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*(‘‘)*雨が降るようです<ヽ`∀´>


679 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/09/28(月) 17:20:04.36 ID:rROsT4TcO


空を見上げれば、鉛のように黒く重い曇天が広がっている。まるで、私の心のように。嫌だ、私って意外とロマンチスト?
…まあそんな事よりも。

こりゃ、雨降るかな。
机に頬杖をつき、窓ガラス越しの空を睨みながら、そんな事を考える。

ビロードに「女の子なのに頬杖なんかついちゃいけないんです><」と注意されたが無視した。黙ってろ男女差別主義者。

*(‘‘)*「………あ」

空を見ている内に、次第に、ぽつ、ぽつと雨が降り始める。

放課後になる頃には、貯水タンクを思いっきりぶちまけたような大雨が、VIP町に降り注いでいた。



680 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/09/28(月) 17:23:34.44 ID:rROsT4TcO


*(‘‘)*「………どーしよ…」
ザアザア、ザアザア。
雨はまだ振り続いている。
傘なんぞない。朝はあんなに晴れていたのに、何だか裏切られた気分だ。
裏切られたといえば、ニダー。
朝はご飯派だとかほざいてたクセに、トースト食って走ってやがった。
どこのギャルゲーだよ、フラグ立てる気マンマンだったのかよチクショー。
毎朝ご飯派だった私としては、ニダーの行為は裏切りに等しかったのだ。
お陰で、朝から彼とは険悪モードなのだ。

…うん、どうでも良いこと思いだしちゃった。


*(‘‘)*「……しゃーない、走るか」

通学鞄を傘の代わりに、私は走り出す。



681 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/09/28(月) 17:26:13.06 ID:rROsT4TcO


水を含んだおさげがゆらゆらと揺れ、時たま顔に当たって痛みを与える。

*(;‘‘)*「きゃっ!」

水溜まりに足を突っ込み、

*(;‘‘)*そ「ッキャアア!何すんのよあのクソトラック!」
トラックが跳ね飛ばした泥水を頭から被り。

*(;‘‘)*「うわあ……」

ぐっしょぬれの泥だらけになってしまっていた。



682 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/09/28(月) 17:28:43.95 ID:rROsT4TcO

なんてザマだ。華の中学生が台無し。
こんな姿、誰にも見られたくない。

特に、ニダーには。

朝からあれ程喧嘩したのだ。見られた暁には、( ^Д^)9mプギャ-wwは逃れられないだろう。

*(‘‘)*「……下らないことで怒った、罰なのかな……」

私は、途端に憂鬱になっていった。

684 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/09/28(月) 17:29:54.69 ID:rROsT4TcO



(-_-)「…あっ、雨……」

ポツリと、空を見ていたヒッキーが呟いた。
思わずヒッキーにならって空を見上げると、ポツポツと何かが落ちて、ドザザーッという轟音が立ち始めた。

<ヽ`∀´>「…あ、雨、ニダか……」

しまった。自分は傘を持ってきていなかった。
くそ、天気予報なんか信じるんじゃなかった。賠償請求先をあのペテン師お天気お姉さん所属のテレビ局に送り付けてやりたくなった。




685 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/09/28(月) 17:31:06.44 ID:rROsT4TcO



( ´_ゝ`)「あれ?ニダー、傘忘れたのか?」

バサッ、と傘を広げた兄者が、呆然と空を見上げ続けているウリに話しかけてくる。

<ヽ`∀´>「…お天気お姉さん、信じてたのに……」


( ´_ゝ`)「…残念だったなニダー、渡辺お姉さんの天気予報は外れやすいって有名なんだよ」

じゃあな、と手を振りながら、兄者は颯爽と去っていった。



687 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/09/28(月) 17:33:10.00 ID:rROsT4TcO


なんてこったい。渡辺お姉さん、可愛くて好きだったのに。
恨むぞ、兄者。


<ヽ`∀´>「…仕方ない、走るニダ」

ウリは鞄を抱えたまま、全速力で走り出した。
これでも足には自信がある。
走るのと歩くのとでは、濡れる面積が変わるとか何とか。

あちこちで雨宿りしながら走り続ければ、家までは後100メートル。



689 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/09/28(月) 17:35:36.23 ID:rROsT4TcO


<ヽ`∀´>「後もうちょいニダ……!」

だが、ウリの運もここまでだったようだ。

バシャッ!

<ヽ;`∀´>そ「うわっ!」

視界が一瞬茶色に染まり、あっという間にウリは泥だらけになってしまった。

<ヽ;`∀´>「……あーあ、泥だらけニダ」

身体中ドロドロ。何てこったい。
こんな姿を、恋人のヘリカルが見たら、さぞ笑うに違いない。何か朝から不機嫌だったし。
この瞬間だけ、ヘリカルの家と隣同士であることと、泥水を跳ね飛ばしたあのクソトラックを恨んだ。

いつか、絶対賠償金請求してやる。



690 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/09/28(月) 17:38:37.42 ID:rROsT4TcO

*(;‘‘)*「どうか、ニダーにだけは会いませんように…」

<ヽ;`∀´>「ヘリカルとの遭遇だけは、勘弁ニダ…」

だが、必死の神頼みも、悪運の前には塵に等し。


<ヽ;`∀´>「………ヘ、ヘリカル?」

*(;‘‘)*「…ニダー、よね?」

煙草屋の角を曲がった所で、二人はお互いに遭遇してしまった。

お互いがお互いに、頭から泥水を被っていたので、泥が顔やら服やらにこびりついている。
真っ茶色。はっきり言って、滑稽だ。

ヤバい、笑いそう。



695 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/09/28(月) 18:00:04.52 ID:rROsT4TcO


<ヽ`∀´>「「……プッ」」*(‘‘)*



<ヽ*`∀´>9m「「アハハハハハハ!!何そのカッコ!」」m9*(^^*)*


降りしきる雨が弱まる中、近所のババア共の視線も気にせずに、気のすむまでヘリカル達は笑い合った。

二人がひとしきり笑いあい、仲直りし、家にたどり着く頃には、大雨もすっかり止んでいたという。





終わり。
[ 2009/10/04 10:43 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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