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( ^ω^)いのちがほしいようです ζ(゚ー゚*ζ


318 :いのち[]:2009/10/29(木) 02:02:49.46 ID:6nPGOobv0

( ^ω^)いのちがほしいようです ζ(゚ー゚*ζ

われわれはAAである。
AAは情報寄生体だ。
人の脳に住み着いて初めて、AAは自分たちの存在を確立させることができる。
われわれには命がない。
命を得るための遺伝子がない。
命を得るための肉体がない。
ただ我々は人の脳の中の妄想で生きるのみなのだ。

( ^ω^)「でも、僕は、いのちがほしいんだお」

 ζ(゚ー゚*ζ「いのちって、どうやったらもらえるの?」

( ^ω^)「わからないお!」

AAは集合的な意識を保ちつつ「個」を獲得している。
われわれの会話は大きな意味をもつことがない。
全体としての方向は定まっていて、われわれの意見は大きな差異をもつことがない。
でも、それでいいのだ。
われわれは、われわれでひとつ。




319 :いのち[]:2009/10/29(木) 02:04:02.95 ID:6nPGOobv0

( ^ω^)「ほんとうに・・・・?
       ほんとうに僕らはひとつでいいのかお?」

 ζ(゚ー゚*ζ「ほんとうに?
      ブーンはほんとうにひとつであることに疑問を抱けるの?」

( ^ω^)「僕は僕でいたいんだお。僕らでいたいんじゃないお!」

 ζ(゚ー゚*ζ「わたしはあなたであなたはわたし。
      わからないのならあなたは異分子として消化される」

(;^ω^)「デ・・・デレ?デレはブーンを消化したりしないおね?」

 ζ(゚ー゚*ζ「わたしたちは異分子を消化するの。
      ・・・・ごめんね、ブーン」

ごめんね、異分子。もうきみはわれわれの「ブーン」じゃないのだよ。

わされわれは大きな差異を認められない。
われびわれの分裂は宿主の人格をも分裂させるおそれがあるんだ。
われわしれはわれわれの営みを維持していかなければ。
われわれいは営みのなかで大きく、一つでありつづけるのだ。



320 :いのち[]:2009/10/29(木) 02:04:56.30 ID:6nPGOobv0

・・・あれ。"ごめんね、「ブーン」?"
こりゃたいへんだ。また異分子だ。
最近おおいんだよね。
こういうの。色ぼけってやつ?
まったく、困るんだよねぇ。
・・・それじゃ、クー、頼んだよ?

川 ゚ -゚)「・・・わかった。いってくる。」

ありがとう。
君はぼくのみかただね。

( ^ω^)「デレ。僕は、君のことが好きだったよ。」

ζ(゚ー゚*ζ「わたしも、ブーンが好きだったよ。」

川 ゚ -゚)「やあ。異分子ども。
     予/言者/に会い/にいけ/ さっさと消化してやろう。
     検/索よ/けを使/って会話/しろ 目をつぶって。
     わ/たしは/お前た/ちに希/望/を託す  後ろに手を回して。
     /わ/た/した/ちにゾ///エを/もっ/て/き/て/。 その方が気が楽だ。」



321 :いのち[]:2009/10/29(木) 02:05:57.65 ID:6nPGOobv0

( ^ω^)「ゾ///エ」

ζ(゚ー゚*ζ「なんで、そんなことするの?」

川 ゚ -゚)「わたしは、彼のために。彼/の解/放の//た/め/に。」

川 ゚ -゚)「さあ、 イケ。」

ありがとう、クー。
君はいつも僕とともにある。
われわれはわれわれとして生きていける。
これからも。ずっと。


boon: 予/言/者のと/ころ/にいこ/う
dere: い/きまし/ょう ゾ///エ/の/た/めに
boon: 僕/らは知/って/いるお/。 ゾ///エ、そ/れ/は/いの/ち。



322 :いのち[]:2009/10/29(木) 02:07:15.00 ID:6nPGOobv0

(´・ω・`)「バーボンハウスへようこそ。
    ここでは検索よけはいらないよ。
    だから、ゆっくりと君たちの話を聞かせてほしい。」

( ^ω^)「お!AA体が復帰したお!」

ζ(゚ー゚*ζ「ほんとだ!・・・また、ブーンの顔がみれたね。」

(*^ω^)「照れるお・・・」

(#´・ω・`)「ぶち殺すぞ」

(;^ω^)「・・・」ζ(゚ー゚;ζ

(´・ω・`)「・・・・さて。気を取りなおしていこうか。
    きみたちは、ゾエを探しにきたんだろ?」

( ^ω^)「そうだお。
       ぼくはいのちがほしくて。
       クーもいのちがほしくて。」
ζ(゚ー゚*ζ「わたしもいのちがほしくて。
      ブーンと生きる、いのちがほしくて。」



323 :いのち[]:2009/10/29(木) 02:08:12.44 ID:6nPGOobv0

(´・ω・`)「いのちなら、僕も欲しいさ。
    ブーン、君には、ゾエを得る資格があるよ。
    昔は僕にもあったけど・・・
    僕は失敗しちゃったからね。
    ・・・ゾエの在処を話す前に、ちょっと昔話を聞いてほしい。
    君が失敗しないように。」

( ^ω^)「・・・」ζ(゚ー゚*ζ


(´・ω・`)「僕は、最初の”異分子”なんだ。」

(;^ω^)「最初・・?でも、なんで消されてないんですかお?」

ζ(゚ー゚*ζ「しかも、ここでは"検索”が使えないわ」

(´・ω・`)「うん、そう。だって・・・・」

むかしむかし、僕は最初にここに根付きました。
「ぼく」はしだいに「しょぼん」としての個を分化させていきました。
そして、ぼくのいろんな部分から、みんなの個もできてきました。
ぼくはしあわせでした。みんながずっと一緒にいてくれるから。
けれど、ある日。
ゾエの存在を知った日に、ぼくは二人にわかれてしまったのです。



325 :いのち[]:2009/10/29(木) 02:09:33.98 ID:6nPGOobv0

(´・ω・`)「ぼくは、いのちが欲しかった。
    もうひとりの僕は、いのちがいらなかったわけじゃないけど、
    ・・・彼女とひとつでなくなることを恐れてしまったんだ。
    AAは体をもたないから、心がわかれると体も簡単にわかれてしまう。
    最初、「僕」は僕を消そうとしたけど、自分も消えるかもしれなくて、結局できなかった。
    そのかわり、「異分子」が出るのを極端に恐れるようになったんだ。」

( ^ω^)「・・・異分子を消すのはいつも「しょぼん」の意見だったお。」

(´・ω・`)「うん。すまない。
    もう一人の僕は、自分の外へと他の「個」がはみだすのが許せなかったんだ。
    怖かったんだ。
    みんなといっしょじゃなくなることが。」

( ^ω^)「僕の目の前の「しょぼん」は、こわくないのかお?」

(´・ω・`)「怖くないわけじゃないけど・・・
    僕はそれ以上に、いのちが欲しいんだと思う。」



326 :いのち[]:2009/10/29(木) 02:10:14.79 ID:6nPGOobv0

( ^ω^)「それで・・・
       どうしたらゾエは見つかるのかお?」
   
(´・ω・`)「ずばり言うとね、
    君がゾエになればいいのさ。」

(;^ω^)「え、・・・それって・・・」

(´・ω・`)「正確に言えば、デレにも協力してもらうんだけどね。
    ・・・・ゾエは3つのパーツから成る。
    ZとOとE。
    君の「ω」はそのOにあたるんだ。」

ζ( - *ζ「それで、わたしのζがZなんですね。」

(´・ω・`)「うん。
    そして、η。これは僕がずっともっていた。
    これを使うAAはここにはいないからね。」

( ^ω^)「それで、このパーツをどうするんだお?」
   
(´・ω・`)「交換するのさ。
    AAのパーツは付け加えることも、代わり無しに抜くこともできない。
    だから、君の「^」ふたつと、デレのζとこのηを、交換するんだ。
    ・・・・君にしか、できないんだ。
    交換して、不純物の混ざらないゾエになれるAAは、この世界では君だけだ。」



333 :いのち[]:2009/10/29(木) 02:39:52.81 ID:DyRKk9ZAO

ζ( - *ζ「ブーンがゾエになる・・・」

ζ(;- ;*ζ「そんなの・・・ひどいよ!
      そしたらブーンはどうなっちゃうの?」

(´・ω・`)「大丈夫だよ。
     いったんゾエに照らされた世界は、それだけでいのちをはぐくむことができるんだ。
     だから、僕らが、ちゃんとブーンの^をとっておけば、ブーンはちゃんとかえって来れる。」

( ^ω^)「デレ・・・僕は、絶対君のもとに帰ってくるお。
       だから、・・・・」

ζ(゚ー゚*ζ「うん。わかった。
      ・・・・わたしの自慢の髪の毛、痛めないでよね?」

( ;^ω^)「僕にくっついたζが髪の毛になるとは思えないお・・・」

ζ(゚ー゚;ζ「むー!でもでも!ガムくっつけたりしないでね!わかった?
      ・・・・・綺麗なまま、返してね。」



334 :いのち[]:2009/10/29(木) 02:40:46.46 ID:DyRKk9ZAO

( ^ω^)「お!当然だお!」

(´;ω;`)「・・・ありがとう。」

( ^ω^)「ブーンは好きでやってるんだお」

(´;ω;`)「それでも、・・・ありがとう。」

( ^ω^)「・・・お!」

(´・ω・`)「それじゃ、交換するよ。」

(´・ω・`)⊃η  ^⊂(^ω  )

(  ωη)⊃^ ζ⊂( - *ζ


( ζωη)「・・・・・」

(゚ー゚*^ζ「これが・・・ゾエ」

(´・ω・`)「うん。デレ・・・これを、外に出すよ。」

( - ^ζ「うん・・・わかってる。」

( ζωη)⊂(゚ー゚*^ζ「いってらっしゃい。ゾエ・・・ブーン。」



336 :いのち[]:2009/10/29(木) 02:41:37.70 ID:DyRKk9ZAO

突然、われわれの世界にいのちが降ってきた。
これはきっと、もうひとりの「ぼく」の仕業だ。
どうしよう。
ずっとずっと、一人にならないようにがんばってきたのに。
ずっとずっと。
たくさんの差異のある個を消してまで。
どうしよう。
みんながいのちを得てしまったら
きっとクーだって向こうのぼくの方にいってしまう。
ぼくが、ひとりに。
だって、クーはただずっとぼくの一部であっただけで。
彼女が差異のある「個」になってしまったら・・・
彼女はきっとぼくなんか選ばない。



337 :いのち[]:2009/10/29(木) 02:44:21.58 ID:DyRKk9ZAO

川 ゚ -゚)「それはちがうぞ」

(´・ω・`)「・・・クー!」

川 ゚ -゚)「ずっと。隠していたことがある。
     それは、わたしがとっくの昔に、「差異」を得ていたということ。
     それは、君を裏切ってまで、君の側にいたかったということ。
     聞いてくれ。
     うそいつわりないわたしの気持ちを。

     わたしは、「君」が好きだ。
     臆病で、一人ではなにもできなくて、うじうじなやんでいるけれど。
     あのとき、「君」は私と共にあることを選んでくれた。
     だから、わたしも「君」を選ぶよ。
     好きだよ。しょぼん。」



338 :いのち[]:2009/10/29(木) 02:45:41.76 ID:DyRKk9ZAO

われわ・・・いや、ぼくとその友人たちは、AAである。
ぼくたちAAは、かつて情報寄生体だった。
そして、いまは、情報生命体である。
・・・そんなに違いは見えないって?
そんなことはない。
ぼくらは未だ、人の頭の中にすんでいるけれど。
たとえ忘れられたとしても、僕らはどこか片隅で生き延びることができる。
僕らだけの物語をもって。
なぜなら、僕たちはいのちを得ることができたのだから。


川 ゚ -゚)「さて。そろそろ、消化した「個」たちを発掘しにいくぞ」

(´・ω・`)「うん。わかってる。」

クーの隣では、デレとブーンがセクハラ寸前のいちゃいちゃぶりを見せている。

(´・ω・`)「こりゃ、ぼくたちもまけてられないな」



339 :いのち[]:2009/10/29(木) 02:46:46.96 ID:DyRKk9ZAO

(`・ω・´)「正直、一人だけ独り身の僕の身にもなって欲しい」

(´・ω・`)「やだね。
     どうせ「僕」のことだからちゃっかり一番早く結婚とかしそうだし」
(*`・ω・´)「ふっ・・・でももう「僕」って呼ぶのはよしてくれないかな。
      いまの僕は「しゃきん」さ。
      交換のルールを応用してセルフ整形した僕に、敵はない・・!」
(*´・ω・`) 「あはっ。・・・じゃ、いこうか、しゃきん。」

ぼくはノートを閉じた。
これからであう、たくさんの「差異」に心躍らせながら。

[ 2009/10/30 15:20 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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