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(゚、゚トソン 無題


214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/07(月) 23:11:39.44 ID:p4y6cehs0

外は数十年に一度の暴風雨だった。
私は部屋から出ることも出来ず、ただ酒を飲み続けていた。
六畳の暗いリビング、多分アパート。

風が窓を揺らしていたが、私は酒を飲み続けた。
気が付くと私は夢の中だった、大きなタラコが目の前にある。

  ^ω^  「おいすー」

(゚、゚トソン 「おいすー」

たらこが私に話しかけてきた、私の体は少し浮いていた。

  ^ω^  「さぁ僕を食べるといいお」

(゚、゚*トソン 「いだきます!」

言われるがままに私はタラコにむしゃぶりついた、塩気の利いた味がする、舌触りも良い。
両手で口へひたすら掻き込んでいると、私は酒瓶を手に持っていた。あぁ、夢だったのか。
午前三時。まだ外は雨だったので、私はまた酒を飲み始めた。



215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/07(月) 23:12:21.23 ID:p4y6cehs0

親からの電話は多分来ない、元職場からの電話も多分来ない。
友達からも多分来ない、友達でない人からは尚更来ない。
私は雨で外に出られないので、ひたすら酒を飲んだ。するとまたタラコが現れた。

  ^ω^  「また食べるといいお」

(゚、゚トソン 「いただきます」

口の中が塩味で一杯になり、私はやがて吐いた。
しかし、食べたかったのでまたタラコを口に入れた。
鉛のような味がした、しかし私はただただ食べ続けていた。

(゚、゚トソン 「ん」

私はまた眠っていたみたいだった、酒瓶は床に転がっていた。
ビニール袋から新しい酒瓶を取り出し、私はまた飲み始めた。
目の前は回転しているが、意識はやけにスッキリしていた。

私を必要としている職場は存在しなかった。
私の持っている金は、ATMから借りている金だった。
友達は私でない人間とも仲良くしていた。

  ^ω^  「それが普通だお」

タラコが生意気なことを言った。

(゚、゚トソン 「普通じゃない」

私はタラコを口に入れた。



216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/07(月) 23:13:02.66 ID:p4y6cehs0

私が今住んでいるアパートは大家のものだ。
親はコンサートへ風邪を引いた私の代わりに、妹を連れて行った。
私が飲み込んだ酒はたくさん売れている酒だった。

何一つ私でないといけないものがない。
何一つ私の所有物がない。
何一つ私がない。

私は赤ちゃんの頃、臓器移植で生きながらえた。
私の体は少しだけ私でない、私の体は私の物ではない。

  ^ω^  「どんどん食べると良いお」

いつの間にか涙がこぼれていた。
しかし、この涙も私の体でないものが流した物だった。
私は目の前のタラコを食べ続けた。

私のいない世界で退屈するよりも
この私だけの世界で、私だけのタラコを食べ続けた方が幸せだった。

私は今、このタラコを食べ続けること以外に、私である必要性がない



おしまい







217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/07(月) 23:14:11.42 ID:p4y6cehs0

お題

レゾンデートル
たらこ
お酒


レゾンデートルってなんなの、こんな感じでよいの
私には難しすぎたのです

[ 2009/09/08 19:42 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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