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( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第四章 其の二


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております





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【紅季 19節】


ミ;゚Д゚彡「うは、本だらけ…だから」フルホンヤノ コトデハ ナク

(*゚∀゚)「ああ、眩暈がしちまうなぁ」

じいちゃん猫に案内されるまま、最奥の書庫までやってきた僕らご一行。
通された大広間には「ええい!これでもか!」と茶色い本棚が並んでいる。
なんだか、紫色の魔法使いが住んでそうなたたずまいだ。

ノハ;゚⊿゚)「こ! ここは紅魔館だったのか!」

(;^ω^)「ちょ、遠まわしに表現した意味が……」ソンナイキナリ

それにしても、横にずらり縦にずおおっと並ぶ本は、まさに圧感。
目視ですら、かずを数える気にならない量だ。

果たしてどんな内容なんだと見てみれば、タイトルはどれも違っていて。
豆の種類、なんて他愛の物から、フラスコの中の住人、なんて妙な物まで揃っている、
そして厚さも、顔くらいありそうなのから、摘めそうなのまで、大小さまざまだ。

(*゚∀゚)「お茶の種類、ねえ……よくもまあ、こんな題材でこんだけの量を書けるもんだ」

ミ,,゚Д゚彡「お茶いいね、おいしいから」

(*゚∀゚)「それより包丁大全! とかねえのか?」アヒャー

ミ,,゚Д゚彡(……もし見つけたら、すぐに隠そう)

ノハ*゚⊿゚)「見たいのか! なら私が探し出してくるぞ!!」

Σミli゚Д゚彡「!?」ギョッ

(*゚∀゚)「お、がんばれ」

ノハ*゚⊿゚)「よしきたああああああああああああああ!!」

ミli゚Д゚彡「ちょ、そんな余計な事しなくても…」


<ぅぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ

ミ;´д`彡ノ「ああ……」

ドタバタと足音を立てながら、それよりやかましい雄叫びをあげ、
ヒートは広間をかけまわる。すると、窓から差しこむ光にほこりが反射して、
後光のような線となり、てんてんと部屋をつらぬいた。

(;´・ω・`)「ちょ、あ、あんまり騒いじゃ駄目だよ……」

ミ;゚Д゚彡「そ、そうだ! 図書館では静かにだから」ホコリガ タツモノ

(;^ω^)「鼻でそうだお」ズビズビ

見れば、床のすみには大きな埃玉ができていて、
歩くだけでもコロコロと、ちょっとした風に煽られ転がった。
その様は、まるでウェスタンのよう。

(*゚∀゚)「……ところでフサ、お前さっき"ギョッ"ってしてなかったか?」

ミ;゚Д゚彡ノシ「してないしてない、ぜんぜん」

< ・・・ホン ミツケタラ カクソウトカ カンガエテタロ

< シテナイシテナイ ゼンゼン!!

そんなこんなで、ギャーギャー騒ぐフサ達をよそに、
僕は何かないかなーと、ぶらぶらと本棚のすきまを彷徨っていた。


( ^ω^)「……お?」

と、ある物が目につき、立ち止まった。

それは、他の本棚とはまるで様子のちがう一角だ。
一線を駕す、とでもいうのだろうか。
ガラス貼りの扉を備えた大きな棚は、すごい存在感をかもしだしてる。

(;^ω^)「これは……」

中にあるのは、本というよりはページの切抜きをまとめた物で、
タイトルは無く、代わりに何か、数字の羅列が刻まれている。

(;^ω^)「怪しいお……なんだかデンジャーな匂いがするお……」

どうにも好奇心をそそられて、僕はその中でも新しげな一冊を手にしてみた。
開いて数ページを流し読みしたところ、これは様々な曰くつきの話をしるした物だとわかった。
おもな内容としては、黒い月、封印の祠、不老不死のクスリ、精霊学、そして……。

(  ω )「……風の」

ミ,,゚Д゚彡「お? なんか面白いのあった?」

Σ(;゚ω゚)「おぅ!?」

ある項目に思うところがあった僕が、しばし俯いているすきに近寄ってきたのか、
いきなり背後から声をかけられ、驚きのあまり垂れ下がったしっぽがピンと伸びる。

ミ;゚Д゚彡「おう!? なんぞ?!」

(;^ω^)「お、おう! おう! おんおん!!」

ミ;゚Д゚彡「は?」

とっさに勢いよく本を閉じると、僕は慌てて誤魔化した。
流石にこれはちょっと、あからさまにわざとらしいか、とも思ったが、
フサはそんな意図に気づくことなく、何やら僕のアタマを心配していた。

開いていたページに書かれていたのは、風の吹いた節についての話。
それは、まだ僕らが幼いころ、この世界を襲った災害の通称だ。

『風の吹いた節』 『忌風』

などと、地域によって呼ばれかたは異なるが、その内容はどれも同じく。
とんでもない暴風が数節にわたって吹き荒れるという、自然がまきおこした事件。

その被害はこれまた酷く、たくさんの家は壊れるし、森はギッタギッタに倒壊しちゃうし、
ついには生態系にまで影響を与えるなど、人の生活をボコボコにした挙句。
これまた数えることなんか出来ないくらい、大量の死傷者もだした。

今をもってなお、風が発生した原因はわからぬままで、
その季節が近づくたび、いつまた起きるのかと、誰もが恐れている。

そしてそれは、僕らにとってある意味では馴染み深く、
そして、何よりも忌まわしい言の葉。


この葉は 落とせば とても細いみきを剥きだしにしてしまう
だから隠さなきゃいけない それはとても折れやすいものだから




だけど




( ^ω^)「……あっちに、ナイフ全巻とかあったお」

Σミli゚Д゚彡「マジで!?」ドコ?!




僕がそれを避けたいと思ったのは ほんとうは





                              傷つくことを、恐れた




……僕の……







         。。
        ゜●゜           
              。。
             ゜●゜

          。。
         ゜●゜

                。。
               ゜●゜



      第四章   凪がれる時に、忘れ者をサガシテ

           其の二 「 続く、更なる旅路 」

                。。
               ゜●゜

                      。。
                     ゜●゜

                  。。
                 ゜●゜

                        。。
                       ゜●゜




  【紅季 27節】


僕らがこの街を訪れてから、早いもので6回目の朝をむかえた。
その間、小さい事から大きな物まで、色々な出来事があったそうな。

と言っても、そのほとんどが特筆するまでもない、たーいの無いことばかり。
だったのだけど、今現在、するべき事がおきているのだ。

(´・ω-`)ウトウト

ミ,,゚Д゚彡マダー


それは昨夜のこと、協会にて寝泊りしていた僕ら宛てに、一通の手紙がとどく。
芸大陸に到着したさい、別れたはずのツィールからだった。

ちなみに、はんたーぎるど、という場所を経由してきたらしいが、
よくもまあ、僕らの所在がわかったものだと感心させられた。

何にせよ、それを知ったヒートは発狂したように喜び叫び、
驚いたショボが涙目になって、一連のドタバタを乗りこえ手紙をよめば、
何でも27節にはこの街へ来れる、とかで、それはつまり、一つの別れを意味するわけで。

ミ,,゚Д゚彡「じゃあ、ツィール達とまた行くのか?」

ノハ;゚⊿゚)「……え」

ノハ;。。)「………」

珍しく、しおらしくなったヒートは、なんどか僕らの顔を見まわすと、うつむき黙りこむ、
力無くうな垂れたみみとしっぽで、何を思うのか、僕にはわからなかった。

そうして反応に困ることしばらく。

つーちゃんはヒートの頭に手をおいて、何かをそっと呟いた。

すると、目に涙をいっぱいためて、ひっくひっくと嗚咽をもらし、
置かれた手をはらい、つーちゃんの胸に飛び込んで、わんわん泣きだした。


ノハ ;⊿;)「うあああああああああああああああああああああああああああああぁん」

(;*゚∀゚)「泣いたり笑ったり、忙しいやっちゃ」ヤレヤレ

::ミ,, Д 彡:「はは、単純すぎだから」ズビ

(;^ω^)(めっさ堪えてるお……)

(´;ω;`) 「しくしくしくしくしく」

( ^ω^)「少しは堪えようと努力してお」

(´;ω;`)「だ、だって、だってぇ……ひっく」


その夜は、朝がくるまで語り明かし。

なんだかゆっくりで、けれど過ぎゆくは速い、不思議な時間はさらに続いて。
迫るお別れに、ちょっとした怖さも感じながら、とうとう今がその27節だ。

場所はギルドの正面。
ざわめく喧騒、ゆきかう人々、大通りはいまも賑わっている。
ぬるい風がふわりと吹き抜ければ、ずいぶんと弱くなったお日様のにおい。
はるか遠い空に浮かぶは入道雲、まるで暑かったころの名残だろうか。


……それにしても、空が遠い。

これでは、背中に腕があっても、きっと届かない。
紅季のそらの広大さは、同時にそんな物悲しさもひめていた。





             ∧∧ 
            ミ*-∀-彡 、、、zzz
             ミ,,,,,,,,,,ミ ムニャムニャ、イマナンジダト

           紅季 27節





(*゚∀゚)「……ん?」

待ちぼうけの末に、ふとつーちゃんは耳をぴんと立て、やった来やがったか、と呟いた。
つられてその方向を見るけど、僕には素知らぬ人たちしか見えない。
そんな傍らでは、ヒートが手紙を胸にいだき、しっぽをはためかせていた。

ノハ*゚⊿゚)「え、ほんとか!?」ドコダ!

ミ;゚Д゚彡「ほんとにどこだ……」

( ^ω^)「お、あれじゃないかお?」

ノハ  Д )「……っっっ!!」ハウァッ

(*゚∀メ)ノ「よお、お前ら」

ミ,,゚Д゚彡「や」

( ^ω^)「おいすー」

::ノパД゚)::

(*-∀メ)「……満足かぁ? ……こんな世界で………」

:::ノハ*゚Д゚):::

(*゚∀メ)б「オレは……いやだね」

:::ノハ;⊿;):::「ロックオン……ストラトス……」

( ;∀;)「イイハナシダナー」




(;*゚∀゚)「……」ナンノコッチャ

(*゚∀メ)「やあやー、久しぶりですネ、つー」

( ・∀・)「お久しぶりネ」

(*´・ω・`) 「お久しぶりです!」

(*゚∀゚)「てめーら、口調かわってるぞ」キャラヲ ワスレタカ?

ミ,,゚Д゚彡「期間あいたから……」ショウガナイ

(;・∀・)「ただの地域なまりですよ……」キャラヲワスレル ッテ


ノハ*;Д;)「……ししょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああぁ」


そうして、ヒートはツィールの姿を見るなり、
いや見るなりでも無かったけど、とにかく、すてみたっくるを繰り出した。
しかし、効果はいまひとつのようだ。


と、まあそんな感じで、別れはやっぱりあっさり済んで。
ツぃール達はまた、次の仕事があると街を出て、再び別のみちを行く。

ちなみに、最後にヒートは僕らへ向かってありがとう、と言っていた。
決して、さようなら、とは言わずに、口にしたのは感謝だった。

本当は、ヒートを引き止める事はできたと思う、フサか、つーちゃんの一言できっと。
だけど僕らは、ただ背中を押すことだけを選んだ。

ヒートは言っていたから、拾われた恩を師匠に返したいんだと、
だから止めなかった。だからこその、ありがとうだったのだと、

そう、僕は思っている。


ミ,,゚Д゚彡「そういえば、俺らはこれからどうしようか?」

(*゚∀゚)「んー、そういや次どこ行くか決めてなかったな」

(´;ω;`)「かいえぐっちょにきけひっくばぅ……」

(;*゚∀゚)「いや、無理して喋らなくていいって」ナニゴダ

ミ,,゚∀゚彡「あ、そうだ、シャキンに聞いてみよっか」ナンカ アルカモ

どんなにやかましくても、いざ居なくなれば、静かさが違和感になる。
それを振り払おうとでもするように、会話がとまる事なくつづくが、
やはり、それでもぎこちなさは拭えない。


( ^ω^)(……当然のように、同じときを過ごしたから、だったら)

(  ω )(………もしも、僕が)


アンニュイな気分がそうさせたのだろうか。
ふと、変な事をかんがえてしまった。


もし、僕が居なくなったら、どうなるんだろう。


言い知れない不安、わけのわからない予感。
会話をつづける皆の姿が、やけに遠く感じる。
どうしてだろう、何がこんなに怖いんだろう。

そのせいか、言葉がでない。
胸の鼓動は、やけに大きく聞こえていた。


そして。


「見つけたっ!」


タタタッ、と足音をひびかせて、人影がわりこんできたのは、そんな時だった。
飛び込んできたその人は、勢いそのままフサの正面で立ち止まり、
てを胸にそえて、荒い息をおちつけると、何かを差し出した。

(*●ー●)「おとし物、あなたのですよね?」

ミ;゚Д゚彡「え、えーと……」

それは一冊の本だった。
タイトルは……世界の、包丁大全?

(;^ω^)「……あ、それって…こないだフサが持ち出して失くした……」

(#*゚∀゚)「……ほう」

ミli゚Д゚彡「あ、あわわわ……」

(*●ー●)「でもよかったぁ、見つかって……」

こっちの空気は見えていないのか、
色付きメガネをかけた彼女は、なんだか一人嬉しそうだ。

(#*゚∀゚)「覚悟はいいな」アヒャー

ミ;゚Д゚彡「よくないよくない! 待って!ちょっと!」

(*●ー●)「えーと…それで、ですね、もしかして、
       そういうの好きなのかなーと思って」


<ギャアアアアアア

<アーヒャヒャヒャヒャ!!


(*●ー●)「これっ、見てください! この本、ここの、ほらっ」

(;゚Д゚)「ほんとに! 隠したんじゃないから! 落としただけで!」

(#*゚∀゚)「持ち出して逃げたんだから一緒だこのボケ!!」

(*●ー●)「海を渡った先になっちゃうんですけど、オム大陸にある……」

(li゚Д゚)「ひいっっ!」

何だか独り言のように話を続けているが、当のフサはこの様だ。
しかし、それでもお構い無しの彼女に、僕はある種の大器を見た。

(#*゚∀゚)「逃げんな!」

(li゚Д゚)「逃げるよ!」

(;*●ー●)「……って、あれ、聞いてます?」

いや、違うか、単に空気よめてないんだ。

(*゚ -゚)「むー……せっかく白包丁の情報もってきたのに……」


と、彼女はすっとメガネを外し、頬をふくらませながら呟いた。
それと同時に、ショボがなにやら、えっ!?と驚きの声をあげて、
つーちゃんも動きを止めて、ゆっくりとふりかえり。



(;´・ω・`) 「し……しぃちゃん!?」

(;*゚∀゚)「し……白包丁だと…!?」


2_20091226233938.jpg


揃って、違う部分に感心をしめし、
それを見た彼女は、なんだか満足気な笑顔をうかべると、

(*^ー^)「はいっ!」

とても元気に、そう答えていた。


(;゚Д゚)「……なんなの?」

(;^ω^)「さあ……?」


話についていけない僕らはとりあえず。
ぽかーんとしている事しかできなかった。


そう、この出会いが、新たな旅の始まりと。

この先に訪れる、大きな事件の幕開けである事を、今はまだ知らないままに。





                                其の二 → 其の三





この小説は2008年9月4日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:QFUOdBHr0 氏

第四章、 其の二(裏)はこちらへどうぞ



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[ 2009/12/26 23:41 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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