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ξ゚⊿゚)ξアリスとジャックは、列車で旅をしているようです


472 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/02(金) 22:28:59.75 ID:BPh/+nN/O

列車のなかに、少女と男性がいました。

その金髪の少女はアリスと呼ばれ、その手足の長い男性はジャックと呼ばれています。

そして、

二人は旅をしています。



今宵二人は、どんな世界へ行くのでしょうか。



473 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/02(金) 22:29:54.64 ID:BPh/+nN/O





ξ゚⊿゚)ξアリスとジャックは、列車で旅をしているようです








475 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/02(金) 22:31:50.47 ID:BPh/+nN/O

ぷしゅう、という音をたてて、列車は駅につきました。

ξ゚⊿゚)ξ「雨だわ」

アリスが言うのと、ジャックが傘を出すのはほぼ同時でした。

( ・∀・)「そうさ、アリス。ここは「雨の町」だからね。」

二人は歩き出しました。


夜のように真っ暗な町に、しとしとと雨は降り続きます。

( ・∀・)「アリスは「雨」は好きかい?」

ξ゚⊿゚)ξ「あまり好きではないわ」

( ・∀・)「そうかそうか。」

ジャックは、うんうん、と頷いて話を続けました。

( ・∀・)「雨にはいろんなものがあるよ。
血濡れの赤を流すもの。悲壮の涙を溢すもの。絶望の壺を満たすもの。」

( ・∀・)「そのすべてを含んで、この雨は降っているんだ。」



476 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/02(金) 22:33:22.75 ID:BPh/+nN/O

しとしとと、雨は降り続きます。
二人は、小さな小道に入りました。

( ・∀・)「ごらん。静かだろう?皆、悲しみにくれているんだ。
だから、この町に日が上ることはない。悲しみに光は要らないから。」

アリスは空を見上げました。黒い、厚い雲のあいだから雨粒が降り注ぎます。

( ・∀・)「この世界の住人は、この世界を拒まない。この世界こそ、自分の居場所だから。」

途中、いくつもの明かりのない家の横を通りすぎました。
それらは皆、人のすんでいる様子はありませんでした。

ξ゚⊿゚)ξ「誰ともすれ違わないわね。」

( ・∀・)「その通りだよアリス。この町の人は、家からでない。出る必要なんてないからだ。」

( ・∀・)「悲しみにくれるのに、他人は必要ないからね。」


小道を抜けて、すこし広いところに出ました。

( ・∀・)「ところでアリス。この町を君は好きかな?」

前を行くジャックが、アリスの方を振り向いて訪ねました。
アリスは答えました。



479 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/02(金) 22:34:28.23 ID:BPh/+nN/O

ξ゚⊿゚)ξ「あまり、好きではないわ。降りしきる雨と同じように。」

( ・∀・)「して、そのわけをお聞かせ願えるかな?」

すこしだけ悩んだあと、アリスはこう言いました。

ξ゚⊿゚)ξ「悲しみだけでは、成り立たないもの。雨の反対が晴れなように。
悲しみの反対がなければ、それは悲しみではなくなるわ。」

( ・∀・)「最高だ。最高だよアリス。最高の答えだ。」

そういうとジャックは膝まづいて、アリスにこう言いました。

( ・∀・)「踊ろう、アリス。」

ξ゚⊿゚)ξ「でも、私は踊り方を知らないわ」

( ・∀・)「これは失礼。では、お手を拝借」

ジャックはアリスの手をとって踊り出しました。
アリスはジャックの動きに会わせました。



481 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/02(金) 22:35:52.67 ID:BPh/+nN/O

アン、ドゥ、トロワ。雨のなか、傘も指さないで二人は踊りました。

しとしとと、雨は二人を包みます。その音はまるで、オーケストラの演奏のようでした。


( ・∀・)「アリス、時間だよ。駅へ行こう」

ξ゚⊿゚)ξ「わかったわ。」

ひとしきり踊ったアリスとジャックは、駅に向かいました。
列車はもう着いていて、まるで二人を待っているかのようでした。

( ・∀・)「忘れ物はないかい?」

ξ゚⊿゚)ξ「無いわ。大丈夫よ。」

ごとん、と列車が動き始めます。
がたん、がたんと、段単に早くなり、次第にホームから姿を消しました。


雨はもう、降っていませんでした。



おわり。



[ 2009/10/04 21:29 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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