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( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第三章 其の三


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております





1_20091226232516.jpg



ミ,,゚Д゚彡「ひみつ?」

(*゚∀゚)「秘密ってーとあれか、あの言い争ってたときの話か?」

( ><)「そうなんです!」

ミ,,゚Д゚彡「あれかー、確か…なにかを掘るとか掘らないとか言ってたから」

そんな言葉にビロードは相槌をうち、
順を追って説明すると言ってゆっくりと語り始めた。


それはまず、この家のちょうど裏にある山には古くから、
この村を見まもる神様が住んでいる、との言い伝えがあること。

彼はその山に眠るという、ある物をさがして日夜発掘に勤しんでいるということ。
母親であるスタンさんは、その行為を罰当たりだと猛反対していること。

(;^ω^)(それで…掘るだの掘るなだの言い争ってたのかお…)

ミ,,゚Д゚彡「んで、発掘ってのは……何があるんだ?」


そうフサが問いかけると、ビロードは含み笑いをこめて、こう答えた。


( ><)b「神様、なんです」


ミ;゚Д゚彡「かみさま……を、掘るのか?」

(;><)「ちがうんです! ていうか意味がわかんないんです!」

そしてビロードは突っ込みのついでに、今度は僕らへ問いをなげかける。


( ><)「神さま、というのはどういうものだと思いますか?」


どういうものか、と言われて思いつくかぎりを羅列すれば。

やはり神様と謳われるからには、それなりの由来をもった存在、だろうか。
いわゆる奇跡や、不思議なできごと、エトセトラ。

大地が荒れて、水も枯れた場所にあめが降ったなら、
人はかならず神に感謝する、みたいな。そんなノリを想像するだろう。


( ><)「では、精霊とは?」

( ^ω^)「あれだお?」

ミ,,゚Д゚彡「そそそ、あれだから」

ノハ ゚⊿゚)「あれ?」

(*゚∀゚)「あれか」

(*><)「そう、あれなんです!」


(´・ω・`)(乗り遅れた…)ショボーン



さて、では回りくどい話もここでお開きにして。
はっきりすっぱり書き記してみよう。



  要約すれば。


  神様=精霊


  ってことだ。



聡明な方なら、これだけですぐに全てを理解することだろう。
しかし、あえてもうちょっと掘り下げておこうと思う。

名ばかりで誰もじっさいに見た事のない、存在のあやふやな神さまたち。

それでも信じられていたのは、実際にふしぎな現象がおきていたからに他ならない。


ならば、その不思議な現象をおこす正体があばかれたなら?

そしてそれらが全くの別物、つまり精霊の仕業であると証明されたら?


という話だったとさ。


ミ,,゚Д゚彡「つまりビロードは精霊をさがしてるってことか…」

( ><)「はいなんです!」

(*゚∀゚)「でもお前、工房士を目指してるとか言ってなかったか?」

( ><)「それは―――――」



  ※    ※    ※   ※   ※  ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※



あらあらと知らないうちに過ぎていた、時代のうつり変わり、世界の変革。
歴史とは、知れば知るほどに面白いものだ。

どこへいくの季節、どこへいったの季節。

その問いかけはそのまま僕らの旅にも当てはまる。
だから尚更、僕はこれら全てをここに残そうと思う。


 そんな僕らは季節の記録者。


 名づけたなら、そう。


 文猫冒険記、と。




さて……。ここまでに"あれ"って何回かいたかな?


見返しても、見返さなくてもいい。

それが歴史なのだから。

ああ、おもしろい。




         。。
        ゜●゜           
              。。
             ゜●゜

          。。
         ゜●゜

                。。
               ゜●゜



      第三章   忘れ去られたオモイデ

    其の三 「当たり前と信じ続けた時間とかだ」

                。。
               ゜●゜

                      。。
                     ゜●゜

                  。。
                 ゜●゜

                        。。
                       ゜●゜




※ ※ ※ ※ ※ ※  ※  ※   ※   ※    ※     ※


(*><)「僕が目指しているのは魔技士なんです!」

( ^ω^)「まぎし、かお?」

( ><)「はいなんです! ようは魔科学をあつかう専門職の名前です!」

ここにきて、またしても新たな用語の登場である。
いい加減パターン的にマンネリだ。
でも何となく言葉の凄みはかんじとれた。

ノハ*゚∀゚)「なんかかっこいいな!」

(;´・ω・`)「でも…そんなのあったっけ……?」キイタコト ナイ

(*><)「ないんです……ていうか、誰もわかんないのは当然なんです」


ビロードは、ショボの問いかけに気恥ずかしそうに答える。
どういうことだろう、と僕らがそろって疑問をうかべていると、


(;><)「実はそれ、僕がかってにつけた名前なんです」

くるりと前にまわしたしっぽを器用に手でつかみ、
もじもじとしながら言うビロード。

そんな様子に僕らは「ああ、そう…」と相槌をうつのに精一杯だった。


ミ;゚Д゚彡「…でも、いいのか? 魔科学ってのはその、駄目なんだろ?」

( ><)「……僕には、あんなにすごいものを禁止することが、
      そうする必要性がずっとわからなかったんです…」

(*><)「でも、さっきの船のはなしを聞いて、やっぱり確信したんです!
      僕は間違ってなかった、やっぱり魔科学はすばらしいものなんです! 」

はなしの勢いそのままに立ち上がったビロードは、
ぐっと握りこぶしをつくり、天井をみあげながら叫び、さらに話をつづける。

(*><)「僕のゆめは、いつか魔科学を一般的に浸透させて
      そして魔技士のなまえを世界中にひろめる事なんです!」


キラッ +ノハ*゚⊿゚)「おー」

ノハ 。。)「?」


ミ*゚Д゚彡「そりゃ凄いから! 確かにもったいないよなぁ
      喋ってかってに動いてくれる船なんてさ、俺でも凄いってわかるから」

(*><)「そうなんです! もっと広く扱われるべきなんです!」

興奮したビロードにあてられ、僕らもついテンションがあがってしまう。

だがそこで、きゅうに黙りこんだヒートの口から意外な言葉がとびだした。


ノハ; ⊿ )「いや、それは、駄目だ……」

ミ;゚Д゚彡「え…ヒート?」


それに、どうも様子がおかしい。普段のむだに大きな声にも覇気がなく。
俯いたまま独り言のようにブツブツとなにかを囁いている。
さらによく見れば、その手には何かが握られていた。

(;><)「そ、それはどういう意味ですか?」

ノハ;-⊿-)「……進歩と革命は、ちがう……まだ、早すぎる」

(;><)「…っ!」

わずかに辛そうな表情をうかべ、淡々と言葉をつづるヒート。
僕らはその雰囲気におされ、なにも言えず、ただ見ていることしかできなかった。

ノハli-д-)「……それゆえに、"我等"は…………ぅ」

そこまで言いかけたところで。

握っていた手から髪飾りがすべり落ち、カラン、と小さな音をたてて転がった。
それに合わせるようにヒートも意識をうしなったのか、そのまま床に倒れ込む。
すると真っ先にフサが駆けより、伏せる彼女をだきあげた。

ミ;゚Д゚彡「ヒート!! おいっ! しっかりしろ!!」

(* ∀ )「……っ」

(;^ω^)「お…おお?!」

フサの腕に抱えられ、だらりと力なくうなだれるヒートは、
いくら揺らしても、大声で呼びかけても、ぴくりとも反応をしめさない。
これはいよいよもって不味い事態になったと息を飲んでいると。


ノハ -⊿-)...zzz


やがてすやすや寝息をたてはじめ、ほっとため息をついた。
見れば先程までの辛そうな表情などかげもかたちも無く、
ひとつ寝返りをうつとフサの腕にすがりつき、甘えるような声を漏らしている。

それでようやく、僕らの思考もおちついてきた。

いったい、今のは何だったのだろう。
この場の誰もがそう考え、互いの顔をみまわす中。
つーちゃんはどこかそっぽを向いたまま口にした。


(*゚∀゚)「今の……あん時と、似てるな」

(;^ω^)「あの時…って」

聞き返そうとしたところで、"その時"の映像が脳裏をかすめる。


ノハ#゚  ゚)


炎のように揺らめく紅、そして髪飾りと一緒にあらわれた謎の仮面。
そして、もとのヒートとは似ても似つかない穏やかで、それでいて荘厳な口調。
何故かはわからない、わからないのだが、非常にそっくりだと感じてしまった。


(;><)「……あれ? これは………まさか…」


突然のことにおろおろしていたビロードだったが、
ヒートの手からこぼれて床をころがった物をみるなり表情を変え、
しばらく緊張の面持ちでみつめると、やがて驚きのこえをあげた。

(;*><)「せ、せせせ、精霊石?!」

ミ;゚Д゚彡「せーれーせき……って?」

(;*><)「うわっうわわっ! 本物!! 本物なんです!!」

ビロードは拾いあげたヒートの髪飾りを手にすると、
驚きと喜びのまざりあったような表情でさわぎはじめる。

(;*><)「うわマジかよなんです! やべーんです!!」

ミ;゚Д゚彡「ビロード?」


< ほあっ、ほああ、ほあああああああああーーーーーーーー!!


(;^ω^)(聞いちゃいないお……)

それからすっかり置いてけぼりの僕らは、
どうにかビロードが落ち着いてくれるまで待ち続けることになった。

                          .



             ∧∧ 
            ミ*゚∀゚彡o彡゜ < コクーン! コクーン!  
             ミ,,,,,,,,,,ミ

           紅季 4節





(;><)「はあっ、はあっ…取り乱しましてすいませんなんです」

ミ;゚Д゚彡「うん、いや……大丈夫?」

あれからずっと叫んだり踊り狂ったりしていたビロード。
正気をとり戻したと言うよりも、単純につかれきってようやく収まってくれたようだ。
ちなみに息は荒く、足元もおぼつかないようで膝をついている。

(;><)「それで、これはげほっげほっ!!」

それでも必死に説明をしようとする姿は痛々しく。
僕らはたまらず「がんばれ!もうちょっとだ!」と声援を送るのだった。

(*><)「はいなんです! がんばります!!」

それは、透明な球体をまんなかに、
4方向へ伸びたパーツがあかい花びらをイメージさせるような、
なんとも可愛らしく、まさに女の子、という感じの髪飾りだった。

( ><)「僕が発掘をつづけているのは、これの為なんです!」

そして、その中心にある球体こそ。彼がながいこと探しもとめた、
精霊石とよばれる特殊なものであるとビロードは言う。


(;^ω^)ドレドレ

よくみれば確かに、透明な内側はぐにゃりと揺らめき、
透明なのに向こう側をうつさないという不思議な物体だった。

(*´・ω・`)「……なんか綺麗」

ミ,,゚Д゚彡「それで、結局なんなんだ?」

( ><)「まず一言でいってしまえば、精霊を宿した石なんです」

(*゚∀゚)「……じゃあ、一言じゃなければ?」

(;><)「……元素とも言える大精霊たちが変化した、その結晶だと聞きます
      そして、この石をもっていれば誰でも魔法がつかえるようになる、とも」


ここで、くわえてもう一つ説明しておこう。
魔法、つまり精霊をあやつる為にはいくつかのセンスを必要とされる。

視ること・触れること・意思疎通ができること、最低でもこれが必須条件だ。

そして、それは遠くの別大陸の人たちしか持ち得ないセンスであるという。
いわゆる、精霊の存在をよに知らしめた人達のことだ。

けれど、例外は何事にもそんざいするように。
極々まれに、それらが視えてしまう人も居るそうだが、
少なくとも僕等には該当しない。

話をもどすと。

つまり、その条件をまるごと覆してしまう。それが精霊石なの。

( ^ω^)「だ、そうだお」


ミ*゚Д゚彡「おおぅ、魔法! まじで!?」

(*><)「マジなんです! だから僕はそれを探してるんです」


なるほど、確かにふつうの人であるビロードが魔科学を学ぶためには、
絶対にひつようなものであると言うのがよくわかる。わかってほしい。

(*><)「すごいんです、羨ましいんです!!」

ミ*゚Д゚彡「へぇー」スゴイカラ

(*゚∀゚)「そうか…じゃあヒートは」

ミ;゚Д゚彡「……うん」

今回はめずらしく、ちゃんとフサも気付いたようだ。
つまり彼女のあれは、精霊憑依による魔法、という事になる。
僕らは早速、ビロードにその事を伝えてみたのだが。

( ><)「それはおかしいんです……精霊憑依というのは
      人を対象にすることは不可能なはずなんです」

すぐに真っ向から否定されてしまった。

ミ;゚Д゚彡「なんで?」

(;><)「わかんないんです!」

ミ;゚д゚彡 エー

(;^ω^)「…ショボ、そうなのかお?」

(;´・ω・`)「え……ご、ごめん、魔法についてはちょっと…」

(;^ω^)「そうかお……」

どうやら、理由はだれも知らないらしい。
だがその割には、ビロードは確信をもって不可能といっていたように思える。

ミ,,゚Д゚彡「じゃあなんで、わかるんだ?」

だからそんな疑問はとうぜんだった。

するとビロードは「ちょっと待っててください」と言いのこして席を立ち。
どこからか一冊の本を持ってくると、僕らのまえに置いた。

(;^ω^)「おお……」

しかし、本というにはあまりにもでかい。
よこから厚さをみれば、ページがありすぎて形を保てず歪んだ四角形になっているほどだ。

赤茶色のかたそうな表紙には、タイトルなどは書かれておらず。

かわりに、白い羽のような物が埋め込まれている。
そして右下には小さく、なにか……名前のみたいなのが描かれている。


(;^ω^)(風……と、空……)

( ><)「これには、魔科学に関することが全て書かれています」

ミ;゚Д゚彡「全て……って、こりゃまた…すげぇ」


なんだろう、この喉にひっかかる感覚は。
なぜだろう、この胸が はやうつのは。


 (;´・ω・`)「なるほど……これを見たから、そんなに詳しいんだね」

    (*><)「ちなみにこれは、僕が尊敬する魔科学の研究者が書いたものなんです」

(*゚∀゚)「なるほどな、んでお前はその人に憧れて、って感じか?」

    (*><)「はいなんです! この人はもう、物凄い人なんですよ!!!!
          魔法使いでありながら、天才と称される工房士!!!
          そして魔科学というのを生みだしたのもこの人なんです!!!!」


          ミ;゚∀゚彡「すごいんだなぁ」スゴイ テンション


   ( ><)「ですが…ある節をさかいに行方不明になって、
         今では生死もさだかじゃないんです……」


      ミ;゚Д゚彡「へ?」


  ( ><)「噂では、禁忌の技術をあつかう者として追いやられた、と……」


                  ミ,,゚д゚彡「そう……なのか…」


くらくらしてきた。



                                  .






               「名前は?」

             そして、誰かが訪ねた。










(; ω )「……クー」

何が思い浮かんだわけでもなく。
何を思い返したわけでもなく。

僕は、無意識につぶやいていた。

みんなの視線が一斉に僕へとそそがれる。

(;^ω^)「お……あれ?」

すると、途端に霧がかった頭が冴えていく。
自分の口からでた言葉と、みんなの驚きが混じった視線をうけて堪らずひるんだ。


(;><)「し、知ってるんですか!?」

少しの間をおいて、ビロードが掴みかからんとする勢いで僕へとせまる。
けど僕は、自分でも何故そんな事を口にしたのかさえわからなかった。


だからこそ、得たいの知れない不安がわきあがってきて。

背筋をつめたい何かが這いまわって、体が凍りつく。


(li^ω^)「…い、いや、実は山さんから聞いてたんだお!」


問いかけてくる言葉が怖くて、あまりにも怖くて。
気付けば、誤魔化すことばを必死にさがしていた。

(;><)「なんですか」

(li^ω^)「なんですお」

ミ;゚Д゚彡「いつのまに…」ズルイ カラ



(*゚∀゚)「……」


そして横目に見えた、つーちゃんの心配そうに僕をみる目が、ひどく痛かった。





             ∧∧ 
            ミ*゚∀゚彡 < スナノ オヲヒキ
             ミ,,,,,,,,,,ミ    ソラヲ ナガレル モノハ? 

           紅季 4節





話しこんでいる間に、すっかり夜も更けてしまい。
そろそろ眠ろうと僕らは部屋へ案内された。

ちなみに、ヒートはあれからずっと眠り続けて、
フサはとても心配そうに傍らで腰をおろしていた。

今は寝ているだけとは言え、あんな気の失い方をされては無理もないだろう。


ミ,,。。彡「……」

それに、僕はフサのヒートに対する気持ちに気付いている。
ここに来るまでもずっと一緒だったから、気付いてしまった。

あの大きな河で釣りをしていた時。

僕の背中に乗って、身を寄せ合っていた時。

そして、彼女が倒れたとき、必死になって抱きあげたときに確信した。

フサは間違いなく、彼女に……。


(*゚∀゚)「ずいぶん…気にかけてるじゃねえか」

(;^ω^)(お…)


つーちゃんは気付けば僕の隣にいて、壁をみつめながら言った。
誰にたいして言ったのか分かり辛くて、僕は答えられなかった。
そしてフサも黙ったまま、何も答えない。

(*゚∀゚)「……そんなに、ヒートが大事か?」

何処からか、リーンリーンと虫のなき声がきこえてくる。
そんな穏やかで、静かではない沈黙のなか。

ミ,,゚Д゚彡「………うん、心配なんだ………」


(*゚∀゚)「そうか」

異様なほど長い間をおいて、フサはそう答えた。
その先に、まだ続きがあるのはわかっていたが、
つーちゃんはそれを遮るように一言だけ口にした。


ミ*-Д-彡「だ、だってさ……ほら、なんか、あれじゃん」

けど、それに気付かないのか。
フサは少し照れながらも話をつづける。


(*゚∀゚)「じゃあ……この先は、ヒートと旅をつづけたらどうだ?」


つーちゃんは、今度は明らかに話をさえぎりながら、言った。



「俺は、どっかに消えてやるからさ」




ミ;゚Д゚彡「…………え?」

あまりに突然の言葉に、頭がこんがらがったのだろう。
フサは言葉をつまらせながら慌ててふりむいた。


(*゚∀゚)「ツィールには俺から言っておいてやるよ」

ミ;゚Д゚彡「え? え? ちょ、ちょっと?」

(*゚∀゚)「そうだな、さっそく朝になったら行くか……
     代わりに俺がツィールについていくのもいいかもな」

ミ;゚Д゚彡「代わりに…って、な、なに言ってるの…?」

(*゚∀゚)「ハンターってのも、俺には合ってそうだ」

ミ;゚Д゚彡「ちょ、つーちゃん! いきなり何をってか、なんで!」

(*゚∀゚)「なんだよ、毛を刈られるからごめんだ、って最初から言ってたじゃねーか
     俺が居ないほうが、おまえには都合がいいんだろ?」

ミli゚Д゚彡「そ、そんなこと……な、いや…ない…から」

(*゚∀゚)「ほんとか?」

そう言って、つーちゃんは懐から瞬時にとりだした包丁を投げつけた。
わずかな風切り音がひびいたその直後。壁に包丁がつきささり、毛が宙を舞った。


ミli゚Д゚)「ひぃ!? ななな、なんばしよると!?」

(*゚∀゚)「こんな事されても、それでも俺と旅をつづけたいのか?」

ミli゚Д゚)「え………」


その問いに、フサは床にちらばった自らの毛をみた。

瞬間、さきと同じように、タン、と包丁が壁に突きたった。


(li゚Д゚)「………」

ハラリと舞い落ちる毛をみながら、フサは固まっている。
あまりの恐怖に声をあげることすら忘れてしまったようだ。


(*゚∀゚)「どうなんだ?」


つーちゃんの冷たい言葉と同時に、ずっと聞こえていた虫の音が、とつぜん途絶えた。
息をのむ音だけがいちど響いて、それから完全な静寂がおとずれる。

そして、ドクンドクンと体の奥で鳴りつづける音が10回をこえる頃。
静かすぎた空間に、いつになく優しげなこえが響いた。


(*-∀-)「……やっぱりさ」


(*゚∀゚)「俺が居ないほうが、やっぱりお前にはいいだろ?
     本当はずっと考えてたんだよな」

(li゚Д゚)「ぁ…ぃゃ……」

(*゚∀゚)「せっかく、こうやって広い世界にでられたってのに
     俺がいたら……思い出しちまうだろ? 村での生活を……」

(li゚Д゚)「いや…そ、そうかもしれないけど、そうじゃなくて……」

(*゚∀゚)「だから、いい機会だし……ここでお別れだ」


そう言って、つーちゃんは音もなく背をむけた。
歩いていく先には扉がある。

(;゚Д゚)「ちょ」


(*゚∀゚)「じゃあな」


その一言と、扉が音をたてて閉ざされたのは、ほぼ同時だった。
未だに頭がうまく回らないのだろう、フサは呆然と扉をみつめている。

それから、どれくらいの時間が経ったのだろう。


(li-Д-)「お……俺の……馬鹿…」


うなだれたまま、フサが呟いた。


2_20091226232515.jpg




ノハ -⊿-) ……


気付けば、虫たちがまたやかましく鳴きはじめて。
たくさん混ざりあい過ぎたその音色は、すこしだけ耳障りだった。








ノハ ゚ -゚)「……」




そして、その夜。





ヒートが姿を消した。



                     其の三 → 其の四 につづく。





この小説は2008年3月20日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:L92qaHDY0 氏

第三章、其の四はこちらへどうぞ



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[ 2009/12/26 23:27 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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