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(´・ω・`)王のようです


301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/14(月) 00:06:04.43 ID:N+bB4GlDO

乙乙



さてさて投下するよー\(^o^)/
久しぶりに書いたよー\(^o^)/


お題は
(´・ω・`)「……すまない」
1人の誕生日


行きまーす\(^o^)/



302 :(´・ω・`)王のようです[]:2009/09/14(月) 00:07:46.47 ID:N+bB4GlDO

(・∀ ・)「だから言ったでしょう?」

(´・ω・`)「あぁ………すまない。忠告を聞けば良かったよ」

静寂が降りる部屋。ある時代のある王国のある王の執務室。

古めかしい、大きくて豪奢な机。
その上に乗った羊皮紙、羊皮紙、紙、紙、紙、そしてインクの瓶に羽根ペン。金細工の印、青銅の文鎮、磁石、ランプ。
大きな窓、窓から見える城下町の灯り、金糸の刺繍の分厚いカーテン。室内を照らすシャンデリア、天井いっぱいの装飾絵画。
大きな本棚、大量の本、青い表紙、赤い表紙、茶色、黒、黄、緑、白。金字、黒字、白字。

足音のしない絨毯。

その上にぶちまけられた血糊、血液、腕、体、死体、脳漿。女、男、男、男。
生きている人間は2人。少年のような青年と、精悍な男性。

青年――殺し屋で情報屋のまたんきが諦めたように口を開いた。



304 :(´・ω・`)王のようです[]:2009/09/14(月) 00:10:35.94 ID:N+bB4GlDO

(・∀ ・)「あなた僕がいなかったら死んでたよ?本当に気をつけてる?」

(´・ω・`)「3人ぐらいなら私1人で充分だよ……」

(・∀ ・)「普段ならね。目の前でその女の人殺されて動揺してたさっきなら、無理でしょ。
      そもそも忠告したじゃない。何でこんなになるまで」

(´・ω・`)「またんき……少し黙ってくれないか」

精悍な男――ある時代のある王国の王、ショボンは血に塗れた剣を懐紙で拭った。
足元に投げ捨てた鞘を拾って収めると、ゆっくり一つの死体に近付く。



長い睫の、女の、瞼を閉じてやってから、髪を撫でた。

从 ー 从

優しく、撫でた。



306 :(´・ω・`)王のようです[>>303 つココア]:2009/09/14(月) 00:12:16.50 ID:N+bB4GlDO

(・∀ ・)「その人が暗殺者の手先だって伝えたじゃない」

つい今日まで、執務室の掃除をしてくれた、今は死体。

(・∀ ・)「しかも姉が人質状態だよって言ったのに」

王であるがゆえ、ある意味で毎年1人だった誕生日には花を生けてくれた、今は斬り殺された死体。

(・∀ ・)「組織から裏切り者認定受けたって言ったじゃない。あなたを愛してしまったと」

愛くるしい笑みを浮かべ、よく働き、尽くしてくれた、今は彼女の仲間に斬り殺された死体。

从'ー'从『申し訳ありませ……っ』

最後の彼女は夜中に突然訪れ、最後の彼女の顔は表情無く、最後の彼女の言葉は謝罪で、
そして言い切ることなく斬り殺された。



307 :(´・ω・`)王のようです[]:2009/09/14(月) 00:13:16.36 ID:N+bB4GlDO




(・∀ ・)「なんでもっと早く手を打たなかったの。このところ安定してたから平和ボケした?」

(´・ω・`)「……なんでだろうね」

(・∀ ・)「それともその女の人が暗殺組織だって認めたくなかった?」

(´・ω・`)「分からないよ」






夜中に、彼女が執務室をノックした。

从'ー'从『申し訳ありませ……っ』

入ってきた無表情の彼女が背中から血を吹き出して倒れ込んで来ると同時に、それを踏み倒して3つ男の影が、それの一つが飛んできた短剣でよろめき、もう一つを身軽な青年が吹っ飛ばし、そのままの勢いで最後一つに斬りかかる。

(・∀ ・)『なに呆けてるの!!!!』

青年は影と斬り合いながら叫ぶ。

頭が着いていかない。



308 :(´・ω・`)王のようです[]:2009/09/14(月) 00:14:21.77 ID:N+bB4GlDO

黒ずくめの影が刺さった短刀を抜き、衣服を割いて止血するのを見ていた。
吹っ飛ばされた影が体制を立て直してこちらに刀を向ける。

あぁ、彼女が絨毯の上に、多分、彼女はもう、赤い、紅い血が。

(・∀ ・)『ああぁもう!!!』

青年が影の一つと鍔競り合いながら放った短刀は、目の前の影の首に突き刺さって、血しぶきをあげ、




そこから先は覚えていない。




(・∀ ・)「我を失うあなたは、初めて見たよ」




309 :(´・ω・`)王のようです[]:2009/09/14(月) 00:17:23.62 ID:N+bB4GlDO

(´・ω・`)「………」

女から目を離し、剣を見ると鞘まで何かで汚れていた。

(・∀ ・)「……そんな物体、殺し専門の僕でも久しぶりに見たよ」

(´・ω・`)「これは……」

(・∀ ・)「鞘で頭かち割ったの覚えてないの。本当に王様は使ってる道具が良いものだよね。どんだけ鞘丈夫なんだよ」

(´・ω・`)「僕がそんなことを?」

(・∀ ・)「そもそも僕がやったらこんなに部屋汚れないし。隠蔽大変だよ」

(´・ω・`)「……すまない」

(・∀ ・)「……謝るならその女の人だろ」

(´・ω・`)「……すまない」

力無く、言葉だけが宙に浮いた。


[ 2009/09/14 20:44 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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