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( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第四章 其の一


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております





1_20091226233351.jpg



【 紅季 19節 】


近くに見えるのは、石を積みあげて造られた家々。

遠くに見えるのも、石を積みあげて造られた家々。

とにかく同じような形をした、ものすごい数の建物が敷き詰められて。
その隙間をなぞるように、ここからだと小さく見える川がながれている。


はるか先に見えるのは、空をつくような、どでかい山。
建物の群れはその山をぐるりと回って、さらにその奥までつづいている。

仮に、とても高い場所からこの街を見下ろしたならば、
とある形をあらわしている事がわかるそうだ。


   "α"


果たして、どこの誰がそんなことを確かめたのだろう、
ショボに訪ねると、困ったようすで黙ってしまった。


(;´・ω・`)「あ、あとで……調べてみるよ」

(゚⊿゚)シラネ とでも言えばいいのに、律儀な子である。


(´・ω・`)「あ…でもね」

大きすぎるこの街は、それぞれ区分けされているのだと聞く。

要するに、A区、B区、といった感じで分けられ、それがZまで続いている、
そうすることで目印になったり、管理が楽になったりするらしい。

ちなみに、僕らが向かうべき文猫協会は、P区にあるそうだ。

(*゚∀゚)「ってーと、どのへんだ?」

(´・ω・`)「ちょうどあの山の反対側くらいかな…」

ミ;-Д-彡「……遠いなー」タイヘンソウダカラ

ノハ ゚⊿゚)「そうでもないぞ! ベルトがあるからな!」

ミ,,゚Д゚彡「…ベルト?」

ベルトとは、あの街中にそって流れる川のことだ。
正しくはヤマノテ・ベルト。

街を一周してながれている為、水路として使われているそうな、
そしてカヌーを利用すれば、歩くよりもずっと早く移動できるとか。


(;*゚∀゚)「にしても……圧倒されるな、あれは」

山のうえの下り坂、その先にある丘に立って、かぜに吹かれれば。
ひろがる景観をながめて、ぼくらは感嘆のいきを吐く。

どこまでも続く街並み、ちらほら見える煙突からのぼる煙。
この全てに、そこら中に人が住んでる、というのだからたまげたもんだ。

ミ;゚Д゚彡「だねぇ」

(*´・ω・`)「でも、まだ見える部分はほんの一部なんだよ」

ミ;゚Д゚彡「…くらくらしてきた」

ノハ ゚⊿゚)「ちゃんと足みて歩かないと転んじゃうんだぞ!」

まあそんな言葉は、どう考えてもフラグなわけで。
「わっ」と小さく声をもらし、フサは前のめりに倒れた。


<ぐえっ!


いったい何につまづいたんだと足元をみれば、
ピンポイントに小さな穴ぼこがある。

もう、ここまで来るとお約束とかじゃなくて、
単に呪われてるんじゃないかと疑ってしまう。


ミ;゚Д-彡「いてて……」

すると、フサは鼻をおさえながら身を起こした。
どうやら顔面からつっこんだらしい。

ノハ*゚⊿゚)「ほら! 言ったとおりじゃないか!」

ヒートはどこか楽しそうに言うと、しっぽをふってフサへと駆け寄った。
そして、そんなヒートの足元にもまた、穴ぼこがある。

(;´・ω・`)「あ」

ノハ;゚⊿゚)「わあっ!?」

両手をまえに突き出しながら、これまたコテコテに転ぶヒート。


(*゚∀゚)(;^ω^)「「……なにやってんだ(お)こいつら」」


思わずハモってしまい、ハッと僕らは顔を見合わせ。
ショボはこの一連のながれに、吹きだしている。

(*´・ω・`)「……ぷっ」

ノハ*゚⊿゚)「……てへっ」

そしてヒートは倒れこんだまま、照れくさそうに笑っていた。




         。。
        ゜●゜           
              。。
             ゜●゜

          。。
         ゜●゜

                。。
               ゜●゜



      第四章   凪がれる時に、忘れ者をサガシテ

         其の一 「今は亡き、始祖猫さま」

                。。
               ゜●゜

                      。。
                     ゜●゜

                  。。
                 ゜●゜

                        。。
                       ゜●゜




三角屋根がついた、塔のような家がならぶ道をぬけて、
僕らはD区にある大通りへとやってきた。

この辺りは居住区であるらしく、人通りこそ多くはないが、
ログハウスのような家の前で、数人がつどって談笑していたり、
虹がみえそうな噴水広場では、子供たちが走り回っている。

平和な村をそのまま大きくしたような印象だった。

道はどこまでも続いていて、とおい山の中腹まで伸びている。
ここだけでも、僕らがもと居た村の何倍もありそうだ。

見れば見るほどに、なんだか気が遠くなってくる。

モクモクとふきだす煙突を横目に、
いくつもの十字にわかれた道をぬけると、
やがて、ゆるやかにアーチを描く橋があらわれた。


(´・ω・`)「あれを越えたら、川沿いにいけば乗り場があるんだ」

橋がかけられた川は、横幅はそうないが、随分と深そうだ。
ゆるやかに流れる水中には、鮮やかな赤い色をした魚が見える。


ミ;゚Д゚彡「なんか近寄ってきたんだけど……」

(´・ω・`)「えさをくれると思ってるからね」

たしかに覗き込むと、いろんな色をした魚が寄ってくる。

なんという警戒心のなさ。
これでは釣りほうだいの、捕りほうだいじゃないか。

ミ*゚Д゚彡「よし、記念に一匹つかまえよう!」

(;´・ω・`)「ちょ、駄目だよ!!」

(*゚∀゚)+「よし…」

(;´・ω・`)「わわわ!? まって! 包丁しまって!!」

ミ;゚Д゚彡「えー…いいじゃん、一匹くらい」

(;´・ω・`)「駄目だよ……ここで飼ってるんだから」

ミ*゚Д゚彡「なるほど…養殖ってやつか、太らせて食うんだな?」

(;´・ω・`)「食べないよ!」

ミ,,゚д゚彡「……じゃあなんで飼ってるんだ?」

(;´・ω・`)「なんでって……みるため…じゃ、ないかなぁ」


(;^ω^)「なん……だ…と…」

それはつまり、見ることしか許されないというのか。
どんなにお腹を減らしても、見るだけ。

( ^ω^)「ひどい話だお……」

(;´・ω・`)「まず食べることから離れようよ……」

そんなこんなで、辿り着いたボート乗り場。
川沿いに建てられた桟橋には、まばらに小船が着けられていた。

見れば、すでに幾つものボートが、水上をすいすい波紋疾走して、
座席になった部分が4つ並ぶ、縦長の船上には長い棒を持った人が居る。


(=゚ω゚)ノ「いらっしゃいだよぅ、どこまでだよぅ?」

どうやら、この人が船を漕いでくれるようだ。
ここでゴンドラとか言うと、色々あれなので、あくまでもボートである。


(´・ω・`)「P区までお願いします」

(=゚ω゚)ノ「おk、文猫協会だねぃ?」

彼は、目的地を聞いた、というより、ショボを見て、そう答えた。
間もなく、ロープが外され、ボートはゆっくりと岸から離れていく。


(=゚ω゚)ノ「さて、お客さん、ここで小話だよぅ」

( ^ω^)「なんだお?」

(=゚ω゚)ノ「今でこそ、この辺りは~区、って呼ばれてるけど
      もとは~地区って呼ばれてたんだよぅ」


(=゚ω゚)ノ「じゃあ、何故、~区だけで呼ばれるようになったでしよぅ?」

ミ,,゚Д゚彡「えー…語呂てきに?」

(=゚ω゚)ノ「せーかい! じゃあ……そこのかわいい子に検証してもらうよぅ!」

(;*゚∀゚)「………あ? お、俺?」

(=゚ω゚)ノ「Aから順に地区をつけて言ってくれればわかるよぅ! さあ!」

(*゚∀゚)「ぁー……えーちく、びーちく、しぃ……」

(*-∀-)「……」

ノハ;゚⊿゚)「!」

(=゚ω゚)ノ「やーいやーい! ひっかかったよぅwwwビーチクだってよぅwwwww」


(*-∀-)「……」

(((;´;ω;`)))「…」チンモクガガガガ


(=゚ω゚)ノ「いかれてやがるぜこのメス猫ちゃんはよぅwwwww」


ミ,,゚д゚彡(メス……メス、でいいのか?)

(*゚∀゚)「……」


(=゚ω゚)ノ「ヘイwwwwベイベーwww俺のマグナムでwwwww
      あんたのケツの穴をノーフューチャーwwwwノーヒューチャーwwwww」


( ^ω^)(とっても、うぜえお)




<あふん!!


<あ! あのボートから誰か落ちたぞ!?

<うわあ!? しかも包丁投げられてる!

<なんてこと!? まるで無法地帯だわ!?



こうして、ちょっとしたトラブルもあったけど。
ボートはゆらりゆらり、と揺れながら、ゆったりと進んでいく。

僕らはすれ違うボートや、街並みをながめ、マターリしていた。

( ^ω^)「平和なとこだおー」

ミ,,゚Д゚彡「だなぁー」

だが、ふと横をみれば、川から身をのりだし、船にしがみつく人と、
そんな彼を、なんども足蹴にするつーちゃんの姿がある。

とりあえず僕らは、関わっちゃいけないのだと判断した。


(*="ω")ノ「ぜぇ、ぜぇ……も、もっと…つよく踏んでくれよぅ…」ハァハァ

(;*゚∀゚)「ええい、この変態さんめ!!」


(*#)ω")ノ「ああああっ!? いいYOぅ! これぞマイリトルラバァー!!!」ハムッ ハフハフッ

(li*゚∀゚)「ニ゛ヤァァッ!?」ゾワワッ


(*="ω")ノ「イエエエエス!!汚れた御身足は、僕が責任もって綺麗にしますよぅ!!」

(#*゚∀゚)「舐めてんじゃねええええええええええ」


ノハ;゚⊿゚)「この人、なんで嬉しそうなんだ…?」

(*="ω")ノ「ふふ……いいか譲ちゃん、僕がその気になれば既に3回は賢者になっている……
       だが、だが、未だに勃起している……この意味がわかるかよぅ?」

ノハ#゚⊿゚)б「むむっ! 卑猥なのはいけないんだぞ!! めっ!」

(;="ω")ノ「めっ!? これは、新たな刺激!? こんなオプションまであるなんて!
       ここはまるで船上の楽園パラダイスだよぅ!!」

(;*゚∀゚)「なにいってんだ!」


果たして、この場合もそう呼ぶのかは知らないが。

船員っていうのは、こんな奴しか居ないのだろうか?

ぼくは彼をみるうちに、いつかの船長さんを思い出していた。

実際、どうやら彼らは兄弟だったのだが、それはまた別のお話。





             ∧∧ 
            ミ;゚∀゚彡 < ヘンタイヒャン…イパーイ
             ミ,,,,,,,,,,ミ

           紅季 19節





それからしばらくして、僕らはようやくP区にやってきた。
先の変態さんは、船をつけた後、ショボが代金を支払おうとしたところ、
「とんでもない僕が払うがわです」の一点張りで、けっきょく無料になった。

別れ際、僕らにむかって、必死にあたまを下げては、
しきりにありがとうを繰りかえし。

(*=゚ω゚)ノ「また! またお願いしますよぅ!!」

(#*゚∀゚)「二度とごめんだ!!」シネ!!

(*=゚ω゚)ノ「はあっ…はあ……」ウッ

否定されるたび、罵声をあびせられるたびに、
ほんとうに嬉しそうに、口元をつりあげる彼の姿は。

ノハ ;⊿;)「……」メッ ナノニ・・・

彼女に一生わすれられないキズを残した、とか何とか。


……気をとりなおして。


目的地はいがいにも、乗り場からそう遠くない場所にあった。
というか、すごい目立つめじるしがあって、すぐわかった。

赤レンガを積み上げてつくられた、三階建ての立派なおうち。
三角形のやねの両端には、猫の手のかたちをした金色の像がおかれ、
その間には、とても大きな看板がかけられていた。

看板には、大きな文字で。


【 ↓猫さんこちら↓  文猫協会 本部  ↓ようです↓ 】


と、書かれている。


2_20091226233351.jpg



ミ,,゚Д゚彡「わっかりいーなー」

( ^ω^)「ちゃんとようです検索ができるようになってるのが憎いお」

(;´・ω・`)「うん、うん……?」ケンサク?


入り口であろう場所をみれば、扉らしきものは存在せず。
のれんが掛けられているばかりだった。

猫への配慮なのだろうけど、でも物書きができるんだから、ドアくらい……。


(´・ωメ)「おっと、まちな兄ちゃん、それは禁句だぜぃ?」

(;^ω^)「お!?」

いきなり真横から返事をされ、僕は驚きにとびあがった。
どうやら、気付かぬうちに声にだしていたらしい。

(;´・ω・`)「あっ! メョボソさん!!」

(´・ωメ)「おうショボ、久しぶりじゃねえか」

そこに居たのは、ショボによく似たおおきな猫。
おなじ書本猫であり、ついでに顔見知りのようだ。

そして二匹は、僕らそっちのけで会話を弾ませた。

(´・ωメ)「そうか……お前が旅立ってから、もう結構経つからなぁ」

(´・ω・`)「はい、メョボソさんは今は…?」

(´・ωメ)「おれぁ…相変わらず、根無しの風来坊さ」

(*´・ω・`)「お変わりないようで、安心しました」

(´・ωメ)「ショボ、お前もな」

(;´・ω・`)「え……そうですか………?」

(´・ωメ)「ぶわはははっ! 嘘だよ! ちったぁ良いツラになったぜ!」

("・ω・")「あんれま、ショボさんじゃなかとね!」

(;´・ω・`)「ヘィボンさん、お久しぶりです」

と、見ていれば、なにやら続々とあつまってくる。
しかも、みんなショボそっくりで、なんだか見分けつかなくなりそうだ。


(;^ω^)(め…みょ…めょぼ……へぇ…へぃぼ?)

でも一番にきになるのは、この、発音のわからない名前だった。


(;´・ω・`)「あ、じゃあ……そろそろ」

このままではキリが無いと察したのか、ショボが切りだした。

ちなみに頭がこんがらがりつつ、入り口へと向かう際。
フサが、ショボとザーボンさんを間違えたのは余談である。

そして、のれんをくぐった先で、迎えてくれたのもまた、
ショボによく似た大きな猫だった。


(´◎ω◎`)「案内するのは…」

(´●ω●`)「この」


(*゚∀゚)「はいはい、行こうか」



内装は、これまた豪勢なものだった。

テカテカした、石のゆかに敷かれたレッドカーペット。
左右の壁にぽっかり開いた窓からは、陽光がやわらかくさしこんでいる。

ついでに柱のいたる所に、爪研ぎ木がおかれているのは愛嬌か。

そして、くすんだ色をした階段をのぼり、短い通路をぬけて。
「失礼します」なんて言葉とノックの音がひびき。


「ああ、入ってくれ」

遅れてかえってきた返事に頷き、僕らが通されたのは、
たくさんの本が壁をうめつくす、とても大きな部屋。

最奥には大きな窓があって、その下にはソファーに座るだれかの姿。

「やあ、ようこそ」

窓からさしこむ白光にめがくらみ、目を細める、
影になってよく見えないが、そこに居るのも、やはり書本猫のようだ。


「っと、失礼」

そんな僕のようすに気付いたのか、ふいに影がうごくと、
シャッ、と音をたてて大きな布がスライドして、窓を覆った。

( ^ω^)「お…」

(*´・ω・`)「あちら、シャキンさん、僕ら協会の……会長さんだよ」

(`・ω・´)「む、私の台詞をとらないでほしいものだな」

その影だった猫は、わざとすねるように言った。
部屋にかげが落ちて、はっきりと見えたその姿はショボに似てはいるが、
目つきはキリリ、雰囲気も大人びているように感じた。

3_20091226233350.jpg



(;´・ω・`)「す、すすすいません!!!」

それは、ショボに限ったことではなく。
さっき外で出会った、どの猫と比べても同じことが言えた。


(`・ω・´)「冗談だ、きにするな、それよりショボ、どうしたんだ?
       いままでの季録を保管するのか?」

(*´・ω・`)「あっ……名前、覚えててくれたんですね」

(`・ω・´)「そんな事は当然だ、この協会にたずさわる猫たちは……
       すべて、この心に刻み付けているからな」

(*´・ω・`)「あ、ありがとうございます! そ、それでですね?」

(`・ω・´)「ふむ、そちらの者たちのことか?」

シャキンさん、とやらは僕らを見ながら言った。
しかし、その視線がいどうしていく際。

(;^ω^)(…お?)

というか、ぼくを見たときだ。
わずかに表情がけわしくなったように見えたのは、気のせいだろうか。

(´・ω・`)「僕の……友達です、一緒に旅をしています」

(`・ω・´)「ふむ……名前を聞いてもいいだろうか?」

ノハ*゚⊿゚)「私はヒート! なんか凄いとこ住んでるんだな!」カコイイ!

(*゚∀゚)「落ち着け、俺はつーだ」

ミ;゚Д゚彡「あー…と、フッサールだから」

(`-ω-´)「……」

( ^ω^)「僕はブーン、文猫のブーンだお」

何処か、なっとくするように、頷きながら聞いていたシャキンさん。
けれど僕の挨拶をきくなり、おどろきに目をみ開いて、空気が止まった。


(`・ω・´)「文猫……だと?」


続いて飛びだしたのは、低く、威圧感のある声。
うまれたのは、ガラスにひびが走るような、ピリッとした空気。

(;^ω^)「お…?」

僕は、何かまずい事を言ってしまったのだろうか。
まで考えて、まえにショボに言われたことを思いだした。

(;^ω^)(し、しまったお…! つい癖で!!)

文猫、というのは固体をしめす名称ではない。
言えば恥をかくのだと、思い知ったはずなのに。

視線がいっせいに僕へとむかう。
シャキンさんも、こっちも訝しげに睨んでいる。

流れで言ってしまった言葉を思い、あうあうしていると。
ショボが慌ててフォローをいれてくれた。

(;´・ω・`)「あ、あの! すいません! ブーンはその、房津出身で
       世間のこととかよく知らなくて! だから!」

(;`・ω・´)「…………たし……、見たと……ん…とは…」

(;´・ω・`)「え…?」

すると、今度は視線をしたにむけて、俯いたままブツブツと呟き。
やがてゆっくりと顔をあげると、わずかに表情をやわらげ、こう言った。


(`・ω・´)「……その様子では、文猫というものが何なのか、知らないようだな」

思わぬ言葉に、僕らはそろって首をかしげた。
どういう意味なんだろう、文猫はこの場所をしめす事じゃないのだろうか?


(`・ω・´)「クラムボン! 居るか!!」

すっかり黙りこんでしまった僕らを他所に、
シャキンさんは誰かの名をよんだ。

(´зωз`)「へぇへ、ここにおりますじゃ…」

すると、すぐに老いた猫があらわれ、シャキンはその猫へと何かを投げわたし、
老猫はその渡されたものを見るなり、驚きに声を荒げた。


(;´зωз`)「こ、これは……古文の鍵…? これはどういう」

(`・ω・´)「すまないが、旧史書をここに持ってきてくれないか?」

(;´зωз`)「旧書を!? な、何を仰るのじゃ!? 」

(`・ω・´)「あまり客人を待たせてはいかん、至急頼む」

(;´зωз`)「お待ちくだされ! いけませんぞ、あれは協会の極秘資料じゃ!
        それを一般の者、それも、何処の輩かも知れぬ者に見せるなぞ!」

(`・ω・´)「いいのだ」

(;´зωз`)「なりませぬ!」

(`・ω・´)「……頼む、この願い、聞いてくれ」

シャキンさんの真剣な眼差しと、懇願するような言葉。

緊張した空気がながれ。

やがて老猫も折れたようすで「わかりました」と残し、部屋をでた。


ノハ;゚⊿゚)「あーーーもう!! なんなんだああああああ!?」


やがて、沈黙にたえきれなくなったのか、ヒートが叫び。
フサは慌ててヒートの口をふさぎ、じたばたと二人で暴れはじめた。


<むぐーーーーー!! んんーーーー!!!

<うわ、ちょ! 大人しく!!


ノハ*゚⊿゚)б「お兄ちゃん! めっ!」

ミ;゚Д゚彡「わけわかんないから!!」ドコデ 覚エタノ?

ノハ ゚⊿゚)「本に載ってた!」


(;*゚∀゚)「おいそこの馬鹿ども、静かにしろ」

あちゃー、と盗み見るように視線をむければ、
シャキンさんは、そんな様子をながめながら、微笑んでいた。





             ∧∧ 
            ミ*゚∀゚彡 < ヨウヤク プロローグニ イミガ
             ミ,,,,,,,,,,ミ

           紅季 19節






それからしばらくして。


(´зωз`)「こちらでよろしいですかの」

先の老猫が、ボロボロの古ぼけた本を背にのせ、戻ってきた。
シャキンさんはそれを確認すると、僕らへ渡すよう促した。

老猫はしばし迷った素振りをみせると、渋々ぼくらへさしだした。

それは近くでみれば見るほど、古臭い本だった。
表紙もページもよれよれで、やぶけた跡もたくさんある。

けど、なんとなく貴重なものなんだ、というのは分かった。


そしてタイトルにはこう書かれている。


( ^ω^)「協会の歴史……かお?」


(`・ω・´)「その、5ページ目をひらいてほしい」

言われるままに、破ったりしないよう慎重にページをめくり。
数枚にわたって続くもくじを越えると。

ミ;゚Д゚彡「んーと、なになに? ケット……」

(;^ω^)「シー?」



そこに書かれていたのは、要約すればこんな所である。



 【 ケット・シー 】


 ケット・シーとは、なる獣の一種であるとされた、言語を解する猫である。

 あまり群れを作らず、人目のつかない場所で、ひっそりと生活をしていた。 

 精霊などとも意思疎通が可能だといわれているが、真偽のほどは確かではない。

 非常に頭が良いはんめん、からだが弱く、運動は苦手であった模様。

 そして、病気にも耐性がなく、種族的に弱い血族であった為。

 遥か昔、すでに絶滅がかくにんされている。


 【 文猫 】


 ケット・シーと、大型の猫科の動物の血をひく、さいしょの混血猫である。

 ケット・シーとの最大の違いは、群れをなし、生活の場を里へと移した事だ。

 争いを好まず、本を好み、よく学び、人々と共に暮らすことを望んだ。

 彼等は言葉と、そして【 心 】を以って人と文化を解した。

 そんな彼等は、やがて【 文猫 】と呼ばれるに至った。

 だが、文猫たちは遺伝的な身体のよわさに苦しみ。
 


 より濃い血をもっていた為、遥か昔、やはりこちらも絶滅が確認されている。


 【 書本猫 】

 
 文猫たちが、長い季節をこえて血を混じらせて生まれた、雑種である。

 ケット・シーや、文猫の、虚弱な遺伝子をこくふくする事に成功した。

 そして、彼等は人との交流を作り、今の自分達の生活をつくった文猫を崇拝し。

 とおい先祖にあたる文猫を始祖とし。ながい季節の記録をはじめた。

 そんな者達が集い、できたのが、崇拝する彼等の名を冠する。



 【 文猫協会 】である。




(`・ω・´)「わかったかね?」


静まり返ったなか、シャキンさんが問いかけた。
ぼくらは息をのんで、顔をあげた。


(;´・ω・`)「し…知らなかった……こんな由来が…」

(;^ω^)「……よく、わかりましたお」

僕が「文猫」だと名乗った時に、
あれほど妙な反応をされた理由が、よくわかった。

当然の反応だったんだ、文猫は……とうに絶滅した生物だったんだから。


ミ;゚Д゚彡「それに……ケット・シーって…」

そうだ、この話がほんとうだとしたら、僕らの先祖というのは。
今は亡き、伝説の生物とまで呼ばれた【なる獣】という事になる。

ノハ*゚⊿゚)「すご…なんかすごい!」

(*゚∀゚)「でも……会長さんよ、いいのか、これ…?
     見ておいてなんだが、機密なんだろ?」


(`・ω・´)「なに、構わないさ……なんなら、もっと色々みていくといい
       とくべつに書庫の鍵はかいほうしておこう」

(*^ω^)「お、ほんとかお!?」

好奇心が止まらなくなった僕は、そんな話にすぐさま食いついた。
どうやら、他のみんなも同じ気持ちでいるらしく、目を輝かせていた。

しかしつーちゃんは、シャキンさんをしばし見つめると、
明らかに疑いのまなざしを向けて、言った。


(*゚∀゚)「……何故だ? なぜ俺たちにそうまでする?」


それは今にも「何たくらんでやがる?」なんて言葉が出そうな勢いだった。

確かに冷静にかんがえれば、怪しい事このうえないのだが。
今のうかれた僕らには、そこまでのことは考えつかなかった。

ミ;゚Д゚彡「ちょ…つーちゃん、失礼だから!」

(`・ω・´)「ふむ、言われて見れば、何か裏があると思われるのは当然か…」

(*゚∀゚)「……」


(`・ω・´)「しかし悪いが、あまり理由になるような答えは持っていない
       ただ……そこのブーン君がいった言葉…
       自分を文猫だ、なんて初めて聞いたせいだろうな」


(`・ω・´)「私は、君等のことを気に入ってしまったようだ」


(*゚∀゚)「…それが理由か?」

(`・ω・´)「そうだ」


二人、いや。

一人と一匹は、牽制しあうかのように見つめ合う。

まさに緊張の沈黙。だがそこで、またしても。


ノハ;゚⊿゚)「どうしたんだ!! なぜ見つめあうんだ!?」


緊張感に耐えきれなくなったのか、ヒートが叫んだ。
なんとなく、ツィールが手紙にのこした、連れて行けない理由がわかった気がする。

よもや、ショボより空気よめないとは恐れいった。


( ^ω^)「ショボのアイデンテティーがクライシスかお?」

(;´・ω・`)「あいでんてぃーが……喰らい死す?」

(´・ω・`)「紅茶の味が死んじゃうってこと……?」

(;^ω^)「いや、もういいですお」

とか何とかやってると、不意につーちゃんが笑った。
そして釣られる様に、シャキンさんも。

(`・ω・´)「やはり、君等はおもしろい」

(*゚∀゚)「……悪かったな、わざわざ見せてくれるってのに」

(`・ω・´)「いいさ」


それから、僕らはさっきの老猫、クラムボンさんに連れられ、
書庫とやらに案内してもらうことになった。



                           其の一 → 其の二 へつづく。





この小説は2008年3月31日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:MyJtiV6Y0 氏

第四章、 其の一(裏)はこちらへどうぞ



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[ 2009/12/26 23:35 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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