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( ><)はVIP荘に住むようです 第二話


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




( ><)zZ…


|∵) …………

|∵)ノミ ゚( ><)Zzz

 コンッ
|彡サッ  プ(;><)「あいたっ!」

| (>< )>

<( ><)


( ><) ハッ

( ><)「…朝か…」



1_20091228101320.jpg




朝だ。

昨日取り付けたばかりのペパーミント色のカーテンから
うっすらとした朝日が差し込んでいるのを見て、ぼんやりと呟いた。

昨晩は守り神ことビコーズさんと夢中になって遊んでいたけどいつの間にやら寝てしまったらしい。
頬についた畳の痕を撫でながら大きな欠伸を一つ。

\( 。><)/「ふわぁああああ~…ん?」

( ∵)

\( >.<)/フワァ~

(*><)「…………」

欠伸がうつったんだろうけど…なんだか可愛いんです。
初めて見たときは驚いたけど、アパートの人たちが彼(?)を嫌わない理由がなんとなくわかる気がした。

( ><)「ご飯食べるんです!ビコーズさんも食べるんです?」

一人納得してから、僕はしょぼしょぼになった目を擦り立ち上がった。
いや、その前に顔を洗わないと…、
昨日は結局片づけがあんまり終わらないまま寝てしまったから今日中に終わらせないといけない。

( ∵)

(( ∵)) フルフル

(;><)「いらないんです…?遠慮しなくても…あ!」

|彡サッ

せっかく一緒に食べようと思ったのに行ってしまった。
ちょっとがっかりしたけど、よくよく考えれば守り神と一緒にご飯を食べることがおかしいのかもしれない。
そんなことを考えながらカーテンを開けた。


開けると同時に飛び込んできたのは眩しい日の光。
昨日開けたときは気づかなかったけど、ここから見える景色は割と綺麗で、
ビルが朝日に光ってキラキラしてる。


( ><)「………へへっ、今日も頑張るんです」

さぁ、まずは力を入れるため朝ごはんにしなくては!
両腕を上げて小さく気合を入れるように呟いた。



*―――――――――――――*

('A`)「……で、何の用?」

(;><)「いやもう、本当ごめんなさいなんです…」

5分後、僕は下の階に住んでいるドクオさんの部屋の前で頭を下げていた。
ドクオさんはまだ眠っていたようで、うっすらと生えている髭をかきながら
面倒そうに髪をかきあげた。

('A`)「いや、チャイムとか鳴らすだけ全然いいんだけどさ…どうしたの?」

(;><)「あの…僕考えてみればこの辺の地理まったく知らないんです。
      だからご飯作ろうとしても食材がどこに売っているかわからなくて…」

そうなのだ。
昨日はハインさんにご馳走になったから忘れていたけど、僕が持ってきたのは必要な雑貨だけで
宅配便で送られてきたのは使う家具だけ。
だからご飯を作ろうとしても作れないんだった。

もしかしたらビコーズさんはそれを見抜いていたのかもしれない。

('A`)「ハインさんは?」

( ><)「これから用事があるからドクオさんに案内してもらえって…」

('A`)「あー…そうか。んじゃちょっと待ってろ、用意するから」

そう言ってドクオさんは部屋の中に入ってしまった。
やっぱり迷惑だったんだろうか、いや迷惑だったんだろうなあ。
こんな朝早くに押しかけて迷惑以外の何者でもない。

最悪だ…こんな最初のうちから近所付き合いを間違えた…。


(;><)「あうあう…お兄ちゃんの言うとおり野菜も持ってきとくべきだったんです…」

ぐるぐると回る一人頭を抱えていると、隣から軽い笑い声が聞こえてきた。


( ><)「?」

声の方を振り返ると、扉にもたれかかる様にしてモララーさんが立っているのが見えて、僕は思わず赤くなった。

まさか見られていたなんて…。
相変わらずカッコ良いスーツをビシッと着こなして、僕にやぁ、と挨拶をしてくるその姿は
女の人が見たらきっと黄色い声をあげるんだろうなと思わせる。

( ><)「お、お早うございますなんです!」

( ・∀・)「うん、お早う。昨日は良く眠れたかい?」

( ><)「はいなんです!ビコーズさんとも仲良くなれたんです!」

お菓子を食べてお茶を飲んで…と話すと、モララーさんはちょっと驚いているようだった。

( ・∀・)「……へぇ」

それは珍しい、と言葉を続けるモララーさん。
珍しい?それはどういうことなんだろう。

このアパートの住人はてっきり皆ビコーズさんとは仲の良いものだと思っていたのに。

そんな僕の表情を読み取ったのだろうか。
モララーさんは笑いながら僕の隣に並んだ。

( ・∀・)「ハインちゃんから聞かなかったのかい?アレは、中々レアなモノなんだよ」

( ><)「レア?」

そういえば、初日に見るなんて運がいいとかハインさんに言われたっけ。
越してきたばかりでアレだけど、結構頻繁に見てる気がするんだけどなあ。

( ・∀・)「このアパートじゃね、僕も見ることは少ないよ、なのに、君は…なんなんだろうね」

(;><)「?」

顔を近づけ、定めるような視線に僕は身じろぐことすらできなかった。
い、一体なんなんだろう?

(;><)「…………え、と?」

( ・∀・)「このアパートに住むってことは、そういうことなんだろうけど…」

(;><)「そういうことって…」

( ・∀・)「…いや、まあいい。こっちの話さ。それより」

良くわからない独り言を呟いてから、モララーさんは意地の悪い顔でにんまりと笑った。

( ・∀・)「それよりビロード、君これからドクオと出かけるんだろ?」

( ><)「あ、はいなんです。迷惑かもしれないけど…」

( ・∀・)「ああいやいや、そんなの全然構わないさ。アイツにはもっと迷惑かけてやればいいんだ」

楽しくてたまらないといった表情で、モララーさんがクツクツと笑う。

僕はなんだか背筋が薄ら寒くなるような感覚を覚えた。
なんだろう、何故か嫌な予感がする…

会って間もない人にそんな予感抱くのすら失礼だと思うのに
この人の笑顔を見ていたら自然と足が後ろに下がる。

(;><)「あ、あの…?」

( ・∀・)「それよりも、都会に上京してきたビロードくんに、お兄さんからプレゼントッ!さ」

ぐいっと、掌に無理やり何かを握らされた。
自分の指に隠されてよく確認できなかったけど、何かのチケットみたいだった。
そのままポケットに突っ込むモララーさんはやけに楽しそうだ。

(;><)「今のは?」

( ・∀・)「ドクオと一緒に行ってくるといいよ、なぁに、あいつも君の仲間だろうからね
     気にすることは無い。あははははは!」

一人で笑っているモララーさんをどうすればいいか解らず見ていると
ぎぃと軋んだ音を立てて102号室の扉が開いた。


('A`)「…あんたはまた何悪巧みしてんスか…ビロード、用意できたぞ」

中からはラフな格好に着替えたドクオさんが胡散臭そうな目をしてコチラを見ていた

しかしモララーさんはまったく答えていないようで
ニヤニヤと人の悪い笑みを浮かべたまま僕の肩を叩く。

( ・∀・)「いやいや、別になんでもないぜ?
     僕はただ新人くんにプレゼントを送っただけだって。なぁ?」

(;><)「は、えっと、」

( ・∀・)「ねー!」

(;><)「はいなんです」

('A`)「明らかに無理やりじゃねーすか」

( ・∀・)「失礼なヤツだなー。そんなんだから君は部屋も汚ければ
     その汚い部屋を片付けてくれる彼女も出来ないんだぜ」

呆れた表情で辛らつな言葉を吐くモララーさんにドクオさんは冷静に答えた。

('A`)「うるせえですよ。最高に余計なお世話です」

( ・∀・)「はは、何言ってるんだい。僕が君の世話なんてするわけないだろ」

('A`)「そうですね、アンタがするのは人の心に傷を作るだけですからね」

( ・∀・)「あははははは」

('A`)「はは」

(;><)「………………」

なにやら剣呑な空気を帯びてきた。
ペロッ…これは…やばいんです!

二人の間に割って入ると、僕は空気を変えるように話を変えた。
これからの僕は空気の読める男になるんです!

(;><)「あ、あの、それより今日は何処に行くんですか!」

('A`)「ん?ああ…とりあえず近くのスーパーと…あとその辺案内するわ。わかんねーだろうし」

( ><)「ごめんなさいなんです。あと…ありがとなんです!」

ドクオさんにもきっと予定があっただろうに、僕はお礼の意を込めてもう一度頭を下げた。

('A`)「いーよ別に、暇だしそれに…」

( ・∀・)「よ!優しいじゃないかドクオくん!女の子にはモテないけど!」

('A`)「このアパートに住んでるのって俺より意地悪くて大人気ない大人ばっかだからさ
    年下といると癒されるわ」

(;><)「……………」

昨日ハインさんとドクオさんのやり取りを見てなんとなく思ったことだけど
もしかしたらこのアパートでドクオさんは結構下の位置にいるのかもしれない。

と、頭を小突かれているドクオさんを見て失礼なことを思ってしまった。


('A`)「じゃ、いくか。財布ある?」

( ><)「大丈夫なんです!」

( ・∀・)「いいなあー、しかし残念だが僕はこれから仕事でさ
      ちょっと出かけるんだが帰ってきたら部屋に遊びにおいでよ
      お兄さんが面白いものを色々見せてあげよう」

('A`)「間違っても行ったらダメだぞ、この人に誘われたらロクなことがないから」

(;><)「……………」

真剣に言う彼の表情に、僕はドクオさんの中の心の闇を見た気がする。

…過去に何かあったのだろうか


*―――――――――――*

モララーさんとも別れたところで、僕たちはアパートを離れひとまずはデパートに向かって歩き出した。
ここは結構都心に近いとのことで、歩いて色々なところに行けるらしい。

しかしこうやって歩いていると結構広い道が多く、
初めてここにきた時のことを思い出すとなんだか損をした気になる。

( ><)「ドクオさん」

('A`)「ん?」

( ><)「僕、ここに来るときすごい狭い抜け道みたいの通ってきたんですけど…」

('A`)「あー、それは多分近道だな。この辺入り組んでるから迷いやすいんだけど」

まぁそのうち慣れるよ、と静かに言った。
こっち、と指差してあぜ道に入ってくドクオさんを必死で追いかける。

どうやら僕が来た道は近道だったらしい、地図はそんなところまで書いてあったのか…。


あれこれと説明してくれるドクオさんにはぐれないようについていくけど
何かメモ用紙でも持ってくればよかったかもしれない。

歩いている道を忘れないように頭に叩き込んで、ビルとビルの合い間をくぐり歩いて行く。



しばらく歩いていると、大分、人の声が聞こえてきた。
田舎では人よりもむしろ牛とか鳥の声の方が多かったから、なんだか新鮮だ。

何気なく上を見ると、随分空が狭いのがわかる。


( ><)「……………」

('A`)「どうしたの?」

( ><)「あ、いや空が狭いと思って………」

昨日からちょっとセンチメンタルになりすぎな気もするけど
こうも景色が違うとやっぱりそんなことを考えてしまう。

早いとこ慣れなくちゃいけないというのに。

('A`)「まぁ、ごちゃごちゃしてるからね。つーか、昨日も思ったんだけど」

( ><)「?」

('A`)「ビロードさ、なんであのアパートにしたの?もっとあるだろ、他にいいとこ」

ドクオさんはなにやら難し気な顔をして、僕に問いかけてきた。
僕としてはそんなに大きな理由はないのだけど
そういえばモララーさんもアパートに住むことに何か意味があるようなことを言っていた気がする。

もしかしたら僕の知らないところで何かあるのかもしれない。
残念ながら今の僕には良くわからないけれど

( ><)「あ、あのアパート、お父さんの知り合いがやってるらしくて紹介されたんです、家賃も安いし…」

('A`)「…知り合い?」

( ><)「管理人さんなんです」

('A`)「え………」

今度は、あからさまにドクオさんが眉を顰めた。
ちょっと慌てたような表情で足を止める。

( ><)「?どうかしたんです?」

('A`)「…いや、なんでも……。管理人、ね」

( ><)「?」

そのまま黙ってしまったのかと思いきや、口の中でなにやら呟いていた。

('A`)「わかってんのかなーあの人は…ま、いいけどね。俺には関係ないし…」
 
一人でぶつぶつと呟く姿はなんだかちょっと焦ってるように見えて、声をかけるのが憚(はばか)れたが
しかしそのうちドクオさんの中でその話は終わったらしく
今度は違う話題を話しかけてきた。


('A`)「それで、なんでビロードは都会に出てきたの?」

( ><)「あ、それは僕が………」


「ドクオだ―――――――!!」


答えかけた瞬間、突然響いた大きな声にそれは遮られた。
気がつけばもう大きな通りに出ていたらしく、道行く人々が驚いたような表情で声の主を振り返った。

(;><)「??い、一体…」

それは僕も同様で、耳裂く様な大きな声の主の元へと振り返る。

その先には、アロハシャツに身を包み、明るい笑顔で大きく腕を振り回す青年が立っていた。

   _
凸( ゚∀゚)ノシ「ぅおーい、ドックオー!元気ぃー!?」


ウクレレ片手に朗らかな笑顔で近付いてくるその青年は
どうやらドクオさんの知り合いのようだった。

(>< )「…ドクオさ」

('A`L)「他人の振りしろ、恥ずかしいから」

(><;)「……………」

右手で顔を隠しながらウンザリした様子でドクオさんは足早に歩き始めた。
しかしそれを見て慌てたようにアロハシャツの青年も追ってくる。

もとよりドクオさんもそんなに本気で逃げるつもりはなかったのか、やがて諦めたように青年に片手を上げた。

その頃にはもう周りの人の目も引いていたからかもしれない。

  _
( ゚∀゚)ノ「ヨッス!久しぶり!元気!?」

('A`)「おー、相変わらずテンションがウザイなお前…」

バシバシとドクオさんの肩を叩きながら、青年は褒められてないのに大きな声で「まぁな!」と笑った。

僕はまるでハワイ帰りのような出で立ち(偏見)のその人を
ただ見ていることしか出来なくて、どう声をかけようかと思っていたが
先にその人が僕の方へ気がついたようだった。

  _
( ゚∀゚)「んあれ?その子は?ドクオの彼女?」

(;><)「ぼっ…僕は男なんです!!」
  _
( ゚∀゚)「あっはっは!冗談冗談!二重の意味で冗談だって!」

('A`)「どういう意味だコラ」
  _
( ゚∀゚)「あっはっは!」

青年の襟首をつかんで睨みをきかせるドクオさんだったが、彼はまったく気にしてないようだった。
そんな反応を見て諦めたのか(いや、その前に思いっきり頬を引っ張っていたけど)ドクオさんが僕を指差し紹介する。

('A`)「ハー…あんな、こいつはビロード、VIP荘の新住人だ」
  _
(メ゚∀゚)「え?だってお前ブーンは?」

('A`)「あいつはもう出てった」
  _
(;゚∀゚)「mjsk!?」

('A`)「mjds。ビロード、これジョルジュ。お前の隣に住んでる部屋の元住人」

そういって今度はジョルジュさんの頭を軽く叩いた。
てことは、この人もあのアパートに住んでいたってことなんだろう。
  _
( ゚∀゚)「どうもー!ジョルジュです!気軽にジョンジョルリノジョルジュって呼んでね!」

(;><)「ええー!い、言いにくっ!」

   パンッ
         _
オイ('A`)ノて( ゚∀゚)「冗談です!」


親指をぐっと立てていい笑顔でジョルジュさんは答える。
その様は変わってる人に思えたけど、悪い人では無さそうだ。
僕も笑顔で挨拶した。

( ><)「ビロードなんです!よろしくなんです!」
  _
( ゚∀゚)「ん!にしても新住人ねー、いつの間にブーンは出てったんだー?」

('A`)「お前が出て行って1ヶ月くらいしてからかな…」

しきりに頷いているジョルジュさんを見て、僕はブーンという人のことが気になって仕方なかった。
僕の前にいた、とハインさんは言っていたけれど…

('A`)「まあブーンのことはいいさ。それよりジョルジュ、こいつ管理人と知り合いらしいよ」

(;><)「あ、いや、知り合いって言うか、僕は直接は…」
  _
( ゚∀゚)++「マジで!?すげー!」

そんなキラキラした目で見つめられたらこっちが困ってしまう。
実際僕も管理人さんになんて会ったことがないんだから。

('A`)「スゲーよな」

スゴくなんてないのに!このまま聞かれても困る!

一刻も早く話題転換しなくてはと僕は無理やり話を捻じ曲げることにした。

(;><)「あ、あの、それより元住人さんってことは、今は違う人なんですよね!
      どんな人が住んでるんですか?まだ知らないんです!」

その言葉に、二人は顔を見合わせる。
ドクオさんは面倒そうな表情で、ジョルジュさんは面白そうに口を広げて。
先に口を開いたのはジョルジュさんだった。

  _
( ゚∀゚)「他の住人って…ビロたんは誰知ってるの?」

( ><)「(ビロたん!?)ええと、そこにいるドクオさんと、ハインさんと、モララーさんなんです」
  _
( ゚∀゚)「アイッター!」

( ><)「?」

そこでジョルジュさんは額に手をあて大げさに被りをふった。
外国人のようにオーバーなり悪所運で首を振っている
  _
( ゚∀゚)「なんだよお前、まだクーさんに会ってないのかよ!もったいねー!」

( ><)「クーさん?」

('A`)「……いきなり会ったらビックリするだろ、あの人は」

ドクオさんが隣から突っ込むが、ジョルジュさんには聞こえてないようだった。
一体誰のことなんだろう?話の流れから察するにアパートの住人だということはわかるのだけど。

('A`)「お前の隣の203号室の住人だ」

( ><)「あ、そうなんですか…」

しかしそんな会話も聞こえていないのか、ジョルジュさんは拳を握り締めて熱い口調で腕を振った。
  _
( ゚∀゚)「スッゲー俺好みのおっぱいしてるんだぜ!俺がアパート出て後悔してることはな
     あのおっぱいが見れなくなったってことだ!」

(*><)「お………っ!?」

('A`)「まぁあの人は滅多に外出ないからな、こうして外で会うことないだろうし」

大きく腕を振り回すジョルジュさんに対して、冷めた口調でドクオさんは言うけれど
そ、そんなこと往来で言わないで欲しいんです…!


2_20091228101320.jpg



  _
( ゚∀゚)「あー、またクーさんに会いたいなぁ~、いいなあ~お前~」

そう言って頭を撫でてくるジョルジュさんは本当に羨ましそうで
きっとこの人はその「クーさん」のことが好きだったのだろうと僕は思う。

( ><)「…でも、それならジョルジュさんがアパートに遊びに来ればいいんです!」

陽気なこの人ならきっとアパート住人とも仲が良かったはずだ。
皆歓迎してくれるだろうに。

僕は名案のように言ったのだけど、何故か二人とも良い顔はしなかった。
  _
( ゚∀゚)「…………」

('A`)「…………」

( ><)「…?どうかしたんです?」
 _
(;゚∀゚)「あ~…、それが出来たらいいんだけどね。ていうかドクオ、ビロたんって…」

('A`)「…そのうち話すだろうさ」

( ><)「?」

良くわからないけど、二人ともそれ以上その話をしようとはしなかったので
僕も無理に進めないことにした。
  _
( ゚∀゚)「じゃあ俺これからやることあるから、ここでばいばいな」

('A`)「おう、また会えたらな」

ジョルジュさんはウクレレ片手に、来たときと同じように笑顔で去っていった。
騒々しい人だったけど、いい人だったんです。
なんだかまた会える気がする。

帰る途中、ジョルジュさんが振り返ってドクオさんに話しかけた
  _
( ゚∀゚)「…なぁドクオ!」

('A`)「…なんだよ」
  _
( ゚∀゚)「お前、今楽しい?」

('A`)「………割と」

ふうん、と鼻をならして、そのまま歩き出していくジョルジュさん。
一体今の質問はなんだったんだろう?

( ><)「ドクオさん?」

('A`)「行くか、ビロード」

(;><)「あ、はい!」

一瞬とても悲しそうな顔をしているように見えたけど、きっと気のせいだったんだろう。
僕は慌ててドクオさんの後を追いかけた。


*―――――――――――――――*

ジョルジュさんと別れたあと、僕はドクオさんに街の中を色々と案内してもらう。
近くのカフェーとかは僕にはちょっとオシャレすぎたけど、色々なお店があって
見てるだけで楽しかった。

(*><)「あ!アレなんなんです!?馬に乗ってるんです!」

('A`)「ありゃ観光用だ」

まぁそんな感じで、テレビの中でしか見たことのないものを見るのは僕にとって
初めての体験で…


(*><)「楽しいんです!」

凄く楽しかった


やがて案内されてたどり着いたのは、かなり大きなスーパーだった。
僕は呆けた顔でそのスーパーを見上げてしまった。

( ><)「大きいんです…」

('A`)「まあ、割と栄えてるしな」

店内も広く、ひとり出来たら迷子にでもなってしまいそうだった。
カートを押して、若干はしゃぎながら必要な食料品を買いそろえていると、ドクオさんが横から進言してくれる。


('A`)「あんまり買いすぎると腐るからな、とりあえず少しずつ買っていけ。
   買い溜めできるやつもあるけど…まぁ今日はそんなに持てないだろうし」

そう言って、僕の荷物を半分持ってくれた。
いい人だ!

( ><)「ありがとなんです!」

('A`)「いーって別にこんくらい。俺も常識人が引っ越してきてくれて嬉しいし」

( ><)「そんなに悪い人ばっかりじゃないんです!それにドクオさんいい人なんです」

('A`)「変人といい人また違う生き物なんだよ」

どこか悟りを開いたような表情だった。



一通りの買い物を終えると、僕は改めてドクオさんにお礼を言った。

( ><)「今日は本当にありがとなんです!お礼に今日は僕が晩御飯作るんです!
      僕、肉じゃが作ります!」

('A`)「え?そんなん作れんの?スゲーな…」

軽く笑いながらドクオさんも答えてくれた。
むしろ肉じゃがしか作れないけど、これくらいしか今の僕にはお礼が出来ない

( ><)「肉じゃがは料理の基本だから作れるようにしろってお兄ちゃんに言われたんです」

('A`)「ふうん…じゃあ、お願いします」

( ><)「はいなんです!」

そうして、僕達はアパートへと足を向けた。


*――――――――――*

家につくと、屋根の上にビコーズさんが乗ってるのが見えた。
僕は思わず口元に笑みをもらし、大きく手を振った

( ∵)

( ><)ノ「おーいなんです!」

( ∵)ノ

('A`)「ん?何?」

彡サッ

( ><)「あ、今そこに守り神さんが…」

(>< )「……あれ?」

('A`)「……ま、滅多に見れるモンじゃないし、いいさ」

ドクオさんはごく普通に言ったけど、僕にはちょっと不思議でならなかった。
恥ずがりやなんだろうか…?

( ><)(さっきまでいたのにな…)


それから、部屋の片付けも手伝ってもらって、終わったときにはすっかり陽も落ちかけていた。
僕が作った肉じゃがをドクオさんに振舞っていると
どこからかハインさんとモララーさんもやってきて、なりゆきで4人でテーブルを囲ことになる。

从 ゚∀从「やーやー、今日は肉じゃがかー!ひっさしぶりだなオイ!」

('A`)「肉じゃがの一つくらい作れないと嫁の貰い手がありませ もるすぁ

( ・∀・)「ははは、ドクオ君そういう本当のことを言うからそんなことに もるすぁ!

(;><)「…………」

二人はハインさんにあっという間に静められた。

初めての都会はわからないことがいっぱいだけど、こんな風に親切な人達がいてくれて
よかったんです。
僕は緩む頬を引き締めながら、テーブルの上へと鍋を置く。



(*><)「お口に合わないかもしれないけど、召し上がれなんです!」

从 ゚∀从('A`)( ・∀・)「「「いただきまーす!」」」



そうして、4人全員でいただきます。

僕の都会生活2日目はこんな感じ



カチャカチャ パク


(;'A`)从;゚∀从(;・∀・)「うめぇええええええええ!!」



明日も良い一日でありますように。



第二話、終わり





この小説は2008年6月11日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:FkYsmkVV0 氏

第三話はこちらからどうぞ



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/28 10:14 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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