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('A`)無題


692 :1/8[]:2009/09/22(火) 07:24:24.22 ID:Tu0t65260

('A`)「待ち合わせ時間に結構遅れてしまったな」

ドクオは腕時計を見て軽く舌打ちした。
夕方の繁華街を小走りで急ぐ。
空はどんよりと厚い雲に覆われ、すでに街は薄暗い。
湿っぽい空気が立ち込めていて今にも一雨来そうな天気だった。
そんな天候の所為もあってか、すれ違う人々の顔が憂鬱そうに見えた。

ドクオは待ち合わせの場所に着くと立ち止まってあたりを見回した。

(;'A`)「……いない。 クー、怒って帰っちゃったのかな?」

ポケットから携帯を取り出して電話をかけたが、いくら待っても電話はつながらなかった。
ドクオは深くため息をつき、肩を落として、とぼとぼと歩き出した。



693 :2/8[]:2009/09/22(火) 07:27:58.06 ID:Tu0t65260

(;'A`)。o(参ったな、相当怒ってるみたいだ。 明日直接会って謝らないと)

思案に暮れながら暫く歩く。
ふと道の端に靴の片方が落ちているのが目に入った。

ドクオはその靴を見たことがあるように思い、しゃがみ込んで拾い上げた。
手にとった靴を眺めドクオは考える。

女物のローファー、それもサイズは結構大きめ。
この柄はまさか、クー?



694 :3/8[]:2009/09/22(火) 07:30:04.69 ID:Tu0t65260

ドクオは今朝見たニュースを思い出す。


 『 昨日またVIP市内で殺人事件が起きました。
  殺害されたのは、―――――――――――――――――――――――
  ―――遺体の状態から、警察はこれまでの連続猟奇殺人事件の犯人と
  同一人物による犯行であるものとして調査していく模様です。』


ドクオは背筋が凍りついた。
周囲を見回すと靴が落ちていた場所のすぐ横にビルとビルに挟まれた人が一人かろうじて通れるほどの通路がある。
電灯も無く真っ暗で、自ら進んで通るような場所ではなかったが、不安に狩られてドクオはその通路に入り込む。
そして携帯でクーに電話をかける。

(;'A`)「頼む!出てくれ!クーっ!!」

しかし、ドクオの願いも空しく……





―――――――通路の奥で、聞き覚えのある、着信音が、聞こえた。




696 :4/8[]:2009/09/22(火) 07:32:15.19 ID:Tu0t65260

ドクオは自分が無様に震えているのを感じた。
心臓はハンマーを打ちつけられたかのごとく激しく鼓動する。
冷たい汗が全身からふき出して来た。

(;'A`)「クーっ!クーーーっ!」

暗闇で何度も足を取られ、よろめきながらも奥へと急ぐ。
そして、恐ろしい光景を目の当たりにした。



ビルの裏側、ブロック塀と建物の小さな空間、
その地面に倒れた女性、そして女性にまたがる全裸の獣のような男、
男の肌は何かでぬめっていてわずかな光を鈍く反射する。
あたりには魚の腐ったような臭いと錆びた鉄の臭いが立ち込めていた。

そんな中、男はドクオにまるで気づかず何かに夢中になっていた。

( ^ω^)「おっおっお!髪の毛テラウマスwwwwwwww」

男は何度も女性に覆い被さる。



697 :5/8[]:2009/09/22(火) 07:37:44.50 ID:Tu0t65260

(*^ω^)「一目見ただけで好きになってしまったお。一目惚れってやつだお。
     特に君のその眼はゾクゾクするお。記念に貰っていくお。フヒヒッ!」

( ^ω^)「大好きな君の眼を右手で抉り取るお~♪」

女性は力の無い悲鳴を上げる。
ドクオはその悲鳴を聞いて我に返った。

(#'A`)「やっ、やめろぉぉぉぉおおおお!!!」

男は叫び声を聞いて振り返る。

( ^ω^)「おっおっお。 邪魔が入ったお。 残念だけどお別れだお」

そう言うと2メートルはあろうブロック塀の上に跳び上がった。
ドクオは一瞬でブロック塀の上に登った男を恐怖の目で見上げた。
暗闇の中で男の目だけが異様に光っている。
男の瞳は灰色に濁っていて、死んだ魚の目を思い浮かばせた。
人間の目じゃない、ドクオはそう感じた。

( ^ω^)「粗方ブーンが楽しんじゃったお。 それ、お前にやるお。バイバイブーン」

そう言い残し男は塀の向こうへ消えていった。



698 :6/8[]:2009/09/22(火) 07:40:30.27 ID:Tu0t65260

ドクオは女性の側に駆け寄る。

(;'A`)「クーっ、クーっ! 俺だ、ドクオだ!」

川 ゚ - )「ドク・・・オ?」

(;'A`)「そうだ!ドクオだ、しっかりしろ!」

川 ゚ - )「いや・・・、見ないで・・・くれ、 ドク・・・ォ」

変わり果てた最愛の人の姿にドクオは強く目をつぶる。
しかし隙間から涙がとめどなくこぼれていった。

川 ゚ - )「さむ、い・・・」

クーは手を持ち上げると2、3回空を掴んだ。
ドクオはクーの手を両手でしっかりと握る。

川 ゚ - )「あっ・・・たか・・・ぃ」

川 - )「・・・・・・」

(;A;)「クー?嘘だろ?嘘だって言ってくれよぉ!!クー!」


クーはもうドクオの声に答えることは無かった。



700 :7/8[]:2009/09/22(火) 07:42:52.13 ID:Tu0t65260

頬からこぼれ落ちた涙はアスファルトの上に点、点と跡を作る。

いつの間にか降り出した雨が、その涙の跡を覆い隠してしまうかのようにアスファルトを濡らしていった。

ドクオはクーにコートをかける。

そして、がぁっ、と唸ると天に向かって泣き叫んだ。

次第に激しくなる雨音にドクオの慟哭もかき消されていった。



701 :8/8[]:2009/09/22(火) 07:48:00.67 ID:Tu0t65260

深夜、VIP県警のある一室。
ショボン刑事はドクオを前に話しかけていた。

(´・ω・`)「ドクオ君、黙っていちゃ分からないよ。
     君が見たことを話して欲しいんだ」

('A`)「・・・。」

(´・ω・`)「辛いのは分かる、でもね」

(;A;)「ぅ・・・、ふぐっ・・・すまない、クー・・」

ドクオは何度目になるか分からない涙を流す。
やれやれ、とショボン刑事はため息をついた。

(´・ω・`)。o(恐らく彼女は事件の該当者に殺害された。
      ドクオ君はその光景を目の当たりにしたんだ、こうなるのも無理はない。
      犯人は人工生物、まず一般人が見ることはないからな)

ショボン刑事は窓から外を眺める。
夕暮れから降り出した雨はまだまだ止みそうになかった。



[ 2009/09/23 14:50 ] 総合短編 | TB(0) | CM(1)

ドックンドックン~!ふぅん!クーにゃーんにゃーん
ブーンはし(以下自粛)
[ 2009/09/23 19:27 ] [ 編集 ]

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