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( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第三章 其の五


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております





1_20091226233038.jpg



(,,TДT)「うう……」

ノハ;゚⊿゚)「大丈夫か!」

丸刈りにされてうずくまる背中へと、ヒートが心配そうに声をかけた。

あれだけの大騒ぎの間も、虫たちはお構いなしに鳴きまくり、
周囲をつつむ薄明かりも含めて、今が夜であることを証明していた。

(;゚Д゚)「ひどいから…やりすぎだから…」

(*゚∀゚)「うるせぇなあ」

それにしてもすっかり普段どおりだ。
まるでさっきの事なんて無かったように。
ちょっぴりそれが嬉しくもあり、寂しくもあった。

けれど、今はこれでいいのだろう。
少なくともフサは一歩をふみだせたんだから。
僕らの旅がつづくかぎり、まだまだ全てはこれからなのだ。

( ^ω^)「歩いたこの長い道、僕らはまだ夢の途中、ってやつだお」

何にせよ。
フサのおかしな発言のせいで、今頃ショボ達はまちくたびれている。
律儀に待ってればの話だけど、あの性格だ。
きっとおそらく間違いなく待ってるだろうから。

そう僕がきりだそうとした所で。
フサは視線をじめんに落としながら、ぽつりと呟いた。


(,,。。)「……でも、好きだから…」

(*//∀/)「う……っ」


どうやら、フサは優位にたてる手段をゲットしたようだ。
なんせ薄明かりに照らされたつーちゃんは赤く頬をそめ、
更には紅い月もそれを手伝って、それはもう真っ赤になっていたから。

(;*゚∀゚)「や、やめやがれ! これ以上言うんじゃねえ!!」

(;゚Д゚)「だって…」

(;*゚∀゚)「うるせえ!うるせえ! ダマレ!!」

ノハ ゚∀゚)「とっても仲良しでイイ(・∀・)!!」

(;*゚∀゚)「…くっ」コウナレバ

ああ、今まで通りで、変わってないなんて気のせいだ。
フサはしっかりと成長している。僕らはちゃんと変わっていってる。


<記憶を、うしなえええええ!!

<ひでぶっ!!!!!

<フサ! ああ! フサが飛んでる!


……たぶん。

けどやっぱり、こんな情景がたのしくて、
僕はこらえきれず、声にだして笑ってしまった。
いつまでも、いつまでもこうして居られたらいいと思う。


ぶっ飛ばされて、おおきく弧をえがきながら空を行くフサ。
高くうちあげられたその姿は、まるい月のなかを影になって通りすぎる。
やがてゆっくりと降下をはじめると、すごい勢いで崖へと突っ込んだ。

その衝撃でいくつもの石ころが崖をころがり落ちて、
フサが突っ込んだ場所からはもくもくと砂煙がたちのぼっている。


(;゚ω゚)「って、ちょーーーーーーー!! これなんて真覇剛掌閃ーーーー!?」


(;*゚∀゚)「やべ…やりすぎた」アヒャー

煙はすぐに晴れていくが、そこにはめり込んだ穴があるだけで、
うごく影はみあたらない。流石にあれは死んだんじゃないだろうか。

(;゚ω゚)「フサ! 返事するおーーー!!」

ノハ;゚⊿゚)「たたた大変だああああああああ」

僕らは、大慌てでぱらぱらと小石が転がる崖下へと向かった。

(#;Д;)「こ、ここ、殺す気かあ!?」ゴルァ

すると、フサは随分とうえの方に開いた穴からひょっこり顔をだした。
どうやら無事に生きているようだ、よく生きてるね、ほんと。


(*゚∀゚)「いやーすまんすまん」ツイ

(,,TДT)「……お、俺の扱いって」

(;^ω^)「怪我してないかおー!」

(;゚Д゚)「お、おう! なんとか!」ナグラレタ トコ イガイハ

(*゚∀゚)「しかし頑丈なやつだな、嬉しいぜ」

(,,゚Д゚)「ねえ、それどういう意味!?
     いまなんかすごい嫌な未来がみえたんだけどー!」

(*゚∀゚)「さあてな」アヒャ

なんて軽口を言いあっているが、どうしてあんなピンピンしてるのだろう。
いくらなんでも、あれは無傷ですむような勢いじゃなかったのに。
軽く走馬灯みたいなの見えた僕の立場は。

( ^ω^)「……お」

そう思いながら、ふと下をみれば先の衝撃で落ちてきた石ころに目がいった。
何となく気になった僕は、その石ころをかるく蹴飛ばしてみた。

と言っても、実際には飛ばすことができなかった。

何故ならば石は、僕のまえあしが触れたその瞬間。
ボンっと弾けるように四散して、砂になってしまったから。


(;^ω^)「……へ?」

ほぼ空振りにちかい感触におどろき、僕はその場でピタリと固まると、
唯一のこった砂煙とじぶんの前足をなんども見回した。

ノハ ゚⊿゚)「どうして挙動不審なんだ?」

(;^ω^)「お、いや、いま、石がくだけて」

ノハ ゚⊿゚)「意思が弱いってことだな!」

( ^ω^)「それは別に聞いてないですお」

(*゚∀゚)「つーか、無事ならさっさと降りてこい!」

そんな僕を他所に。
つーちゃんは見上げたさきに居るフサへと声をかけた。
しかし、当のフサは穴から顔だけのぞかせたまま、動こうとしない。


(,,゚Д゚)「……」

(*゚∀゚)「どうしたんだよ」

(;゚Д゚)「む…無理だから」

(;*゚∀゚)「あー?」

(li゚Д゚)「こんな高いとこ、降りられないからぁ…!」

(;^ω^)「フサって…高いところ駄目だったかお?」

(*゚∀゚)「そりゃおかしいだろ、馬鹿は高いとこ好きなんだぜ?」


確かに、あの位置から降りるのが大変なのはわかる、
けどそれを差し引いても、なんだか妙に脅えているようだ。

今まで木登りだってよくしていたし、高所から景色をながめた事もあった。
だから高いとこがだめ、なんて事はなかったはず。
どうにも腑に落ちなくて、僕らは首をかしげていた。


(*゚∀゚)「傾斜になってるから平気だって、ころがってこい!」

(;^ω^)「まともには降りられないこと前提かお…」

(li゚Д゚)「好き勝手いってくれちゃって……」

(*゚∀゚)「…なにをそんなびびってんだよ」

(li゚Д゚)「わ、わかんない…けどなんか、手がふるえて…」



( ^ω^)「……そういえば」



そこでふと思い当たることがある。これは、とある物語のことだ。


こう…孤独だった人が仲間に心をひらいたりすると――――。




         。。
        ゜●゜           
              。。
             ゜●゜

          。。
         ゜●゜

                。。
               ゜●゜



      第三章   忘れ去られたオモイデ

    其の五 「精霊を宿す、石と巫女と魔法使い」

                。。
               ゜●゜

                      。。
                     ゜●゜

                  。。
                 ゜●゜

                        。。
                       ゜●゜




テン♪ テン♪ テン・テン♪テン♪ テン♪ テン・テン♪

彼女こと、ツンは改造人種である!

世界征服をもくろむ悪の軍団、クエン団によってドリルシステムを埋め込まれた彼女は!
仮面ドリラーに変身し、戦うことができるのだ!

当初は誰にも気をゆるすことなく、フローズンハートと呼ばれていたが。
数々の苦難をのりこえて、共に戦うものたちに心をひらきはじめていった。

そんな矢先にあらわれた強敵、エクストプラズマン。
実態をもたない敵になす術なく、苦戦を強いられるツンだったが。
だいじな誰かを護りたい、そんな強い願いがいま、最強のフォームチェンジを生み出した!

その圧倒的なちからでエクストプラズマンを倒したツン。
皆でよろこびあい、仲間たちとの信頼をより深めていった。

だがそこへ、ツンの過去を知る者があらわれた!
果たして彼女の正体は!!


ξ;゚⊿゚)ξ「貴様・・・!」

ζ(^ー゚*ζ「ふふ、ツン、また会ったね……しばらくぶりじゃない」

('、`;川「誰なの!?」
  _  
( ゚∀゚)「ツン、あいつを知っているのか・・・?」

ξ;゚⊿゚)ξ「ええ・・・あいつはデレ、私の肉体を改造し
       ドリルシステムを組み込んだ超本人にして、クエン団の幹部!」

('、`;川「なんですって!?」

ζ(^ー^*ζ「ドリラーとして、すっかり板について・・・うれしいよ
        気にいってくれたみたいで何よりさ」
  _  
(#゚∀゚)「な・・・っ、てめえ!! そのせいでこいつがどんなに苦しんだと思ってやがる!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「だめ!!ジョルジュ!!」

ζ(^ー^*ζ「生身で立ち向かうその勇気だけは褒めてあげる、でも・・・」

  _  
(;゚∀゚)「ぐあああああああああああああ」


ζ(゚∀゚*ζ「それなら、せめて手加減しなくても死なない程度の頑丈さくらいは持ってよ
       大変なんだからね! まったくもーーぉ!」

('、`;川「ああ!? ジョルジュを見えない渦巻く力で吹き飛ばして
      私達のうしろのほうの岩に激突させて気をうしなわせるなんて
      なんてパワーなの・・・!?」

ξ#゚⊿゚)ξ「許さない・・・よくもわたしの大事な仲間を・・・!」

ζ(^ー゚*ζ「うん、いい気迫・・・それが希薄じゃないことをねがうよ」


ξ#゚⊿゚)ξ「ならばみせてあげる!! 変身!!」


カッ!

ξ#゚  ゚)ξ「そして、これが・・・超変身!!」


ビカビカッ!チュドーーン!!


ξD゚  ゚)ξ「はあああああああああああ!!」


ζ(゚ー゚*ζ「へえ・・・それが例の」

('、`;川「ドレッドノートフォーム!? すごいわツン!いつのまに自由に変身を!」

ξD゚  ゚)ξ「巡る運命のもとに、あんたとの因縁もここで終わる・・・!」

ζ(^ー^*ζ「運命操作のうりょくを持つ特殊形態、だね・・・じゃあこっちも」

ζ(゚ー゚*ζ「見せてあげるよ、再会を記念して」

 フォ-・ス・フィー・ル・ド レ・ディ・イ

('、`;川「な、なんなの!? 彼女をとりまくあの光の帯は!?」


ζ(゚ー゚*ζ「―――変身」

 オー・ラ・フォ・ト・ン ブ・レ・イ・ク


カッ!!!

ビュオオオオオオ!!!!


('、`;川「きゃあああああああ!!光と風がダンスしてるわ!」

ξD゚  ゚)ξ「この波動・・・なんてパワーを!?」


シュウウウウ

ζ(╋╋ζ「そうね、まず一つ教えておいてあげる」


キイイイイイイイイイイイィィィィィ


(゚、゚;川「これは・・・大気が・・・ふるえている
     なんて凄まじいエネルギーの奔流なの!?」

ζ(╋╋ζ「運命っていうのはね、いつも人のちからで容易く捻じ曲げられるの
        そう、今のあなたの螺旋エネルギー・・・つまり能力のように」

ξD゚  ゚)ξ「く・・・っ」

ζ(╋╋ζ「だからあなたは使う力を間違えた、螺旋の本来の使い方を誤った」

ζ(╋╋ζ「ドリルとは、全てを破壊する絶対の力!
       運命も宿命もこの力のまえには、あまりに無力なのさ!!」



デテテッテテテッ♪ テーテーン♪


2_20091226233038.jpg



チャキーン!!




       ~ 中略 ~



ξ;゚⊿゚)ξ「うあああ!!」

('、`;川「ツン!! ああ、変身が!?」


ζ(╋╋ζ「・・・よわい、弱すぎる」

ξ;゚⊿゚)ξ「く・・・うう・・・」

シュン!

ζ(゚ー゚*ζ「なんてザマなの、ツン・・・」

('、`;川「あ、あいつも・・・変身を解いた!?」

ζ(゚ー゚*ζ「私はあなたを、その程度に仕上げたつもりはないんだけど?
       やっぱり・・・・・・そこにいるお仲間さんたちの影響なのかな?」

ξ;゚⊿゚)ξ「・・・っ!!」

ζ(゚ー゚*ζ「これなら・・・あの時のほうがよほど強かったもんね
       こちらの警備をうちたおし、研究所をぬけだした、あのときのほうがよほど」

ξ;-⊿゚)ξ「ま、まだ・・・・・・あぅ・・・っ」

('、`;川「ツン! ひ、ひどい怪我・・・」

ζ(゚ー゚*ζ「ちなみに、あの時どうして逃げられたかわかる?」

ξ;-⊿゚)ξ「な、なに・・・?」

ζ(゚ー゚*ζ「逃がしてあげたのよ、私がね」

('、`;川「え!? 隙をみて命からがら逃げてきたツンを・・・逃がしたですって!?」

ζ(゚ー゚*ζ「研究所にいた頃のあなたは、素晴らしかった
       まるで世界全てを恨み、憎むような瞳・・・
       それに値するだけの圧倒的なパワー、そして意思・・・」

ζ(^ー^*ζ「いつも狂ったように叫んで、なんどもなんども脱走しようとしていたね」

ξ; ⊿ )ξ「だ、だまれ・・・」

('、`;川「・・・・ツン」

ζ(^ー^*ζ「あの必死な形相・・・本当に美しくて、かっこよかった・・・
        こんな魔獣のようなあなたを解き放ったら、どうなるだろう
        そう思った私は、あなたを逃がすと決めた・・・」

ξ#゚⊿゚)ξ「黙れえええ!!」

ζ(^ー゚*ζ「あの時だけ、どの扉の鍵もあいていたでしょ?
       まあ私のしわざなんだけど・・・変だとは思わなかった?」

ξli゚⊿゚)ξ「ぐっ・・・ぅ」

ζ(゚ー゚*ζ「・・・それがこのザマさ、ガッカリなんてもんじゃないよ
       やっぱりあなたは誰かとつるんでちゃ駄目だったのね・・・」

('、`;川「つ、ツンに近寄らないで!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「伊藤!? だめよ、逃げて!!」

ζ(゚ー゚*ζ「その・・・過去の面影が微塵もない目はやめてよ
       どこまで人を落胆させれば気がすむのかな・・・」

('、`;川「ツンには・・・手はださせない!!」

ξ ゚⊿;)ξ「うぅ・・・」


ζ( ー *ζ「ああ・・・せめて・・・それでもせめて、強くなってるんだと信じていたよ
       今まで送り込んだ私のペット達をことごとく返り討ちにしたんだし
       ツンが強くあってくれるなら、どんな姿でもいいと思ってた」

('、`;川「・・・えっ! 泣いているの!?」

ζ(;ー;*ζ「なのに・・・これだもんねぇ・・・結局
        こんなに弱くなって・・・くやしいなぁ、かなしいなぁ」

ξ ;⊿;)ξ「だめ・・・お願い、やめて・・・」

ζ(;ー;*ζ「くすん・・・でも、だからね・・・うん・・・もういいや」


ζ(゚ー゚*ζ「目障りだ、消えて無くなれ」



「い・・・いやああああああああああああああああああああああああああ」









――――なかんじで、とにかく弱くなってしまうのだと言う。そんな話。






(*゚∀゚)「それだな」

( ^ω^)「それかお」

(,,;Д;)「なんでもいいから助けてーー!」ヘルプミー

ノハ ゚⊿゚)+「わかった! 今たすけるぞ!」

そう言って一歩ふみ出したヒートは、右手を斜めぜんぽうに突き出し、
続いて、あまった左手で握った髪飾りを天にかかげながら叫んだ。


ノハ ゚⊿゚)')#「ウェイク! アップ!!」


そして装着、遅れて発光。あのときと同じように、たち昇るは紅の輝き。
風が吸い込まれるようにヒートに集うと、霧をはらうように光がおさまっていく。


ノハ#゚  ゚)「フッ…」

その先には、やはりいつか同様に紅のオーラを纏う姿。
腕をくんだまま、チラリと上にいるフサを見るとちいさく微笑んだ。

ノハ#゚  ゚)「こうして彼を助けるのは二度目だな」

(;^ω^)「お…」

ノハ#゚  ゚)「では、行くとしよう」

言って、身を屈め、姿勢を低くかまえると、
一気に崖へむかって跳んだ。

(*゚∀゚)「おー、すげぇすげぇ」

紅い影は、ザッ、と足音だけを置き去りにしながら、
ほんの数歩でフサのいる穴ぼこへとたどりつき。
出っぱりに手をかけ、片手で自身をささえながら、もう片手をフサへと伸ばした。

ノハ#゚  ゚)「さあ、手を」

(;゚Д゚)「あ、ありがとう…」

ノハ#゚  ゚)「例には及ばないさ………む?」

しかし、そこで急にヒートはあたりを見回しはじめ、
何故か伸ばした手までひっこめてしまった。

(;゚Д゚)「え、なに? どったの?」

ノハ#゚  ゚)「この感じ……そこに居るな?」

その代わりに、ひっこめた手をもう一度のばすと、
フサの後ろの穴ぼこのなかを指し示した。

(;゚Д゚)「居る!? え、なにが!?」

(゚Д゚;)「ひえ!? いまなんか光った!?」

下からではよくわからないが、とりあえず。
フサはふりかえって見た穴ぼこの中で何かを見つけたようだ。

ノハ#゚  ゚)「それが、精霊石さ」
                          .




             ∧∧ 
            ミ*゚∀゚彡 < ナガイ マエオキ デシタネ
             ミ,,,,,,,,,,ミ

           紅季 3節





それから、僕らは急いで山道をくだり。
やっぱり待っていた二人の下へと駆けていく。

(,,゚Д゚)「おーい! ショボ! ビロード!!」

(´;ω;`)「あ」

(;><)「やっと戻ってきやがったんです!」

( ^ω^)「たでーまだおー」

(´;ω;`)「おいてっちゃうなんて、ひどいよぉ…」

(,,゚Д゚)「ああ、ごめんな…ちょっと色々あってさ」

(´;ω;`)「ぐす…うん……」

(*゚∀゚)「たく……ひでえ奴だよな」

(;゚Д゚)「あ…あんだけ人を吹っ飛ばしておいて……」

(*゚∀゚)「なんのことやら」アヒャヒャ

(´・ω・`)「……あれ?」


(,,゚Д゚)「どうした?」

(*´・ω・`)「う、ううん、なんでもないよ…」

( ^ω^)「……」

フサはショボのあたまを優しく撫でながら、諭した。

それで、なんとなく気付いたのだろう。
ショボはどこか嬉しそうにしっぽを揺らしていた。

(*゚Д゚)「んで、ビロード…?」

(;><)「な、なんですか?」

と、今度はビロードの方へと向きなおし、
にやーっと笑うとじりじり歩み寄っていく。
対するビロードはあまりの不審さにおびえている。

けれど、その脅えた表情はすぐに歓喜のそれへと変わるだろう。


(,,>Д<)「じゃじゃーーん!!」ットネ

( ><)「…」


よくわからない効果音を口にしながら、
フサが突き出した手のうえには、淡い光をはなつ石ころがある。
形はいびつだが、見る方向によって色が変わるふしぎな石だった。

といっても、基本はみどりから茶色のあいだを行き来するかんじで、
僕の位置からでは、きれいな若草のような色をしている。

(,,゚Д゚)「これなんだかわかるか?」

( ><)

(,,>Д<)「わかんないんです!!」

( ><)

(,,゚Д゚)「なんちて」


(;゚Д゚)「……ビロード?」

見るなり固まってしまったビロード。
フサがいくら話しかけても微動だにしない。

てんてんと流れていく間はとても長くて、
このまま朝になってしまうんじゃないかと思えたが。
どうにかそれよりも先に反応を示してくれた。






(((;><)))

おや? ビロードのようすが・・・




とか言ってる暇もなく、ビロードは発狂、いや絶叫した。


((;><)))「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!
       それ精霊石ですか!? ですよね!? え!? なんで!? なんで!?
       なんで持ってるのかわかんないんですううううううううううう!!!」


(,,゚Д゚)b「見っけてきたから!」

(*><)「く、くくくくくくくくっ、くくくくくくくっ!!」

なんだか邪悪に笑っているようにみえるが、
ビロードはうまく言葉がでないのか、どもっている。

(;゚Д゚)「おちつけ」

(;><)「くれるんですか!?」

(,,゚Д゚)b「オフコース!」

(*><)「元気ハツラツなんです!!」

それから、あまりの興奮に雄叫びをあげると、気が狂ったように笑いだし、
林のなかに飛び込んでいこうとするビロードをなんとか取り押さえ。
どうにかこうにかなだめると、ようやく家のなかへと戻ってこれた。

(;゚Д゚)「やれやれ……」

(*><)「はあっ、はあっ!!」ゴエッ ゴエエエエエエッ

ノハ#゚  ゚)「もう離しても平気か?」

ちなみに、ビロードは"彼女"に首ねっこを掴まれている、
そしてそれでも荒い息のまま嬉しそうにしている、ちょっと不気味。

ノハ#゚  ゚)「さて、まず何から話そうか……」

みんなしてその場に座りこむと、彼女はそう切り出した。
それはフサを助けたときの話の延長になる。


あの時、フサを地上まで降ろしてくれた彼女へ、つーちゃんが問いかけた。
すると彼女は、この際だから全員に話しておく事があるといって、
一旦きりあげて山を下りたのだった。


(*゚∀゚)「さっきの答えは?」

ノハ#゚  ゚)「ああ、そうだね……うん、推察のとおり
      私はヒートであって、ヒートではない、意識だけ別の存在…という所か」

(*゚∀゚)「…?」

ノハ#゚  ゚)「この髪飾りが精霊石と呼ばれるものであることは知っているだろう?
      …まあ、砕けて言ってしまえば私はこの石に宿る精霊だ」

(;><)「なんですと!?」

(;´・ω・`)(……また興奮してる…)

ノハ#゚  ゚)「この子……いや、ヒートは、精霊をその身に宿し、
      自身の力として行使できる特殊な体質をしているのだが」

(;゚Д゚)「…ちょ、ちょっと待てよ、じゃあヒートはどうしたんだ?
     まさかあれか、無理矢理からだを奪ってるとか、そういう……」

ノハ#゚  ゚)「いや、安心するといい、そういった事は一切ない」

ノハ#゚  ゚)「ただ……わかってくれるとは思うが、この子はまだ精神的に未熟でね
      自意識をのこしたまま力をコントロールする事ができないんだ」


それゆえに、自分を眠らせて意識ごと全権をゆだねることで、
ようやく力を発揮することが可能になり、負担もかからないとの事だった。


ちなみに、もしも無理にヒートの意識をのこそうとした場合。
消耗がはげしすぎて、すぐに倒れてしまうと言う。

(;゚Д゚)「あ……じゃあ、あの時ヒートが変なこと言って倒れたのは…」

言われて思い出すのは、
ビロードに秘密をはなすと言われた直後のことだ。
あのとき、おかしな様子そのままに、すぐに倒れて眠ってしまった時の事。

ノハ#゚  ゚)「そう、私の言わんとする事を代弁したせいだな…」

つまり、たったそれだけのことでさえ、
今のヒートには難しいという事だった。

(*゚∀゚)「ツィールは、その事を知ってるのか?」

ノハ#゚  ゚)「無論だ、というより、知っているから君にこの子を託したのだろう」

(*゚∀゚)「…? どういう意味だ?」

ノハ#゚  ゚)「この子が力をコントロールする為には、精神的に強くならなければならない
      それは勿論からだを鍛える事も大事ではあるが、
      なにより必要なのは人と触れ合うことで成長していく心なのだ」


(*゚∀゚)「俺たちと一緒に行かせれば、それができると?」

ノハ#゚  ゚)「そう考えたのだろうな…たしかに、
      ハンター家業で各地をまわるのとは、すいぶん違うものだ」

(*゚∀゚)「そうか…なるほどな」

(;゚Д゚)「……でも、ほとんど遊んでばかりだったけど」イイノカナ

ノハ#゚  ゚)「ああ、それでいいんだと思う
      実際……順調に学んでいっているよ、この子は」

以前までは、ああして少しの時間とはいえ、
意識を共有させることじたい出来なかったらしい。
けれどできた、それは間違いなく、成長している証だった。


ノハ#゚  ゚)「さて、そしてビロード」

(;><)「は、はいいいいいいィ! なんですか!!」

ノハ#゚  ゚)「君はこれで魔法を手にいれた訳だが…
      それに当たって言っておきたいことがある」

(;><)「はいはいはい!! 聞きます!!」

ノハ#゚  ゚)「私は言ったな、進歩と革命はちがうと」

(;><)「は…はい、なんです」

ノハ#゚  ゚)「魔科学は、言うなれば容易く"不可能を可能"にしてしまう物だ…
      それをうまいこと使えば、君はすぐにでも世界トップクラスの技術をもつことになる」


確かに、あの船にしてもそうだった。
ほんらいなら、海上の旅というのはとんでもなく危険なものだ。

たとえば、あの地図で行き先をしめすだけで向かってくれること。

通常ならば航海士という専門のひとが、様々な道具をつかって行き先をしめすものだ。
そうでなければ、あの広すぎる海のうえで迷い、すぐに野たれ死ぬことになる。

そして、帆などを張ったりする事についても。

僕らはブーム君が勝手にやってくれたから苦労を知らないが、
あれは人がマストに登って操作するため、ときには落ちてしまう危険もある。

船は揺れるしそれは当然なのだが、とくに怖い話ともなれば。

そういった事故がおきた場合、どんなにうみが荒れて船が揺れようと、
かならず甲板に落ちて、そのほとんどが死んでしまうという。


だから船員は、いつもたくさんの人数が必要なのだ、という話。


僕らが乗ってきた船ひとつとっても、これだけ色々なじじょうをかかえている。
きけばきくほど、知れば知るほど、いかに魔科学が常識をくつがえすものか、
どうして黙っているべきなのか、それらがよくわかってしまうという物だ。


ノハ#゚  ゚)「そしてそうなれば当然、仕事をなくし、食い扶持もなくす者も出てくるだろう
      だから君は、そういった様々な犠牲を背負わなければいけなくなる」

(li><)「……」

ビロードは先までの興奮したようすもおさまり、
今度は緊張しきったようすで喉をならした。


ノハ#゚  ゚)「本気で魔科学を学びたいと願うのならば、世界の情勢、状況、
      それら全てを理解したうえで行う重要性がある」


もしかしたら、魔科学が禁忌とされているのは、
そういうのも含めての話なのかもしれない。

何だか難しくてあれだけど、漠然とそう思った。


ノハ#゚  ゚)「新たなものを作り出すのは、いつだって愉快であり、容易い
      だがそれを本当の意味で完成させて、結果をつくるのはその数倍の苦労がある
      背負わなければならない事がかならずある」


そう……例えれば、プロットだけを作ったお話のように。
最期までつくりあげる…つまり完結まで書くのはとっても大変なのだ。

……と、思う。よ!


ノハ#゚  ゚)「それでも……学び、世界を安定させる技術開発をめざすと誓えるか?」

そしてヒートは静かに、おそらくさいごの質問をなげかけた。
しかし沈黙はさほど長くはつづかずに、ビロードはしんけんな眼差しで頷いた。

( ><)「……誓います、なんです」

ノハ#゚  ゚)「…そうか……いや、なかなか君は純粋な子のようだ
      私がこうまで言う必要はなかったかもしれないな…」

(;><)「そんなことないんです!! ありがとうございますなんです!」


( ><)「…それに本当は、わかってたんです」

いましがた聞かされた危険性についてなど、
その辺りはどうやら、例のクーという人が書いた本に載っていたらしい。

( ><)「お母さんたちにも何度もやめるようにと言われてました」

ノハ#゚  ゚)「そうだったのか」

( ><)「……でも、僕はたぶん、そんな反対されるのもあって
      理解はしてても、ちゃんと納得はしてなかったと思うんです」

(*><)「だから……こうして教えられたこと、
      誓ったことは、これから何があっても忘れません、なんです」


言葉にして、自分が認められるだれかの言葉をきいて。
それではじめて伝わるものが、気付ける思いがある。

ビロードはきっとそう言いたいんだろう。

(*><)「今はわからないことばかりだけど、信じたこの道を進みます」

ああ、なんだかとっても真っ赤な誓い。
仮面で表情がみえない彼女も、なんだか笑っているような気がした。


ノハ#゚  ゚)「じゃあ…これはきっと君も知らないだろうから、教えてあげよう」

( ><)「なんですか?」

ノハ#゚  ゚)「何故、石があれば魔法が使えるとわかりながら、
      人々がこぞって石をさがそうとしないかについて…」


ビロードは疑問と驚きがまじったような表情で彼女をみた。
言われてみれば確かに、だめだと言われてるのは魔科学なんだから、
魔法についてはとくに問題ないはずなのだ。

ならば、何故。

みんなで首をかしげていると、彼女はビロードから石をわたすよう促し、
手にした石をもてあそびながら言った。


(,,゚Д゚)(…ていうか、毎回だれかしら空気になるよね…)

(;´・ω・`)(……)

(;*゚∀゚)(……黙ってろ)


ノハ#゚  ゚)「それはな……契約をしなければ、この石はずっとただの石ころだからだ」

(;><)「契約…? よくわかんないです」


ノハ#゚  ゚)「こういう事だ」

彼女はそれだけ言うと、なにか聞いた事もないような、
それでいて聞き取れない単語をいくつか口にした。

すると、石がキラリと輝いたように見えたと思うやいなや、
突然ビロードが悲鳴みたいな声をあげる。

(;><)「うわわわ!? な、なんですか!?」


(;><)「え、ええ!? わかんないです! 何がマンドクセなのかわかんないんです!!」


更には、文字通りわけのわからない事をくちばしる始末。

……変な子だとは思っていたが、
とうとう本格的におかしくなってしまったようだ。


(;^ω^)「なんてことだお……」マダ ワカイノニ

(´・ω・`) カワイソス

(;><)「ち、違うんです! なんか、なんか声がするんです!!」

(;゚Д゚)「……お前の声しか聞こえないから」

(;´・ω・`)(何か…やばいものが聞こえている……っ!?)

(;><)「ええ!? だってほら! 今も!!」

( ><)『いや、あんた以外にはきこえねっすよ…』

(;><)「って言っ……て………ええ!?」


ノハ#゚  ゚)「わかったか? これが契約だ」

(*゚∀゚)「……なにがおきてるんだ?」


どうやら、ビロードは彼女が言う契約とやらをおこない、
精霊と話をすることができるようになったらしい。

それはつまり。

ノハ#゚  ゚)「これで……君は世にある精霊たちと意思を介することができるようになる
      はれて魔法使いの仲間入りさ、おめでとう」

(;><)「あ、あわわ…なんです」

(;゚Д゚)「い、今も、なんか言ってるのか…?」

(;><)「は、はいなんです……えと…」

( ><)『('A`)俺はこの大地の精霊ノームが欠片、ドクオ……
         あーあ、まんどくせぇことになった…』

(;><)「……って、言ってますなんです」

(*゚Д゚)「ま、まじかー、すげぇ!」

(;´・ω・`)(まんどくせ……って)


3_20091226233038.jpg



ちなみに、この契約というのは魔法使いにしか出来ないものらしく。
普通の人が石だけ持っていても意味がない、それが先の答えだそうだ。

(*゚∀゚)「ドクオねぇ……なあ、ならあんたにも名前あるのか?」

ノハ#゚  ゚)「……私には無い」

(*゚∀゚)「……そうなのか?」

ノハ#゚  ゚)「いちおう、サラマンダーという種であるのは分かるがな」

(,,゚Д゚)「名前がないってのも…不便じゃないか?」

ノハ#゚  ゚)「フッ…そんな事はないさ、普段ならば、
      知らないものなら、皆わたしをヒートと呼ぶ、それでいいと思っている」

(;゚Д゚)「むぅ……」

ノハ#゚  ゚)「そうそう、それよりもだ、さっき君が崖までぶっ飛ばされたとき
      とっさに石を柔らかくして助けてくれたのも彼なのだよ」

(;゚Д゚)「へ…? そうなの…?」

そう、岩をくだいて崖にめりこんだにも関わらず、
なぜか無傷でいられたあれは、フサが頑丈だとかそういうのでは無かったのだ。

思えば僕がけったら砂になったあの石ころもつまり、そういう事だったのだろう。

(*゚Д゚)「あ、ありがとな!」


( ><)『('A`)べつに……どうでもいいッス……ほんと』


(;><)「…だ、そうです」

(;゚Д゚)「そ、そう」

( ><)「あ、でも!」


聞けば、この山ではいぜんから事故にあった村の人が奇跡的に助かる。
といったふしぎな事件がよく起きていたらしい。

それゆえに、この山には守り神がいる、と崇められ。
ビロードも精霊石があるんじゃないかと探すに至ったようだ。


(*゚Д゚)「…なんだ、めっちゃいい奴じゃん」

(*><)「ずっとこの村を見守ってくれていたんですね!」

(;><)「……え?」

(;゚Д゚)「ど、どうした?」

(;><)「えー……と…」


(;><)『('A`)そうでもしなきゃ……誰かしら山を荒らしにくるだろ…
         でも俺ひきこもってたいんだよね……むやみに来られると困る
         だから脅したり助けたりしてただけだ…んな美化されてもねぇ……?』


(;;><)「…だ…そうです」

(;゚Д゚)「そ…そうか……」



まあ理由はどうあれ、助けられた事には変わりないと。
フサはもういちど小さな石ころにむかってお礼の言葉をつげた。

ノハ#゚  ゚)「それと、ビロードも発掘を邪魔されたりはしなかったのだろう?」

そして、少しいじわるな口調で彼女は言った。

(*><)「あ…」ソウイエバ

( ><) ……

(,,゚Д゚)「?」

(*><)「……照れちゃったみたいなんです」

そんな言葉を聞いて、僕らはいっせいに笑みをこぼした。
精霊というのは、なかなかどうして人臭いものだ。


ノハ#゚  ゚)「大方、健気にがんばる君の姿に愛着がわいたのだろう」

彼女がそう付け加えると、ビロードもまた嬉しそうに手のなかの石を見つめた。
そして、何かを呟きながら涙ぐんでいくビロードの表情をみていると、
なんだか僕らも嬉しくなって、そんなこんなで朝方まで騒いだ末に。


ミ,,゚Д゚彡「んじゃ、世話になったな」

(*><)「それはこちらの台詞なんです!!」

たいようが真上にのぼるまでの間、すこしばかりの睡眠をとって、
再び出立のときがきた。

まだ眠い目をこすりながら、僕らは名残惜しむように挨拶をかわし。


 いつかまた、絶対に会いにくるよ。
 その時には立派になって驚かせてみせるんです。


なんて再会のやくそくをしながら、
僕らは大手をふって、ビロードの家がある林をあとにした。


( <●><●>)「あら」

(*‘ω‘ *) 「ぽっぽ!!」

その道がてら、通りすがりの二人にであった。
するとスタンさんは深々とお辞儀をして、僕等にお礼をした。
どうやら……この人は昨夜に何があったのか気付いているようだ。

( <●><●>)「大事な子供のことです、それくらいわかってますわ」

これが親の力ってやつなのだろうか。
なんだか圧倒される思いでぼくらは耳をかたむけていた。


(*<●><●>)「ね…あなた?」

(*‘ω‘ *) 「ちんこ」

ミ;゚Д゚彡(;*゚∀゚)「父親だったの!?」


ノハ ;⊿;)「……やっぱり…ひわいだ」

…世の中はひろいというか、なんかもう、よくわからない。

(;´・ω・`)「だからちんぽって言ってたんだね…」

でもショボ、それはなんか違うと思う。

(*‘ω‘ *) 「まんこ」

あと、お前はなんなんだ。


と、まあそんな感じで挨拶もすませて。
それでは、と僕らはすれ違うように反対のほうこうへと歩きだした。
ちなみに二人が向かった先には、ビロードの家がある。

彼ら一家が、果たしてこの後、どうなったのかは分からない。
けれど、まあ、きっとうまいこと話はすすんでいくのだと思う。

だってあの二人はさいしょから、今しがたの別れのときまで。
ずっと我が子、ビロードのことを心配ばかりしていたのだろうから。


(´・ω・`)「ブーン? どうしたの?」

ふと、遠ざかっていく背中をみつめていた僕を、ショボが呼んだ。

( ^ω^)「……家族ってのは、いいものなんだおー」

(´・ω・`)「……そうだね」


まあ、こうしていても仕方が無い。
僕らは頷きあってからふりかえり、前行くさんにんを見た。

そして、そのさきの光景に、おもわず微笑んでしまった。

( ^ω^)「お」

(*´・ω・`)「あ…」


なにを思ってそうしたのかは分からない。

誰がそうしようとしたのかも分からない。

けれど、きっとそれぞれの胸のうちにだけ答えがあるから。
僕から語るべきことは、きっとなにもなくて、必要もないのだろう。


並んで歩くぼくらの前方。



4_20091226233037.jpg




三人は、まるで家族のように、なかよく、手をつないでいたんだ。
                         .





             ∧∧ 
            ミ*゚∀゚彡 < 時間ヲ フッ飛バセ
             ミ,,,,,,,,,,ミ

           紅季 19節





ひたすら歩きつづければ、紅季のいろどりは尚もふかまり。

暑さなんてすっかりなりを潜めて、心地よいかぜをいつも感じていた。
けど、そのせいかすぐに眠くなったり、すぐにお腹がへったりで忙しく、
そんな事ばかりを気にしていれば、時間と歩いた距離はあっというまに増えていき。


気付けば次のむらであるケイシンを抜けて、
いよいよ当初の目的地である、アルファの目と鼻のさきまでやってきた。

(*´・ω・`)「あの山を越えたら、もうすぐだよ」

ミ*゚Д゚彡「おお…どんなとこなんだろうなー」

ノパ∀゚)「きっとビックリだぞ!」

( ^ω^)「おっお、そりゃたのしみだお」

(*゚∀゚)「そうだな」


とおりすぎていく景色は、どれも心を動かされるものばかりだった。

単純なめずらしさってのもあるかもしれないが、
それでもやはり、目にうつる黄いろや赤いろには瞳をうばわれてしまう。

そうして、色つきの帽子をかぶったような木々を横目に。
訪れた夜がさらに深い色をつくる紅葉を眺め。

ドキドキワクワクする気持ちが、今より歩みをいそがせて。


(*´・ω・`)「この坂を越えたら、たぶんもう見えるよ!」

ミ*゚Д゚彡「マジで!?」

(;^ω^)「あっ! 抜け駆けはずるいお!!」

ノハ*゚⊿゚)「競争か!?」


風にむすばれた葉っぱが舞う、ながい坂道。
それは枯れ葉、なんて言葉ですませるには勿体ないくらい綺麗だった。


それを越えれば。


(*゚∀゚)+「…おせえ」

ミ;゚Д゚彡「はやっ!!」

(´;ω;`)「だから、まってよお」

ノハ*゚⊿゚)「わぁ!」

(*^ω^)「お、お!?」

ミ*゚Д゚彡「うは!!」



「着いたあああああああああああああああああああ」



ここは世界最大のひろさを誇る、芸大陸。

そんな大陸のなかでも、いちばん大きな場所だと呼ばれる街が。




今、僕の視界いっぱいに広がっていた。



                       第三章 「忘れ去られたオモイデ」 おわり





この小説は2008年3月26日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:JVXU7NeE0 氏

第四章、其の一はこちらへどうぞ



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[ 2009/12/26 23:32 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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