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( ><)はVIP荘に住むようです 第五話

はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




( ><)「ドクオさんは…ハインさんのことどう思いますか?」

('A`)「凶暴怪物年増女」

(;><)「それ、聞かれたら殺されるんです…」

('A`)「お前が言わなきゃバレないよ、ていうかビロード、なんでいきなりそんなこと聞k…」

('A`) !

(;'A`)「まさかお前…あの人に惚れ」

( ><)「ち、違うんです!」

('A`)「早ぇな否定が」

(;><)「ただ、ちょっと…」

('A`)「?」

( ><)「ちょっと…」
     


1_20091228102007.jpg



最近、あの日のことは、なかったことにしようかと思う。


大学で講義を受けながら、僕はそんなことを考えていた。

( ><)「……………」

あの時、ハインさんと一緒に見たものはきっと偶然だったんだ…
いや、偶然でカウントダウンなんて出来るわけもない。
あの人は「あそこで必ずあの男が轢かれる」と知っているような口ぶりだった。

つまりハインさんは何かしら確信があって僕をあそこに連れて行ったのだろう。

( ><)「…………はぁ」

だけど僕にとって今重要なのはそこじゃないんです。
あの人が轢かれるのを止めれなかったのは心苦しいけれど、今はそれはどうでもいいんです。

ただ悲しいのは、ハインさんが人が轢かれたということに対して何の感慨も受けていた無かったということ。
勝手なことだけれど、僕はハインさんをいい人だと決め付けていた。

僕にとって人が傷を受けるのを見るのは酷く悲しいから
ハインさんがそれをわかっていて見逃したと思うのを認めたくないのだと思う。

多分これは、僕の単純な我がままなんだろうけど。


(;><)「うぅ…はぁ…」

考えれば考えるほど頭が痛くなる。
コレは決して僕の理解力が乏しいせいではないと思いたい。
そんなことを考えていると、突然肩を叩かれた。

(;><)「おふ!?」

( ゚д゚ )「奇天烈な声をあげるな。講義はとっくに終わったぞ」

( ><)「あ、ミルナくん…」

( ゚д゚ )「最近のお前は随分と自失しているようだが」

振り向いた先に立っていたのは僕と同じ大学に通うミルナ君だ。
入学初日に大学近くで迷子になっているのを助けて以来、何かと話す機会が多い友人だ。

( ><)「え、もう終わったんです?」

そういえば、周りにはもう人がまばらで、席を立っている生徒も多数、…全然気づかなかったんです

( ゚д゚ )「ああ、教授がお前の方を睨んでいた」

(;><)「うあ~…教えてくれればよかったのに…なんです」

( ゚д゚ )「呆けていたのはお前の責任だ。…とはいえ、友人を見捨てるのは少々非情。
     俺の良心が痛むからな、一応声はかけたのだぞ」

(;><)「え」

( ゚д゚ )「しかし無視された。俺はちょっと傷ついた」

(;><)「ご、ごめんなさいなんです…」

気にするな、というミルナ君も本気で言ってるようには見えなかったし、
彼なりの冗談なんだろう、僕も手早く荷物をまとめるとミルナ君の隣に立って教室を出た。

( ><)「今日はもう講義ないんです?」

( ゚д゚ )「ああ、だがサークルに顔を出していく予定だ」

( ><)「へぇ~、ミルナ君ってサークル入ってたんですか?」

( ゚д゚ )「一応な、入学初日以外にたどり着いたことは稀だが、うまくいけばたどり着くだろう
     今日はなんとなくいける気がする」

どうしてそう運に身を任せて進むんだ。
僕の今までの経験的に考えて、方向音痴の人は何故か道がわからないのに
自分の信じた道を突き進む。
人に聞けばいいことなのだけど、彼いわくそれはプライドが許さないらしい。

( ><)「…僕でよければ、案内させてほしいんです」

( ゚д゚ )「ビロード、お前わかるのか?この迷路が」

( ><)「ここは迷路じゃなくて大学なんです」

( ゚д゚ )「なっ…おま…すごいな」

( ><)「……………」

( ゚д゚ )「ビロード、俺は今日初めてお前のことを尊敬した」

( ><)「特に嬉しくもないんです」

ミルナくんは一体今まで僕をなんだと思っていたんだ。





ミルナ君が言うには、そのサークルはサークル棟の4411号室だそうだ。
この大学の端にある別棟に位置しているそこは、割と大きく作られているのでかなり目立つ。

実際、大学にいてもその棟は見えているし。

それなのに、どうしてたどり着けないんだろう。
ミルナ君に聞いたところ、その棟に辿りついた頃には日が暮れているらしいのだ。
確かにこの大学は広いけれど、案内板だって存在するのに。

( ゚д゚ )「男ならば、自分の信じた道を突き進むのみだ」

( ><)「かっこいいけど迷ってたらかっこわるいんです」

( ゚д゚ )「お前結構言うな…」

( ><)「あ!ここです!ここなんです!」

ミルナくんの言った言葉はとりあえず流して、『4411号室』と札のついた扉を指差した。
そういえば聞いていなかったけど、ミルナくんは何のサークルに入っているんだろう?

( ゚д゚ )「いや、俺も良くは知らん」

(;><)「知らないんですか!?」

何で入ったのこの人!


( ゚д゚ )「途中までは説明を聞いていたんだが、なんというか…アレが襲ってきて」

( ><)「アレ?」

( ゚д゚ )「こう…人を夢の中に誘う感じの…」

(;><)「寝たんですね」

( ゚д゚ )「起きたらすでに入部が完了していたんだ」

(;><)「騙されたんじゃないんですかそれ!?」

( ゚д゚ )「しかし部長、という人がだな、俺が入ると頷いたと言っていた
     男が一度決めたのならば入らなくてはいかんだろう」

そういってミルナくんは納得したように頷いたので、僕にはもう何もいえなかった。

(;><)(絶対騙されてる…)

( ゚д゚ )「せっかくだからビロードも見ていけばいい」

(;><)「ええ!?いや、僕は…!」

お断りするんです!と言う前にすでに扉は開いていた。


ちょ、ま、あああ、そんなあからさまにサギで入部させる(イメージ)のサークルなんて
ちょっと、いやかなり怖いんです…!
というか、未だに何のサークルかわからないし!


( ゚д゚ )「邪魔するぞ」

(;><)「あー……」

ミルナくんの後ろに隠れながら、中の様子を覗くと、一人の女性が机に突っ伏して眠っていた。
クーさんのように綺麗なストレートの髪を机の上に投げ出し
むにゃむにゃと寝言のようなものを呟いている。


(;><)「ほ、他に誰もいないんですかね…」

( ゚д゚ )「そのようだな」

辺りを見回したがその人意外は気配も見られない。
僕は少しだけ胸を撫で下ろした。
よかった、これならこのまま帰れr

( ゚д゚ )「起きろーーー!!!」

(;><)「えぇ―――!?」

帰れると思ったのに!


一括するような大きな声は、部室どころか棟全体に響き渡るように大きくて
振動が部屋をビリビリと振るわせた。声、でかっ!

当然、その眠っていた女性ももぞりと動き出す。

(;><)「なんで!?なんでそんな叫んだんです!?寝かせておけばいいじゃないですか!」

( ゚д゚ )=3「人をサークルに入れたくせに、きていたら眠っていて起きないなんて失礼だろう」

(;><)「い、いや!ミルナ君の行動も結構…ってそうじゃなくて!」

ミルナくんは割と硬派なイメージがあったんだけど、たった今そのイメージは崩壊した。
これじゃただのわがままな人だ。

ほら、周りの棟の人が驚いたようにこっち見てるんです…!恥ずかしい!



しかしそんな喧騒には特に興味もないのか、ミルナ君は気にした様子も無い。


「う~~~~…」


( ><)「あ……」

lw´‐ _‐ノv「…気のせいか、今、寝ていた気がする…」

その時、眠っていた女性がぱちり、と目を覚ました。


未だにとろんと眠たそうな目をしていたが、周囲を見渡す途中僕たちとバッチリ視線がかみ合った。

lw´‐ _‐ノv「やや?」

( ゚д゚ )「起きたか」

lw´‐ _‐ノv「………んー…」

lw´‐ _‐ノv「起きたといわれれば、そんな気もするが…それは君たちが感じることだろう」

そういって再び机に突っ伏した。
アンド寝息。

(;><)「え、ちょ…起きてないんです!また寝てるんです!」

lw´‐д‐ノv「黙れ小童」

(;><)「小童!?」

机に突っ伏したその状態から、顔をぐりんとコチラに向けて半眼で彼女は言い放った。
小童だなんて失礼な!僕はもう立派な18歳なんです!18禁だって読めちゃうお年頃なんです!

そんな小童だなんていわないで貰いたい!


僕が的外れな憤慨していると、面倒そうにもそもそと立ち上がり、女性は胸に手を当ててこういった。

lw´‐ _‐ノv「心配せずとも起きている、私の心は常に世界とともにあーるーのーだーよん」

そういいながらその場でくるくると回った。
白い服…ええと、ロリータ?とかいうのだろうか
やたらひらひらとした真っ白なそれが風でふわふわと浮いている。

( ゚д゚ )「おいビロード、この女ちょっと頭おかしいぞ」

(;><)「ミ、ミルナ君、もうちょっとソフトに…」

lw´‐ _‐ノv「おい、そこの青二才と中山筋肉くんの生まれ変わりみたいなの」

(;><)「中山筋肉くんはまだ生きてるんです!ていうか別に似てないんです!」

lw´‐ _‐ノv「君たちここになんのようだ?ここに1upキノコはなかろうもん?」

僕の言葉は綺麗に無視して、その人が問いかけてきた。
最初に聞くべきことの気もするけど…

( ><)「あ、僕らは…」

ていうか僕はただの見学者という案内者で…


( ゚д゚ )「このサークルに入部したものだ」

(;><)「いや、ミルナ君僕は違…!」

lw´‐ _‐ノv ++

その時、その女性の目が光った(ような気がする)

近くにあったローラーがついた回る椅子を引っ張って、強制的に僕たちをその椅子に座らせる。
勢いで腰を打ちつけた。痛い。超痛い。

(;><)「はう!?」

( ゚д゚ )「ぬぁっ!」

lw´‐ _‐ノv「なんだなんだなんなんだー!と。そうならそうと早く言えばよかったものを!
       ようこそ私の城へ~」

手を大きく広げてその人はのんびりと言った。

(;><)「城!?」

lw´‐ _‐ノv「間違えた、私の城ことにゃにがワンダー不思議サークルへ」

( ゚д゚ )「楽しそうなネーミングだな」

(;><)「やっぱり城は入れるんですね…」

lw´‐ _‐ノv「略してにゃワン」

( ><)「もうなんのサークルだかサッパリわかりません」

傍でちょっと引いているのには見向きもせず、相変わらずくるくる回りながら
楽しそうに女の人は僕らに向かって指を突きつけた。

lw´‐ _‐ノv「まぁサークル名は気分によって変わるからの、名前なんて飾りです
       エロイ人にはそれがわからんのですよ」

僕には貴女の言ってることがよくわかんないんです。

lw´‐ _‐ノv「噛み砕いていうとだねん、このサークルでは自分が不思議に思っていることとか
       一挙解決してなんとなく世界を知った気になって楽しんじゃおうという名目の元
       作られた私の場所なのさ」

( ゚д゚ )「その言い方だと個人の所有物ではないか」

lw´‐ _‐ノv「ふははっは、騙し賺し色仕掛けで色々と部員を集めるんだけど逃げるからね
       コレはもう催眠術しかないと思い始めていたところなのである
       熱烈歓迎新入生!」

(;><)「あの、僕は…」

僕はこのサークルに入ってないんですけど、という言葉は、もうすでに彼女の耳には届いていないようだった。
というか、元々聞く気もないようだ。

lw´‐ _‐ノv「まぁとにかくそこにいるがよいよ。今お茶でも入れてあげよう」

ああ、やっぱり僕はここに来たのは間違いだったのかもしれない…。
ウキウキと鼻歌を歌い戸棚の急須を振り回しながら、その人は僕らに向いて言った。

lw´‐ _‐ノv「ちなみに私は部長のシューというのさ、まぁぶちょーとかシューさんとか
       シューたんとか、チューヤンとか、好きに呼びなれよ」

(;><)「最後の違う人だったんです!」

lw´‐ _‐ノv「それで?君たちの名前は?」

(;><)「僕完全スルー!」

( ゚д゚ )「俺はミルナ」

lw´‐ _‐ノv「ミルナ?」

依然むすりとしているが、ミルナ君が先に答えた。やっぱり聞かれたからには答えるらしい。
シューさんと言うらしいその人は首を横に倒して名前を反芻しているようだ。

それからフム、と頷き徐に言う。

lw´‐ _‐ノv「君のあだ名は照れ屋でケテーイ」

( ゚д゚ )「ビロード俺この女嫌いだ」

(;><)「ミ、ミルナくん!抑えて…」


あからさまにしかめっ面でシューさんを睨むと、ミルナ君はお茶を受け取りながら言った。
お茶は受け取るのかよ。

( ><)「僕はビロードなんです、でもあの、僕別にこのサークルに入りたいわけじゃ…」

lw´‐ _‐ノv「じゃあ今日は初回サービス~、君たちの悩みを一挙解決してしんぜよう、
       シューちゃんにお任せのコーナー
       チャンネルはそのまま!」

(#><)「ミルナ君!僕帰っていいですか!」

( ゚д゚ )「気持ちはわかるが落ち着け」

今度はミルナ君が僕をどうどうと宥めた。
シューさんは相変わらずこっちを気にせず、棚の上から水晶玉のようなものを取り出した。
ロリータ服に水晶玉、とはなんとも奇妙な組み合わせだ。

( ><)「それは…」

lw´‐ _‐ノv「私は占いが好きでねー、今日はちょっと魅せてしんぜよう」


ワクワク

((*゚д゚ ))「く…くだらんな」

    ソワソワ

( ><)「……………」


そう言いながらも、ミルナ君はちょっとワクワクした様子だった。
もしかしたら意外にもこういうのが好きなのかもしれない。





lw´‐ _‐ノv「じゃあ、まずは照れ屋くんからやってみようか」

( ゚д゚ )「ミルナだと言ってるだろうが」

差し出した手を容赦なく払いのけ、ミルナ君が言った。

lw´‐口‐ノv「先輩に向かってその口の利き方はなんだい、亀甲縛りにしてやろうか」

( ゚д゚ )(先輩だったのか…)

( ><)(先輩だったんですね…)

lw´‐ _‐ノv「まぁ、可愛い新入生だから大きな目で見ちゃうけど」

( ><)「多目と大きな目は違うんです」

lw´‐ _‐ノv


lw´‐ _‐ノv「…バカめ、知ってるよ、からかったんだよ、バカ」

( ゚д゚ )(素か…)

( ><)(素だ…)


ゴホン、と恥ずかしそうに咳払いをしてから、持っていた水晶玉を僕たちの目の前に掲げた。

lw´‐ _‐ノv「仕切りなおしなり、ミル坊、今何か悩んでることとかあるかい?」

(#゚д゚ )「誰がミル坊だ!」

( ><)「ミルナ君!もうそれ以上突っ込んでると話が進まないんです!」

食って掛かろうとするミルナ君を諌めて、その場に落ち着ける。
シューさんは相変わらず気にしてはいないようだった。

ミルナ君もこの人はこういう人なのだと段々理解してきたのか、そのうち落ち着いたらしく席に着いた。

( ゚д゚ )「俺は別に占いなんて信じてないけどな…、
     あるとすれば…いつも歩いていると違う場所に出ることだ。
     悪い呪いがかかっているとしか思えない」

lw´‐ _‐ノv「ミル坊は占い信じないのに呪いは信じるのかね?
       言っておくがのろいとまじないは同じだぞよ」

( ゚д゚ )「フン、別にいいだろ」

lw´‐ _‐ノv「君はアレだね、神なんて信じないぜ!とか言いつつ土壇場で神様に祈るタイプだ」

( ゚д゚ )「うっさいわ!」

(;><)「………………」

lw´‐ _‐ノv「まあよいよ、見てみよう………………」

そういって水晶玉に手を翳し、口の中で何かぶつぶつ呪文みたいな言葉を言い始めた。

おぉ、僕には占いなんて良くわからないけど、なんだか本格的っぽいんです…

丁度太陽が雲の中に隠れたのか、奇妙な薄暗さが部屋の中を覆った。
誰も何も言うことはなく、聞こえるのはシューさんの小さな声だけだ。

lw´‐ _‐ノv「………………」

( ゚д゚ )「………………」

( ><)「………………」






lw´‐ _‐ノv「………………」

2_20091228102007.jpg














lw´‐ _‐ノv「まぁ、占いなんて出来ないんだけどね!」

( ><)゚д゚ )「出来ないのかよ!」



もう一度!
出来ないのかよ!!大事なことなんで二回言ってみました!

本格的っぽいとか言ってしまった自分がなんだか恥ずかしいんです!
今までの思わせぶりな演出はなんだったんですか!?

まるで古い漫画のように僕達はずっこけた。
そんな僕らを引くように見つめるシューさん。
え、ひ、引かれた…!?

lw´‐ _‐ノv「いや、びっくりした…止めろよ…痛いだろ流石に水晶とか…」

(;><)「い、今更一般人の意見を持ち出してきた…!
      だって占い好きだって言ったじゃないですか!」

lw´‐ _‐ノv「好きとは言ったけど、出来るとは言っとらんよー」

第一これ水晶じゃなくてプラスチックだしね、と水晶玉だと思っていたものを僕たちの前に差し出した。
受け取ると驚くほどに軽い。

(;><)「…………」

なんだか騙された気分だ。むしろ騙された。
確かにシューさんは”占い”をするとは言ってない、けど何か釈然としないのも確かだった。

(#゚д゚ )「くっ…!なんだお前!ワクワクさせやがって!」

ミルナ君が顔を赤くして怒っている。

( ><)「…ワクワクしてたんですか」

(*゚д゚ )「あ、いや…」

違うんだ、と何故か否定して手を振るミルナ君。
別に何も言わないのに。

lw´‐ _‐ノv「まぁ占いはせんけどね、君たちの悩みは解決してあげよう
       ミル坊、君が歩いていると違う道に出るのは方向音痴だからだ」

(;><)「それは僕でもわかります!」

( ゚д゚ )「なん…だと…」

(;><)「え、気づいてなかったんです!?」

呆気に取られたような顔で立ち尽くしているミルナ君に僕は思わず突っ込んだ。
いや、呆気に取られたのはこっちの方なんです!ていうか方向音痴以外の何者でもないんです!

( ゚д゚ )「呪いじゃなかったのか…」

(;><)「マジで呪いだと信じてた!」

僕にはミルナ君という人が良くわからない。
アパートの人たちといい、僕の周りにはちょっと不思議な人たちが多いようだった。

lw´‐ _‐ノv「見たかい、私の手腕」

( ゚д゚ )「まあ、正直驚いた」

(;><)「僕には何とも言えないんです…」

勝ち誇ったように胸を張るシューさんに呆れ口調で言うと、彼女はその白い頬を赤く染めて
指でかいた

lw´*‐ _‐ノv「むふふ、照れるね」

(;><)「いや褒め言葉じゃなくて!」

lw´‐ _‐ノv「じゃー次はビロ坊ね」

(;><)「どうして僕の言葉全部無視するんですかー!ビロ坊って!」

どこまでも坊や扱いなシューさんに僕は叫ぶが、やはり定石通り無視された。
…ええい、もうどうにでもなれなんです。

コチラを糸目で見つめてくるシューさんに居心地の悪さを感じながらも、僕は
その場で大人しくしていた。

lw´‐ _‐ノv「んーんーんー、アレだね、ビロ坊は」

(;><)「な、なんですか…?」



lw´‐ _‐ノv「今なーんか、胸がもやもや、嫌な感じがするんだーよねー、

       悲しいことでもあったのかな?」





( ><)「え…」

ドキリ、と心臓が大きく鳴った。


( ゚д゚ )「俺は今現在お前に不信感を抱いているが」

lw´‐ _‐ノv「そんなに褒めるでないよ」

( ゚д゚ )「褒めているつもりは毛頭無い」

傍らで話すミルナ君たちにはバレていないだろうか。
ドキドキと音を立てる胸に手を当てながら、考えるのはハインさんのこと。

悲しいこと、といわれて思い出してしまったんだ。


(;><)「な……なんで…そう思うんです…?」

lw´‐ _‐ノv「え?勘」

(;><)「勘!?」

lw´‐ _‐ノv「自慢じゃないが良く当たるぜよ、ミル坊が方向音痴なのだと悟ったのも
       正直この勘が8割さね」

なんだか一気に信用度が半減な気もするけれど、実際当たってしまったのだから
何もいえなかった。

( ゚д゚ )「俺は方向音痴じゃない、呪いがかかっているだけだ」

( ><)「……………」

lw´‐ _‐ノv「まぁお姉さまにドンと来い超常現象、話してごらん、暇だから」

( ゚д゚ )「貴様の物言いには誠意が感じられないぞ」

lw´‐ _‐ノv「誠意など後からついてくるものさ」

( ゚д゚ )「それは誠意とは言わん!」


(;><)「……あのう」

しかし…なんだか話そうと思っても横でこんなコントまがいのことを繰り広げられると
僕一人だけシリアスな雰囲気で話しづらいことこの上ないんです。

仲が良いのか悪いのか、騒いでいる二人に取り残されて、なんだか寂しくなってきた。

けれどそれも一瞬のことで、僕が言い淀んでいるのを何かの勘で感じ取ったのか、
シューさんがこっちを振り向いた。

lw´‐ _‐ノv「ん?何」

( ><)「いや…その、悲しいといえば、そうなんですけど。それは僕のわがままで
      そもそも本当にその事実があったのかどうかわからなくて…」

自分でも何を言っているか良くわからなかった。
あの時ハインさんはどんな顔をしていたんだっけ。
笑顔?悲しい顔?無表情?だめだ、よく思い出せないんです…。


( ><)「大好きな人がいるんですけど…その人のことがよくわからなくて…」

そもそも僕はどうしたいんだろう。
ハインさんの何を知りたいんだろう?
いや、ハインさんだけじゃなくて、あのアパートには何かある気がする。
僕はそれを知りたんだろうか?

lw´‐ _‐ノv「ふぅむ?」

( ><)「シューさん僕、一体どうすればいいと思います…?」

その問いに、シューさんは小さく考え込むように俯いて、それから徐(おもむろ)に口を開いた。








lw´‐ _‐ノv「いや、知らんよそんなの」

(;><)「そんなのて!!」

相談に乗ってくれるんじゃなかったんですか!?

lw´‐ _‐ノv「そんな初対面の人に抽象的なことでどうすればいいか聞かれても…
       対応に困るだろ…常識的に考えて…」

(;><)「い…今更常識を持ち出してきた…!?」

ていうかこのパターンさっきもやったんです!いい加減にして欲しいんです!
マンネリにも程がある!

シューさんは僕の沸点とは逆に冷めた表情で飄々と言った。

lw´‐ _‐ノv「第一このシュー様がビロ坊に何か言ったところで、別に何も変わらんのだぞう?」

(;><)「でも…」

lw´‐ _‐ノv「あたちの勘だけど、ビロ坊はその人とやらのことが嫌いじゃあないと思うのよさ」

( ゚д゚ )(なぜピノコ口調なんだ…)

その言葉に、僕は意識せずとも呟いていた。

( ><)「嫌いじゃ…ないんです…」

優しい人だ。
僕が始めてアパートに来たとき笑顔で迎えてくれて、いい人だと思った。

それは間違いない。

lw´‐ _‐ノv「じゃあその人に直接聞くか、信じるかなのよさ。かの偉大な先人は言った」



lw´‐ _‐ノv「手術台は5億払え、と」



(;><)「ブラックジャック先生は実在しません!」

台無しだった。



lw´‐ _‐ノv「シュールジョークだというのに…。まぁアレだ。
       気軽に行けよ青少年、我らがいなくても世界は回る」

(;><)「……………はあ…」

なんだかうまくかわされたような気もするけど、元々この人の言うことなんて
掴み取れないのかもしれない。

( ゚д゚ )「変態女の言う通りだ。お前は何事も真面目に気負いすぎだぞ」

( ><)「それはミルナ君には言われたくないんです…」

だけど、ありがたかった。
二人が言ってくれたその言葉に、なんとなくだけど僕はちょっとだけ心が軽くなった気がした。

まだ僕はハインさんと何も話してない、あの日のことを聞かないでいる。
避けている。
それはダメなことなのかもしれない。

( ><)「…ありがと、なんです」

来たときは最悪だと思ったけど、今日ここに来て、話せてよかったのかも、なんて
不覚にも思ってしまった。

lw´‐ _‐ノv「なんのなんの、君もこのニャワンサーの一員だからね」

(;><)(そういえばそういうことになってたんです…)


それから、なし崩しに僕は入部届けを書かされることになった。
入らなかったら生米ぶつけるぞ、とか夜中に電波飛ばすぞ、とか
妙な脅しをかけられたのもあるけど、シューさんやミルナ君がいるサークルなら
別にいいかな、とも思ったからだ。

( ゚д゚ )「もう日も暮れてきたし、帰るか」

( ><)「はいなんです!」

そう言って駅と間逆の方向に歩き出すのミルナ君を正しながら、僕達は家路に就くことにした。


そうだ、今日はもう帰ろう、あのアパートへ。




アパートに帰ると、ハインさんがアパート前前を掃除している最中だった。
ザッザッと箒で葉を集めている。
これも管理人代理のお仕事なのかもしれない。

从 ゚∀从「ランラララ~~ル~♪」

楽しそうに箒を振り回すハインさんだったが、僕が近付くと気づいたように顔を上げた。
目が合うと、彼女はにっこりと笑顔で言う。

从 ゚∀从「ようビロード…おかえり!」

( ><)「………………あ」

僕は、拳を握り締め、そして




(*><)「ただいま、なんです!」


笑顔で彼女に言葉を返した。
良くわからないことが多いこのアパートだけど、やっぱり挨拶は基本なんです。

だから、まずはただいまから始めよう。










|*∵)


第五話、終わり





この小説は2008年7月6日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:7+eadko80 氏

第六話はこちらからどうぞ



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/28 10:21 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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