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( ><)は呪われるようです.txt


937 :1/8[]:2009/09/22(火) 23:23:14.52 ID:Tu0t65260

深夜のアパート、皆寝静まっている中でまだ灯りのついている一室があった。

( ><)「ふ~、書き終わったんです。」

ビロードはモニターから目を離してう~ん、と伸びをする。
そしてもう冷めてしまったコーヒーを一口、口に含んだ。

( ><)「登場人物を死なせちゃって鬱エンドになってしまいましたが、
      これはこれで読者の反響が大きいはずなんです。」

ビロードはブーン系小説の作家だった。
自分の作品を最後まで書き終えたという達成感と心地よい疲労がビロードを包む。
耳に聞こえてくるのはパソコンの稼動音だけだ。

ビロードは小説のデータを保存するとテキストエディタを閉じる。
するとデスクトップに見覚えのないファイルがあるのに気が付いた。




"( ><)は呪われるようです.txt"




938 :2/8[]:2009/09/22(火) 23:25:16.23 ID:Tu0t65260

(;><)「ひっ! びくりしたんです。
      こんなファイルいつ作ったのかわかんないです。」

ビロードは不思議に思いながらもマウスでカーソルを動かしファイルを開く。
しかしファイルは全くの空白で何も書き込まれていなかった。

( ><)「なーんにもないんです。びっくり損なんです。」

ほっ、と息を吐いく。


不意に外から風の音が聞こえた。
びゅう―――っと低く獣がうなるような音。
ビロードはベランダの方を向いた。
突風に吹きつけられ、がたがたとガラス戸が揺れていた。

( ><)「今晩は突風が多いんです。」

そう言ってモニターに顔を向きなおした瞬間、ビロードは驚いてモニターから飛び退いた。

何も書かれていなかった筈のテキストにびっしりと


『呪まーす』


の文字が。



941 :3/8[]:2009/09/22(火) 23:27:59.46 ID:Tu0t65260

(;><)「ひぃぃぃぃ!!」

恐怖のあまり足が震え、目には涙がたまる。
呪まーすの文字は今なお増え続けていた。

(;><)「悪い冗談なんです。
      きっと間違ってウィルス感染ファイルを開いちゃったんです。」

とっさにパソコンの電源を切った。
しかしモニタの画面は今だ呪いの文字を表示しつづけていた。
ビロードは声が裏返りながらも叫んだ。

(;><)「なんなんですか!? ぼ、ぼく呪われるような事してないんです!」

すると、はたと呪いの文字の打ち込みが止まった。
ゆっくりと新しい文字が打ち込まれていく。



  川 ゚ -゚) 「言われもなく殺されたな。」
 
  (-_-) 「作者の自己満足のためだけにね。」

  ( ^ω^)「作者はブーンたちにひどいことしたよね。」

 』

(;><)「これは僕が小説で使ってたAAたち!?」



942 :4/8[]:2009/09/22(火) 23:30:04.66 ID:Tu0t65260



  川 ゚ ー゚) 「ふふふ、苦しかったぞ・・・。」

  (-_-) 「うん、それはもう・・・。」

  ( ^ω^) 「死んじゃうほどに・・・、だお。」

 』

(;><)「ゆ、ゆるしてほしいんです!ぼくが悪かったんです!」

ビロードは涙を流しながら必死に懇願する。





『駄目だ!!お前も苦しめ!!』





943 :5/8[]:2009/09/22(火) 23:33:00.49 ID:Tu0t65260

スピーカーから3人の笑い声が流れた。



――――――――――――ふふふふふ。


くっくっく。――――――――――――


――――――――――――おっおっおっ。



ビロードの頭の中で笑い声が反響する。
同時に激しい頭痛に襲われ、苦痛に倒れこんでしまった。

(;><)「うわぁぁぁぁぁぁぁ、やめるんですぅぅぅぅぅ!!」

ビロードは次第に意識が遠のいていった…。



945 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/22(火) 23:35:46.38 ID:Tu0t65260

次の日。

 / ,' 3 「う~ん死後一ヶ月、といったところかの。」

ビロードの部屋に捜査に入った年配の刑事はそう呟いた。

( ・∀・)「見たところただの病死でしょう。なんの事件性も感じられませんねぇ。」

若い刑事が答える。

 / ,' 3 「なんじゃい、ハズレかい。つまらんのう。」

この暴言に若い刑事は苦笑した。
年配の刑事は遺体の目の前にあるパソコンをつけようとする。
しかし電源はつかなかった。

 / ,' 3 「お~い、故障しとるぞこれ。」

がんがんと手で叩く。

(;・∀・)「…荒巻さん、それコンセント刺さってないですよ。」

 / ,' 3 「わはは、そうかそうか。わしゃワープロはよーわからんわい。」

(;・∀・)「ワープロってあーた・・・。」

コンセントを刺して電源を入れる。
しばらくしてパソコンが起ちあがった。



947 :7/8[]:2009/09/22(火) 23:38:11.87 ID:Tu0t65260

 / ,' 3 「なんじゃこりゃ? "( ><)は呪われるようです.txt"?」

( ・∀・)「あー、これよく見てください。
     テキストファイルに見えますが実はexeファイルですよ。」

ほら、といってパソコンをいじる。
すると

"( ><)は呪われるようです.txt                  .exe"

と表示された。

( ・∀・)「ね? 多分コレ実行するとウィルスに感染しますよ。」

 / ,' 3 「ほうほう、そうかそうか。 そんなファイルは削除ぢゃな!」

そういうと綺麗にデータを削除してしまった。

(;・∀・)「あ、こら!じじい何勝手に消してんだ!それになんで消し方知ってんだ!」



949 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/22(火) 23:40:28.31 ID:Tu0t65260

二人はパソコンの前で口論を続ける。

ん?モララー、どさくさにまぎれてじじいって言ったな。
ちっ、こういうときだけ耳がいいんだよ、じじいは。
ほうほう、あとでゆっくり話を聞こうかのう。
………





外の天気は昨日の出来事が無かったかのようなさわやかな秋晴れだった。



おしまい


[ 2009/09/23 15:00 ] 総合短編 | TB(0) | CM(1)

かまいたちで似たような話があったなぁ。こええ
[ 2009/09/23 20:38 ] [ 編集 ]

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