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( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第一章 其の三


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております




(´・ω・`)(はい、ブーン)

(;^ω^)(お、なんだおこれ?)


村を旅立った最初の夜、僕はショボから一冊のノートを渡される。
何でも、これからの出来事を書いたり、
毎夜の月の色を見て、季と節を記していこうと言う話だった。

( ^ω^)(なんでまた…)

(;´・ω・`)(君も、協会の…いや文猫なんでしょ? なら必要でしょ?)

理由を尋ねてはみたものの、そんなよく分からない事を言われた。

けど不思議な事に、僕はそうやって記録するのが楽しくて、なにより自然に感じて。
気付けば毎夜書き連ね、今では十数ページに渡ってずらりと綴られていた。


たとえば、そう、村を出てからの様々な事柄とかをね。

今宵はその辺を振り返ってみよう。




             第一章   遠い地を目指したハジマリ

 
        其の三 「歩いて歩いて、ようやく見えた新たな一歩だから」



山の狭間にある草原、みごとなまでに何も無い平野。
流れる小川、崩れた崖、石のアーチ、ポツンと点在する小さな木々。
歩けばあるくほど、様々な景色があった。


《 白季 80節 》


( ^ω^)「先は長いお、僕の背中に乗るといいお」

ミ,;゚Д゚彡「いや…まだまだ」

すぐ後ろにはショボと、その背に腰掛けるつーちゃんの姿。

(*゚∀゚)「アヒャヒャ、無駄なことするやつだな」

ミ,;゚Д゚彡「無駄じゃないから! この一歩を自分で歩くことが大事だと思うから!」

(;´・ω・`)「それよりおなかすいたよ…」

人は二本足で歩くからぼくらと違って歩きつづけるのは大変そうだ、
背中に乗せて走り抜ければもっと早く先へ進めるけれど。
フサがそれを拒否したおかげで、山一つ越えるのも時間がかかる。


ミ,,゚Д゚彡「おっしゃー! なんか里が見えたから!」キター(・∀・)ー!

( ^ω^)「おっおっ、もうちょっとだおショボ」

(;´・ω・`)「う、うん…」






<おーい、はやくこいよー!


(;^ω^)「って、もうあんな遠くに!?」


けど、そんなゆったりとした時間はとても心地がいいものだ。
後になればなるほど、それは実感できる。





             ∧∧ 
            ミ*゚∀゚彡 <ミズモ ショクリョウモ ナケレバ!
             ミ,,,,,,,,,,ミ

         
           白季 84節 





長いこと里にたどりつけないと、お腹が減ってしまう。
そんな時は僕らお得意の狩りの時間だ。

( ^ω^)「えーと…お、いたいたお」

ずらーっと茂る木々の間、大小さまざまな石が並び、
そこを縫うように流れる川は穏やかで、
水中から頭を出した石からは白い波が音を立てていた。

ミ,,゚Д゚彡「…」

フサは大きな石の影に身を潜めるように座り、
長めの木の棒をかたわらに、じーっと水の流れを見つめている。
僕もそれにならって横へ座り込んだ。

( ^ω^)「釣れてるかお?」

ミ,,゚Д゚彡「ぼちぼちー」

見れば小さな魚が群れを作ってうごめいていて、
ときおりそこへ大きな魚が割り込んでは群れを崩していた。
フサはそんな中へ、糸をゆっくりゆっくりと手探りで流し込んでいく。

釣りといっても、ちゃんとした仕掛けは用意していない。

あるのは針と糸だけ、しかしそれだけあれば充分だった。
石を持ち上げれば餌なんかいくらでもあるし、
浮きなんかは枯れ落ちた枝をちょうどよく折ればできあがり。

(;^ω^)「お?」

すると、浮きがちょこちょこ上下運動をしているのに気がついた。

フサは合わせる為に傍らの木の棒を手にする。
棒を使って斜め上にひっぱり、竿の代わりとする為だった、しかし。

ミ,,゚Д゚彡「んー……」

眺めたまま動かず、やがてゆっくりと糸を引き戻していく。
何の抵抗もなく引き寄せられたその先には、目当ての姿は無く。
糸を伝う水滴がなにもついていない針へと移動し、石の上に滴った。

( ^ω^)「とっとと引かないからだお…」

ミ,;゚Д゚彡「違うから、あんな小さいのに用はないだけだから」

( ^ω^)「お、でも充分釣れてるじゃないかお!」

川の隅には石でかこんだ堤防がある。
小さな水溜りになっているそこには、中々の大きさの魚が数匹、
口からエラ部分に通した紐で連結された魚が横たわっていた。

ミ,,゚Д゚彡「うん、じゃあこれでラスト」

(;^ω^)「なんかあるのかお?」

ミ,,゚Д゚彡σ「ほら、あそこ…どーも怪しいんだよね」

( ^ω^)「?」

そう言われて見れば、そこにはこれまた巨大な石がせりだし、
水面に大きな影を落としていた。
ようするにそこに大物の気配がするとかで、一発狙いたいそうだ。


ミ,,゚∀゚彡「……さあ、おっぱじめるか…」フフフ・・・


(;^ω^)(…誰だお)



……。

……。


(;´・ω・`)「こんなもんかな…」

(*゚∀゚)「お、食草さがしか?」

(´・ω・`)「う、うん…つーさんh」

(;´゚ω゚`)「どえええええ!!」

(*゚∀゚)「アヒャヒャ、なかなか大物だろ」

そう言って笑うつーちゃんの背後には、血まみれの猪。
どうやらどこからか狩ってきたらしい。

(´;ω;`)「ひぃぃ…こわいよぉ」

(;*゚∀゚)「わかった、悪かったから…」


……。

…。


そうして、待ち合わせた川原へと戻ってきた二人。
だがそこにはフサ達の姿が見当たらない。

(*゚∀゚)「んー、あいつらどこいった?」


<き、きき、キター(・∀・)ー!


(´・ω・`)「あ、居た」

声のする方では、フサとブーンがなにやら川沿いに駆け回っている。
あの様子をみるに何か大物がかかったようだ。

<いいお! こっちきてるお!

<よっしゃ、持ってろブーン!

<ええ!?

<とう!

見れば、バシャと大きな水音を立て、
飛沫をあげながらフサが川へと飛び込んだ。


(;*゚∀゚)「なにやってんだか…」

(;´・ω・`)(釣りって…あーゆうものだっけ)

あろうことか、かかった魚をその場で釣り上げるのではなく。
みずから赴いて直接捕らえるつもりらしい。

1_20091226221710.jpg



<お、おもいお…っ!!

<がんばれ! もうちょっとだ!!

<ぬおーっ

<しゃー! とったどーーー!!


…。

…。


彡,;'д`ミ「うへぇ…毛が重い…」

その後、ばかでかい魚を抱えて川から出てきたフサだったが。
見るも無惨な…いや凄いことになってた。


彡,;'д`ミ「うぅ…」

(;^ω^)「…」

(;´・ω・`)「うぁ…」

(*゚∀゚)「…カワウソみたいになってるぞ」

彡,;'д`ミ「…ちょっとさむい」

(;^ω^)「…まあ、泳ぐにはまだちょっと時期が早いお」


(*゚∀゚)「よし、刈ってやろう」

彡,;゚Д゚ミ「やだ!!」



 《 蒼季 1節 》


里民「おんや、もう行ってきたとね!」

(*゚∀゚)「アヒャヒャ、容易いもんだぜ」

たどりついた大きな里では、さっそく物々交換で必要なものを揃える事にした。
ついでに色々と頼まれ物を依頼されたりと、色々あるものだと。
既に様々なできごとに胸を踊らせていた。

ミ,,゚Д゚彡「んで、これが頼まれものだから」ホタルノミト ヤドリグサト エッケンシガニ ダカラ!

ちなみに今回頼まれていたのは、例の夜に光る樹の実。
そして虫に寄生する変な植物と、目が二つ飛び出したヘンテコな蟹だった。
ついでに動物や魚もいちおう狩ってきたのだった。

里民「おーお、はいよ、あんがとさん~」

代わりに貰ったのは水と、里で収穫された穀物や山菜野菜類、
…を、これまた大量にいただいてしまった。

(;^ω^)「おお…いっぱいだお!」

ミ,;゚Д゚彡「こ、こんなに…!?」

里民「ほっほっ…あんたら海を目指してるんじゃろ?
    ほんだら先はまだまだ長かとね、こんでも足りないくらいじゃて」

(*゚∀゚)「すまねえな、ばあちゃん」

里民「おおそうじゃ、これも持ってくとええ」

ミ,,゚Д゚彡「なんぞこれ」

里民「保存食ってやつじゃよ」

渡されたのは、布でくるまれた物体。
ほどいて見れば、くすんだ茶色い肉塊が入っていた。

ミ,,-д-彡「おお…肉のにおいが…」

( ^ω^)「お?」

ほのかに香るこおばしい匂い。
少しちぎって食べてみた。
塩漬けベーコンウマー。

(*゚∀゚)「あー、燻製か」

(´・ω・`)「燻製…煙であぶって作るやつだよね」

(*゚∀゚)「お、よく知ってんじゃねーか」

(*´・ω・`)「えへ…この本に書いてあったんだ」

(;*゚∀゚)「ん…ウォーキングYOUDESU…? 」ナンジャコリャ



《 蒼季 10節 》


ミ,;'Д`彡「うぼぁー、疲れたー、ちょっと休もうよー」

(*゚∀゚)「ああ? だったらブーンに乗せてもらえばイーだろうが」

( ^ω^)「お? いつでもおkだお?」ノッテク?

ミ,;゚Д゚彡「だだ、駄目です! 男がコレと決めたからには!」

(;^ω^)「むぅ…」

(´・ω・`)「…いまどのへんなんだろう」

(*゚∀゚)「まだ半分もきてないと思うぜ?」

ミ,;゚Д゚彡「うえ…そうなの?」

(*゚∀゚)「あー、確か里をあと5、6個こえないとだったはず」

ミ,;-д-彡「げぇー…マジかよ」

(;^ω^)「お…でも目新しいものがたくさんで、僕はぜんぜん楽しいお!」

ミ,;。。彡「そりゃそうだけどさ…」

(*゚∀゚)「なんだ? まさかてめえ…飽きたとかいうんじゃ…」

ミ,,゚Д゚彡「いや、それは断じてないから」

(;*゚∀゚)「…じゃあなんだよ」

ミ,,。。彡「その…実は…」ガマンシテタンダケド


ミ,*゚Д゚彡「 はやく海がみたい!! 」


(*゚∀゚)「は?」


ミ,,゚Д゚彡「山はそろそろいいよもうー、海がいいー、海が見たいー」

(;^ω^)「…むぅ、同意せざるを得ないお」

ミ,*゚Д゚彡「だっしょー!?」


(*-∀-)「…さて、行くか」ツキアイキレン

(;´・ω・`)「え? う、うん」



(,;゚Д゚)(;^ω^)「お、おいてかないでー!」


<ってフサ!? ちょww毛がwww

<えええええ!?いつの間に刈られたの俺!?



《 蒼季 27節 》


ミ,,゚Д゚彡「しかしあれだな、俺たちでもこんだけ時間かかるのに
      よくショボはあんな短期間で村までこれたよなぁ…」

(*゚∀゚)「そういや、白季の半ばにこっちの大陸に来たって言ってたな」

(;´・ω・`)「え、うん…と…」

ミ,,゚Д゚彡「しかも道中迷ったりしたんだろ?」

(;´・ω・`)「里につくまでは…とにかく必死で…その
       ずっと全力疾走してたから…そのせいかな、と…」

ミ,;゚Д゚彡「…そ、そうかい」ナキナガラガメニウカブ

(*゚∀゚)「じゃあそうするか?」アヒャー

ミ,;゚Д゚彡「イイデス!!」



 《 蒼季 45節 》


(;´・ω・`)「ずいぶん…暑くなってきたね」

というわけで、ダイジェストでおおくりした蒼季も、いよいよ半ばに入ろうとしている。
ちかごろ空気が変わってきているのがよくわかる。

みあげた空は一点の曇りもない青空だし、周囲の緑はどんどん深まってるし。
そして…何より、じりじりと照らしてくる太陽から逃れるべく、
逃げ込んだ木陰の涼しさが何よりの証明であると僕は思う。

しかしながら油断は禁物だ、なにせこれから更に変化は続く。
明るい時間がどんどん増えて、どんどん暑くなってゆくのだから。


彡,;'д`ミ「ううぅ~~…あぢぃ~~」


だが、特にフサなんかは正直見ているだけで暑くなる。
既に汗とか湿気とかで毛がどえらい事になってるし。


(*゚∀゚)「涼しくしてやr」

彡,,゚Д゚ミ「だが断るから!」

正直そうした方がいいんじゃないかと思うが、
それでも頑なに刈られるのを拒むのは、何故なんだろう。

<ギャー

まあそれも無駄な努力に終わるのも、最早いつもの事だ。

つ:-Д-:)「すずしい…」

(*゚∀゚)「アヒャヒャ」



 《 蒼季 56節 》


と、そんなこんなで、ふりかえってみれば時間はあっという間に過ぎ去って。
流れた時間を証明するように、ノートの日付には。
もう、こんなに経ったんだと思わせるには充分な数字が書かれていて。

そして、とうとう僕等は……。


( ^ω^)「お…?」

彡,;'A`ミ「うぅー…?」

(*゚∀゚)「どうしたブーン」


緩やかな坂道がつづく山道を進んでしばらくの事。
もう日も山の向こうに隠れてしまい、そろそろ本日の寝床を探そうとする僕等の前に。
突然あらわれたのは、まるで向こう側を隠すような大きな坂道。


( ^ω^)タッ!

(;´・ω・`)「え?」

なんだか不思議な予感を感じて、僕は駆け出し、一気に上った。
坂の頂上にくると、そこには広場があって、その先に…それは見えた。

そして言葉も忘れて、ただその光景に見惚れることしかできなかった。

まず見えたのは、見慣れた太陽の姿。
続いて見えたのは、遥か遠くに広がる空との境界――――


――――水平線、そして沈むというより溶けていく様なオレンジの日の丸、


…あれが。


彡,,゚Д゚ミ「…海?」

(*´・ω・`)「うん」

(*゚∀゚)「へぇ…しかしこいつは…」

いつの間にか、みんなが僕の隣に立っていて。
同じ様に見惚れたようすで、オレンジに染まるそれを眺めていた。


彡,,゚Д゚彡ピョコン

ピョンミ,,゚Д゚彡


ミ,, Д 彡「ぉ、ぉぉ…」


ミ,*゚Д゚彡「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
(*゚ω゚)「おーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」


僕等は思わず、両手を掲げて太陽にほえた。

2_20091226221710.jpg



ミ,*゚Д゚彡「すっげぇ! でけえよ! なんだあれ!!」

(*^ω^)「あれ全部水かお!? ていうかものすごく綺麗すぎるお!!」

ミ,*゚Д゚彡「ああ、太陽沈んでるぞ!」

( ^ω^)「きっと水が反射してるんだお!」

ミ,*゚Д゚彡「きっれーだな!」


もう興奮しすぎて、お互いに何を言ってるのかよくわからない。
今度は二人で両手を広げた、なんだか見るもの全てを受け止めているような、
そんな気がして、嬉しくてうれしくて、そんで気持ちよくて。

ミ,*゚Д゚彡「くぁ~ったまらん! いこうぜ!!」

(*^ω^)「おkだおーーーーーーーーーー!!」

そのまま、フサは両手を広げ、下り坂をまるで空を飛ぶように駆け出した。
僕も背中の腕を広げて、そうしたかったけれど、二本足では流石に走れない。
だから代わりに叫ぶ事にした。

ミ,*゚Д゚彡「待ってろ海野郎ーーーー!! 今行くぞーーーー!!」

(*^ω^)「おーーー!! ブーーーーーーーーーーーン!!!!!!」


(*゚∀゚)「…やれやれ」

(;´・ω・`)「あ、坂道であんなに走ったらあぶないよ…」


二人、ほんとうに馬鹿みたいに叫んだ。
そして走った、走って、また叫んだ。

もうずっと前から感じていた、けれど違う。
今度こそ間違いない、これが見たくて僕等は旅立ったんだ。

と言っても海が見たかった、とはまた少し違う。
見たことの無い、まったく見たことのない世界への第一歩。
それがずっと見たかった。

今までの苦労が相成って、感動は大きく。
そして次なる感動への想いが胸を焦がして。

あそこにはきっと、全てが違う、そんな何かがある。
もう、立ち止まってはいられない。


…そう。


僕等はまだ、この長い長い坂道を下り始めたばかりなのだから…。


なんてね。



3_20091226221710.jpg




                             其の三 → 其の四 へつづく。





この小説は2007年12月24日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:81lxEDVB0 氏

第一章、其の四はこちらへどうぞ



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/26 22:19 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

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