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( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第四章 其の二(裏)


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております




20090118072717.jpg



                  第4章 凪がれる時に、忘れ者をサガシテ

                       其の二(裏) 「 フラグ 」


  (*゚ー゚)    ('、`*川


どこかの一室にて、テーブルごしに向かい合うは二人組。


"〟(*^ー^)"〟    ('、`;川


 ヽ(*゚ワ゚)ノ  ('、`:川

うちの一人は耳としっぽをピンと立て、身をのり出しながら快活に話し。
片割れは紙面をながめながら、はいはい、と聞き流していた。

(*゚ー゚)「でね? くる途中になんかおいしそうなお店見つけたんだ!
     だからちょっと見てきていい!?」

('、`*川「……いいわけ無いでしょ、もうすぐ始まるのよ?」ナニ カンガエテンノ

(*゚ -゚)「だあって……退屈なんだもん」

('、`;川「しぃ……まーたあんたはそういう」

(*゚ー゚)「あ、そだ!! わたし、まだここのベルト一周したことないんだ!」

(*^ー^)「だから! これが終わったらさ、Jの壁とかこえてみたい!」

区分けされたこの街を一周する水路こと、ベルト。
このベルトは元々、山岳にながれる川を利用したものである。
おかげで、幾つかの区に行くためには、ちょっとした難関が出来てしまった。

それらは小さな滝であったり、水圧エレベーターで登る場所だったりと、
様々な理由から成っていて、通称"壁"と呼ばれ、
観光スポットとしても知られている。

('、`*川「駄目ですよ、もう予定は埋まってるんだから」

(#*゚ー゚)「えーーーーーーーー!! また!? なんで!?
     今日でしばらく開いた時間取れるって言ってたじゃない!!」

しぃ、と呼ばれた女の子は、むぅっと全身で感情をあらわし抗議する、
すると対する彼女こと、イトーはしょうがないでしょ、と半ばスルーぎみに諭した。

('、`*川「ここにしぃが居るって知られたら、こうなるのは目に見えてたじゃない
     それでも、あんたが来たいって言ったんでしょ」

(*゚ -゚)「そうかもしれないけどさー、だけどさー」

('、`*川「ほらほら、いいからさっさと準備しなさい!」

(*゚ -゚)「むぅー……」

('、`*川「グズグズしないの!」

(*゚ -゚)「はぁい……」

こうして、しぃは膨れっ面にいやいやーな想いを貼りつけて、
イトーを睨みながら立ち上がった。
しかし、そんな視線は意にも介さないようで、イトーはつんと澄ましている。

(*゚ -゚)「んじゃーいってきま」

('、`*川「いってらっしゃい」

適当な挨拶をすませ、しぃはイトーに背をむけ出口へと歩く、
そして、ちょうど扉をくぐる際。

(* ー ) ニヤァ・・・

一度だけ、盗み見るようにふり返ったしぃの顔には、
なにやら……いたずらめいた含み笑いが貼りついていた。



それからしばらくして、ドタドタと人が部屋へと押し寄せると、
やや遅れて、ヒステリックな叫びが室外にまで響いた。


「大人しく従ったと思えば……あんのガキャァアアアアアアア!!!」


さらさらに、どっかの街角。
露店などで人がにぎわう大通りを、
奇みょんにあやしいマスクをつけた少女が、人波かきわけ息を切らして駆けていく。

(;゚  ゚)「はぁ、はぁ……こ、ここまで来れば……もういいかなぁ」

やがて疲れた様子でたち止まると、キョロキョロあたりを見回し、
安全を確認するなり、呼吸の邪魔をするマスクを剥ぎ取った。
するとその下にあったのは、いわゆる満面の笑み。

(*^ー^)「あ、あはははっ、やったぁ!」

しぃは、今ごろ大慌てだろうなぁー、なんて人事のように思い、
それがよほど嬉しいのか、クスクス笑うと、気をとりなおすように前を見据えた。

(*゚ー゚)「これが本当の、えっくそぉ~だすぅ~~ってね」

(*゚ー゚)「そしたら、どうしようかなぁ……」

適当に逃げてきてしまったから、ここが何処かもよくわからない。
まあ、この状況をわかりやすく言うなら"迷子"なのだが、
特に気にも留めず、気をよくしたしぃは再び大通りへと足を進める。

(*゚ー゚)「えーと……ここはP区の…?」

ひとまずは現在地の確認と、これから進むべき場所。
それらを求め、掲示板のまえまでやってきた彼女だったが、
地図の隣に、でかでかと貼られたポスターに目をやると、いぶかしげに立ち止まる。

(;*゚ー゚)「こ、こんな格好……私、したっけ?」

そこに描かれるのは、にっこり笑顔でキラッ☆なポーズを決める女の子の姿、
しぃは苦笑いを浮かべながら、肩をおとし、耳としっぽをへにゃらせた。

(*゚ー゚)「C・ミーァ、すーぱー☆らいぶ」

(*゚ー゚)「……今宵、紅月のエンジェルがあなたの頬を染めにいくニャン?」

::(;* 。。)::(こ、このキャッチフレーズは……いったい……)

強烈な脱力感におそわれ、うつむき黙り込んだしぃだったが、
ちょうど隣にやってきた一人が、地域住民のふれあいよろしく話しかけてきた。

( *゚д゚)「いやー、あの可憐な彼女を如実にあらわしているよねこれ」

(;*゚ー゚)「え゛! そうなの!?」

( *゚д゚)「どれだけこの日を待ったか……あなたもそうなんでしょう?」

(;*゚ー゚)「え、あ、まあ……どうだろ」

( *゚д゚)「ふふ、わかってますよ、皆気持ちは一緒でしょうとも
     今日の……しぃるくちゃんのライ」



 (:*゚ー゚)  (゚д゚ ) <ブ……



      (゚д゚ ) <……

  ( ;*゚) <……えと

      (゚д゚ ) <……

  ( ;*^) ニコヤカ




      (゚д゚ ) <……

  ( ;*゚) <……




      ( ゚д゚ ) <……

  ( ;*゚) <?


ことばも途中に、しぃを見るなり凍りつくと、ポスターと顔を見比べたり、
二度見してみたり、そりかえって見たり、ギニュー特選隊の全ポーズをとったりし始めて、
しぃはそんな奇行をただ、黙って見ていることしかできなかった。

けど気付けば、きみょんでブキミな動きをする彼を見た、
まわりの人たちあつまって、ざわざわ森のがんこちゃん状態。
果たして、それがどんな状態なのかは謎に包まれている。


<ままーへんなひとがいるー

<しっ、見ちゃいけません!


(;*゚ー゚)(あ、やばっ……)

これは不味い、このままでは騒ぎになって捕まってしまう。
だから、彼が注目をあつめているうちに逃げ出さねば。
思って、ちらりと見れば、彼は身体をありえない方向に折り曲げていた。
しぃはたまらず悲鳴がでかけたが、心のなかで「ぎゃあああ」と叫んで我慢した。

その時だ。小さな子供が、変人の隣にいる彼女を指さし、言った。


<ままー、しーちゃんがいるー

<しっ、見ちゃいけません!

<そっちじゃないよ! となりにほら! しーちゃんだー!

<ばかめ、あれはポスターよ


しかし、それでばれる、とかそういうのは別に無かった。
子供である、ということは、時として信用すらも失わせてしまう、
そんな社会の厳しさを、この時、子供は幼心にきざみつけた。


<ほ、ほんと…なのに、ぐす

<はいはいワロスワロス


だが、声はたしかに民衆へと届いていた、ママンが信じなかった言葉は、
別の人々に届いていたのだ、それはつまり。


<しぃ……? あ、あるぇー?


ざわめきに混じる小さなどよめき、周囲のひとたちはこぞってそちらを見た。
集まる視線にきづいたしぃは、気まずそうな表情で頬をかくと、その場から逃げだした。
そうして、ざざざっ! という逃げ出した音をひびかせ、路地裏へとかけていくしぃ。

(;*゚ー゚)(やっぱり……マスクしてなきゃ駄目かぁ)

なんて事を思いつつ、追いかけてきやしないかと、後ろをふりかえり。
誰も居ないことにほっと一息ついた、その時だった。


「うわ!」


(;*゚ー゚)「え?」


「「ぐえっ!!」」


突然、正面にあらわれた毛玉、もとい人影と正面衝突。
どっから声でたんだ、という疑問が沸くような悲鳴をあげて、
しぃが押し倒されるような形で、後ろへ倒れこんだ。


(;*-ワ-)「きゅう……」

ミ;゚д-彡「……あ、あわわ……ごめん、大丈夫?」イテテ

(;*゚ー゚)「あ、はい、平気です」

しぃは、自分に覆いかぶさる人を見上げた。
なんだか、ふさふさ、とりあえずそう思った。

(*゚ー゚)(あれ、これって……?)

そこで気付く、この状況は、もしかしてあれだろうか。
生きとし生けるすべてのものが、いちどは望むアレ。


そう――――。


(*////)(――――フラグ?)キャー

ただ無言のまま、見つめあう二人。
薄暗く、ゴミが散らばっていそうな灰色の路地裏は、
いま、色を変えて輝いた、ロマンス演出というものである。

ミ゚д゚;三;゚Д゚彡「え、何この辺りを漂うお花畑」オロオロ

(*////)(どどどどうしようーーー、まさかこの場面で、こんな!)


<ドコイキヤガッタ アノ フサゲハ!!


Σミli゚Д゚彡「はっ!」

(*゚ー゚)「あ、あのっ!」

ミ;゚Д゚彡「あ、ほんと! ごめんね!」

(;*゚ー゚)「お名ま、はぇ?!」

ミ;゚∀゚彡ノ"「それじゃっ!」

まずは自己紹介、と思っていたのだが。
なにやらフサ毛の彼は、いきなり血相かえて起き上がると、
挨拶一つにぴゅーっと擬音をのこし、すたこらさっさと大通りへ消えていった。

取り残されたしぃは、ぽかーんと口をあけて呆けていた。
せっかく、面白い事になるんじゃないかと期待したのに、これでは拍子抜けもいいところ。
自分のことを知ってか知らずか、気付いてもらえないのも今回ばかりは癪だった。

(*゚ー゚)「はぁ……ん? あららら?」

と、すわりこんだ自分の横に、見開かれた一冊の本が落ちているのに気付いた。
最初からあったのだろうか、しかし捨てられていたと言うには綺麗すぎる、
もしかして、さっきの人が落としていったのではなかろうか。

そうだとしたら、これは間違いなくフラグであると、
ほのかな確信を抱きながら、本を拾うとゴミをはらい、タイトルを見た。

(*゚ー゚)「世界の……包丁大全…?」

(*。。)「……」



「……料理人さん?」


なのかな。

そう考えながら、ひとまず本を片手に立ち上がると、
路地裏をぬけて大通りへとでる、たちならぶ街路樹は、夜に明かりを灯すホタルの木。
タイルの敷かれた道をいく人は、楽しそうにも忙しそうにも見えた。

横を見れば、なにかのお店があって、そこには先ほどみたポスターが貼られている。
それから前を見て、しぃは「あーぁ」なんてわざとらしい素振りを見せ、苦笑い。

あつまる視線、遅れて悲鳴みたいな声がところどころからあがった。
それから、今度は逃げきれず、捕まってしまったしぃは、イトーからこってり叱られたそうな。




                             其の二(裏) おわり





この小説は2008年9月4日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:QFUOdBHr0 氏

第四章、其の三はこちらからどうぞ



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/26 23:43 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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