280 :
保守ついでに短篇[]:2009/08/28(金) 05:53:40.16 ID:XEXFUEI+O
ピッ
(-_-)「おぉ~こんな田舎でもSuicaが使えるんだ…」
普段引きこもってばかりなボクでも出かける日がある、それは今日、お墓参りだ
母親の命日なのにあいつは来ない、家で何やら後妻ともめていた
(;-_-)「暑い…えと確かこの道だっけ?携帯携帯…う、圏外…」
どうする?もう帰ろうか?きたばかりなのに…
ミセ*゚ー゚)リ「どうかした?」
ミセ*゚ー゚)リ「どうかした?」
(;-_-)「うぇ?あ、あ、えと、え?同じ人が2人?」
暑さは恐ろしい、こうも簡単に幻覚を見せるのか
;;-_-)「はぁ」
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/08/28(金) 05:54:44.81 ID:XEXFUEI+O
(-_-)「……。ん?ここは…」
ミセ*゚ー゚)リ「気が付いた。」
ミセ*゚ー゚)リ「気が付いた。」
布団に横たわるボク、気が付いたと言う二人、あぁどうやら倒れたらしい
(-_-)「あ、助けてくれてあっありがとう、ボクはヒッキー、君たちは?」
ミセ*゚ー゚)リ「ヒッキー」
ミセ*゚ー゚)リ「ヒッキー」
(-_-)「いや、君たちの名前は?」
ミセ*゚ー゚)リ「名前?」
ミセ*゚ー゚)リ「名前ー?」
二人は互いに顔を見合わせて首を相互に傾げた
なんなんだろうこの二人、自分の名前すら、いや、名前が何かさえわかっていないのだろうか?
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/08/28(金) 05:57:13.11 ID:XEXFUEI+O
次の日
ボクは二人の家でお世話になっていた、もう大丈夫と家を出ようとしたらダメとステレオで止められたからだ
日焼けした襖を開け廊下を軋ませ、声のする部屋へ赴いた
ミセ*゚ー゚)リ「ヒッキー」
ミセ*゚ー゚)リ「ヒッキー」
(-_-)「おっおはよう…あの今日こそはもう大丈夫だから、その…」
ミセ*゚ー゚)リ「はい」
ミセ*゚ー゚)リ「はい」
二人が差し出したものは真っ白なユリの花、それと…
(-_-)「え…これどうして」
よそ者が来た翌日、いつまでもあんな奴ばかり気に掛けやがって、とあいつに捨てられた母親の形見
ミセ*^ー^)リ「行ってらっしゃい」
ミセ*^ー^)リ「行ってらっしゃい」
ボクがそれを受け取り困惑した顔をしていると二人はニコッと笑った
(-_-)「……。行って、きま…す。」
一晩世話になった家の門を通る
そうだ、お礼言わなきゃ…そうして振り替えるとそこにはボクがはじめに通った駅だけが見えていた…。
終