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('A`)と( ゚∀゚)は利己的なようです 中編



     *     *     *


キーンコーンカーンコーン

('A`)「はぁ……」
  _
( ゚∀゚)「オメェ溜息何回目だ?」

('A`)「さあ、60回位じゃね? ……はぁ」


放課後、いつものように写真部の部室に俺等は居た。
クーさんにあそこまで言われて、溜息が止まらない。


('A`)「あのさ…前、お前クーさんの何処がいいんだ?って聞いたよな」
  _
( ゚∀゚)「ああ、聞いたな」

('A`)「あの時はさ、『可愛いところ』としか答えなかったけど、
    俺がクーさんのこと好きなのは、本当はもっと別の理由なんよ」

('A`)「俺は顔が良くねぇ。コミュニケーション能力も無い。
    それでも、クーさんやツンさんみたいな人たちなら、
    顔とか表面的な部分じゃなくて、もっと奥深い部分を見てくれるんじゃないか、
    なんてこと思ってたんよ」

('A`)「これは自惚れだろうが、俺は内藤なんかよりはいい男のつもりだ。
    …だけど、クーさんには完全に嫌われちまった。
    もう、どうしたらいいんだかわかんねぇ」
  _
( ゚∀゚)「『利己的な男』ねェ…
     クーさんから見れば、そうとしか写らなかっただろうな」


ジョルジュは缶コーヒーを取り出し、プルタブを開け一口飲んだ。
それを見て俺も椅子から立ち上がり、一つとって開けた。

  _
( ゚∀゚)「だけど、俺等からすればお前のしたことは利己的なんかじゃねェ。
     本当に利己的なのは、内藤の馬鹿だ。
     クーさんはそれに気付いてないがな。
     このまま引き下がるつもりは無いんだろ?」

('A`)「内藤の腹の内がハッキリしている以上、引き下がるわけにはいかねぇよ。
    チンタラしてたら、クーさんは内藤に傷つけられちまう。
    だけど、どうすればいいのかわかんねぇんだよ。
    
('A`)「今の俺が何を言っても、クーさんは全く信じないだろうしな。
    クーさんのこと考えるなら、俺はいくら嫌われてもいいから、
    無理強引にでも別れさせた方がいいんじゃねぇかって思えるんだ」

  _
( ゚∀゚)「随分と『利他的』じゃねェか、ドクオ」


残ったコーヒーを一気に飲み、ジョルジュは言った。

  _
( ゚∀゚)「一言でいうと『らしくない』な。
     俺達は他人のことを第一に考えるようなキャラじゃないはずだ。
     お前はクーさんと付き合いたいんだろ?」

('A`)「『俺は最低だからツンさんとは付き合えない』なんて言ってたのは、
    一体何処のどいつだったっけか?」


俺がそう言うと、ジョルジュは鼻で笑った。

  _
( ゚∀゚)「そう言ってた俺を変えたのは何処のどいつだ?
     それに、そのときも俺達は充分『利己的』だったはずだ。
     柄にも無いことしようとすると、かえって上手くいかねェぞ」


('A`)「『利己的』ねぇ……」


俺は、残っていたコーヒーを飲み干し、空き缶をゴミ箱に放り投げた。

  _
( ゚∀゚)「お前はクーさんを助けたいし、好かれたいんだろ?」

('A`)「そうだ。あと、内藤の馬鹿を思いっきり殴りたい」
  _
( ゚∀゚)「なら、そうなるようにしようじゃねェか。
     俺も内藤がいい思いするのは許せねェ。協力するぜ」

('A`)「ああ」



     *     *     *


キーンコーンカーンコーン
  _
( ゚∀゚)「内藤~、ちょっといいか?」

(;^ω^)「お!?」


昼休み、ジョルジュとドクオが僕の前に現れた。


(;^ω^)「な、何の用だお!?
       僕はもうツンには近づいてないお!」
  _
( ゚∀゚)「本当だろうな?」

(;^ω^)「ほ、本当だお」
  _
( ゚∀゚)「まあ、もう一度言っておくが次にツンさんに何かしたら、
     富士の樹海に死体が一つ転がることになるからな?」

('A`)「で、内藤、お前可愛い彼女が出来たみたいだな」

(;^ω^)「ク、クーのことかお?」

(#'A`)「いつの間にか呼び捨てになってるとはなぁ」
  _
( ゚∀゚)「でよう、また一つお前に頼みがあるんだ」

(;^ω^)「何だお?」
  _
( ゚∀゚)「なに、簡単なことだよ。
     ツンさんのときと同じようにクーさんを写真部の部室に連れて来て欲しい」

(;^ω^)「……っ」
  _
( ゚∀゚)「じゃ、頼んだぜ?」


そう言うと、僕の返事も聞かずに行ってしまった。
あの2人はいったい何なんだお…
とにかく、言うことを聞かないとやばいことになりそうだお…



     *     *     *


キーンコーンカーンコーン

('A`)「じゃ、任したぜ。何するのか知らんけど」
  _
( ゚∀゚)「まあ、任せろよ。お前も存分にやれよ」

('A`)「ああ」


そう言うと、ドクオは部室から出て行った。

  _
( ゚∀゚)「さて、相手はク~ルなクーさんだ。こっちもクールにいかないとな」


俺は机の引き出しを漁る。
上から2つ目の引き出しに目当ての物はあった。

  _
( ゚∀゚)「おう、これだこれ!」



( ■∀■)「さて、気合入れてくか!」



見つけたサングラスをかけ、そう呟いた時、部室のドアが開かれた。



川 ゚ -゚)「何だ此処は?」

(;^ω^)「つ、連れて来たお」

( ■∀■)「ご苦労ご苦労、内藤、お前はもう帰れ」

(;^ω^)「把握したお」

川 ゚ -゚)「ブーン?」


クーさんが呼び止めようとするが、内藤はすぐに出て行ってしまう。


川 ゚ -゚)「待てブーン」

( ■∀■)「まあ、そこに座ってくださいよ、クーさん」


内藤を追って行こうとするクーさんを呼び止め、俺はそう言った。
クーさんは訝しげに俺を見つめながらも、
それに従って部屋の真ん中にある椅子に腰掛けた。


川 ゚ -゚)「君はよくドクオと一緒に居る…長岡君と言ったかな?」

( ■∀■)「そうです。ジョルジュ長岡です」

川 ゚ -゚)「その長岡君が私に何の用だ?」


流石はクーさん。
ツンさんとは違い雰囲気に圧されず、俺の目から視線を外さない。


( ■∀■)「少し、聞きたいことがあるだけですよ」




1_20091227195651.jpg





     *     *     *


('A`)「さて内藤」

(;^ω^)「お!?」


部室を出て、ほっとしたのも束の間、ドクオが僕の前に現れた。


(;^ω^)「な、何だお!?
       頼まれたことならちゃんとしたはずだお」

('A`)「じゃあもう一つ頼み事だ。着いて来い」


そう言うと、ドクオは歩き始めた。
僕は、それに着いて行くしかなかった。



     *     *     *


( ■∀■)「クーさんは、内藤の何処が好きなんですか?」

川 ゚ -゚)「なるほど、やはりドクオ君とグルになって嫌がらせをしようと言う訳か」

( ■∀■)「嫌がらせかどうかは、後々結論を出して下さい。
      さて、もし良かったら教えてくれませんか?」

川 ゚ -゚)「『もし良かったら』なんて言いながら、
     言わせないで帰すつもりは無いのだろう?」


クーさんにそう言われて、俺はつい鼻で笑ってしまった。


( ■∀■)「わかってるじゃないですか」

川 ゚ -゚)「下衆だな君達は。いいだろう、答えようじゃないか。
     それはつまり、ブーンは君達の様な腐った人間じゃ無いからだ」

( ■∀■)「確かに俺等と内藤は違いますね。
      あんな奴と一緒にされたら堪りませんよ。
      クーさんの言う通り、確かに俺達は腐っていますが、
      『毒』があるよりはマシだと思いますよ?」

川 ゚ -゚)「君達はそうとうブーンを憎んでいるようだな。
     彼が君達に一体何をしたと言うんだい?」

( ■∀■)「そりゃ、とても憎んでますが、それが何故かは言えませんね」


つい低い声になってしまった。
ツンさんのことはクーさんに言うつもりは無い。



     *     *     *


俺は内藤を連れ屋上に来た。
放課後こんなところに人はいない。
傾いた日が、俺と内藤を照り付けていた。


('A`)「さて、屋上に来たってことは何するか解るよな」

(;^ω^)「何するんだお!?」


内藤は不安げに辺りを見回す。


('A`)「昨日の続きだよ。安心しろ、邪魔は来ないし、逃げられもしない」

(;^ω^)「……っ」

('A`)「さて、これ以上話すことも無いな。覚悟を決めろ」

(;^ω^)「ち、畜生だお!」


内藤は拳を振り上げ、俺に向かって来た。


('A`)「なかなか威勢がいいじゃねぇか」


俺はそれを防ぐでも、避けるでもなく、ただ頭を突き出した。


(;^ω^)「ふごっ!」


ゴンッという鈍い音と共に、俺の頭が内藤の顔にめり込む。
俺はそのまま倒れようとする内藤の胸倉を掴んだ。
1発、
2発、
3発、内藤の頬を殴る。
崩れ落ちようとする内藤から手を離し、最後に腹に蹴りを入れた。


(メメω^)「うぅ……」

('A`)「何だ? もう終わりって訳じゃねぇよな?」


俺は地面に転がっている内藤にそう言うと、
内藤はよろよろと立ち上がり、ポケットから何やら取り出した。


(メメω゚)「こうなったらぶっ殺してやるお!」


内藤は小型の折りたたみ式ナイフを開き、俺に向けた。


('A`)「そんな物の携帯癖まであるとはな。本当にクズだな」

(メメω゚)「うるさいお! 死ねお!」


内藤はナイフを突き出し俺に向かって走ってくる。
しかし、残念ながら俺の脚のほうがリーチが長い。


('A`)「オラァア!」

(メメω゚)「ふぐっ!」


左足を軸に内藤の左わき腹を思い切り蹴る。
俺は倒れた内藤の右手を踏みつけ、持っていたナイフを落とすと、
それを遠くに放った。



('A`)「素手で闘えない奴がナイフなんて使っても、勝てる訳ないだろ」


そう言い、俺は内藤に馬乗りになり、顔を殴った。
内藤は初めは抵抗していたが、5,6発目にはその力も感じられなかった。


(メメωメ)「ぉ……」

('A`)「今日はこれぐらいにしてやるよ。
    だけど、これで終わりじゃねぇからな」


動かなくなった内藤に向かってそう言い残し、
俺は屋上を後にした。



     *     *     *


( ■∀■)「他人に、そう易々と言えることじゃないんですよ」


俺がそう言うのを聞き、クーさんは少し驚いたような顔をしつつも、
相変わらず真っ直ぐ俺の目を見つめていた。
俺は引き出しの中から数枚の写真を取り出し、机の上に広げた。


( ■∀■)「これらは、もうドクオが見せましたよね?」

川 ゚ -゚)「ああ、どうせ合成写真か何かだろう?
     あのブーンがそんなことするとは思えない」

( ■∀■)「『あのブーンが』ですか…
      クーさんは昨日、ドクオが『利己的』だって言いましたよね?」

川 ゚ -゚)「ああ」

( ■∀■)「その通りですよ。俺やドクオは『利己的』以外のなんでもない。
      だからこそ、誰が利己的な考え方の奴か分かるんですよ。」

川 ゚ -゚)「つまり、ブーンがそうだと言いたいのか?」

( ■∀■)「そうです」

川 ゚ -゚)「だから、ブーンと別れた方が良いとでも言うのか?」

( ■∀■)「その通りです、クーさん。
      と言っても、俺達を信じるとは思っていませんがね」


俺がそう言うと、クーさんは鼻で笑った。


川 ゚ -゚)「わかっているじゃないか。君達の言うことは信じられない」

( ■∀■)「それでも、俺達は自分は正しいと思っています。
      どっちが正しかったか、その内解るでしょう」


俺は広げた写真を纏めて封筒に押し込み、それを持って立ち上がり、
クーさんに差し出した。


( ■∀■)「これは持っていて下さい」

川 ゚ -゚)「嫌だと言ったら?」

( ■∀■)「言わせるつもりは無いってことは分かっていますよね?」

川 ゚ -゚)「…わかった。貰っておこう」

( ■∀■)「あ、あと…」


俺はポケットから細長い機械を取り出し、クーさんに渡した。


( ■∀■)「これはいつか返して下さいね。高いんで」

川 ゚ -゚)「『いつか』とは?」

( ■∀■)「返すタイミングはいずれ解りますよ。
      それが解るまでは持っていて下さい」

川 ゚ -゚)「…わかった」


クーさんは俺が渡した2つの物を制服のポケットに入れた。
その時、クーさんの後ろにあるこの部屋唯一のドアが開いた。


( ■∀■)「よう、ドクオ。首尾はどうだった?」

('A`)「何の問題も無い。てか、何だそのサングラスは?」

( ■∀■)「雰囲気だよ雰囲気。似合うだろ?」

('A`)「いや、微妙」

川 ゚ -゚)「…私はもう帰っても良いのか?」


クーさんは立ち上がり、俺にそう聞いた。


( ■∀■)「ああ、はい。今日は有難う御座いました」

川 ゚ -゚)「そうか、失礼した」

('A`)「ああ、待って下さい、クーさん」

川 ゚ -゚)「なんだ?」

('A`)「『屋上』。それだけです」

川 ゚ -゚)「屋上に何かあるのか?」

('A`)「行けば分かりますよ」

川 ゚ -゚)「そうか」


それだけ言うと、クーさんは行ってしまった。



( ■∀■)「ドクオ、教えてよかったのか?」

('A`)「ああ。黙っていてもどうせバレるだろ?
    それならこっちからバラした方がまだ良いよ。
    それより大丈夫なんだろうな? 何したか知らんけど」


ドクオはさっきまでクーさんが座っていた椅子に座り、
俺にそう尋ねた。


( ■∀■)「結局、後は内藤次第だけど、
      これでクーさんも取り返しのつかなくなる前に気付くだろうよ。
      その為のことはしといたから」

('A`)「それって、大丈夫か?」


ドクオが心配そうに言う。


( ■∀■)「なに、内藤の思考回路は単純だ。
      多分、俺が思った通りにいくはずさ」

('A`)「そっか。まあ、お前を信じるよ」


ドクオはそう言うと、缶コーヒーを一つ取って開けた。



     *     *     *


川; ゚ -゚)「ブーン!」

(メメωメ)「ぉ……」


ドクオに言われたように屋上へ行くと、そこにはブーンが倒れていた。


川; ゚ -゚)「大丈夫か?」

(メメωメ)「……駄目だお」


私はブーンを助け起こした。
ブーンの顔には無数のアザがあり、誰かに殴られたのは、
火を見るより明らかだった。


川 ゚ -゚)「…ドクオ君にやられたのか?」



(メメωメ)「…」


私がそう聞くと、ブーンは力無く頷いた。


川 ゚ -゚)「そうか……あの男…」


本当に許せない。
ブーンが一体何をしたっていうんだ。

しかし、『とても憎んでる』と言ったときの長岡君の声、
最後に現れたドクオ君のいつもと違う精悍な顔つきは何だったのだろう。
それらは、何故か私の心を掻き乱し、不安にさせた。

いや、だが私が信じるべきはあんな者達でなくブーンのはずだ。
ブーンのことは私が1番わかっているつもりだ。

そう思いながら、数日が過ぎた。

その数日間、ドクオ君や長岡君は私の前に現れなかった。
そしてブーンは怪我も治り、何時も通りの彼に戻った。




キーンコーンカーンコーン

川 ゚ -゚)「んー……?」


思えば、この日は朝から何かおかしかったのかもしれない。
私は、久しぶりに描かれた黒板の絵を見て首を傾げた。
それはいつもと同じ調子で描かれた絵だった。
だが、昨日ブーンは私と一緒に帰ったはずだぞ?


川 ゚ -゚)「…これを描いている人は複数人居るのか?」


しかし、この絵には独特の雰囲気があるった。
これを描いている人間が何人も居るとは思えがたい。


川 ゚ -゚)「…しかし、2人だけと考えればあるいは……」


しばらくそんなことを考えながらその絵を見つめていたが、
そんなに深く考えることでもないかなと思い、いつもの様に消してしまった。



     *     *     *


キーンコーンカーンコーン

( ^ω^)「そろそろ本格的に性欲の抑えが利かなくなってきたおwww」


結局ツンとはヤれずに別れてしまった。
慎重に慎重を重ね、処女を美味しく頂こうと期待していたのに、
おかしな奴等に邪魔をされ、遂には叶わなくなってしまった。

可愛いクーを見ていると、そのときの無念と、
早くしないとまた奴等に邪魔をされるだろうという思いが僕を焦らせていた。


( ^ω^)「幸い今日は親が居ないおwww」


ということで、早速クーを誘いに行くお。


( ^ω^)「クー、今日の放課後は暇かお?」

川 ゚ -゚)「ん? 特にやらなければならないことは無いな」

( ^ω^)「なら遊びに行くお!」

川 ゚ -゚)「ああ、いいだろう。何処に行くんだ?」

( ^ω^)「それは……僕の家だお」



     *     *     *


( ^ω^)「ただいまだおー」

川 ゚ -゚)「お邪魔します」


ブーンの後に続いて家に上がる。
ブーンの家に来るのはこれが初めてだった。


( ^ω^)「ここが僕の部屋だお」

川 ゚ -゚)「ほー」

( ^ω^)「ちょっと飲み取って来るから待ってるお」


ブーンに連れられて入った、二階に上がってすぐの部屋を見回す。
その部屋は綺麗に片付けられ、なるほど女受けが良さそうだなと思った。

ベッドに座り、しばらく部屋を眺めているとブーンが戻ってきた。


( ^ω^)「紅茶でいいかお?」

川 ゚ -゚)「ああ、すまない」


ブーンはテーブルに紅茶のカップを2つ置く。
私がそれを取って一口飲んでると、
ブーンはテレビの下からGCを取り出しテレビに繋いだ。


( ^ω^)「スマデラでもやるかお?」

川 ゚ -゚)b「お、やろうじゃないか」


ブーンは私にGCのコントローラーを1つ渡す。
私はかなりゲームが好きだ。ブーンもそれを知っている。


( ^ω^)「僕は…ピカチュウにするお」

川 ゚ -゚)「私はミュウツーにしよう」


カチャカチャ バシッ! ドーン!

川 ゚ -゚)「はははー」

(*^ω^)「…」


私に比べ、ブーンは吃驚するほど弱い。
恐らくゲームはあまりやらないのだろう。


(*^ω^)「…」

川 ゚ -゚)「?」


しかし、何故かフルボッコにやられているにもかかわらず、
ブーンは何時も以上のニコニコとした表情でこっちを見ている。
…見ているというか私を見つめている?


川 ゚ -゚)「どうしたんだ、ブーン?」

(*^ω^)「そろそろゲームやめるかお?」

川 ゚ -゚)「ん? ああ、まあいいが…」


まだあまりやっていないうちにブーンはそう言い出し、
GCの電源を切り、テレビの下にしまった。


(*^ω^)「…」


そしてまたニヤニヤ?と私の顔を見つめている。


川 ゚ -゚)「…私の顔に何か付いているのか?」

(*^ω^)「…かわいいお」

川 ゚ -゚)「ん? まあ、ありがとう」

(*^ω^)「…もう我慢出来ないお!」


ブーンは急にそう言うと、私をベッドに押し倒した。


川; ゚ -゚)「な、何をする」


(*^ω^)「ハァハァ…かわいいおwww」

川; ゚ -゚)「ちょっと待てブーン!」


しかし、ブーンは私を無視し、
私の体を押さえ、強引にキスをしようとする。


川; ゚ -゚)「ちょ…止めないか!」

ガシッ

(* ゚ω゚)「おっ……」


私は思わずブーンの股間を思い切り蹴り上げた。
それを喰らったブーンは悶絶して私から離れる。


(* ω )「……」


股間を押さえうずくまるブーン。
私は怖くなり、荷物を掴み逃げるようにブーンの家から出て行った。





ガチャ

川; ゚ -゚)「ふぅ……」


走って自分の家まで帰って来た私の額には、汗が滲んでいた。
しかし、その殆どが走ったこととは関係が無いだろう。
私は自分の部屋に入るなり、ベッドに倒れこんだ。

頭が混乱している。
ブーンは一体どうしたのだろうか。
急に私を襲おうとしたのは何だったんだ?


川; ゚ -゚)「ブーン……」


その時、私の頭に長岡君の言葉がふと浮かんだ。



( ■∀■)『毒があるよりはマシだと思いますよ?』



毒…あれが彼の隠された毒とでも言うのか?


川 ゚ -゚)「…いや、でも彼らの言葉を信じるのは……」



「クー、ご飯よー」


かなりの時間、私はベッドの上でボーっとしていた。
いつの間にか母さんも帰って来ていて、
夕飯の支度まで終えていたらしい。

私は起き上がって時計を見た。


川 ゚ -゚)「……2時間もこうしていたのか…」

「クー?」


下から再び母さんが呼ぶ声が聞こえ、私は立ち上がった。
その時、ふと机の片隅に乱雑に置かれた数枚の写真と、
小型の機械に目が行った。

それは、あの時長岡君に持たされたものだった。
そしてこのとき、写真の中のブーンの顔が、
何故だかとても醜悪なものに見えた気がした。


私は細長い機械を手に取った。
再び、長岡君の言葉を思い出した。


( ■∀■)『返すタイミングはいずれ解りますよ。
      それが解るまでは持っていて下さい』


これを渡した長岡君やドクオは、こうなることをわかっていたのか?
彼等は一体何を知っているんだ?

私は、手に持った機械――
――ボイスレコーダーの再生ボタンを、押した。



2_20091227195651.jpg




ピッ ザザザ…

《…で、今日放課後どっか行くか?》

《すまんこ、ちょっと用事があるお》

《クーさんと遊ぶニダか?》

《そうだお》

《クーさん?》

《新しいブーンの彼女ニダ。
      もう今日ヤっちゃうニダか?》

《まだ無理だお。焦りは禁物だお。でもヤりたくて仕方ないおwww》

ガサッ

《まぁまだ待て》

《クーさんは顔は良いけど、どうニダか?》

《性格が固くて敵わんお。ツン以上に気を使うお。まあヤりたいだけヤったらポイだおwww》

《テラ鬼畜ニダwww》

《野郎ッ!》

ガッ

《ふざけやがってテメェ!》

《お!?》

《死ねよカス野郎ッ!》

ガスッ ズサッ

《何しているんだ》

《ク、クー、助けてお……》

《ブーン!》

《大丈夫かブーン》

《ドクオが…急に殴って来たんだお》

《君…》

《クーさん、コイツは…》


パァン

《うぇ、痛そう》

《君は本当に利己的な男だな。
気に入らなかったからってブーンを殴るなんて。
もう、私の前に現れないでくれ》

《……》

《ブーン、行こう》



《…さて、クーさん、コイツを返すときが解かりましたか?》


ザザザ… ピッ





     *     *     *


キーンコーンカーンコーン

ξ ゚⊿゚)ξ「やった、2位抜けよ」

(*゚ー゚)「ふふ、残ったのはドクオ君とジョルジュ君ね」
  _
( ゚∀゚)「次、オメェが引く番だぜ?」

('A`)「ああ…」


ジョルジュは手に持った2枚のトランプをこちらに向けた。
俺が持っているのは◆3。
ということは、ジョルジュの持っているトランプは3かジョーカーだ。

今日は放課後雨が降っていたため、部活の無くなったしぃさんが、
ツンさんを連れて写真部の部室に遊びに来ていた。
そして、ジョルジュが引き出しに入っているトランプを見つけ、
4人でババ抜きをしていた。


('A`)「んー…」
  _
( ゚∀゚)「ドクオ、本当にそっちでいいのか?」


俺が右のトランプを取ろうとしたとき、ジョルジュはそう言った。


('A`)「…ああ、コイツにする」

('A`)「……」
  _
( ゚∀゚)「wwwwww」


俺は背中でトランプを混ぜ、机に並べた。


('A`)「次はお前の番だ、ジョルジュ」
  _
( ゚∀゚)「じゃあ…」

('A`)「本当にそっちで良いのか?」


ジョルジュが左のトランプに触れたとき、俺はそう言った。

  _
( ゚∀゚)「じゃあよ、こっちのトランプを取ろうとしたら何て言うつもりだったんだ?」


ジョルジュは右のトランプを指差し、俺にそう聞いた。


('A`)「そんときは何も言わないさ」
  _
( ゚∀゚)「そうか。じゃあこっちにしとくよ」
  _
( ゚∀゚)「……」

('A`)「…じゃあ、俺の番だな」


そうして、俺とジョルジュの無限ループが始まろうかとしたとき、
急にこの部屋唯一のドアが開かれた。
驚いてそこを見ると、


川 ゚ -゚)「失礼するぞ」


クーさんが立っていた。





この小説は2007年6月22日から2007年6月23日にかけてニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:lh4IdvDW0 氏(ID:SXa5uY/K0)
前編、中編、後編の3部構成です
後編はこちらへどうぞ



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/27 19:59 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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