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( ^ω^)ブーンは怪盗のようです 第2.5話


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ





20070602190114.jpg



(’e’)「こんばんは、テレビの前の皆さん。
    司会のセントジョーンズです。
    さっそく今回のニュースをお伝えしましょう。


(’e’)「昨日、高層ビル"VIPツインタワー"で開催中のイベント"ジュエルミュージアム"に、
    怪盗ナイト・ホライゾンの予告状が届いたことが分かりました。
    これで今月にナイト・ホライゾンが出した予告状は3枚目となります」


(’e’)「ここで"VIPツインタワー"並びに"ジュエルミュージアム"について説明しましょう。
    "VIPツインタワー"は一昨年に建造が完了した、
    タワーアルファとタワーベータからなる超高層のツインビルです。
    前者は地上70階、後者は地上55階となっており、35階には両者をつなぐ
    連絡橋がかかっています。最長部までの高さはなんと350メートルを誇り、
    まさにVIPのシンボルとして相応しい建造物ですね」


(’e’)「"ジュエルミュージアム"の説明に移りましょう。
    "ジュエルミュージアム"はタワーアルファの62階で行われている
    宝石の展示会です。世界各地の高価な宝石が集められ、話題を博しています。
    特にその中でも非常に高い価値を持つと言われているのが、
    今回ホライゾンに狙われている宝石、アクアマリン『山羊の鱗』です」


(’e’)「『山羊の鱗』は今回の展示における目玉であり、所有者である
    タワーのオーナー、デミタス氏の厚意によって今回の展示が決まりました。
    氏はこの宝石を十年前のオークションで購入しており、
    その時ついた値段は10億とも20億とも言われています」


(’e’)「さて、これまで今回出された予告状についてお話してきたわけですが、
    その差出人、"現代の大怪盗"、"闇の義賊"、"夜の地平線"と数多の異名を
    持つその人、怪盗ナイト・ホライゾンについてもまた、説明させていただきます」



(’e’)「ホライゾンが世間に姿を現し始めたのは今年2の月。
    最初に予告状が届けられたのは大富豪シラネーヨ氏の自宅で、
    狙われたのは時価数億と言われる絵画『霊峰に咲く花』。
    氏はこの予告状をイタズラと思い警察には届けず、しかし念のため
    予告の日に警備を増強するという対策をとったのです」


(’e’)「そして犯行予告日の翌日。
    何も異変はなかったと警備から報告を受けたシラネーヨ氏が、
    絵画の無事を確認するために保管している倉庫へと足を運びました。
    しかし時既に遅し。絵画は盗み出された後だったのです」


(’e’)「この事件はこれだけには収まりません。
    犯行の数日後、市警に対し一通の書類が届けられることになります。
    その書類にはシラネーヨ氏が過去に行なった贈賄の、
    決定的な証拠が書かれていました。
    そしてその送り主こそが、あの怪盗ナイト・ホライゾンたっだのです!」


(’e’)「この逸話によってホライゾンの名は一気に市民に知れ渡ることになります。
    彼は次々と窃盗を成功させて行きました。その過程で多くの不正を暴き、
    盗品を売って稼いだ資金を孤児院に寄付するなど、その行為はまさに義賊そのもの。
    あっというまに、市民の間における彼の人気は熱狂的と言えるほどに成長しました」


(’e’)「もちろん警察もこの所業に黙ってはいません。
    市警は直ちにこれら一連の犯行に対処するための特捜班を設置。
    しかしその結果は芳しくなく、未だ一度もホライゾンの確保を成し遂げていません。
    そのため世間での評判は悪く、『警察は無能だ』などの意見も――






不意にテレビの電源が落とされ、大型ディスプレイは漆黒に染まった。
見ればソファに座って見ていたツンが、テレビのリモコンを手にわなわなと震えている。

ξ#゚⊿゚)ξ「低俗な番組!」

彼女はそう短く叫ぶと立ち上がり、リモコンを宙へと放り投げた。
慌てて一人の執事がそれを受け止める。


傍に控えていた荒巻が慌てて彼女の元へと走りよった。
なんとか宥めようとしているらしいが、見たところかなり苦戦している。

/ ,' 3「お嬢様、はしたないですぞ。我慢なさりませ」

ξ#゚⊿゚)ξ「あんなこと言われて黙っていられるもんですか!」

すこぶる機嫌の悪そうな顔で言い返したツンは、早足で部屋から退出した。
荒巻もまた、老人らしからぬ軽快な動きで彼女の後を追う。




('A`)「……ふう」

そして一人残されたリモコンを手に持つ執事、ドクオは、
リモコンを所定の位置に戻してため息をついた。

ツンの機嫌が悪いのも無理はない。
ホライゾンからの予告状に書かれた25日。
その日は本部からの召還命令により、彼女は現場にいることができないのだ。


それにしても最近のホライゾンはどうしたんだ、とドクオは思った。

ホライゾンがVIP博物館から『魚の涙』を盗み出し、
ツンたち警察からまんまと逃げ延びたあの事件から、未だ二週間足らずである。
『魚の涙』事件が人々の記憶に新しい今予告状を出せば、警備はますます厳重になるだろう。
それを予測できないホライゾンでもないはずだ。

奴には何か、急がなくてはならない理由でもあるのだろうか。

('A`)「……」

それにしても『魚の涙』、そして『山羊の鱗』、か。
怪盗ナイト・ホライゾン、お前の目的はいったい……。


('A`)「さて、仕事に戻らなきゃな」

ドクオは軽く背伸びをし、ツンたちが出て行った扉へと向かう。
退室する前に部屋の電気を消し、ドクオはゆっくりと扉を閉めた。






第2.5話『番組司会者セントジョーンズ』 了







この小説は2007年6月01日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者は◆SQlMtQaNrw 氏
第3話はこちらへどうぞ



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[ 2009/12/28 10:01 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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