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( ^ω^)はペースメーカーで戦うようです


380 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/10/18(日) 22:35:45.00 ID:WI+gl6f+0

( ^ω^)はペースメーカーで戦うようです

ある日世界のあちこちで、地下深くからのマントルと鉱山帯の衝突が起きた。
それにより鉱山産出図が著しく書き換えられる。
その結果、鉄を初めとした金属の価値は激しく下落。
同時にそれは新しい「金属飽和」時代の幕開けでもあった。

ここはメルカン国。開拓時代を経て、広大な国となった
世界最大の領土と軍事力を持つ国だ。
この国では治安維持のため、18歳になった者に銃を配給する制度があった
開拓時代から根付いてきたある種の文化であったのだ

 ('A`) 「遂に今日か」
 (´・ω・`) 「ワクワクするよ」
 ( ^ω^) 「漏れもだお」

多くの生徒が丁度18歳になり、そして建国記念日となった今日は
待ちに待った銃支給の日だった。なんでも噂に話によれば
今までの成績からそれぞれに合ったものが渡されるという話だ。



381 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/10/18(日) 22:36:26.56 ID:WI+gl6f+0

 ( ^ω^) 「いきなりショットガンとか来たりするかもしれないお」
 ('A`) 「さすがにそれはねーだろ」
 (´・ω・`) 「でもパイソンとか来たりしてね」
       「気になったから調べてみたんだけど……」
       「中には40口径とか、うろ覚えだけど、何かのランチャーを貰えた奴とかも居たらしい」
 ('A`) 「いきなりランチャーかよ……」

 ( ゚∀゚) 「おーし、それじゃお待ちかねの銃支給だ」
      「この制度はな……」
 ('A`) 「まーた始まった……」

只でさえ長い説教じみた話が、支給の件もあって更に長くなった。
これからお前達の道がようやく始まる、とか理性がどうのこうのと
映画の吹き替えにもしかしたら使えるんじゃないか? という位だった。
眠ると色々とまた長くなるので、必死に目を擦りながら聞いていると、やっとその瞬間がやって来た

 ( ゚∀゚) 「ふーっ……あー疲れた」
      「もうこんな時間か。じゃあ最後に支給さっさとやって帰るぞー!」
 *「やっとか……」
 ( ゚∀゚) 「なんか言ったか?」
 (´・ω・`) 「いえ、危ないから気を付けとこうか、とつい呟いちゃって」
 ( ゚∀゚) 「そか」
 ( ^ω^) 「(いい機転だお)」
 (;'A`) 「(あぶねぇー)」

そして待ちに待った瞬間が始まった。



382 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/10/18(日) 22:37:33.67 ID:WI+gl6f+0

そして待ちに待った瞬間が始まった。

 (*'A`) 「やった、ワルサーだ」
 (´・ω・`) 「僕は……」ゴソゴソ
 (*´・ω・`) 「グロックだー」
 ( ^ω^)「で、僕はどんなのかお…」ゴソゴソ

 ( ゜ω゜)「」
 ('A`)「どうした?そんなに良かったのか?」
 ( ゜ω゜)「……ス……カー…」
 (´・ω・`)「え?ピースメーカー?」
 ( ゜ω゜)つ゚「ペースメーカー……だお……」

 (;'A`) 「」
 (;´・ω・`) 「」
 (; ゚∀゚) 「あれ、間違えちゃったか?」
       「使い回しだからな……」

袋をよく見ると、底の方に色々とガラクタが結構混じっている。
どうやらこの袋は政府から支給されてるもので、色んな所で回して使っているようだ



383 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/10/18(日) 22:40:32.28 ID:WI+gl6f+0

袋をよく見ると、底の方に色々とガラクタが結構混じっている。
どうやらこの袋は政府から支給されてるもので、色んな所で回して使っているようだ

 ( ゚∀゚) 「悪いが今日はここまでだ。なんかワケわからん物が沢山混じっちまってる」
      「一旦掃除して貰ってから、明日渡す事にする」
 ('A`) 「じゃあ……」
 ( ゚∀゚) 「あー貰った奴は名前書いていくだけで持って帰っていい」
      「リスト上は……」パラパラ
      「問題ないみたいだ」
 ( ゜ω゜) 「」
 (;゚∀゚) 「す、すまんブーン。明日ちゃんとお前の分は持ってくるから」

そんなこんなで下校時間になった。

 (´・ω・`) 「う~ん、やっぱ軽いな」
 ('A`) 「これで俺も大人の仲間入りか」
 ( ^ω^) 「漏れは一体なんだったんだろうお……」

 (´・ω・`) 「まぁ仕方ないさ」
 ('A`) 「まぁ明日になればちゃんと貰えるし、ガマンしようぜ」
     「幸い田舎だから一日位銃持って無くても大丈夫さ」
 ( ^ω^) 「気になるおー」

世界は変わってしまった。鉱物資源が飽和状態になった事で、どのような地域でも
ある程度の知識さえあれば、武器は潤沢に作る事が出来るようになってしまった。
その結果、身の安全を守るには一人一人が武装しなくてはならないレベルになってしまったのだ。
政府も急いで武力・軍事力の強化に勤めたため、流石に治安自体は維持できているようだ
都市部の方ではロボットも本格的に警護に付き始めているという。
最もこの国は、古くからセルフ・ディフェンスの文化があったので、適応は早かった。



385 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/10/18(日) 22:45:03.77 ID:WI+gl6f+0

 ( ^ω^) 「ただいまお」
 *「お帰りブーン。なんか届いてるわよ」
 ( ^ω^) 「え?」

荷物が届いている。小包だ。
開いてみるとさっきまでの心が嘘のように開放された

 ( ^ω^) 「……ピ、ピースメイカーだお!!」
 *「あら、そんなもの支給されたのね」
 ( ^ω^) 「先生気が効くお! 早速試し打ちしてくるお!」

そう言ってブーンは外へと出て行った。
その小包を包んでいた紙に宛名書きなど、何も書かれていないのには
気付かないのも無理もない事であった。

 ( ^ω^) 「どこで撃つかお」

近くの畑にまでやって来た。ここなら人を撃ってしまう心配も無い。
見渡す限りの広大な田畑。まずは遠くにあるカカシを標的にしてみる事にした。
畑の持ち主が立てているものであるが、背丈の威容に高いのが特徴だった。
こうでないと鳥が気付いてくれず、効果が無いらしい



386 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/10/18(日) 22:48:35.22 ID:WI+gl6f+0

 ( ^ω^) 「えーと……」

やっぱり間違って人を撃つといけないので、近くまで迫って撃つ事にした。
大丈夫だ。正真正銘、ただのカカシだ。

 ( ^ω^) 「じゃあ早速弾を……お?」

持ってきた弾を込めようと、弾倉を開こうとしたが開かない。
確かリボルバータイプの銃なので、丸い円筒の弾倉に弾込めする必要があるのだが……。
よくみると弾倉部分の形が少し違う。くっついてしまっている。
弾を入れる部分がどこにもない。

 (;^ω^) 「あ、あれ……おかしいお」
 ( ^ω^) 「お?」

丁度後ろから見ると、形状がはっきりとわかる。前から見る気はしないが
同じ様に片側が凹んだアンバランスな形になっているだろう。
もう片側には不自然な型ができていた。ちょうど……そう
厚めのメダルでもはめ込むような感じの形だ。

 ( ^ω^) 「んー……。そうだお」

ふと思いついて、学校で貰ったペースメイカーをはめて見た。
ピッタリフィットだ。これでとりあえず銃の形になった。重量も悪くない。
だがまだ弾が込めれていなかった

 *「ゴルァァァ!」
 (;^ω^) 「やば」



387 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/10/18(日) 22:51:22.15 ID:WI+gl6f+0

畑の持ち主に見つかってしまった。いつも見回りなんか放っているくせに
運の悪い日だ。

 ( ^ω^) 「仕方ない、今日はマラソンに切り替えだお」

ここ以外だと近場で試し撃ち出来るような場所は無い。
遠くへは先生の長話のせいで行く事ができないので、仕方なく
明日の授業までお預けだ。家で暴発でもさせたら即座に取り上げられてしまいそうだし。
お披露目と練習を兼ねたくは無かったが、仕方ない。

 (*^ω^) 「ちょっと変だけど、見れば見るほどカッコイイ銃だお、明日漏れも自慢するお」

そして次の日。
珍しく(´・ω・`)や('A`)に遭遇せず、真っ先に学校へと向かった
一度に見せて驚かせてやりたかったからだ。

 ( ^ω^) 「今日こそ、やっと銃が使え……」
 ( ゜ω゜) 「」

見間違いかと思った。学校にいきなり大穴が空いたのだ。
まるでガス爆発でも起きたかのような……。



388 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/10/18(日) 22:54:39.57 ID:WI+gl6f+0

 ( ;゚∀゚) 「ぐああーっ!」
 (;゜ω゜) 「おおお!?」

そして次の瞬間、轟音と共に先生がこっちに向かって飛んできた。
何かに吹き飛ばされたのか。血だらけで所々が焦げている。

 (;゜ω゜) 「だ、大丈夫ですかお!?」
 ( ;゚∀゚) 「も、もうすぐ、教頭……見習いだったのに……」ガクッ
 (;゜ω゜) 「あ」

死んだ……いや気絶しただけだ。息はしている。
だが重症なのに変わりは無い。一刻も早く手当てを……とその矢先

 ξ゚⊿゚)ξ 「あんたがブーンね?」

二つのバトンを持った少女がこちらへと歩を進めていた。
栗色の髪、遠くからでも判るほど水の張った潤いのある肌。
崩れ落ちる学校との対比で、更に少女は美しく見えた。

 (*^ω^) 「(か、かわいいお……)」
 ξ゚⊿゚)ξ 「”ペースメイカー”を渡してもらおうかしら」
 ( ^ω^) 「え、あ……はいですお」

渡すな

 ( ^ω^) 「え?」



389 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/10/18(日) 22:57:27.66 ID:WI+gl6f+0

奴等に渡してはならない
……メイカーを

 ( ^ω^) 「……」

突然、頭の中に声が響いてきた。
銃に手を掛けると、同時にだ。

 ( ^ω^) 「ちょ、ちょっと待ってくださいお」
 ξ゚⊿゚)ξ 「何?」
 ( ^ω^) 「先に聞きたい事があるんですお」
 ξ゚⊿゚)ξ 「悪いけど、答える理由はないの。答える”暇”もね」
       「さぁ、渡して。これ以上焦らすなら力づくで行くわ」
 (;^ω^) 「(どうすかお……)」
 ξ゚⊿゚)ξ 「うぅっ!」
 (;^ω^) 「!」

少女がバトンに手を掛け、身構えかけたその時
ブーンの前に血の小雨が舞った

 ξ゚⊿゚)ξ 「しまった……」

少女の後ろにはさっき吹き飛んで気絶したはずの先生が立っていた。
いや、似ているがよく見ると服装が全然違う別人だ。いつもの普段着ではなく、スーツだ。
それもニュースとか両親が持ってるものよりも、数段上等な感じの、例えるなら
軍人が身を包むような感じのスーツだった。



392 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/10/18(日) 23:01:20.90 ID:WI+gl6f+0

 ( ゚∀゚) 「ブーンくん、で良かったかな?」
 (;^ω^) 「は、はい」
 ( ゚∀゚) 「すまないな、ちょっとじっとしててくれ。すぐ君を助ける」
 ξ゚⊿゚)ξ 「くっ……!」

肩を撃たれたようだった。
少女はバトンを不自然に短く持つと、先生ではない人物に向かって駆けて行く。
すると信じられない事に、バトンから銀色の棒……いや刃が伸びていく
あれは剣だったのだ。原理はわからないが、見ている限りでは剣以外の何者でもない。
伸びていく、というよりは生えていくといった方がいいかもしれない。
何せバトンはおろか、少女の背丈すら既に越えるほどに伸びていた。

 ( ^ω^) 「あ、危ないお! 先生っ!」

だが刃は届かない。見えない壁に阻まれているかのように
少女の剣は一定の距離から先に進まない。

 ( ゚∀゚) 「いつまでも……無駄だっ!!」

先生ではない人が銃を抜き、一振りすると辺りに強風が起きた。
周りの物が次々と吹き飛んでいく。勿論、少女も吹き飛ばされた。

 ξ゚⊿゚)ξ 「ああっ!!」

そしてブーンは少女を受け止めた。勝手な体の反応だった。



393 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/10/18(日) 23:04:43.39 ID:WI+gl6f+0

 ( ^ω^) 「だ……」

言いかけたその時、ブーンは強烈な空気を感じた。
咄嗟に銃を抜き、それを弾き飛ばしていた。
真っ赤な、新鮮過ぎるほどの気配。色は見えないはずだが確かに赤かった。
殺気だ。

 ( ^ω^) 「おおおっ!!」

そして先生ではない人に向かった撃っていた。
人に向かって向けてはいけないのに、銃口を向け
ためらいも何も無く。弾も込められていないはずなのに。
まるで自分が入れ替わったかのように。
自分でも信じられなかった。
今の自分自身と、放たれた青い光弾。そして、それが
先生ではない人の手前で激しく弾けとんだ事に。

 (;^ω^) 「こ、これは……」
 ξ゚⊿゚)ξ 「……絶対元素まで持ってるなんて……」
       「どっちみち、私じゃ……勝てなかったか……」
 (;^ω^) 「!」
       「絶対、なんだお? 何が起きているんだお!?」
 ξ-⊿-)ξ 「……」
 (;^ω^) 「だ、大丈夫かお!?」
 ( ゚∀゚) 「少しだけ教えてやろう」
 (;^ω^) 「!!」

次の台詞は言われなくても、判っていた。


[ 2009/10/19 18:25 ] 総合短編 | TB(0) | CM(5)

ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
ドックンのはワルサーP38やPPK、PPKS、P08あたりかしら?
[ 2009/10/19 19:34 ] [ 編集 ]

安西先生…続きが…見たいです…
[ 2009/10/20 11:41 ] [ 編集 ]

適当に書いた1レス保守がこんなに面白くなるなんて…
[ 2009/10/20 15:01 ] [ 編集 ]

続き書いてくれ……頼む……
[ 2009/10/20 21:30 ] [ 編集 ]

先生ではない人の、って三人称がなぁ。
[ 2009/10/23 17:11 ] [ 編集 ]

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