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('A`)聖誕祭のようです


441 :345[]:2009/10/02(金) 21:06:19.66 ID:9KOFeAvPO

お題・踊るハインとなだめるクー/鰯雲/聖誕祭/吸血鬼


投下していきます



443 :('A`)聖誕祭のようです[]:2009/10/02(金) 21:07:18.32 ID:9KOFeAvPO

潮の臭いが体に染み着き臭う。私はこの臭いが不快で仕方がない。嫌で嫌で、体をじたばたとふるわせたくなる。
しかし、耐えねばならない。私はこの島から出てはいけないのだ。私は生きていたい。だから、私はこの島から出ては行けないのである。
波の音が耳に届く。私は、これについても不快で仕方がない。


('A`)「・・・」

('A`)「私になにか要か?」



444 :('A`)聖誕祭のようです[]:2009/10/02(金) 21:08:31.51 ID:9KOFeAvPO

(∵)「へい。それがですね。今晩の祭りなのですがね?浜辺でやる事になったのですね」

('A`)「うむうむ。なるほど、そうか。お前の話を理解するには少し時間がかかるな」

(∵)「へい。それでですね?ドクオはどうなさるのかとですね?」

('A`)「浜辺ならば仕方がない。だが、私のいるここから、浜辺の様子はしっかりと見れる」

(∵)「へい」


小柄な男はそう返事をすると、提灯をゆらゆらと夜風に遊ばせながら私の目の前から消えていった。




445 :('A`)聖誕祭のようです[]:2009/10/02(金) 21:09:49.56 ID:9KOFeAvPO

('A`)


今宵はやけに月が綺麗だ。きっと月も、この島の祭りを楽しみにしているのだろう。私も、この祭りが大好きで年に一度の楽しみである。いくつかの松明がメラメラと燃えている浜辺では、もう島の人間が祭りを楽しんでいるようだ。


从 ゚∀从 「きぇぇぇぇぇぇぇひぇっひぇっひぇっひぇぇぇ」

川 ゚ -゚)「おや?祭りが楽しいのですか?もう、お祭りを楽しんでいるのですか?」

ノパ⊿゚)「なんとかならないのでしょうか?毎週、これでは彼女は楽しめても私は楽しくありません」

从 ゚∀从 「きょきょきょきょきょきょきょ」

川 ;゚ -゚)「あぁ、お止めになってくださいな。あぁ・・・お止めに!どうかぁ」



446 :('A`)聖誕祭のようです[]:2009/10/02(金) 21:11:26.73 ID:9KOFeAvPO

从 ゚∀从 「きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」


軟体動物のようにニュルニュルと体をくねらせ踊り、野太い叫び声をあげる女の姿は正気のそれではなかった。その女を静めようと、真っ赤な肌をした女は懇願したが、女はくねくねと踊り続けた。


川 ;゚ -゚)「あぁ・・・お止めになってくださいませ。どうか・・・あぁ!品がなさすぎます」

(`・ω・´)「毎年、あれでは困るが、これでこそあだすたちの祭りじゃが」

( ・∀・)「おぉ、そうだそうだ。俺たちの祭りはこうでなくてはならないのだ」

(#゚;;-゚)「うぅぅぅうぅ」


低い唸り声をあげている者のそばで、全身に鱗がある二人が話をしている。彼らの鱗は美しい緑色をしていた。
そのすぐそばに立っていた男が声をあげた。




447 :('A`)聖誕祭のようです[]:2009/10/02(金) 21:12:57.58 ID:9KOFeAvPO

( ^^ω)「皆、祭りを楽しんでいるようであるな。では、そろそろ祈りの時間ぎょべば」

ノパ⊿゚)「あぁぁぁあ!神よ!!我らが神よぉお」

川 ;゚ -゚)「おぉぉ・・・祈りの時なのです。祈りの時なのでどうかお止めに」

(`・ω・´)「さぁさぁ、祈りをするのじゃが」

( ・∀・)「うぉぉぉ!そうだそうだ!」

从 ゚∀从 「きぇぇぇぇぇぇぇきょきょきょっっ」




449 :('A`)聖誕祭のようです[]:2009/10/02(金) 21:14:44.00 ID:9KOFeAvPO

顔の崩れた男の声とともに、祭りに集まった者たちが続いて声をあげた。踊り狂う女が、浜辺に転がっていた人間に顔を近づけた。


( ;^ω^)「ひぃぃぃややめてくれお。助けてくれお」

从 ゚∀从 「いっーひっーひっー」

( ;゚ω゚)「おおおっ」

( ^^ω)「さぁ、我らもぎょばばぁぁあば」


異形の者たちは、浜辺に転がる人間にしゃぶりついた。彼らは血を吸い、肉を食らった。島人が神への祈りをおこなっている間も、口から血を垂らし女は踊り続けた。




450 :('A`)聖誕祭のようです[]:2009/10/02(金) 21:15:34.54 ID:9KOFeAvPO

('A`)「おぉ・・・」

('A`)「なんと美しい空だ・・・」


祭りとは儚いものだ。昨晩の大盛り上がりだった祭りが嘘だったかのように、白い浜辺に波が押しては返している。何もなかったかのようにだ。
私は、空を見ていた。なんと美しい空だ。海の波は嫌いだが、この空にある波のような雲は大好きなのだ。魚の鱗のようにも見える巻積雲は私たちの祭りが成功した事を教えてくれている。


('A`)「また、今年も祈りが届いたのだ・・・」



452 :('A`)聖誕祭のようです[]:2009/10/02(金) 21:16:36.78 ID:9KOFeAvPO

('A`)「もうすぐ嵐がくるだろう。その時になれば、また私は人間にへと近づく」

('A`)「やがて、私もこの島から出ることができるようになるだろう」


私はこの島から出たら生きられない。なぜなら私は人間ではなくなってしまったからだ。ある秋の日、この島にたどり着いた時、私は人間だった。
しかし、私はこの島の祭りでおこなわれる祈りにより島の住人へと変わってしまった。私は生きていたい。

この島から出たらと言ったが、そもそも私は動く事ができない。地に突き刺さった長い一本足が見えるだろうか?私は案山子。私は、あとどれ程の時間をこうして過ごさねばならないのだろうか。
だが、私はいつか必ず人間にもどる。体は変わっても、人間の心は絶対に失わない。


('A`)「・・・」

('A`)「それにしても、なんと綺麗な空なんだ」

('A`)「来年もまたこの空を見れるのが楽しみだ」



[ 2009/10/04 21:26 ] 総合短編 | TB(0) | CM(1)

ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
ドックンは来年も同じ空をみてるよ
[ 2009/10/04 22:29 ] [ 編集 ]

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