おっ、見せろ見せろ!」

(;><)「ちょ、ちょっと待ってください、えーと……」

慣れない手つきでキーを操作していく。
携帯を持ってからしばらくたつけど、未だにこの操作には慣れない。
小さなボタンを押していくのにもたついてしまう

僕はこういう機械を扱うのは苦手なんです。

ボタンを押してデータフォルダを開くと、サムネイル化された写真がずらりと並んだ。
その中にお兄ちゃんの姿を見つけたのでちょっと手間取りながらも開くボタンを押した。

 【 ( <●><●>) 】

その画像は、僕が都会へ行く日に、家の前で撮ったものだった。
ひらひらと舞う桜吹雪の中、少しだけ微笑みながら手を上げてるお兄ちゃんを見て、ほんの少し、
懐かしさがこみ上げた。

从 ゚∀从「あった?」

( ><)「あ、はいなんです」

从 ゚∀从「見せてー」

僕は画面を開いたまま、携帯をハインさんへと差し出した。

 【 ( <●><●>) 】

しかし、携帯を受け取ったところで、ハインさんの手が止まる。
呆気に取られたような顔になって、画面を見つめている。

从 ゚∀从

( ><)「ハインさん?」

 ボー
从*゚∀从

( ><)「ハインさん!」

从*゚∀从 ハッ

(;><)「どうかしたんです?」
 
从*゚∀从ノシ、「あ、いやっ、なんでもっ! なんでもねぇよ!! あんま似てないのなお前らっ!」

(;><)?

焦ったように手を振るハインさんの後ろから、モララーさん達が携帯を覗き込んできた。

( ・∀・)「へー、なんか普通にイケメンだね、お兄さん。 まぁ僕ほどじゃあないけど」

('A`)「ナルシスト乙。っつか、結構年離れてんだな」

川 ゚ -゚)「む……確かに、あまり似てないんだな」

皆思い思いの感想を言ってる中、ハインさんだけが頬を赤らめて携帯を見つめている。
どうしたって言うんだろう?
僕は返してもらった携帯をポケットに仕舞いながら聞いた。

( ><)「はい、しかも年が離れてるせいか結構過保護で……ハインさん?
      さっきからボーっとしてどうしたんです?」

从;゚∀从ノシ「んあ、いや、なんでも……ところでビロード、お前の兄ちゃん結婚してんの?」

( ><)「してないんです、僕が一人前になるまでは取らない!って言っちゃって……
      僕のことは気にしないで早く結婚すればいいと思うんですけどね」

从*゚∀从「そうかそうか! で、好みのタイプは!?」

(;><)「えぇ突然!? そ、そんなの僕にはよく……あ、でも前に付き合ってた人は静かな人でしたよ」

从 ゚∀从、「あ、そう……」

( ><)「ハインさん?」

从 -∀从 ムゥ……

ハインさんは何かを考えるように目を閉じた。
少し離れたところでドクオさんとモララーさんが話し合ってるのが見える。何を話してるんだろう?

( ・∀・)「……どう思うよドクオ」

('A`)「解りやすすぎて逆に萌えませんね、あと、無駄にアグレッシブです」

( ><)「何の話ですか?」

('A`)「お前の鈍さは逆に面白い」

(;><)「逆に何の話ですか!」

( ・∀・)「ハインちゃーん、大丈夫だよー、本当に貰い手がなくなったら僕がもらってあげるからさー」

从#゚∀从「うるせえ!ぶっ殺すぞ!」

( ・∀・)「はははー、それじゃ皆用意しとけよー」

結局何の話かわからないままに
モララーさんはハインさんの鉄拳を避けると、笑いながら部屋に帰って行った。
これから行くところの計画でも練るのだろう。

('A`)「はぁ……マンドクセ……けど仕方ねぇか……」

ドクオさんも面倒そうに、自分の部屋へ帰って行く。
小さいけど旅行というのだから、荷物でもまとめるのかもしれない。
申し訳なさを覚えながらも、僕はだんだん楽しみになってきた。

よく考えたら、このアパートの人たちと旅行に行くなんて初めての事だから。
なんだかワクワクしてきました!

川*゚ -゚)「わ、私も明後日までに仕込みをする。お弁当は私に任せてくれ」

川д川「クフフフフ~~~頑張ってぇクーちゃぁああん……」

クーさんが貞子さんを肩にくっつけたまま部屋に走って行った。
これは弁当の量を覚悟しなくちゃいけないのかもしれない。
そしてハインさんも何故かうきうきしながら自分の部屋に戻って行く。

从 ゚∀从「じゃ!ビロード、お兄様によろしく! 明後日は楽しもうな!」

( ><)「(お兄様?)あ、ハイなんです!」

そして庭には僕だけが残った。
ベンチの上にあるガイドマップを拾うと、顔が緩んでいることに気づく。

(*><)「えへへ……」

(*∵)

( ><)「あ、ビコーズさん、いつからいたんです?」

気がつけば、足元には守り神さんが立っていて、笑う僕に合わせるように
その顔は少しだけ微笑んでいた。
僕は手で救い上げると、目線を同じになるように合わせる。

(*><)「お土産、買ってくるんですっ」

(*∵)コク 

小さく頷いた守り神さんを肩に乗せると、僕も部屋に戻ることにした。
もうすぐ日も落ちてくるし、何より準備をしなくちゃいけない
緩む頬を押さえながら、僕は部屋へと走って行った




時間というのはすぐ立ってしまうもので、あっという間に日曜日はやってきた。

天気は快晴で
雲ひとつ無い青空がアパートの上で広がっている。
夏の終わりの匂いを感じつつ、僕は大きく息を吸い込んだ。


(*><)「天気いいんです! 晴れてよかったんです!」

('A`)「まぁ雨天決行だから、俺はどうでもいいけど……」

そう呟きながらも、ドクオさんの荷物はやたら多かった。
黒いTシャツは暑そうに感じたけど、この季節だとまだ丁度いいのかもしれない

( ><)「ドクオさん、荷物なんだか多いですね」

何が入っているのか聞くと、彼は少し照れたように「おやつ」と答えてくれた。
もしかしたらドクオさんなりに楽しみにしているのかもしれない。
……なんだか遠足みたいなんです!

         □
         □
川д川川*゚ -゚)つ「私弁当沢山つくったんだ、皆で食べよう、その……友達皆で」

クーさんはいつも通りだけど、弁当の量はやっぱり半端じゃなかった。
後ろから貞子さんがくっついているけど、他の幽霊達は手を振っている。
今日憑いて来るのは貞子さんだけなのかもしれない。

だとしたら、万が一お兄ちゃんに幽霊が見えるようになったとしても、守護霊とか言えばごまかせる。

( ・∀・)「おーい、君たち準備できたかい? これから駅まで行くから、早く乗りなよ」

( ><)「あ、はーい!」

モララーさんが、アパートの入り口前で大きく手を振った。今日は珍しくスーツじゃなくて私服姿だ。
白いカッターシャツがモララーさんの中身とは裏腹に白く眩しい。

アパートの前にはシルバー色の大きなレンタカーが止まっている、六人まで乗れる大型ワゴン車だ。
どんなツテがあったのか知らないが、わざわざモララーさんが借りてきてくれたらしい。

( ><)「車、ありがとうございますなんです!」

( ・∀・)「いーのいーの、こういうのは年上の役目だからね」

从 ゚∀从「アタシだって運転は出来るんだぜー」

( ・∀・)「やあハインちゃん、今日は女の子みたいな格好してるねえ」

   ガッ
从#゚∀从つ(・∀・ )「冗談です」

(*><)「あ、ハインさん、なんか可愛いんです!」

「え、そ、そうか?」从*゚∀从つ∀・;)「よく見ろビロード!男の頭を片手で掴んでる女、可愛いかい!?」

今日のハインさんは、いつものパンツスタイルではなく、クーさんのようなワンピース姿だった。
花柄のワンピースに薄いカーディガンを羽織っていて、普段のハインさんを知ってる僕にとっては
なんだかすごく新鮮に見える。
普段エプロン姿で箒とか振り回してる姿ばっかりだから、余計にそう思うんだろう。

川 ゚ -゚)「うむ、私も女の子らしいと思うぞ」

从*゚∀从「そ、そかっ、な、なんか照れるな!」

(;・∀・)「頭割れるかと思った……」

('A`)「危なかったですね(惜しい!)」

( ・∀・)「お前今なんか思ったろ」

('A`)「別に」

逆に今日のクーさんはパンツスタイルだ。
普段はワンピースやスカート系が多いけど、今日はジーンズにポロシャツという、実にラフな格好だ。

もしかしたらハイキングとかと勘違いしているのかもしれない。
いや、実際にハイキングなのかもしれないけど、車を借りてるんだから違うはずだ。
行き先は未だ知らされていないからわからないけど

( ・∀・)「じゃ、行こうか、皆車乗ってー、ビロードは僕の隣ね。駅付近でお兄さん探すから」

( ><)「はーいなんです!」

('A`)「俺、車酔いするんだけど……」

( ・∀・)「ははは、レンタカーなんだから吐いたらぶっ殺すぞ」

('A`)「吐くときはぜってーあんたの後ろで吐きます」

川 ゚ -゚)「私は一番後ろの席でいいぞ」

从 ゚∀从「んじゃアタシは真ん中で、お兄様が入って気安いように真ん中はあけとくよ」

('A`)(あれ? 俺何も言わないうちに一番後ろに決まってる……後ろって酔いやすいのに……)

( ・∀・)「それじゃ、しゅっぱーつ!」

∩(*><)*゚∀从川*゚ -゚)「おーーー!」

('A`)


車が、動き出す。
8月の終わり、夏も終わりに近付く季節。

今は青々とした桜の木が僕達を見送った。

こっちに来て初めて出会った人たちとの旅行。
車の窓から風が入り込んでくる。まだ暑さの残る風だけど、なんだかとても心地よく思えた。

胸が熱くなるのを感じながら、僕は大きく手を上げた。


(*><)「いってきまーす!」




【その頃の兄者】

カタカタ
( ´_ゝ`)『気がつけば誰もいない……皆死ねばいいのに……』




それから数分後、アパートから駅まではすぐ近くなので、僕達は休日でごったがえす駅館内を見回していた。

お兄ちゃんとは駅の出口で待ち合わせていたので、車からでも見つかると思ってたんだけど、
甘かったみたいだ。
まさかこんなに人が多いとは思わなかった。
もしかしたら夏休みが終わるせいで旅行から帰ってくる人が多いのかもしれない

( ・∀・)「どこ?」

( ><)「うーん……」

从*゚∀从「おい、クー、アタシ変じゃないか? 大丈夫か?」

川 ゚ -゚)「? 大丈夫だ」

(;'A`)「暑いぃぃい……クーラー後ろまでとどいてこねぇ……ワザと後ろのクーラー切ってるだろてめぇ……」

川д川「くふふふふ~冷やしてあげましょうか~~?」

(;'A`)「………………いい」

川д川「ざぁんねぇん~~……クーちゃんは私と一緒にいるから暑くないのにぃい……クフ」

(;'A`)

( ・∀・)「やっぱ降りて探したほうがいいかね、でも駐車場込んでるしなぁ……、
      おいドクオ、ちょっと探してこいよ」

(;'A`)「俺のこの現状が見えないんですか」

( ・∀・)「見えてるけど別にどうでもいいや」

( ><)「あ、いた!」

後ろで何か話している間に、僕は目的の人物を見つけた。

从*゚∀从「何っ!?」

( ><)「あの青い服の人なんです!おーーい!」

ざわざわと揺れる人ごみにまぎれて、一人立っている男に、僕は窓から大きく身を乗り出し手を振った

( ><)「おにいちゃーん! こっちこっち! こっちなんです!」

僕の声に気づいたお兄ちゃんが、こっちを振り向いた。

ああ、なんて、なんて懐かしいんでしょう。なんだかすごく久しぶりに感じるんです。
僕と目が合うとお兄ちゃんは、笑顔でこっちの方に駆け寄ってきた。

普段物静かであまり大きく笑ったりしないお兄ちゃんには、それは珍しいことだったのかもしれない。
お兄ちゃんも僕に会えて嬉しかったのかな、なんて柄にもなく思ってしまった。

( <●><●>)「ビロード、久しぶりですね、元気でしたか?」

(*><)「はいなんです!お兄ちゃんもあんまり変わってないんです!」

( <●><●>)「そりゃあ、まだビロードが出てから数ヶ月しかたってませんからね、フフ」

くしゃりと頭を撫でられた。
久しぶりの、お兄ちゃんの手なんです

( ・∀・)「あ、とりあえずお兄さん、車乗ってもらってもいいですか? ここだと邪魔になっちゃうのでね」

( <●><●>)ああ、申し訳有りません、ええと……」

言いよどむと、モララーさんが輝かんばかりの笑顔で答えた。
その姿は姿だけなら他の俳優に引けを取らないほどに格好いい。

( ・∀・)「モララーですよ、ビロードくんの住んでるアパートの住人です」

( <●><●>)「モララーさんですね、失礼」

そういってお兄ちゃんはワゴン車の中へと乗り込んでくる。
車内には旅行用の荷物がつんであって少し狭かったけど、それでも6人用なので、
お兄ちゃん一人くらい余裕だ。

しかし予想以上に荷物が大きくて僕は思わず声をあげた。

(;><)「ず、随分と荷物が沢山なんですね……」

( <●><●>)「ええ、久々に気合が入ってしまいまして……6割がビロードへです」

( ><)「多っ」

半分以上じゃないですか。
でも、そんな無駄に過保護なところも変わってなくて、僕は思わず口元を緩ませた。
変わってないんです、お兄ちゃん。

( ><)「そういえば、まだ紹介してなかったんです!
       この車に乗ってる人たち皆、僕がアパートでお世話になってる人なんです!
       お兄ちゃんの隣がアパートの管理人代理さんで、ハインさんって言うんです!!」

( <●><●>)「そうですか、うちの弟がお世話になってます、私、ビロードの兄のワカッテマスと申します……」

そう言って、お兄ちゃんは隣に座っていたハインさんに頭を下げた。
そう、ハインさん……に……?


从'ー'从「いえいえ、こちらこそお世話になってます、ビロードくんは本当にいい子ですよ
      あ、私ハインリッヒって言います、ハインって呼んでくださいねっ」

(;><)「ええええええええええええええええええええええ!?」


2_20091228103306.jpg


(;<●><●>)「ど、どうかしましたかビロード!」

( ><)「あっ、いやっ」

ハ、ハインさん!?なんかキャラが変わってます!誰ですか!!
ていうか僕以外にも誰か突っ込んでくださいよ!!
なんか僕一人で驚いてバカみたいじゃないですか!

しかしクーさんは初めてのアパート住人意外に会うことに緊張してか、顔はいつも通りだが
ロボットみたいな動きになっているし
ドクオさんは酔ってしまったのか顔を青くして俯いている。
モララーさんに関しては運転中だから振り向けない。

何ですかこの孤独感。同じアパートにいるのに別の人みたい!ふしぎ!

( ><)「え……っと、後ろにいるのがクーさんとドクオさんです……」

('A`)「よろ……しく……うぷっ……頭が回る……」

川 ゚ -゚)「よろよろよよろしくお願いする」

( <●><●>)「ええ、お願いします。私、ビロードの兄のワカッテマスと申します
        いつも弟がお世話になって………………大丈夫ですか?」

(;'A`)「は、ひ、だいじょ……じゃない!吐く!吐く!」

( ・∀・)「車内で吐くなよー殺すぞー」

从'ー'从「大丈夫?ドクオくん、はい袋」

(;'A`)「ぎゃあああああ! あんた誰!? 怖!」

从#゚∀从「誰が怖いだぶっ殺すぞ!!」

( <●><●>)「……ハインさん?」

ハッ
从;゚∀从

从;'ー'从「なんですか?」

( <●><●>)「あ、いえ……」

(;><)(なんだこれ……)

それから目的地に向かってしばらくそのまま運転していたけれど
いい加減ドクオさんが気持ち悪いと叫ぶので、僕達は一時パーキングエリアに止まる事になった。
トイレタイムというやつなんです。
車が止まるや否や、ドクオさんは真っ青な顔をしてトイレの方に走って行った。

車の中で、お兄ちゃんが少し困惑した様子で僕に笑いかけてきた。

(;<●><●>)「……なかなか愉快な方々と暮らしてるようですね、ビロード」

(;><)「えへへ……ハインさんは普段あんなんじゃないんですけどね」

从'ー'从つ「ビロードくん?何か言った?」

( ><)「いや、いつもどおりでした」

( <●><●>)「?」

( ・∀・)「ていうかお兄さんって何歳なんですか? 結構年離れてますよね」

( <●><●>)「ああ、ビロードとは10歳ほど離れてましてね、私は今年で28歳になります」

( ・∀・)「なんだぁータメじゃーん」

('A`)「俺年下だけど同い年だとわかった途端タメ口になる男の人ってどうかと思う」

( ・∀・)「おう戻ったかゲロ男」

('A`)「おかげさまで、ゲロ男って言うな」

未だ少し青い顔をしているドクオさんに、クーさんは心配そうな顔を向けていたが
こうやってモララーさんに言い返してるところを見ると大丈夫そうだ。
ドクオさんは車内に戻ると、後ろの席でゆっくりと横になった。

('A`)「そもそもこんな太陽の下、俺は生きていけないんだよ。あー暑い……」

( ・∀・)「モヤシかお前は」

( <●><●>)「しかし少しは当たった方がいいですよ、健康に悪いですからね」

('A`)「……お兄さん、やっぱり弟と似てますね、いやビロードがお兄さんに似てるのか」

( <●><●>)「ワカッテマスでいいですよ」

そういってお兄ちゃんは微笑んだ。

从'ー'从「ところでモララーくん、行き先ってどこなの?まだ聞いてないよね」

( ・∀・)「ハインちゃん、何のつもりか知らないけどそのキャラ似合ってないから、やめたほうがいいと思うよ」

从 ゚∀从「なんだとこの野ろ……」

( <●><●>)

从'ー'从「わ、私は元から物静かな女の子だよ」

(;'A`)「女の子って……」

从#'ー'从「………………」

(;><)「なんで喧嘩になりかけなんですかもう! クーさんからも何か言ってくださいよ!」

川*゚ -゚)「お、お土産屋さんちょっと見てきてもいいかな?」

(;><)「クーさーん!? ここ地元ですよ!?」

ダメだ、話全然変えられなかった!

クーさんは旅行に行ったことがないっていってたから、もしかしたらああいうお土産屋さんも
見たことが無いのかもしれないけど。

从'ー'从「ドクオくん、後で覚えてやが……覚えててね」

(;'A`)「そのキャラ絶対後でつらくなりますよ」

从 ゚∀从

(;'A`)そ

(;><)「え、えっと……!」

僕は話を変えるため、またモララーさんに行き先を聞くことにした。
この旅行は全体的にモララーさん任せになっていたため(というかいつの間にかそうなっていたので)
僕は行き先を知らされていない。

遊園地の前科があるから、彼の場所選びには不安を抱いているのはここだけの秘密だ。

( ><)「それで、どこ行くんですか?」

( <●><●>)(え、知らされてないのですか弟よ)

( ・∀・)「ふふー、温泉だぜー」

( ><)「温泉?」

( ・∀・)「そっ、最近この辺に出来たんだよ、近くに観光名所もあるし、丁度いいでしょ」

鼻歌交じりに答えてくれたモララーさんに僕は立ち上がりそうになった。


温泉!

僕達は毎日銭湯に入っているけど、そういえば温泉にはきたことがなかった。
これはもしかしたら結構いいところを選んでくれたのかもしれないんです!!

('A`)「アンタにしてはまともなところですね」

( ・∀・)「僕はいつでもまともだよ」

川*゚ -゚)「た、ただいま!見ろこれ、キーホルダー!」

(;><)「買っちゃったんですか!?ご当地キティ!」

从'ー'从「わぁー温泉楽しみだなー」

('A`)「つらくないですか?それ」

从'ー'从つ「うるさいよドクオくん」

(;'A`)「いたたたたたたたたたた脳みそ割れる」

(;><)「………………」

( <●><●>)「楽しい人たちですね、ビロード」

(*><)「…………え……」

( <●><●>)「こんな人たちに囲まれてたなら、お兄ちゃん安心です」

お兄ちゃんが、笑いながら僕の頭を撫でた。
僕は、はいと答えながら、前へと向き直る。
気分は、線路は続くよどこまでも。

別に電車の旅ってわけじゃないけれど、今なら何処へだっていけそうな気がする。
ワクワクする胸を押さえながら、僕達は目的地へと向かって行った。



第十話   終わり





この小説は2009年5月26日から2009年5月27日にかけてニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:E8Lwg3rRO 氏(ID:JNB56Dd3O)

第十一話はまったり待ちましょう



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/28 10:34 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(1)

もうこれ来ないのかなー。大好きなのに。
[ 2010/01/24 00:40 ] [ 編集 ]

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