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( ^ω^)は童話を読むそうです エピローグ


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




( ^ω^)「これでお話はお終いだお」

老人は静かに本を閉じる。
しかし、まだ五話しか読んでいないはずだ。
あと一話残ってる。

そんな僕達の心情を読み取ってか老人は口をあける。

( ^ω^)「君達の言いたいことはわかるお」

椅子から立ち上がる。

( ^ω^)「でも残念ながらこの本には五つしか話が載ってないお」

本をペラペラとめくる。
老人がめくるのをやめ、僕たちに見せたページは真っ白であった。

( ^ω^)「僕が君たちを集めたのは他でもない。物語を創ってもらうためだお」

本が輝く。
その輝きが部屋全体を覆い、支配する。

( ^ω^)「これは、お前の物語だお(きまった)」

その輝きに僕たちは…呑みこまれていった。



20070822090849.jpg




「んん…ん…ん…」

起きるとそこは白の中。
そして僕は俗に言う王様のような格好をしていた。
しばらくこの状況を把握できないでいると手下であろうか、必死な形相で部屋に入ってくる。

「王様!!奴らがここにきました!!早く逃げてくだ…」

瞬間、手下から吹き出る血飛沫。
高級そうなカーペットにべっとりと血が染込む。

「な…なんだぁ…?」

手下を刺した張本人が威風堂々と剣を掲げ、喋る。

「今、ここに我が多大な重税で市民を混乱に貶めた王を滅ぼす!!」

重税…?
なにそれ……?

「国王よ!!心の準備はいいかッ!?」

準備…?
なんだよこれ…?

「さらばッ!!!」

身体に喰いこむ剣。
流れる血。暗くなる視界。
止まる思考。


………
……




蝋燭だけが灯された暗い室内。
老人は新しい物語がページに刻み込まれるのを見届けると本を閉じる。
パタン、と。
閉じた本の表紙に書かれている題名。

『愚かな主人公』

老人はその本を棚に戻す。

( ^ω^)「人は誰しも物語を創る側…主人公になりたいものだお」

椅子に座る。

( ^ω^)「しかし…主人公になれる者はほんの一握り。
      自分を主人公だと自覚している者は極めて少ない」

足を組む。
手の平を晒すと、ポンッという音と共に現れるコーヒーカップ。
ほどよい熱さなのを確かめ、口に啜りいれる。

( ^ω^)「だけど、主人公といってもたくさんあるお。
      魔王を倒す者だったり悲劇のヒーローであったり…」

指を鳴らす。
カップが忽然と消えた。

( ^ω^)「今回はたまたま愚かな者が主人公だっただけだお。
      本人は惨劇を起こしている自覚がない愚かな者」

椅子から立つ。

( ^ω^)「次に連れてこられるのは君かもしれない」

老人は部屋から出て行く。
コツン、コツン、という音が鳴るたびに姿が闇に染まっていく。

老人は気づいていなかった。
自分も物語の主人公であることを。






この小説は2007年3月25日から2007年3月26日にかけてニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:mX0W+3KF0 氏(初期ID)



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/27 19:15 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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