FC2ブログ










('A`)おかしなものたちのようです


635 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/09/25(金) 01:23:57.36 ID:p7DzhFdG0

( ・∀・)「そうだな……たとえば、君は遠く離れた街から、君の街へ向かう電車に乗っているとする」

( ・∀・)「帰る途中なんだよ、自分の家へ。
      電車の中に乗客はほとんどいない。
      夏の名残りの扇風機が、天井でカタカタと音をたてている」

( ・∀・)「そして君は運命のように、電車に揺られながら眠り込んでしまうんだ。抗う術なんてないさ。
      現実から完全に切り離された、眠りの世界。
      時間の感覚は泥に埋もれて、君にそれを知ることなどできない」

( ・∀・)「ふと予感がして、君は唐突に目を覚ます。
      蛍光灯のくすんだ光が、リノリウムの床に反射している。
      窓の外は真っ暗で、ネオンで光るけばけばしい色の看板が、時折視界を横切っていく」

( ・∀・)「しばらくして、電車は動きを止める。駅に着いたのさ。
      どこからか響くアナウンスが、君の街の名前を告げる」

( ・∀・)「電車から降りて駅から出ると、そこにはいつも通りの風景がある。
      街灯がアスファルトを照らし出し、路上に停めてある車が道路を狭めている」

( ・∀・)「家に続く道を、君は一人で歩きはじめるんだ。何度も歩いた道を」

( ・∀・)「そこで君は思うのさ。暗闇の中、足を止めて」

( ・∀・)「無機質な電柱、落書きされた高架下、へこんだガードレール。
      何も変わったところはない。いつもと同じ、君の街だ」

( ・∀・)「だけど何かが引っ掛かるんだ。何かが違っている」



636 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/09/25(金) 01:25:46.91 ID:p7DzhFdG0


('A`)「何が違っているんだ?」

( ・∀・)「分かるだろう?」

('A`)「……」

( ・∀・)「君は恐ろしく感じるのさ。電車の中で居眠りしている間に―――――」



( ・∀・)「その電車は君をおかしなところへ連れて行った」


    
( ・∀・)「目に映るのは、確かにいつもの街だ。道路にあるしみも、自動販売機の鈍い灯りも、馴染みの喫茶店も。
      寸分たりとも違わない。街を出た時と同じさ」

( ・∀・)「けどね」

( ・∀・)「それらはひょっとしたら、得体の知れないなにかおかしなものが、君の街になりすましているのかもしれない。
      一人佇んで周囲を見渡す君を眺めて、ほくそ笑んでいるかもしれない」

( ・∀・)「そんなことはないと、君は言い切れるかい?」



637 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/09/25(金) 01:27:32.76 ID:p7DzhFdG0

('A`)「あり得ない」

( ・∀・)「違うよ、君はすでに囲まれてしまっているのさ。おかしなものたちにね」

('A`)「………」

( ・∀・)「君には覚えがあるようだ。それにね、一番おかしなことは―――――」









( ・∀・)「いつの間に夜になったのだろう、ということさ」



('A`)おかしなものたちのようです     終わり


[ 2009/09/26 16:06 ] 総合短編 | TB(0) | CM(2)

ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
うむ、おかしい
[ 2009/09/26 17:20 ] [ 編集 ]

モララーの最後の方の台詞、<それにね、一番(ry>から <~ということさ>までの言いまわしを工夫すれば、もっとよくなると思う。
[ 2009/09/27 16:09 ] [ 編集 ]

コメントの投稿


更新は止まっていますがコメントはご自由にどうぞ
修正・削除依頼等、何かしらの連絡はコメントもしくはメルフォよりお願いします
拍手だと高確率で長期間気づきません

スパム対策のため"http"と"@"を禁止ワードに設定しています
URLを書き込む際は"h"を抜いて投稿してください













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://gyokutonoyume.blog116.fc2.com/tb.php/2600-99f9c550