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( ^ω^)は童話を読むそうです 第三幕


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ




20070430165955.jpg



一人の男が草原に立っている。
風が吹き、飛ばされそうになる帽子を手で抑える。

(´・ω・`)「いい風景だ」

静かにそう口ずさむ。
まさにここは絶景であった。
一面に広がる草原。絵に塗ったような蒼い空。その他もろもろ。
みる人がいればため息がつくだろう。しかし、この場に人はいなかった。
いや、この場だけではない。この世界に。

この男はショボンといった。
彼は人がいれば俗にいう神という存在だろう。
鞄から何かを取り出す。
それは絵の具。様々な色が箱に収まっていた。


その箱からオレンジ色のチューブを取り出し、パレットに出す。
蛇のようにニョロニョロと出てくる絵の具。

筆にそのオレンジ色をつける。
しかし紙はない。一体何に塗るつもりなのだろうか。

(´・ω・`)「とりゃっ」

筆を空に向け振る。
するとどうでしょう。夕焼けになったではありませんか。

(´・ω・`)「美しい」

白のチューブを筆につけ、ちょんちょんと振る。
するとどうでしょう。雲になったではありませんか。

(´・ω・`)「綺麗だ」

一寸の曇りもない空。
美しく、綺麗であった。


(´・ω・`)「お腹減った」

筆を振る。
そこに出てきたのはご飯、サラダ、肉。
ガツガツと頬張る。

(´・ω・`)「おいしい」

これでわかっただろうか。
彼の絵の具から塗られるものは実現することを。
ショボンは道具を片付け、家へ帰った。

この世界にも数年前は人間がいた。
しかし今やこの世界にはショボンしかいない。
その理由は数年前に遡る。





今日もショボンは絵を描くのに夢中になっていた。
ショボンが描く絵はうまく、たちまち人々に認められた。

('、`*川「ショボン君は絵を描くのうまいねー」

(´・ω・`)「…えへへ」

今日も学校の先生に誉められた。
学校の作品コンクールでも金賞以外とったことがないショボン。
しかし彼は決してそのことで鼻にかけなく、精進していった。

暇さえあれば絵を描くショボンは必然的に向上していく。
高校生になった頃にはもう世界の芸術化がショボンの才能を認めていた。

今日も部屋で絵を描いている。
すると扉が開き、母が現れた。

从'ー'从「ショボンちゃん、絵描いてる?」

(´・ω・`)「うんママ。描いてるよ」

从'ー'从「ショボンちゃんの絵は高く売れるからね。いっぱい描いてママを幸せにしてちょーだい」

(´・ω・`)「わかったよママ」

ショボンの家族は変わっていた。
数年前までは優しい家族だったのに、ショボンの絵の才能がわかると豹変した。
はやくかけ、なにしてる、いつできあがるんだ、まだか。
毎日毎日それを言われ続けたショボンは次第に絵を描くのが嫌いになった。

当然変わったのは家族だけではない。
友人達も友達として接してくれなく、金づるとして接してきた。
教師もショボンに対しご機嫌伺いをした。
そんな人間がショボンは嫌いだった。

(´・ω・`)(いっそいなくなってしまえばいいのに)

そんなことを考えていたある日。
骨董品店で絵の具をみつける。

(´・ω・`)「そういえば絵の具がなくなっていたなぁ…。買おっかな」

みたところ少し汚れているが別に支障はない。
ショボンはその絵の具を手に持ち、購入した。

从'ー'从「おかえりショボンちゃん。シャキンの叫びはまだなの?明日までに完成しないと…」

(´・ω・`)「わかってるよママ。今日完成する」

从'ー'从「そう。よかったわ」

母はそれを告げると居間へと戻った。
ショボンは手を洗い絵画室へといった。


鞄から絵の具を取り出し、パレットに出す。
赤を紙に塗ろうと一振りひたとき、炎が出現した。

(´・ω・`;)「わわわわっ!!」

あわてて水で火を消す。
肝心のシャキンの叫びは灰へと変わった。

(´・ω・`)「あ~あ…」

しばらくその灰と睨めっこする。
しかしなぜ火が出たのだろうか。この部屋に着火装置はない。
そのうちショボンは一つの答えにたどりつく。

(´・ω・`)「まさかこの絵の具が…」

そうとしか考えられない。
この絵の具を振るったら炎が出てきた。
もう一回試して見る価値はある。


青色の絵の具を出す。
筆に塗り、振るう。

(´・ω・`)「おぉ~!!」

水が出てきた。
ショボンは楽しくて色々な色で試してみた。

(´・ω・`)「これがあれば…」

ショボンは絵の具を持ち、外に出る。
そして赤の絵の具で家に向け振るってみた。

家は燃えた。
業火の如く。おそらく家族も燃えているだろう。
しかしショボンは胸を傷まなかった。
その調子で町を燃やし続けた。

(´・ω・`)「お前らの歪んだ心がいけないんだ!!」

町は灰になった。
しかしすぐに元に戻った。
ショボンの絵の具で。
その町はショボンの望む形へと変わっていた。





今日もショボンは絵を描いている。
この世界に。その世界には人間は彼しかいない。
彼はいつ気づくのだろうか。
一番歪んでいるのは自分だということに。





この小説は2007年3月25日から2007年3月26日にかけてニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:mX0W+3KF0 氏(初期ID)

続きはこちらです



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[ 2009/12/27 19:08 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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