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('A`)と( ゚∀゚)は最低なようです 前編


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ





( ゚∀゚)「アハハハハハハハハハハハハハ!」


校舎の片隅にある『写真部』と扉に掲げられた、暗くて狭い部屋。
写真部とは名ばかりで、全校生徒が何かしらの部活に所属することが
強制されているこの高校では、帰宅部の連中が名前だけ登録するために存在していた。
何時でも、この教室にいるのは机を挟んだ向こうの椅子に座り、
笑いながらクルクル回っているこいつと俺だけだった。


('A`)「いつまで笑ってんだよ! 余計に悲しくなるだろ…」

( ゚∀゚)「だってお前wwwクーさんに告白とか馬鹿だろwww
     エロゲのやりすぎだよwww」


事の発端は今日の朝早く、クラス委員のクーさんと俺しかいない教室でだった。
俺は意を決してクーさんに告白しのだ。そのために今日はこんなに早く来たのだから。


('A`)『クーさん、ちょっといい?』

川 ゚ -゚)『…なんだい?』

('A`)『あの…良かったら…お、俺と付き合ってくださいッ!!』

川 ゚ -゚)『……すまない』

( ゚∀゚)「ギャハハハハハハハハハ!」

(#'A`)「ジョルジュ…」

( ゚∀゚)「あぁ、すまねぇなw しかし羨ましくもあるよ、お前の姿勢は。
     駄目だとわかってるのに告白なんか、俺には出来ねェよ。」

('A`)「でもなんで駄目なんだろうな…」

( ゚∀゚)「キモいからだろwww 女と付き合うなんて俺等にゃ無理だよwww」

('A`)「でもよ、なんでDQNは彼女が出来るんだ? 同じぐらいキモいと思うのに。
    ウチのクラスのDQNのアイツなんかさ、ツンさんと付き合ってるんだぜ?」

( ゚∀゚)「……そうだよなぁ、なんでなんだろうなぁ。」


椅子を回すのをやめ、机に頭を乗せ初めて俺の目を見て
ニヤニヤしながらジョルジュは言う。


( ゚∀゚)「知りたくないか? あのツンお嬢様と、内藤がなんで付き合ってるのか。
     それによ、あのDQNに彼女がいるのは悔しいよな…」

( ゚∀゚)「俺に彼女が出来るなんて思っちゃいねェが、
     あのDQNが俺等のもっていないモノをもっているのは癪だよな」

それは――

( ゚∀゚)「…出来ればアイツ等別れさせてェな。」


――それは、




     面 白 そ う だ





1_20091227194337.jpg




     *     *     *


ドクオが思った以上に乗り気なのが驚きだった。
アイツはまだ青臭くて色々なことを割り切れていないからな。
クーさんに告白したことだってそうだ。
『告白することに意味がある』なんてことでも思っているのだろうか。
だからこそ、誰かの邪魔をすることにこれほど乗り気なのが驚きだ。
まあコイツもこの底辺ライフをエンジョイするつもりになったのだろうか。


( ゚∀゚)「まずよ、お前アイツと喧嘩して勝てそうか?」

('A`)「どうだろうな。昔柔道やってたけどもうずっとやってないからな。
    でも、1対1ならそう負ける気はしないな。」

( ゚∀゚)「そうか。俺も前は空手やってたからな。アイツが喧嘩慣れしてなきゃ楽勝だな。」

('A`)「喧嘩慣れか……どうなんだろな」

( ゚∀゚)「明日あたり確かめてみるか?」

('A`)「そんなこと出来るのか?」

( ゚∀゚)「まあ、な。」


     *     *     *


キーンコーンカーンコーン

翌日、俺とジョルジュは内藤の後をつけ回していた。


('A`)「なかなか1人にならないな…」

( ゚∀゚)「最悪1人にならなくても出来るが、保険を掛けるなら1人の時じゃねぇと。」


内藤が、普段ツルんでいる2人と何時までも一緒にいるせいで、行動を起こせないでいた。


( ^ω^)「おっおっ、次の授業何だっけかお?」

( ФωФ)「たしか現国だっけ? めんどくせぇwww」

( ^ω^)「おっおっ、じゃあ僕はちょっとトイレ言ってくるお。先行っててくれお。」

<ヽ`∀´>「わかったニダー」


内藤がトイレに行くためにニダーと杉浦から離れる。


( ゚∀゚)「よっしゃ、行ってくる!」


そう言うと、ジョルジュは内藤に向かって早足で迫って行く。
ぶつかりそうになるのを察してか、内藤が避けようとするが、
ジョルジュが強引に肩をぶつけていった。


(#゚∀゚)「痛ェーな馬鹿野郎! 何処見て歩いてんだ!!」


ジョルジュが内藤の胸倉を掴む。


(;^ω^)「おっ…………」


あまりに急なことに声の出ない内藤から手を離し、
「次ぶつかったらぶっ殺すぞ!」と言って向こうに行ってしまった。


( ゚∀゚)「アイツは喧嘩なんてほとんどしたこと無ェな」


ジョルジュを追って走って来た俺に向かって、満足げにそう言った。


('A`)「あれでそんなことわかるのか?」

( ゚∀゚)「まあ、なんとなくだよ。ただ…」

('A`)「ただ?」

( ゚∀゚)「アイツは1人じゃ何も出来ないタイプだろうからな、何かあれば
     アイツ等3人まとめて相手にすることになるな。」

('A`)「3対2か…」

( ゚∀゚)「だけどまあそんなに心配することじゃねェだろ。
     どうせあとの2人もただのヘタレだろう。」

( ゚∀゚)「まあ、膳は急げって言うからな。覚悟決めとけよ。」


そう言うと、ジョルジュはヘラヘラと笑った。
その放課後、俺等は普段内藤たちしかいないバスケ部の部室にいた。


( ゚∀゚)「内藤~、ちょ~っと用があるんだけどいいかなぁ?」


ジョルジュがおちょくるような口調で、急に入ってきた俺等に驚いている内藤に向かって言った。
そのジョルジュの態度にイラついたのか、今は仲間が一緒にいるので強気なのか、
内藤が俺達に向かって言う。


( ^ω^)「キモオタ共が何だおwwなめてんのかおww」

( ゚∀゚)「そりゃあもう、ペロペロキャンディーかってぐらいなめてるが。」


内藤がジョルジュの胸倉を掴む。


( ^ω^)「なんだおww死にたいのkひでぶッ!!」


言い終わらないうちにジョルジュは内藤の頬を殴りつけ、内藤は情けなく倒れこんだ。


<ヽ`∀´>「お前等なにするニダー!!」

( ФωФ)「ふざけてんじゃねぇぞ!!」


ニダーがジョルジュに、杉浦が俺に向かってくる。
3人でいるときだけはまだ度胸があるんだな。
俺は殴りかかろうとする杉浦を投げ飛ばした。


( ФωФ)「痛ぇ!」


倒れた杉浦に馬乗りになって、顔を殴りつける。
4,5回殴った頃にはもう、抵抗する力は感じられなかった。
顔を上げると、ジョルジュが今にも絞め殺しそうな勢いでニダーの首を絞めていた。


<;ヽ`∀´>「く、苦しいニダ~…」


その向こうで、内藤があっけにとられて床にへたり込んでいる。
俺は起き上がって、内藤に詰め寄る。
するとジョルジュはニダーを放し、最後に蹴りを入れてこっちに来た。


(;^ω^)「ななな、なんなんだお!?」

('A`)「いやいや、お前にちょっと頼みたいことがあるだけなんだよ。」

( ゚∀゚)「まあ、断るって言うんならお前はここで死ぬことになるんだけどな。」




キーンコーンカーンコーン


次の日、俺等は写真部部室で待っていた。
あのヘタレDQNが約束を果たせば、そろそろキてもいい頃だった。


( ゚∀゚)「まだかよあの野郎。」

('A`)「まさか逃げたんじゃないだろうな?」

( ゚∀゚)「もしそうなら本当にぶっ殺したいな。」


そのとき、扉の向こうから誰かが来たような音がした。


ガチャ

(;^ω^)「つ、連れて来たお…」

ξ ゚⊿゚)ξ「…失礼します。」


     *     *     *


俺が内藤に頼んだのは、ツンさんをこの部屋に連れてくることだった。


('A`)「いらっしゃい、ツンさん。そこの椅子に掛けてもらえるかな?」


ドクオが彼女に部屋の真ん中、俺と机を挟んで向かい合わせの位置にある椅子に座るよう促す。


( ゚∀゚)「さて、内藤君ありがとう。もう行っていいよ。」

(;^ω^)「じゃ、じゃあ僕はもう行くお。」

ξ;゚⊿゚)ξ「え、ちょっとブーン!?」


内藤がツンの後ろ、部屋に1つしかない扉から出て行く。
そこを塞ぐようにして椅子を用意し、ドクオが座る。


( ゚∀゚)「さて、ツンさん。急に来てもらってすみませんでしたね。」


改めてツンさんを見る。
ハーフのために透き通るように白い肌、金髪の巻き毛、整った顔立ち、
背は低いがスタイルがよく、やっぱりとてつもなく可愛かった。


     *     *     *


俺は後ろからツンさんを見ている。彼女が震えているのがわかる。
急に怪しい男2人におかしな部屋に閉じ込められて、怖くて不安なのだろう。


( ゚∀゚)「今日来てもらったのは、聞きたいことがあるからなんです。」


ジョルジュがあくまで紳士的な口調で言う。それが余計に怖い気がする。


( ゚∀゚)「ツンさんはどうして、内藤君の何処が好きで彼と付き合おうと思ったんですか?」

ξ;゚⊿゚)ξ「!? ど、どうしてそんなことを?」

( ゚∀゚)「いや、単に興味があるだけなんです。もしよかったら教えてくれませんか?」

ξ;゚⊿゚)ξ「……」


ツンさんが不安気に後ろを見る。出来ることなら今すぐ逃げ出したいのだろう。
しかし後ろにいる俺が彼女の味方でないのは明らかであり、
その俺が塞いでいるこの部屋唯一の扉から逃げるのは不可能だった。


( ゚∀゚)「…嫌ならいいんですよ?」


自分の恋愛は誰だって関係の無い人には話したくないだろう。
それでも、このシチュエーションで嫌と言える筈が無かった――――



――――


( ゚∀゚)「なるほど……いや、ありがとうございました。」


そう言うとジョルジュは椅子から立ち上がってツンさんに頭を下げた。
それと同時に俺も立ち上がり、ドアを開ける。


( ゚∀゚)「今日は時間をとらせてすみませんでした。気をつけて帰ってくださいね。」

ξ;゚⊿゚)ξ「し、失礼しました!」


彼女は立ち上がり、少しだけ頭を下げると急いで部屋から出て行った。
もうほとんど泣きそうな顔だった。


     *     *     *

 
今日は嫌な日だった。
ブーンに変な教室に連れてかれたと思ったら、ジョルジュ君とドクオ君に変なことを聞かれた。
怖かったので話したくないことを話してしまった。
こんなこと、親友のしぃちゃんにしか話したことなかったのに…
ジョルジュ君やドクオ君は中学が一緒で、しかもジョルジュ君は小学校も一緒で
少し親しかったのに、あんな2人初めて見た。
こんな人たちだったとは思わなかった。


ξ ゚⊿゚)ξ「…………ハァ」


しかも終わったときもうブーンはいなかった。
あぁ、なんだかまだ足が震えてる…
もう、早く帰ろ……


     *     *     *


俺はツンさんが座っていた椅子に腰掛ける。


('A`)「つまりまとめると…

    ・初めて告白されて嬉しかった
    ・男の人で唯一の友達だった
    ・やさしい、いい人

    ってとこか。」

( ゚∀゚)「まあ、いかにもお嬢様らしく純粋だな。
     ツンさんは高嶺の花だと思って誰も告白するような奴は居なかったんだな、アイツ以外に。
     それで馴れ慣れしく話しかけるアイツの態度も、友達の少ないツンさんには良く映ったんだな。
     やさしいとかは、アイツがツンさんの前でいい格好してたか、彼女が他の男を知らないからだろ。」

('A`)「なんだ? ずうずうしければいいのか? 俺もクーさんに馴れ慣れしく行けばいいのか?」

( ゚∀゚)「人によると思うが…でも何度も告白すれば一途な思いが伝わったりしてあるいは……」

('A`)「マジで?」


希望に満ちた顔になった俺の顔を見て、鼻で笑ってジョルジュは言う。


( ゚∀゚)「まあ、ありえねェな。夢の見すぎだよ。」

( ゚∀゚)「でもツンさんは何かアイツのこと勘違いしてるな。
     『いい人』ってとこ叩けばいくらでも埃が出てきそうな奴なのに。
     別れさせるのは結構簡単かもな。彼女の為にも別れさせたほうがいいと思うな。」

('A`)「確かにな。」


キーンコーンカーンコーン


次の日も、朝から内藤をつけまわしていた。
ジョルジュが手に持っているデジカメで、内藤がDQNらしいことをしているところを
撮影して、ツンさんに教えてあげようっていう魂胆だ。


( ゚∀゚)「うはwwwこれはいいwww」


ジョルジュが嬉々としながらシャッターを切る先では、内藤がクラスメイトをかつあげしていた。


(;^^ω)「な、なにするんだホマ」

( ^ω^)「キモオタがうるさいお。とっとと金だせお。」

<ヽ`∀´>「早くしないと謝罪と賠償を要求するニダ!」

(;^^ω)「ヒィ!」


この写真にはかなりの効果が期待出来そうだ。
さっきタバコを吸っていた時のもあるが、それは特に効果があるとは思えなかったしな。
いや、でもお嬢様~なツンさんには案外効果があるかもしれない。
とにかく、思いのほかいい写真が撮れて、朝からジョルジュは上機嫌だった。


キーンコーンカーンコーン


( ゚∀゚)「今日も内藤の奴、ツンさんと帰るつもりなのか?」

('A`)「ほとんど毎日一緒に帰ってるらしいから、そうなんじゃねぇの?」

( ゚∀゚)「そうか。じゃあいい写真の為には別々に帰ってもらわないとな。」

('A`)「どうするんだ? ツンさんに一緒に帰らないで欲しいっていうのか?」

( ゚∀゚)「いや、内藤を説得するほうが早いな。」

('A`)「なるほどね。」


     *     *     *


(;^ω^)「ツ、ツンちょっといいかお?」

ξ ゚⊿゚)ξ「どうしたの?」

(;^ω^)「今日はちょっと一緒に帰れないお。ごめんだお。」

ξ ゚⊿゚)ξ「そ、そう…何かあるの?」

(;^ω^)「ちょっと色々だお。」


何故だかわからないけど、急にブーンが一緒に帰れないって言ってきた。
昨日といい、どうしたんだろう…
やっぱりあの2人が関係してるのかな……


ξ ゚⊿゚)ξ「ハァ……」

('A`)「……ツンさん、ちょっといい?」

ξ;゚⊿゚)ξ「えっ!?」


ドクオ君…噂をすればなんとやらね……
今日は敬語じゃないんだ…


     *     *     *


俺はジョルジュに内緒でツンさんに会いに来た。


('A`)「あのさ、もしもなんだけど内藤がさ、
    タバコ吸ったりクラスメイトからかつあげしたり、
    そういうことしてたらどう思う?」

ξ#゚⊿゚)ξ「そ、そんなことブーンがするわけないじゃないッ!
      アンタ達が何しようとしているか知らないけど
      ブーンは本当にいい人なんだからねッ!」


やっぱりツンさんは純粋だぁね。


――――


( ゚∀゚)「おぅドクオ! 何処行ってたんだ?」

('A`)「いや、別に。」

( ゚∀゚)「そうか。早くしねぇと内藤見失うぞ。」

('A`)「内藤は何処に?」

( ゚∀゚)「教室でニダー達と駄弁ってた。ツンさんと帰れないならアイツ等と帰るらな。
     そうすりゃ悪さの1つや2つはするだろうね。」


     *     *     *


放課後、俺とドクオは内藤達を追って電車の中にいた。
奴等は3人で優先席にドッカと座っている。


( ゚∀゚)「ん~、何か物足りねぇな。お年寄りの一人でも近くにいればいいんだけどなぁ。」

('A`)「そうそううまくいかないだろうけど…」


そのとき、丁度良く老人が一人立ち上がり、内藤達が座る優先席の方へと歩いて行った。


( ´∀`)「モナー」

('A`)「お、これキタんじゃね?」


御老人は結局、隣の車両に移る為にそこを通っただけだったが、
内藤達の前に来た瞬間、俺はシャッターを切った。


('A`)「でもこれ、捏造っちゃ捏造だろ。いいのか?」

( ゚∀゚)「まぁ、もしあのお年寄りがあそこに座りたそうにしてても、アイツ等はどかねぇだろ。」

('A`)「そうか、そうだな。」

( ゚∀゚)「ん~、でもこれじゃあ決定打に欠けるよなぁ。」

('A`)「確かに。もっとこう、誰が見ても悪いことしてもらわないとなぁ。」


     *     *     *


( ゚∀゚)「うはwwwwwwktkrwwwwww」


一段とジョルジュのテンションが上がる。


( ゚∀゚)「これはktkrktkrwwwwww」

('A`)「お前、ちょっと静かにしないとバレるぞwww」


内藤達が雑貨やに入ったので、後を追ったらなんと、目の前で万引きしてくれたのだ。
このファンサービスには流石に顔がニヤける。


( ゚∀゚)「ドクオwwwこれ見てみwww」


そう言って、ジョルジュが俺にデジカメのディスプレイを見せる。


('A`)「これはキタかもわからんねwww」


2_20091227194337.jpg


それは、万引きしていることがハッキリわかる上、
盗んだものが何だかわかるぐらいしっかり撮れていた。
これなら十分決定打になるだろう。
しかし何だこの趣味の悪いキーホルダーみたいな物は。
こんな物パクってどうしようっていうんだ?


( ゚∀゚)「これは明日が楽しみだwww」





ξ ゚⊿゚)ξ「…………」


机の上に広げられた写真を見て、ツンさんは言葉を失っていた。
次の日、俺達はまたブーンを通してツンさんを写真部の部室に呼び出していた。
一昨日と同じようにジョルジュ、机を挟んでツンさん、その後ろに俺が座っていた。


ξ ゚⊿゚)ξ「これ…………」

( ゚∀゚)「それは昨日の内藤君の姿なんです。」

ξ;゚⊿゚)ξ「嘘…こんなの嘘よ! ブーンがこんなことするわけないじゃない!」


ツンさんが声を荒げる。まぁ簡単には信じられないだろう。


ξ;゚⊿゚)ξ「ブーンがこんなこと…アンタ達最低よ!」

( ゚∀゚)「ハッ、俺達は最低だってよ、ドクオ。」


急にジョルジュが俺に話を振る。


('A`)「最低か…間違いじゃないかもな。」


俺がそういうと、ジョルジュは一瞬満足気な顔をし、
真剣な顔をしてツンさんの方に向きかえった。


( ゚∀゚)「信じるか信じないかはツンさんの自由です。
     だけど俺はツンさんが何か勘違いをしていると思うんです。」

ξ ゚⊿゚)ξ「勘違いって何よ」

( ゚∀゚)「ブーンはもしかしたらツンさんの思っているような奴じゃないかも知れないということです。」

ξ ゚⊿゚)ξ「そんなことあるわけないじゃない!!」


ツンさんが立ち上がり、部屋から出ようとする。
扉を塞いでいた俺は躊躇うことなくそこを退きドアを開ける。


( ゚∀゚)「あ、ちょっと待って下さい。」


急にジョルジュがツンさんを呼びとめ、ツンさんに歩み寄る。


( ゚∀゚)「これを持って行ってください。」


ジョルジュが写真をツンさんに渡そうとする。


ξ ゚⊿゚)ξ「嫌よ! なんでそんなもの…」

( ゚∀゚)「まぁ持って行ってその写真の真偽を確かめてみたらどうですか?」


そう言ってジョルジュはツンさんに写真を押し付けた。
ツンさんは嫌そうな顔をしていたが、断りきることは出来なかった。


 
    *     *     *


ξ ゚⊿゚)ξ「こんな物真実なわけないじゃない…」


私はジョルジュ君に押し付けられた写真を見ながら呟いた。
そこには見ようによっては万引きをしているようにも見えるブーンの姿が映っていた。
ブーンはこんなことしないと呟くも、他の写真まで見ると
この写真の説得力に胸がざわついた。


( ^ω^)「おっおっ、ツン帰るお。」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、ブーン。」


私は持っていた写真を急いで隠した。
不安が顔に出てしまった私にブーンは言う。


( ^ω^)「…どうしたんだお? なんだか妙に顔色が悪いお。」

ξ;゚⊿゚)ξ「……ねぇ、その鞄についてるキーホルダーどうしたの?」

(;^ω^)「!!?」


急にブーンが焦りを見せた。
なによ…まだ『どうしたの』としか聞いてないじゃない……


(;^ω^)「きき、昨日雑貨屋で買ったんだお!」


買ったならなんでそんなに焦ってるの…ねえ、私の目を見てよ……


ξ ゚⊿゚)ξ「…ブーン、これ……」


私はブーンに写真を差し出す。万引きのやつも含め
ジョルジュ君に押し付けられた全部の写真を。
それを見たブーンの顔から一瞬にして血の気が引いた。


(;゚ω゚)「こ、これは何なんだお! なんでツンがこんな物持ってるんだお
      僕は万引きなんかしてないお!」

ξ ゚⊿゚)ξ「ブーン…」

ξ ⊿ )ξ「私達……」


3_20091227194337.jpg




     *     *     *


('A`)「でよう、今回のぐらいであの2人は別れるのか?」


ツンさんが帰った後、俺達はまだ残って話をしていた。
机の向こうに座っているジョルジュが、窓の外を眺めながら答える。


( ゚∀゚)「さあなぁ、効果が出るまでに時間が掛かるかもしれねェし、
     まだ追い討ちをかける必要があるかもしれねェ。
     だけど何かしらの変化はあるだろうから、それを見極めてからだな。」

('A`)「そうか、先は長かもしれないいな。」

( ゚∀゚)「まぁ、それも楽しもうぜ。」


それで俺達は次のアイデアを色々考えていた。
だけど俺達の予想は見事に裏切られることになった――

――ガチャ


ξ ゚⊿゚)ξ「……」

('A`)( ゚∀゚)「「!?」」


次の日も俺達は部室にいた。いつも放課後は何をするわけでもなく此処にいる。
今日は何のアクションも起こしていなかった。
もちろんツンさんとは一言も話していなく、内藤にも会っていない。
それなのにツンさんの方から此処に来たのだ。
驚きで俺等は言葉を失った。


ξ ゚⊿゚)ξ「ブーンと…別れたわ。」

('A`)( ゚∀゚)「「!!」」

ξ ゚⊿゚)ξ「…アンタ達が企んでいたのはつまりこういうことだったの?」


ツンさんと内藤が別れた?
まさに俺等が狙った通りになったのだが、急過ぎて驚いた。
俺は言葉が出なかったが、ジョルジュは少し真面目な顔を作って話し始める。


( ゚∀゚)「そうですか…ツンさんの言う通り、俺達がまさに狙っていたことです。」

ξ ゚⊿゚)ξ「……最低ね。」

( ゚∀゚)「だと思います。でも、おかしな事だということは充分わかっているんですけど、
     俺達なりにツンさんの為を想ってやったんです。」

ξ ゚⊿゚)ξ「私のことを思って?」

( ゚∀゚)「昔から少し親しかったのに、内藤君に騙されているツンさんを
     見るのが辛かったんです。自分勝手だったのは反省しています。」

ξ ゚⊿゚)ξ「そ、そんなこと言っても誰も許したりしないんだからね!」

( ゚∀゚)「許してもらおうとは思っていません。それに、
     間違ったことをしたとも思っていません。」

ξ ゚⊿゚)ξ「何よそれ…もういいわ。」


そう言うと、彼女は部屋から出て行った。


('A`)「まさか、こんなに早く効果が現れるとは思ってなかったよ。」

( ゚∀゚)「俺もだ。流石にすげー吃驚したぞ。」

('A`)「そうとは思えない饒舌っぷりだったが?」

( ゚∀゚)「まあ、な。」


そう言うと、ジョルジュは窓の外に視線をやった。


('A`)「でもなんでこんなに効いたんだ? そこまで決め手になるような物じゃなかったろ。」

( ゚∀゚)「よくはわからんけど、俺等が思ってた以上にツンさんは『純粋』だったってことかな。
     彼女にしてみれば虐めや万引きなんてもってのほかなんだろ。」


そんなもんなのかね。
…で、俺が本当に聞きたいのはここからだ。


('A`)「…これで終わりにするのか?」

( ゚∀゚)「ん? 目的が果たせたんだからそうだろ?」

('A`)「…俺は知ってるぞ、お前がツンさんのこと好きだってこと。」


ジョルジュがハハッと笑って、こっちに向き直る。


( ゚∀゚)「何時から気づいてたか知ら無ェが…」

('A`)「ずーっと前からだよ。中学の頃からわかってたさ。」

( ゚∀゚)「ん~、わからないようにしてたつもりだったんだけどな。まあ…」

( ゚∀゚)「俺がそう思うのはツンさんにとって迷惑にしかならないだろ?」

('A`)「なんでだ?」

( ゚∀゚)「つまるところ俺等は『最低』なのさ。彼女は『純粋』。
     俺みたいな腹の底まで真っ黒な奴がツンさんと一緒にいちゃあならねェのさ。」

('A`)「そういうもんなのか?」

( ゚∀゚)「そういうもんさ。」


そう言うと、ジョルジュはまた笑い出した。



                         ――前編・完――






この小説は2007年5月26日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者は◆AP.EK6HqUs 氏
前編、後編の2部構成です
後編はこちらへどうぞ



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/27 19:45 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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