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( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第三章 其の四


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております





1_20091226232803.jpg



「大変だおーーー!!」

「大変だあーーーー!!」


二人ぶんの雄叫びが、深い夜のなかに響いた。
僕と、もう一人はおそらくフサだろう。

ミ;゚Д゚彡「ブーン! やばい!」

(;^ω^)「だおだお!」

部屋をとびだした僕は、そこでちょうど声の主とはち合わせ。
あうあう慌てながら両手をふって、いかに大変かをジェスチャーする。

そんな僕らは、きっと傍からみれば荒ぶる鷹のようだと思う。

ここはビロードのお宅、ちなみにとっても暗い廊下である。
しかし特殊能力である猫目によって、ちゃんと見えているから安心だ。

(;><)「わかんないんです! なに騒いでるのかわかんないんです!」

(;´・ω-`)「んー、どうしたの……?」

ちょうどそこへ、騒ぎを聞きつけた二人がやってきた。
しかし、猫なのに夜ねむくて仕方ないのはどうなんだろう、どうでもいいけど。

そんな余計な思考をふりはらい、僕らは今おきている事態をさけんだ。


ミ;゚Д゚彡「つーちゃんがいなくなっちゃったから!!」

(;^ω^)「ヒートが居なくなっちゃったんだお!!」


そして互いに顔を見合わせ、逸らし、また見合わせる。
いわゆる二度見ってやつを何度かくりかえす。

(;^ω^)「こっちみんなお」

とりあえず言うべきことは先に言っておく。
やや遅れて「なんだってー!」とさけぶ声が、家中にこだました。
このなんとも言えないズレが駄目なところだと思う。

ミ;゚Д゚彡「ヒートが…って、居ないの?」

(;^ω^)「居ないお、ていうかフサこそ、どこ行ってたんだお?」

あのとき、つーちゃんが一言だけのこして部屋をでていった、そのあと。
とくに問題視していなかった僕は、まあいいやとすぐ寝てしまったのだが。
ふと尿意をもよおして目を覚ましたら、フサもヒートもつーちゃんも居なかったのだ。

ミ;゚Д゚彡「いや……その…」

(;^ω^)「もしかして、つーちゃんを探しにいってたのかお?」

ミ;。。彡「…」

その問いかけにフサは口には出さず、こくりと頷きかえした。

( ^ω^)「……ちゃんと、ほんとのこと言わないからだお」

ミ;-Д-彡「うぅ……分かってるなら助けてくれてもいいのに」

こういう場合、助け舟をだすのが僕のいつものポジションだった、
そして今回はすこし黙っておく事にしたのだが。
まさかヒートまで消えるとは思わなかった。

恐らくではあるが、あの会話をヒートは聞いてしまったのだろう。
そう考えたなら僕にもおちどがあって、あうあうである

(;^ω^)「だってフサ、いつも僕が切り出さないと言わないじゃないかお…
      そろそろちゃんと自分できめる所はきめるべきだお」ズキューントネ

ミ;゚д゚彡「…とっても言い辛いから」

(;^ω^)(へたれめ……)


( ^ω^)「簡単じゃないかお、ヒートがまるで自分の妹のようにおもえて
       家族ができたみたいで嬉しいって、それだけだお?」


そう、フサは彼女のことを実の妹のように思い、可愛がっていたのだ。

きっとヒートが自分に似た種族であることや、
出生がわからない、という共通点がよけいにそう思わせたのだろう。

それが分かっていたので、あのとき口を挟まなかったのである。
どうにもならなくなったら言おうとは考えていたが、
出来れば自分でなんとかしてほしかった僕としては、少しがっかりだ。

ミ;゚Д゚彡「だ、だって…」

( ^ω^)「なんだお?」

ミ;。。彡「……だってさ、それって、あの村を……つーちゃんを、
      家族としてみてないって言うようなもんじゃないか……」

そんなの言えないよ、とフサは歯痒そうにつぶやいた。
確かに、それを言われてしまうと僕もこれ以上なにも言えなくなってしまう。

( ^ω^)「……でも、つーちゃんを家族として見てないのは本当だお?」

ミ゚д゚;彡「うっ……」

しかし引き下がるわけにもいかない僕は、せめてもの反撃の言葉をはなつ。
すると今度はぐうの音もでないのか、フサは変なこえをあげてそっぽを向いた。

思い起こせば。

忌み子、とまで言われ。つらく長い季節をすごした、つー族の村。

支えてくれたのは、何があろうと側に居てくれた人の存在だった。

だから、フサがどれほどつーちゃんを慕っているかは語るに尽きず。
もはや家族だ恋だとか、そういうものでは計れない、はかりきれないのだ。たぶん。

ミ;-д-彡「じゃあ……どうすりゃいいんだ?」

( ^ω^)(…しかし、いつの間にか毛がはえてるお……)

ミ,,゚Д゚彡「…ブーン?」

(;^ω^)「なんというはやさ…」

ミ;゚Д゚彡「うん、せめて聞いてほしいから」

(;^ω^)「うん、自分で考えてくれお、ていうか…もう」

もう、わかってる筈なのに。
この期におよんでまだ僕の後押しが欲しいのだろうか。

そんな思いを込めて見つめていると、やがて観念したのだろう、
深くためいきをついて、俯いたかおをあげて、口をひらいた。

ミ;゚Д゚彡「わ、わかったから……でも、何て言えば…」

( ^ω^)「会ってから考えればいいお!」

ミ;゚Д゚彡「そ、そうかな…よ、よおし……!」

( ^ω^)「んじゃ、探しにいくお! きっと二人は外にいるお!!」

ミ;゚Д゚彡')「お、おー……」

そうしてフサはうわずった声をあげ、戸惑いながらも出口へと走る。

お膳立てはこんなものでいいだろう。
あとはきっと上手くいく。

そう願いながら、遅れて僕も外へとむかうのであった。






(;><)「お、おいてけぼりなのは……わかってます…」

(;´・ω-`)「???」


ミ;゚Д゚彡(;^ω^)「…」ゴメンチョ





         。。
        ゜●゜           
              。。
             ゜●゜

          。。
         ゜●゜

                。。
               ゜●゜



      第三章   忘れ去られたオモイデ

      其の四 「けれど輝く夜空のように」

                。。
               ゜●゜

                      。。
                     ゜●゜

                  。。
                 ゜●゜

                        。。
                       ゜●゜




ビロードの家のまわりは林にかこまれていて、やたらめったら薄暗い。
視界をふさぐ木々のおくからは、澄みきった虫の音がこだまする。
とても風流で、目をとじてこの空気に浸っていたい思いが僕のあしを止めた。

見上げたそらには紅い月がぽつん、とあって。
その周りを、たくさんのまたたく星にとり囲まれている。

ミ;゚Д゚彡「ど、どっちに行ったんだろう」

( ^ω^)「…」ンー

雑草がしげる地面には、いまも枯れおちる葉っぱがつもり。
やさしく吹きぬける風にあおられていく。
同時にそれは木々にのこされた葉もゆらし、ざざざ、と波音をつくった。

ふりかえれば、見えるのはビロードの家。
その奥にはビロードが発掘をつづけているという大きな山がある。

あそこからなら、この星空はさぞかし綺麗にみえるだろう。
なんとなく、これが答えであるような気がして、僕は道をさがして家の裏へすすむ。
フサはやや遅れてぼくのうしろを歩いてきた。

(;^ω^)「あったお…」

そこには、まるで木や雑草がそこだけを避けたかのように、
みごとな一本道があったのだ。

彡;゚Д゚ミ「こ、この先か……」ゴクリ

果てが見えなくなるまで伸びた道をしばし眺めると、
すっかり縮こまった耳としっぽを従えてフサは喉をならした。

( ><)「この道は、採掘場までつづいてるんです!」

彡li゚Д゚ミ「ひいっ!?」

(;><)「ひぃ!? なんですか、その反応!?」

彡,,゚Д゚ミ「ああ…ビロードか……びっくりしたから…」

( ^ω^)「採掘場?」

(;><)「例の石をさがす現場なんです、山のうえの方にあって
      資材を運んだりの都合で、けっこう広くて長い山道なってるんです」

( ^ω^)「とにかく、上に続いてるってことかお」

彡;゚Д゚ミ「あ、危なくない…?」

( ><)「大丈夫なんです!」

彡,,゚Д゚ミ「お、おk…んじゃ、ショボとビロードはここで待っててくれ」

(´-ω-`)「うんー…」メガ ショボショボ スル

(;><)「いや、そもそも状況がわかんないんです! どこ行くんですか!?」

彡;゚Д゚ミ「だだだいじょーぶだから! なにも心配いらないから!
      おれは……必ずもどってくるから!!」

(;^ω^)(すごいテンパリかただお)

(;><)「よくわかんないんです……」


そんなわけで、山の奥へとつづく道の入り口にて、あまり関係ないのに、
何故かその場で待たされるはめになったショボとビロード。

先を急ぎながらもふりかえれば、そこにはぽかーんと見送る姿がある。
そんな様はどこか哀愁を感じさせ、少し吹きだしそうになったのは内緒として。
段々ちいさくなっていく二人の姿を尻目に、傾斜のつづく道を僕らはひた進んでいった。


彡;-Д-ミ「……ふぅ」

どこも似たような景色がつづく道を歩きつづけてからしばらく。
僕らはいちど立ち止まり、ひとまず休憩をはさむ事にした。
するとフサは川のほとりに座り込み、深呼吸をしてから少しだけ俯く。

辺りにはリーンとのびる音を筆頭に、いくつもの規則ただしい音がまざりあう虫たちの声。
それは、まるでこの林が奏でているのだと錯覚させられる。

石ころだらけの小さな川のほとりを歩けば。聞こえてくるのは跳ねる水の音。
その二つがまざりあって生まれる、音の空間のなかで耳をすませば、
とても心が安らいでいくのを感じる、清らかで、神秘的。そんな言葉がよく似合うのだ。


彡,,゚Д゚ミ「本当に、こっちに居るのかな……」

( ^ω^)「きっと居るお」

そう答えると、フサはまた複雑そうな表情で口あぐねる。
どうやら歩き疲れではなく、精神的にきているようだ。

( ^ω^)「……何をそんなに迷ってるんだお?」

ミ,,。。彡「……」

フサは僕の問いにはこたえず、俯きながら、しっぽで地面を叩いていた。


( ^ω^)「……怖いのかお、今を失うことが」


ぼくも習って座り込み、こんどは独り言のように呟いた。

すると隣から聞こえていた音が止まる。沈黙は肯定だった。
おもえば、フサはあれでかなり保守的な性格をしている。

捨てられずに、ずっと立ち止まっていた故郷の件。
そして誰かを嫌ったり、否定したりもしない。

優しさだと人は言うかもしれない、けれど、これはそう単純なものじゃない。
本来のそれは、心に余裕のある人が誰かのために行う行為だ。

フサのそれは少しちがう。

心に余裕がなくて、怖がっているから、できないんだ。

嫌われてしまうんじゃないか。
こうしたら嫌がられるんじゃないか。
きっとこんな事ばかりを考えているんだろう。


だから。


(せっかく、こうやって広い世界にでられたってのに
 俺がいたら……思い出しちまうだろ? 村での生活を……)

(いや…そ、そうかもしれないけど、そうじゃなくて……)



      (どうなんだ?)



あの時も、口ごもるばかりで、何も言えなかった。
きっと頭の中が真っ白になってしまったんだと思う。
そうやって、失ってしまうかもしれない場面でさえ、立ち止まってしまった。


( -ω-)「……」

僕は、心配なんだ。

優しさなんて言葉にあまえて逃げているうちに、
いつか、くるかもしれない大事な場面で、動けなくなってしまうんじゃないか、と。

そんな事を考えながら、川のせせらぎと一緒に流れていく沈黙のなか、
何の前置きもなしに、フサがふと口をひらいた。

彡,,。。ミ「まえに、言われたことがある」

( ^ω^)「お…なんだお?」

彡,,゚Д゚ミ「つーちゃんは、お前に同情してくれてるだけだって、勘違い乙って」

(#^ω^)「…………何が言いたいんだお?
       それを信じてるなんて言うなら…流石のぼくも怒るお?」

彡,,゚Д゚ミ「信じてなんかないから、信じたくないし……でも、怖い…」

彡,, Д ミ「俺は…忌み子……風の吹いた節に落とされた、呪われた奴なんだ……」

いきなり何を言ってるんだ、そう言おうとして横を見れば、
フサは体をふるわせ、爪をたて、こぶしを握っていた。
おもわず喉まで出掛かっていた言葉がひっこんでしまう。


( ´ω`)「……」

彡,,;Д;ミ「そんな俺が……俺じゃ、迷惑なだけなんじゃないかって…
       そう思うと、怖くて……思っちゃうのが余計に、申し訳なくて、情けなくて」


だから、お母さん、お父さんと呼べなかった。

そう思ってるのも知ってる。

一生癒えることのないキズ。トラウマであり、コンプレックス。
それらは隠そうとすればするほど、自分だけを締めつけていく。

外に出てからという物、そんな自分をおもいださせる事ばかりだった。
だからここに来て、こうまで弱気になっている。

( ^ω^)「フサは……気付いちゃったんだお」

彡,,゚Д;ミ「……」

( ^ω^)「人と世界が、いかに異端を嫌うものなのか」

外の世界への憧れにはきっと、世界は綺麗なものだと思う気持ちもあったんだと思う。
僕が人のいざこざにガッカリしたのと同じように、フサも……。

( ^ω^)「そして、怖くなっちゃったんだお?」

彡,,。。ミ「……」


( ^ω^)「……確かめてみるまで分からない事は、世の中あるお
       それは今まで歩いてきた道の上にたくさんあったお
       でも、知ろうとしなければ、きっと何も知らずにいられたお」

( ^ω^)「…それがきっと、綺麗なものだけを見て生きていく方法なんだお」

知らないふりをすればいい、見なければいい、視線をそらしてしまえばいい。
たったそれだけで、もう迷うことも悩むこともなくなるだろう。

だけどその為には一つの心を犠牲にすることになる。

好奇心という心だ。

それは、物事を知るために必要なもので。
それは、楽しみを見つけるときに必ず必要なもので。
それを失くした時に、人は生きてく強さを失ってしまう。

だけどそれでは、あまりに悲しすぎる。
何ごとにも無関心に生きていくのは、あまりに寂しすぎる。

( ^ω^)「旅にでた意味も…なくなってしまうお、それに…」

( ´ω`)「もし……今なにも知らずに別れるようなことになったら
      フサはきっと一生後悔するお、絶対に忘れられないお…」

けど考え方によっては、チャンスなんだ。
つーちゃんが作ってくれた、一歩をふみだすための。

彡,,゚Д゚ミ「……うん、それは…わかるよ…だけど、どうすれば…」

だから、何もできない僕だけど。
せめて勇気だけでも、あげられたらいいなって、そう思うんだ。

( ^ω^)')「フサ、聞いてくれおー」センシュ センセイ

彡;゚Д゚ミ「へ?」

( ^ω^)「僕はこれからも、ずっと旅を続けたいって思ってるお
       でもそれは、他でもなくフサが居るから…フサが好きだからだお」

彡,,゚Д゚ミ「ブーン……」

( ^ω^)「僕は側にいるお、ずっと…約束するお」

彡;゚Д゚ミ「お、おれm」

(;^ω^)「ストップ、僕に返事はいらんお……言うべき人に言ってほしいんだお」


彡,,-Д-ミ「……」


ミ,,゚Д゚彡「……心の、思うがままに、か…」

言葉にはせず、ながれる小川をみつめたまま頷いて。
しっぽをパタパタさせながら、気付けば僕らは遊ぶように頷きあっていた。

それから少しの間をおいて。
フサは頬をかきながら、ちらりと僕を見るとこう言った。


ミ;゚Д゚彡「しかし……なんつーか、あれだな
      よくあんな臭いことを平気で言えるよな…」

(;^ω^)「フサが…いや、ほかの皆が言えなすぎるんだお」

どうして相手を好きっておもう事を、ああまで必死になって隠すのだろう、
人の心とは、どうしてこう複雑なんだろう。

そこら辺、いまいち理解できない僕には不思議でならなかった。

と、そのとき、上のほうで木々が揺れるとざわめきを作り。
柔らかな風が僕らをそっと撫でるように通り過ぎていく。

するとそんな音に混じって、なにか人の声らしきものが聞こえてきて、
僕らは同時におなじ方向をむいて耳をたてた。

(;^ω^)「あれ…今の…」

ミ,,゚Д゚彡「つーちゃんだ! それにヒートも!」

(;^ω^)「おお? 二人いっしょに居るのかお!」ヨソウガイ


ミ,,゚Д゚彡「うし、行くぞブーン!!」

フサは勢いよく立ち上がると、声のする方へと向き。
首だけまわしてふりむきながら僕を呼んだ。


( ^ω^)「おー、いくお!」


僕が返事をかえすのと、走りはじめたのは同時だ。
この様子をみるに、少しは吹っ切れてくれたらしい。
そうして緩んでいく心に激をとばし、前を行くせなかを追いかけた。
                   




             ∧∧ 
            ミ*゚∀゚彡 < アイアイヤイヤイ 
             ミ,,,,,,,,,,ミ

           紅季 3節





声は確かにきこえてくるが、いつまで経っても姿は見えない。
どうやら向こうも移動しているらしく、僕らはひた走りつづける。
しばらくすると、木々がおおきくひらけた場所に到着した。

広場の先には大きな崖があって、いくつも穴ぼこが開いている。
そしてパイプを組み立ててつくられた、簡単テントもいくつか存在した。

ここが、ビロードの言っていた採掘現場なのだろう。

現にテントのような場所には、先端にドリルがついた奇妙な箱や、
鉄パイプの先にスコップがついた蜘蛛みたいな物体まで。
とにかく見たこともない奇妙な物がいくつも置かれていた。

だが、今はそれよりも目につく光景があって。
僕らは先程までの緊張感はすっかりどこ吹く風で、それを眺めていた


(;*゚∀゚)「おいいィ! いい加減にしろ! なんなんだよ!!」

ノハ ;⊿;)「なんで逃げるんだああああああ!!」


そこには、脱兎のごとく逃げ惑うつーちゃんと、
鼻声でさけびながら必死にそれを追うヒートの姿があった。

(#゚∀゚)「追ってくるからだよ!!」

ノハ ;⊿;)「じゃあ追わないよお! 」

(#゚∀゚)「ならちょっとは止まる素振りをみせろおおおォ!!」


ミ,,゚д゚彡「……」

(;^ω^)「……」

どうしよう、と言わんばかりに僕らは顔を見合わせる。

もう少しシリアスな空気だと思っていたというか、
さっきまでそうだったのに、というか。
それにしても。どうしよう、しか浮かばない、困ったな。


ノハ ;⊿;)「逃げれば追う! 追えば逃げる! どうすればいいんだあああああ」

(#゚∀゚)「追うのをやめろ!!」

こうしてる間にも、僕らに気付かず二人は駆けずり回っている。
やがてフサがポツリとつぶやいた。

ミ,,゚Д゚彡「……混ざろっか?」

( ^ω^)「……それがいいお」

とまあ、そんなこんなで。


ミ;゚Д゚彡「おーーい! 待ってほしいからーー!!」

( ^ω^)「わーい、待て待ておーーーー!」

(;*゚∀゚)「げっ!? フサ、それにブーンまで!?」ナンデ テメェラ


月明かりがふんわり落ちる夜に、僕らの大追いかけっこが幕をあけた。


ミ,,゚Д゚彡+「ヒート!! そっちにまわりこめ!!」

ノパ⊿゚)「まかせろおおおおおおおおお」

(#゚∀゚)「てめぇら!! 連携すんじゃねえ!!」

( ^ω^)「ぶわっかもーん! そいつがドクパンだ!」

正直、ものすごく楽しかったのは秘密だ。
そのへんはまあ、猫なんであしからず。

ちなみに構図的には猫を犬が追いかけている状態だ。

(;*゚∀゚)「しつKEEEEEEEEEE」

ノハ ゚⊿゚)「聞こえているだろう! 私が捕まえるまで! 私は追い続けるうううう!!」


ミ;゚Д゚彡「はあ…はあ…」モ、 モウダメポ

(;^ω^)「あ、あの二人はやすぎるお…」


それにしても、つーちゃんに追いつけないのはともかく、
ヒートが追随していることに驚いた、よもやあれほどの身体能力だとは。
と言いますか、動物としてのプライドが……ああ。

ミ;゚Д゚彡「と、ところで……なんでこんな所でおいかけっこしてるんだっけ…」

(;^ω^)「あ…」

楽しんでる場合じゃなかった。
これはおかしい、5分前まではあんなにガチな雰囲気だったのに。ぶち壊しだ。


(;^ω^)「い、いや、今ならつーちゃんも疲れがみえるお!
       チャンスだおフサ! 今こそアレを言うんだお!」

ミ;゚Д゚彡「はっ! そ、そうか、そうだった!」

そう言って、見守るぼくを残して再びフサは走りだすと。
ちょうどつーちゃんが走ってくる位置で立ち止まった。


ミ;゚Д゚彡「つーちゃあああああん!!」

(;*゚∀゚)「くっ……そこをどけ!!」

ミ;゚Д゚彡「どかないから!!」

(;*゚∀゚)「てめえ! まだ刈られたりねーのか!?」


立ちふさがろうとするフサへ向け、つーちゃんは包丁を構えた。
対するフサは少しだけ怯みながらも、両手をひろげて懸命に仁王立つ。


ミ,,//Д/彡「つーちゃん!! 俺! ……す、す……すすす……」


(#゚∀゚)「こ、の……」

お互いの距離はどんどん縮まって、
いよいよつーちゃんが包丁を投げつけようとした、その瞬間。


フサは思いきり息を吸いこみ。 叫んだ。

                                  .








ミ#゚Д゚彡「好きだあああああああああああああああああああああああああああああああああ」











それも、あまりにストレート過ぎる思いの丈が、叫びになって空に響いた。

そのさけびは山の斜面に反射して、いくども山彦になってひびく。

僕はおもわず吹きだしてしまった。


(;*゚∀゚)「ばかy、なんとおーーーーーーーーーー!? 」


当のつーちゃんも、包丁投げながら変な声をあげている。あと顔も変わってる。
あまりにも不意をついた告白に、動揺をかくせないようだ。

ついでに、それを証明するように。
今しがた投げられた包丁はあさっての方向へ飛んでいった。


ミ#゚Д゚彡「つーちゃん!好きだ!すきなんだからあああああああああああああああああああああああ」


その間もフサは、もはやおかまいなしに言葉をつづけている。
なんどもなんども、まるで独り言のように叫んでいた。


ミ#゚Д゚彡「もう、俺のこころは大火事おきてるから!
       つーちゃんを想うと、ぜんぜん消えないから!!」

(*//∀/)「ナナナ、ナニイッテンダ!! フザケルナ!!」

ミ#゚Д゚彡「ふざけてないから!! おおガチだから!!」


ノハ;゚⊿゚)「捕まえたああああああああああああああああああああああ!!」

(;*゚∀゚)「おわっ!?」ナンダ コンドハ!?


そこへ、急ブレーキで立ち止まったつーちゃんにヒートが飛びかかると。
逃がさないようガッシリしがみつき、つづいて叫んだ。


ノハ*゚⊿゚)「私も!! つーが大好きだあああああああああああああああああああああ!!」

(*//∀/)「っ…!? てめえら、なんだ!? なんなんだお!?」

(;^ω^)(だお?)

ノハ*゚⊿゚)「もちろんフサも好きだ!」

ノハ ゚⊿゚)「だから…」

ノハ ;⊿;)「どこにも行っちゃ、嫌だ… 二人が離れるなんて…いやだ……」

(;*゚∀゚)「…ぁ、あ?」

ノハ ;⊿;)「お姉ちゃんとお兄ちゃんがいっしょにできたみたいで、私うれしかった
      ほんものの家族みたいで、うれしかった……」

(*゚∀゚)「家族……?」

ふと、つーちゃんがフサと僕を交互にみまわした。
恐らくそれで全てを理解したのだろう、少し肩をおとすと、
しがみついたまま泣きじゃくるヒートを見てひとり納得するように呟いた。

(*゚∀゚)「…………そうか」

ミ#゚Д゚彡 フー フー

(*゚∀゚)「……言っとくが、俺はべつにそれが理由で離れるといったんじゃ」

ミ#゚Д゚彡「関係ないから!! もう、昔がどうとか、そんなの関係ないから!」

(;*゚∀゚)「……」

( ^ω^)(…台詞ばっかで僕は暇だお……でも空気よむお)


ミ;゚Д゚彡「俺…これから、もっとつーちゃんを想いたい
      この胸のなかであの星みたいにキラキラした心を…き、ききき、きみに、話したい
      だけど、伝えたいことはいっぱいありすぎて、全然時間がたりないんだ……」


(*//∀/)「お……おまえ、なぁ……」

ミ;*゚Д゚彡「だ、だから! それまで、全部伝えられるまで、居てほしいから!
       俺とずっと旅をつづけてほしいから!!」


:(*//∀/)::「…ば、ばかじゃねぇの…おまえ」

ミ;゚Д゚彡「え?」


(* ∀ )「~~~っっ」ァー

(;*。。)「…まあ、なんだ、だいたいここまで来て、別行動する必要性はねーし、な……」


ミ;*゚Д゚彡「そ、それって……」

(;*゚∀゚)「ばっ! 勘違いすんじゃねーぞ!? 今までどおりってだけだかんな!?」

ノハ ゚∀゚)「!!」

ミ;*゚Д゚彡「充分だから! それで充分だから!!」


( ^ω^)(よかったよかったお……)

ほら、やっぱりうまくいった。

そう思いながら、ふと見上げた空にあるのは輝くよるの空。
紅い月と、それを囲むたくさんの光点がキラキラ輝いて、とても綺麗だった。

もしかしたら、人が生きるこの世界は、あの空のように真っ黒で。
だけど、そんな中でも照らすひかりがあって。
僕らはきっとそれを探して生きているのかもしれない。

そう、暗い中に飲み込まれてしまわぬようにと、そんなものなのかもしれない。
なんて考えて、すっかり浸っている自分に苦笑した。

( ^ω^)「……」

視線をもどせば、変わらず楽しそうに笑いあう姿があった。


2_20091226232803.jpg




それは、眩しいくらいで。

大方の予想通り、なにも問題なんてなかったんだ。
こうしてぼくは楽しそうな姿を、微笑ましくみまもっていた。

の、だが。


(;*゚∀゚)「ふ…ふん……なに浮かれてんだよてめえは、わかってんのか?」

ミ;*゚Д゚彡「な、なにが?」

(*゚∀゚)「おまえ、毛を刈られるのは(・∀・)イイ!ってことダロ?」

ミ;゚Д゚彡「あ、それはお断りします」カラ

(* ∀ )「ほほう?」

ミ;゚Д゚彡「え? ちょ、ちょっと……あ、そうだ、ショボ達待ってるから!」モドラナキャ

(#゚∀゚)「問答無用!!」アヒャー

ミli゚Д゚彡「ひっ!?」


< アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!! ヨクモハズカシイ マネヲ!!

< チョチョ、マ、マッギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア


ノハ;゚⊿゚)「うわあ、血がでないのがふしぎ!」

(;^ω^)「………結局、こうなるのかお…」




                             其の四 → 其の五 へとつづく





この小説は2008年3月24日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:Jn/rNWBW0 氏

第三章、其の五はこちらへどうぞ



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/26 23:29 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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