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( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第三章 其の二


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております





1_20091226232125.jpg



(;^ω^)「んー…」

そうそう、書き忘れていたけれどあの大きな河の名はゲイン。

芸大陸を十字に横断する世界最大にして最長のでかさを誇り。
地上のサザンクロスの異名をもっている。

そして橋のなまえはゲイナー。

いちばん大きな川にかけられた、いちばん大きな橋として、
ちまたではキングともよばれてもいるそうだ。

まさにおはげ様のセンスと頭が輝いた結晶。


そしてまったくもって、これ以上ないくらいの余談だ。

というか怒られてしまう、ただでさえ怒られ要素まんさいなのだから、
すこしは自重しなければなりますまい。


そんなこんなで、さっそくピンポイントネタをふりまいた所で本題。

あれから夜をこえ、太陽がまうえにのぼる頃。
僕らは三つ目の休憩地点にて寄り道をしていた。

きょだいな河のまんなかを過ぎたあたりにぽつんと浮かぶ孤島。
野原にてんてんと木がはえて、古ぼけたコテージがいくつか、そんな場所。

ノハ ゚⊿゚)つ~「ミミズゲット!」

ミ;゚Д゚彡「そんなでかいのつけてたら魚にげちゃうから…」

この辺りはちょうど浅瀬になっているようで、
緩やかな水の流れのなかを大きな石がいくつも頭をだしている。
そんな川原で、フサとヒートは仲良くフィッシングを楽しんでいる。


そして僕らは木影に腰をおろし、背のたかい雑草を揺らすかぜの匂いをかんじながら、
さざめく色々な音と、ここちよいリズムを奏でるせせらぎに身をまかせていた。

すると、ふいに一枚のかれ葉がひらりと舞い落ちた。
みあげた頭上の木にはまばらに茶色がかった色がみえて、
僕は少しばかり早い蒼季のおわりと、紅季のおとずれを感じていた。

ノハ;゚⊿゚)「うわわ! 激しくうねうねして針がささらない!」

ミ;゚Д゚彡「あ、あんまりためらってると…」

ノハ;゚⊿゚)「ぬわー! きいろい液体が! きいろい液体が!」シボンデ シマウ!?

ミ,,゚Д゚彡+「一気にぶすっといかなきゃ駄目だから!」

ノハ♯゚⊿゚)「わかった! やあ!!」

ノハ;゚⊿゚)「ああっ! まっぷたつに!?」

ミ,,゚∀゚彡「ねーよwwwwwwwwww」


(*゚∀゚)「……馬鹿がふえたな」

きづけば異様に仲がいい二人だったが、
それは種族うんぬんよりも性格のおかげなのかもしれない。

( つω^)(しかし……なんか、僕もねむくなってきたお……)

空は快晴、いまだ照りつける日差しがみずをキラキラ輝かせてとても綺麗だ。
となりですやすや寝息をたてるショボにつられて、僕もよこになってみた。
すぐにまぶたが重くなってゆき、とろんとする目を閉じる。

するとあたまに手がぽんと置かれる感覚がして。
そのまま毛づくろいをするように撫でられる。
誰によるものかは明白で、僕は気にせずまどろみに沈んでいった。

だから、きっといい夢が見られると思った。




このときの僕は間違いなく、そう思っていたんだ――――――。





         。。
        ゜●゜           
              。。
             ゜●゜

          。。
         ゜●゜

                。。
               ゜●゜



      第三章   忘れ去られたオモイデ

  其のニ 「百合とかちんびろとか誤解をまねくものだ」

                。。
               ゜●゜

                      。。
                     ゜●゜

                  。。
                 ゜●゜

                        。。
                       ゜●゜





 【 紅季 3節 】


「うーん……ーん……」

(;^ω^)「……ぉ?」

目は閉じたまま、きこえてくる呻きごえに気付いたぼくは身をおこした。
すると、かるいめまいに似た感覚があたまを揺らす。
ひとまず無視して隣をみれば、ショボがうなり声をあげてうなされまくっていた。

(;^ω^)「ああ……そのせいかお」

つ;´-ω-`)つ。o(………ねずみが…王国を築いて…いる!?)

(*゚∀゚)「ん、どうした?」

たしか、何かの夢をみていた気がするのだがどうにも思い出せない。
なんだろう、とても大事なことだった気がする。
そう思えばおもうほど、のどに詰まったような何かは消えていく。


まあでも、たかが夢のこと。そう気にすることでもないだろう。
僕はわらって「なんでもないお」と答えた。
そうか、と答えるつーちゃんの表情が一瞬、
ひどくつらそうに見えたのは、きっと気のせいだろう。

そのせいもあってか、どことなく気まずい空気が流れるもつかの間。
不意に目をさましたショボが目を見ひらき、何かを叫んだのだ。


(´゚ω゚`)クワッ「違う! 僕はせなかのチャックなんて見ていない!!」

(;゚ω゚)「おお!?」

(;*゚∀゚)「おい、どうした!?」

(;´・ω・`)「はっ……ここは…」

(;^ω^)「どうしたんだお?」

(´;ω;`)「……無表情なねずみが一心不乱に追いかけてくる夢をみたよ…」

(;*゚∀゚)「……そうか」


<おーい!

ノハ*゚Д゚)')「これみてくれええええ! 私が釣ったんだああああ!」ウェイブライダー トツゲキ!

(;*゚∀゚)「うお!? ちょ、おま、まず魚を置け!!」

ノハ*゚∀゚)「どうだ? どうだ?」キャッ キャッ

(*゚∀-)「……」ヤレヤレ

ミ,,゚∀゚彡+「よくぞここまで成長したから、もう教える事は何もないから」

( ^ω^)「なに言ってんだお」

更には釣りをおえた二人がタイミングよく戻ってきて。
ヒートはつーちゃんに飛びつくと、しっぽを激しくぶんまわし、
その後ろでフサがよくわからない事を言っていた。


ノハ*゚⊿゚)「これ! 私が釣った! だからこれ! 私の!」

(;*゚∀゚)「わかった、わかったから……」ウルセエ

ノハ*゚⊿゚)「魚おおおおおおおおおおおおおお!!」

ヒートは抱えた魚をしつこいくらいつーちゃんの眼前につきだす。
おさかなは、びちびちびちっと暴れている。
どう見てもうざそうです、本当にありがとうございました。

(♯゚∀゚)「あー、ヤカマシイ!!」

と、叫んだつーちゃんが手をかかげ上げる。流石におこられると思ったのか、
ヒートはびくっと体をふるわせ表情をこわばらせた。

あわや一触即発、マジでぶち切れ0.83秒前かとおもいきや、
意外にも、まるであやすようにつーちゃんはヒートのあたまを優しく撫ではじめた。
何だか背景にきれいな花がみえるようだ、真ん中には元気な魚がいるけど。

Σノハ; ⊿ )「っ!」

(*゚∀゚)「猪突猛進もいいが、少しは自分をおさえろな?」アト サカナヲ シタニオケ

ちなみに当のヒートは絶句したように固まったあと、
溢れるような満面の笑みをむけて、つーちゃんの胸にとびこんだ。

ノハ*^∀^)「うん!!」

(*゚∀゚)「おー、よしよし」ツカ サカナヲ シタニオケ

ノハ*゚⊿゚)「わかった! おさえる! 私はおさえるぞ!」

(;*゚∀゚)(ぜんぜんわかってねぇ……)アヒャー

(*゚∀゚)(……それにしても)

それにしても、なんだか段々とつーちゃんの手の動きがおかしくなってる気がする。
こう、わきわきというか、まさぐるというか、そんな。

(* ∀ )(やべぇ、なんだこいつ……この、毛の触り心地、しかもこの、ちょうやらっけぇ……)


ノハ*゚⊿゚)「?」

あ、今度はこきざみに震えはじめた、しかもなんかブツブツ呟いてる。
しかも目がちょっとうつろ、息もじゃっかん荒くなってるようだ。
僕らは何がおきたのかわからず、ただオロオロするばかり。

ミ;゚Д゚彡「つ、つー……ちゃん?」

(* ∀ )(さらさらでふわふわしながらぜつみょうなかたさとだんりょくせいもあわせもち
     てのなかでまるでいしをもっているようにうごきまわってるじゃねーかよこれ
     うわ、ちくしょうこれかりてぇぇぇけどもったいねぇぇぇ
     ああぁあどうしよう、どうしよう、これどうしよう)



2_20091226232125.jpg


ノハ*゚∀゚)「えへへー…」


3_20091226232125.jpg



ミ:゚Д゚彡「え、なに、いまの擬音」



∧∧
(#゚∀゚)「うおおお! モフらせろおおおおおおお!!!!」アヒャヒャヒャヒャ!!

ノハ;゚⊿゚)「え、わ! わあ!?」


つーちゃんは、とつぜん奇声をあげながらヒートを抱き寄せると、
えーと、なんかすごい。凄いことになっている、どう表現していいのかというか、
こんなのをちゃんと書き残していいのかと思ってしまうというか。


< アヒャ~~ン 

< ちょwwwくwwwすwwぐwwwっwwたwwいwww


4_20091226232125.jpg



とにかく、二人の狂ったような笑い声だけが響いて。
「ええー、これどうしよう」的なくうきに場はつつまれたが、
すぐに正気をとりもどしたつーちゃんの包丁がフサの毛をきりさき。

ミli゚Д゚)「ひぃ!?」

訂正、毛がり衝動にかられたつーちゃんがフサへと襲い掛かり。
フサはひっしにその場から逃げ出そうとするが、抵抗もむなしく、
またたくまに全身の毛をかられてしまったのであった。


(*゚∀゚)+ スッキリ

;(,,;Д;);……





             ∧∧ 
            ミ*゚∀゚彡 < キット ツキノウラガワデ
             ミ,,,,,,,,,,ミ   ウサギハ ナミダヲ ナガシ

           紅季 3節





(;゚Д゚)「あんまり迂闊につーちゃんに抱きついちゃ駄目だから」ミガ モタナイカラ

ノハ ゚⊿゚)「わかったぞ!」

 つーちゃんはフサフサした物によわい、という性癖がはんめいしたところで。
僕らは再びめざす場所へむけて、いまだ先のながい橋をあるきはじめた。

今更といえばそうなのだが、こうして辺りを見れば見慣れないものばかりだ。
それは見知らぬ土地だからってだけじゃなくて、けどそうかもしれなくて。
ドキドキして、少しだけ不安もあって、なんとも不思議なきもちになってくる。

旅立つまえにフサがよく言っていた「見えるもの全てが違う」ということ。
その意味を、僕は一歩をふみだすたびにあらためて感じている。


考えれば考えるほど、進めば進むほどに胸が何故かドキドキして、
ちょっとしたスリルを味わっているようだ。
けどそんな思いすら、ふくみなく笑いあう姿をみれば吹き飛んでしまう。

じょじょに広く、遠くなっていく空をみあげながら。そんな事をかんがえていた。


それから長かった橋もわたりおえ、いくばくかの夜をのりこえて。
ひとつめの村であるポケマズを経由して、メイセン村でいくつか夜をすごし、
3つめの村をめざす頃には、すっかり辺りの景観もうつりかわりを見せはじめる。


まばゆい緑に色づいていた草葉はそれぞれの個性をだすように。
じめんに生える草は白色に近づこうとするかのようにクリーム色に変わり。
木々にむらがる葉っぱはそれに逆らうように黄色や赤色になっていく。

茜色のはっぱが漂う川原のそばを通れば、
チガヤの葉っぱが赤紫にそまり、北向き斜面をあざやかに彩り。

広大な畑をみつければ、人々がもうじきやってくる収穫へむけ、
すこしあわただしく準備をすすめている。


そんな様子を見つけると僕らも急がなきゃ、なんて気持ちになって。
フサを脅し、




フサをどうにか説得すると僕のせなかにヒートと一緒に乗せ、
穏やかで心地よい匂いがする空気をおしのけて、
ひろがる草原のなかを走りぬけていく。

ノハ*゚⊿゚)「すごい! はやいぞ!」

これでも走るのは大の得意である僕は、
そんな言葉に調子にのってけりだす足に力をこめて、
このまま空へ飛び立てるくらいの勢いで速度をあげていく。

すると後ろから「ま、まってよ」なんて情けない声が聞こえてくる、
けど僕は、いたずらめいた思いでそれを無視して走り続けた。

背のたかいススキの群生地を駆ければ、
かぜに揺れる白いわたげが遅れて波をつくっていく。

めまぐるしく通り過ぎるけしきのなか。
僕の背のうえでヒートは相変わらず楽しそうにこえをあげて、
なぜか黙ったままのフサは確かめるようにあたりを見回し。

ミ,,-д-彡「ここの風は気持ちいいな……」

僕の想いを代弁するように、ぽつりと呟いていた。



【 紅季 19節 】


夜のきざしが見え始める夕暮れ時。
僕らは三つ目の村であるサクリャに到着した。

ちなみに既にフサは僕の背から降りて、ふたたび徒歩の旅になっている。
というのも、途中でショボがもう走れないとダウンしたせいだ。

(;^ω^)「しかし、体力ないおー?」

(;´・ω・`)「ブーンがありすぎるんだよ……」ネコナノニ

(;^ω^)「都会育ちはこれだから」ネコユエニ

動物としての誇りはないのか、なんて考えながら村の入り口を通過して。
宿らしき場所をさがして僕らは村の中をさまよっていた。
その時だ、どこからか罵声のようなものが聞こえてくる。

何事かとおもい付近をみわたすと、
道の先になにやら人だかりができている事にきがついた。

野次馬根性ぜんかいで人だかりへと向かうと、
だんだんと聞こえてくる声の言っていることがわかってくる。
どうやら「掘る」「掘るな」的なことを言っているようだ。

(;^ω^)「なんのこっちゃ…」

そうこうする間に僕らは人だかりの中へと進んでいくと。
中心から距離をおいてあつまる人のさきにて、3人組が言い争いをしていた。
どうやら先ほど聞こえてきた声も、彼らによるものらしい。

(♯<●><●>)「いい加減におし!このビロちん! このちんぽびろ!!」

(;><)「で、でも………」

(*‘ω‘ *) 「ぽー…ぽぽ、ぽっぽ!?」

そこに居たのは、まるい耳に、しましま模様のしっぽをはやしたタヌキ族。
若干ひわいな表現がきこえた気がしたが、それは置いておいて。
あと一人はなにを言っているのかまるで分からないが、それも置いておく。


5_20091226232124.jpg



(;<●><●>)「でもじゃありません! お母さんはあなたを
         そんなわかんない子に育てた覚えはありませんよ!!」

(;><)「もう少しなんです、あの大岩さえ砕けば、きっとつながるはずなんです!!」

(♯*‘ω‘ *) 「ぽっぽ!ちんぽっぽぽー!!」

(♯<●><●>)「聞き分けなさいビロード!」

(♯><)「わかんないんです!!」

群がる人々はそんな様子をどこか微笑ましげにみている。
そして時折きこえてくる「よくやるよ」という言葉。
不思議におもった僕らは横のひとに詳細をたずねてみたのだが。

そこへ。


(;<●><●>)「あ、こらビロード! お待ちなさい!!」

(♯><)「おっかさんにゃ! おっかさんにゃーーわかるわけなかとですーーーー!!」


青春のバカヤロウとでも言わんばかりの勢いで、
一人が僕らへむかって走りはじめたではありませんか。

(;^ω^)「おお?」

かれは俯いたまま、こっちが見えていないのか全速力ではしってくる。
そうなれば、とうぜん僕らはそれを避けるのだが。


(^ω^;)三  ミ゚Д゚;三;゚Д゚彡ア、アルェー?  三(*゚∀゚)


ミ;゚Д゚彡「え、え? ちょ」

めのまえで左右に散らばる姿に、とっさの判断ができなかったのか、
フサはその場でおろおろとするばかり。そして。
避けそこなったフサと、走る一人が正面からぶつかりあった。



< わーーー!



ミ;゚Д-彡「あいてて…」

(;><)「あああ!? すすすいませんなんです!」

フサが押し倒されるようなかたちで地を転がる二人だったが、
すぐに身をおこし、衝突したほうの人は懸命に謝罪をはじめた。

(;><)「ほんとにすいませんすいませんなんです!」

ミ;゚Д゚彡「え、あ、いやいや、別に平気だから」

(;><)「けがないですか?」

ミ;゚Д゚彡「ええ? なんでそんな事を…まあ、あるけど」

(;><)「あるんですか!? 大変です!! どどどこですか!?」

ミ;゚д゚彡「……全身?」

(;><)「全身なんですか!?」

( ><)「それはびっくりです!でもそんな、いくらなんでも……
       いやいや、うん、そんなの見た目じゃわかんないもんですね!」

('ミ;゚д゚彡')「いや……見た目どおりだから」ホラ

(;><)「じゃあ家にきてくださいなんです!! 
      すぐに消毒液のプールを用意するんです!!」

そうして、雪崩のようなすれ違い会話のあと。
彼はフサの手をとり、ものすごい勢いでどこかへ走り去っていく。


< 怪我は消毒しなきゃだめなんですーーーーーー!!

< 毛皮を消毒!? ちょ、なにするの!? なにするの!?!?


嵐のようだ、そんな表現がよく似合う。そんな流れだった。
一つの勘違いは、とんでもない方向へむかうものだと感じながら、
僕らは連れ去られ、小さくなっていくフサの姿をポカーンと見守っていた。


(;^ω^)「しかし、あれは本当に素でやってるのかお……?」

(;*-∀)「なんであいつは…こう問題ばっか起こすかねぇ」ヤレヤレ

(;´・ω・`)(毛皮消毒って……なにするんだろう)ドキドキ

ノハ;゚⊿゚)「追いかけないのか!?」

(*゚∀゚)「しゃあねぇ、探すか」

( <●><●>)「それには及びませんわ」

既にみえなくなった後を追うべく、ふみだしたところで、
先の3人組のひとり、なんかやたら目の大きな人が話しかけてきた。

( <●><●>)「わたくし、今走っていったわかんない子の母です
         あの子の行き先はわかってますので、お連れしますわ」

(*‘ω‘ *) 「ちんぽっぽ!」

ノハ;゚⊿゚)「ひわいだ……」





             ∧∧ 
            ミ*゚∀゚彡 < アオイ ホシニ カエリヒャイ
             ミ,,,,,,,,,,ミ   ソウオモイ ナイテイル

           紅季 19節





( <●><●>)「こちらですわ」

案内してくれるという言葉にあまえ。
僕らは彼女こと、ワカッテマ・スタンさんのあとをついていった。
そして辿り着いたのは、村のはずれにある一軒屋。

既にあたりは暗くなり、紅月がそらに浮かんでいる。
すこし不気味なふんいきの林のなかにぽつんとある家のまえには、
何やら奇妙な形をした物がたくさん転がっている。

( <●><●>)「では、私達はここで」

(*゚∀゚)「ああ、ありがとな」

(*‘ω‘ *) 「ちんぽ!ちんぽちんぽちんぽっぽ!」

ノハ ;⊿;)「ひわいだ…えっちだ……」

ここに来るまでに色々とはなしを聞いて、わかったのは、
彼の名はビロード、今は一人立ちして別居している、という事くらい。

なんで言い争っていたのか、などについては、
スタンさんは何故か詳しいことを話そうとせず。
そればかりかフサを連れたらもう関わらない方がいい、とまで言っていた。

どうにも危なげな匂いを感じながら、
僕らは彼女とわかれ、さっそく彼の家のドアをたたいた。
すると扉の奥からこたえる声と足音がきこえてくる。

そしてガチャリと開かれたドアから顔を出すのは。


ミ,,゚Д゚彡')「いらっしゃーい……あ、やあみんな!」


のんきに片手をあげて出迎える、フサだった。


もともと心配はしていなかったので、この際それはどうでもいいのだが。
問題なのは、フサがいっこうに外へ出てこようとしない事だった。
そればかりか「さあさどうぞどうぞ」と僕らを手招きしはじめる始末。

(;^ω^)「なんでだお」

ノハ ゚∀゚)「ここフサの家なのか!?」

(*゚∀゚)「何かんがえてんだよテメエは」

(;´・ω・`)「毛皮むかれたりしてない?」

対して、僕らはそれぞれ思った事を口にする。
まるで噛み合わない突っ込みにうろたえながら、フサは続ける。

ミ;゚Д゚彡「いや、うん、なんかビロードが泊めてくれるっていうから」

(♯゚∀゚)「じゃあなんで迎えにこねえんだよ」

(;^ω^)「どこまで素なんだお?」

(;´・ω・`)「消毒されたの?」

ノハ ゚⊿゚)「なにがいらっしゃいなんだ!?」

(;><)「すいません……僕がひきとめちゃったせいなんです」


ちょうどそこへ現れたビロードに話をきいたところ、
何でもフサをつれてここに来たあと、色々あってフサ達が別大陸からの旅人だと知り。
ビロードは興味を惹かれ、つい色々と話し込んでしまったそうな。

(*><)「それと挨拶が遅れましたですが、僕はビロード
      よければ皆さんの道中のおはなしを聞かせてほしいんです」

すこしだけ、さきほどの「関わらないほうがいい」という言葉がちらつくが。
物腰おだやかな言葉におされ、僕らは厄介になることにした。


それから、話をするうちに早くも打ち解けはじめた僕らは。
この時季特有の山草を煮込んだスープで喉をうるおし、
塩焼きされた川魚をほおばりながら、談笑をたのしんでいた。

(;><)「船が沈没……すごいんです」

ミ,,゚∀゚彡「いやwwwwあんときは参ったよwwww」

( ^ω^)「クックルさんにはまた会ってみたいおー」


きけば、この村から出たことがないというビロード。
僕らが外の世界で見てきた物、出会った事をはなすたびに瞳を輝かせていた。
そんな姿はまるでいつかの僕らのようで、何故かそれがみょうに嬉しくて。

ミ,,゚∀゚彡「あとさ、これあんまり言えない事なんだけどwwww」

(*゚∀゚)「…おい」

ミ,,゚∀゚彡「平気だってwwww」

僕らはつい、話してはいけない筈のことまで口についてしまった。
それは山さんからなるべく他言無用にといわれていた、
精霊を宿し、熱水機関を内装する、画期的な新技術をつんだ船について。

( ><)「喋る船……魔科学、ですか?」

ミ;゚∀゚彡「……へ」

すると、ビロードは身にまとう空気を明らかにかえてそう呟く。
これはもしかして不味ったか。おもわず息をのむ僕等だったが、
それを見るなりハッとした様子で、あわあわとビロードは言葉をつづけた。

(;><)「す、すいません! そんなものまであるんですね、
      僕はぜんぜんしらなかったんです」

しかし、何となく気まずい空気がそこにあって、
僕らはついつい黙り込んでしまう。

てんてんと、しばし無言の時間がながれたところで。


ミ;゚Д゚彡「あのさ」
( ><)「あの」


お互いにそらしていた視線をあわせ、同時におなじ言葉を放つ。
それで余計に混乱した二人は、慌てて発言をゆずり合いはじめる、

ミ;゚Д゚彡「いいから! いいから先にどうぞだから!!」

(;><)「は、はいなんです!」

あわや無限ループになるかと思われたが、
ビロードのほうが先に折れ、ゆっくりと語り始めた。

(;><)「その…じつは僕……一流の工房士をめざしてるんです
      だからその…ちょっと驚いちゃって……」

(;´・ω・`)「あー……」

(;^ω^)「……」アチャー

これは、どうやら本当にやっちゃった感がいなめない。
どうしたものかと苦笑いをうかべる僕等だったが、
ビロードはちょっと慌てながら、安心してほしいと言ってくれた。

(;><)「誰にも言ったりはしないんです! 大丈夫です!」

ミ;゚Д゚彡「いや、まあ実をいうと
      俺らも何がいけないのかわかんないんだけどね…」

( ><)「……それは、魔科学のせいだと思うんです」

(;^ω^)「どういう事だお?」

(;><)「魔科学はいっぱんてきに邪道、外法と言われてるんです
      だからあまり表沙汰にできないんだと思います」

工房士がつくる物は、研究のすえに理論をかたちにする、いわば機械である。
そして精霊憑依が魔法と呼ばれるのは以前に記したとおりだが。
その実態について、わかりやすい例をあげれば。

 「普通の木に、火の精霊をやどせば、燃え尽きるまで炎がともる」

という事らしく。たしかにそれはあらゆる法則を無視した魔法といえる。
そして魔科学というのは、いってしまえばその機械と魔法の融合である。

( ^ω^)「まあ、それはわかるお、何が問題なんだお?」

ミ;゚д゚彡「お、俺はよくわかんないんです……」

(*゚∀゚)「よし、黙ってろ」

( ><)「問題なのは、工房士と魔法使いたちはお互いを嫌ってることなんです!」


それは、両者のプライドによる物らしい。
工房士はじぶんたちの技術を無視してしまう魔法を嫌い。
そして魔法つかい達はその逆のかんがえをしている。

とは言え、敵視しているという程ではなく、
ライバル視している、というのが正しいそうだ。

だがそれゆえに、その二つを混ぜて物をつくるという事は暗黙の了解で禁じられ。
いつしか魔科学は外法とされ、異端として見られているという。

(*゚∀゚)「なるほどな……色々あるんだな」

ミ,,゚Д゚彡「なんか、やだな俺そういうの」

( ><)「…」

ミ,,゚Д゚彡「……なんで人ってのはすぐ敵をつくろうとするかな
      わかりあえないなんてさ、すっげぇもったいないのに」

何かを思いだしているのか、フサはどこか遠い目をしながら言った。
そして僕も、山さんの事やカエデ港でのこと、そして故郷でのこと。
繰り返される人のいやな面を思い返していた。

(*><)「……僕も、そう思ってるんです! だから僕は………」

と、ビロードはそんな言葉にうれしそうにそう答えた。
そして、何かを言いかけたところで途切れた言葉のつづきを待っていると。



( ><)「秘密をはなすのは、今度はこっちの番ですね」



言って、僕らの顔をゆっくりと確認したビロードが口をひらく。




そして。




+ノハ ゚⊿゚)「…?」





  #+




ヒートの持つ、あの奇妙な髪かざりが一瞬。
つよく輝いたことを、この時の僕らは知るよしもなかった。



                                 其のニ → 其の三 へつづく





この小説は2008年3月15日から2008年3月16日にかけてニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:+kaHyqKk0 氏(ID:0ITHrmBf0)

第三章、其の三はこちらへどうぞ



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/26 23:24 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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