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( ゚∀゚)ジョルジュは眉毛を落としたようです


236 :( ゚∀゚)ジョルジュは眉毛を落としたようです1/12[]:2009/09/20(日) 04:53:13.20 ID:jbnODi3w0

从 ゚∀从「はー、かったりー」

ハインリッヒは小さくため息をついた。
ここ数週間、ろくな栄養を摂っていない。
この世で一番嫌いなこと、それは料理であった。

从 ゚∀从「やっぱりコンビニの定番はカップ麺だよなー」

手当たり次第適当にカップ麺をカゴに入れ、レジに持っていく。
レジの向こうには、少し疲れた感じの男。

この男だけじゃない。
俺もだ。
いや、俺やこの男含めて、この町はどこか疲れている。



237 :( ゚∀゚)ジョルジュは眉毛を落としたようです2/12[]:2009/09/20(日) 04:54:29.23 ID:jbnODi3w0

毎日絶え間なく鳴り響く自動車の音、
夜遅くまでコンビニの前でたむろするガキ、
そして喧騒。

うるさい。
どこか静かなところで暮らしたい。
もう、人間と付き合うのは疲れてしまった。

ハインリッヒは、アパートの自室に向かっていた。
帰り道は暗闇で覆われているが、一向に気にしない。
俺を襲うような痴漢なんぞ、プロレスラーでない限り叩き伏せることが可能だ。

そんなときだった。背後から視線を感じる。

誰かが、見ている。

しかし、不思議と不快感は感じなかった。
ごくごく自然に、背後に振り返ると、

( ;∀;)

そこには、男がいた。



238 :( ゚∀゚)ジョルジュは眉毛を落としたようです3/12[]:2009/09/20(日) 04:55:44.17 ID:jbnODi3w0

从;゚∀从「……??」

突然の事態に身体が硬直するハインリッヒ。
痴漢? いや、それとも違う。
とりあえず、話しかけてみることに。

从;゚∀从「あー……どちらさまで?」

( ;∀;)「………………ナイ…………」

从;゚∀从「え?」

( ;∀;)「無い!!! 俺の眉毛が無いんだよおおおおおおおおお!!!」

( ;∀;)「なぁあああ!!! 知らねぇか!?! 俺の眉毛よおおお!!!」

从;゚∀从「わっ、な、なんだよ! キモチワリー! とりあえず涙ふけよ誰だがわからん」

( ;∀;)「…………」

( ゚∀゚)「ふぅ」

从#゚∀从「ったくワケわかんねーよ! ついてくんじゃねーぞ変態!!」



239 :( ゚∀゚)ジョルジュは眉毛を落としたようです4/12[]:2009/09/20(日) 04:56:57.88 ID:jbnODi3w0

( ゚∀゚)「待てよ。一緒に眉毛探してくれよ」

从#゚∀从「ハァ!? 言ってる意味がわかんねーし!!」

( ゚∀゚)「だからそのままの意味だよ。眉毛どっかに落としたから、一緒に探してくれ」

从#゚∀从「あ゙~~~~~~~~だから意味がわかんねえつってんだろヴォケ!!!!!!!!!」

( ゚∀゚)「すぐキレんなよ。カルシウム摂れカルシウム」

从#゚∀从「ぐっ……これ以上俺に近づいてみろ。マジでぶっ飛ばすからな」

( ゚∀゚)「お? やってみろよ。これでも腕っ節には結構自慢があるんでな」

从#゚∀从「いい度胸じゃねえか……」

ハインリッヒは一歩下がると、そのまま拳を振り上げる姿勢をとった。
そして、その拳を一気に加速させ、男の顔面へと一直線に向かった。

从;゚∀从「───!?」

しかし、ハインリッヒの拳は、途中で止められていた。
まるでそこに存在するのが当然とでも言うように、容易くあしらわれていた。



240 :( ゚∀゚)ジョルジュは眉毛を落としたようです5/12[]:2009/09/20(日) 04:58:16.74 ID:jbnODi3w0

( ゚∀゚)「へっ。粋がってても所詮は女だな……」

从 ∀从「…………」

( ゚∀゚)「ま、そういうわけだから。
     これも何かの運命だと思って、一緒に探すの手伝ってくれ給え」

从 ∀从「………………タレ」

( ゚∀゚)「?」

从#゚∀从「クソッタレ……! このままじゃ済まさないからな……」

( ゚∀゚)「へへへ」



そろそろ一時間が経過しようとしていた。
が、一向に見つかる気配はない。

それも当然だった。何しろ今は深夜三時を回り、明かりといえば電灯一つ。
懐中電灯すら持っていない二人には、石ころとビー玉の判別すら難しい状況である。



241 :( ゚∀゚)ジョルジュは眉毛を落としたようです6/12[]:2009/09/20(日) 04:59:31.13 ID:jbnODi3w0

从 ゚∀从「おーい。見つけたぞー」

(*゚∀゚)「何!? 本当か!」

从 ゚∀从「ああ。俺の目に狂いはない。間違いなく、お前の眉毛だ」

(*゚∀゚)「ウヒョー!やっぱりお前に協力してもらって正解だったぜ。デュフフww」

从 ゚∀从つ- 「ほらよ」

( ゚∀゚)「よっしゃ! さっそく装ちゃk…………」








⊂( #゚∀゚ )      これゲジゲジじゃねえか!!!
 /   ノ∪
 し―-J |l| |
         人ペシッ!!
       -



242 :( ゚∀゚)ジョルジュは眉毛を落としたようです7/12[]:2009/09/20(日) 05:00:44.87 ID:jbnODi3w0

从 ゚∀从「あれ?wwww違ったのかなぁwwwwwてっきりゲジ眉かとwwwwww」

(#゚∀゚)「……むぐぐ……」

从 ゚∀从「あれあれ?wwwwwどうしたの?wwwww村山元首相眉毛じゃなかったのかな?wwwwwww」

从 ゚∀从「まさか今時風の細眉とか?wwwwwwww似合わねーwwwwwwヒャヒャヒャwwwwww」

(#゚∀゚)「てめー!!」 ガバッ

从;゚∀从「うわっ!!」

(;゚∀゚)「ありゃっ!?」

男がハインに飛び掛ると、バランスを崩し、
傍からみれば非常に誤解を招きかねない体勢へと陥る。



243 :( ゚∀゚)ジョルジュは眉毛を落としたようです8/12[]:2009/09/20(日) 05:02:01.80 ID:jbnODi3w0

从 ゚∀从「…………」

( ゚∀゚)「…………」

沈黙。
閑静な住宅街の、さらに深夜ということも相まって、
あたりは不気味なほどの静寂に包まれている。
その中で、男が一人の女に覆いかぶさる形で倒れこんでいる。

二人はおそらくたっぷり1分ほど見つめあっていただろう。
沈黙を破ったのは、

从//∀从「……どけよ」

ハインはそれだけ言うと、手を前に突き出し、拒否するそぶりを見せた。
しかし、男は固まったまま動かない。

( ゚∀゚)「……なあ……」

男は、徐々に身体を前方に少しだけ傾ける。
そして、男の手が、ハインの胸元に降りてきた。

从//∀从「……っ、や、やめろよ……マジで……」

( ゚∀゚)「…………ハイン……!!」



244 :( ゚∀゚)ジョルジュは眉毛を落としたようです9/12[]:2009/09/20(日) 05:03:17.29 ID:jbnODi3w0

( ゚∀゚)「あったぞ……!!」

从 ゚∀从「へ?」

(*゚∀゚)「あったぞーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」

男の手には、漆塗りされたかのように黒光りした物。
それは、どこからどうみても、眉毛そのものだった。

( ゚∀゚)「…………」

まるで力士が力水を押し頂くときのように、
繊細な動作で、厳粛にそれを自身の額へと押しやった。

そして。
  _
( ゚∀゚) +
+

長きに渡る深夜の探索活動は、ここにて終了した。



246 :( ゚∀゚)ジョルジュは眉毛を落としたようです10/12[]:2009/09/20(日) 05:05:10.60 ID:jbnODi3w0





  _
( ゚∀゚)「いやいや、ありがとな。一緒に探してもらっちゃって」

从 ゚∀从「…………フン」

ハインがいかにも不機嫌だという素振りを見せた。
口はへの字に曲がり、鋭い視線が男を貫く。


──だが、その表情に若干の緩みが見えた。


从 ゚∀从「……ま、楽しかったぜ」

从;゚∀从「……あれ?」



そこには、
男がいたはずのその場所には、
今は誰もいなかった。



247 :( ゚∀゚)ジョルジュは眉毛を落としたようです11/12[]:2009/09/20(日) 05:06:24.76 ID:jbnODi3w0

从 ゚∀从「…………」

気がつけば、朝だった。
何の変哲も無い、ごくごく平凡な一日の始まり。

ただ、いつも少し違うところは、
今までと比べ、妙に気分が清清しいという点。

从 ゚∀从「ありゃ一体なんだったんだろ……」

今になっては、知る術はない。
最近疲れているから、妙な夢を見たのだろうか。
しかし、気分は悪くない。

从 ゚∀从「……さて、今日も頑張りますか」

いつものように歯を磨き、いつものように顔を洗い、
いつものように着替え、いつものように、支度をする。

途中、台所に目がとまった。

从 ゚∀从「たまには料理の練習でもすっか」

からになったカップ麺の容器を蹴飛ばし、ハインは玄関へと向かった。


从 ゚∀从「都会も、案外悪くないな」



248 :( ゚∀゚)ジョルジュは眉毛を落としたようです12/12[]:2009/09/20(日) 05:07:38.81 ID:jbnODi3w0

ハインリッヒは、今日もまた一歩を踏み出す。




会社にいくための駅へ向かう途中、


一匹のゲジゲジが、ハインの背後を見送っていた。




  _
( ゚∀゚)ジョルジュは眉毛を落としたようです ~終~







249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/20(日) 05:10:04.87 ID:jbnODi3w0

>>236>>237>>238>>239>>240>>241>>242>>243>>244>>246>>247>>248

もらったお題
暗闇の帰り道
(;゚∀゚)「ま、眉毛が無いっ!」
コンビニの定番
視線

以上です。間に合って良かった


[ 2009/09/21 15:56 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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