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川 ゚ -゚) 喫茶クーのようです


194 :川 ゚ -゚) 喫茶クーのようです[sage]:2009/08/10(月) 23:20:33.79 ID:l//BLZ+L0


――とある喫茶店。


川 ゚ -゚) 今日も暇だな……

今日で二日はお客さんが来てない。……なに、まだ、大丈夫だ。なにしろ最高記録で四日間、誰も来なかったことがある。その時は流石に寂しくて泣いてしまった。

川 ゚ -゚) ……コーヒーでも淹れるか……

暇な時はいつもこうやってコーヒーを淹れる。――コーヒーメーカーは、もう長いこと使ってない。コーヒーメーカーを使うと、あまりにもコーヒーを淹れるのが早すぎるから。



196 :川 ゚ -゚) 喫茶クーのようです[sage]:2009/08/10(月) 23:21:51.15 ID:l//BLZ+L0

出来るだけ長い間、コーヒーを淹れるという作業を続けていたいと思っていたら、いつのまにか豆を炒る作業から入るようになってしまった。

川 ゚ -゚) ー♪

豆を炒って、砕く。沸かしていたお湯で淹れる。もちろんこれらの作業には、丁寧に、という接頭語が置かれる。そしてもちろん、理由は、言わずもがなだが。

そうして出来たコーヒーは当たり前に美味しい。ふと、時計に目を遣る。
コーヒーを淹れようと思った時から、五時間が経過していた。これで不味くなってみろ。私は泣く。
結局その日、お客さんが来ることは無かった。

つづく



197 :川 ゚ -゚) 喫茶クーのようです[sage]:2009/08/10(月) 23:22:54.70 ID:l//BLZ+L0

つづき


――ここはとある喫茶店。

我ながら、辺鄙な所に建てたと思う。けど、そこに佇む白い喫茶店、という構図はとても気に入っている。


川 ゚ -゚) open、と……


扉にかかっている看板をひっくり返す。今日で、お客さんが最後に来た日からちょうど三日目だ。あと一日で私は泣くはめになる。そんなことを思いながらカウンターでコーヒーを淹れる準備をしていると、扉についているベルの音が響いた。

カランカラン



199 :川 ゚ -゚) 喫茶クーのようです[sage]:2009/08/10(月) 23:24:07.46 ID:l//BLZ+L0

川 ゚ -゚) いらっしゃいませ

( ´∀`) コーヒーを下さいモナ

川 ゚ -゚) コーヒーですね、少々お待ちください

久々の来客だ。嬉しくてたまらない、なんてお客さまに面と向かっては言えない、けど。



201 :川 ゚ -゚) 喫茶クーのようです[sage]:2009/08/10(月) 23:25:07.13 ID:l//BLZ+L0

コーヒーを淹れ終わるまで、少しだけ、私はお客さんと話をする。いや、したいと思っている。
だけど、数少ないお客さんの中には、静かなのが好きそうな人も居られるので、大体雰囲気で判断して話をするかどうかを決める。そしてその判断は、未だ誤ったことは無い。私の密かな自慢の一つだ。

銀色に輝くポットを掲げて。

川 ゚ -゚) お客さん、今日は何をしにここへ?

そう、大体こんな町とは遠く離れたところへ来る人逹には目的があるものだ。私はいつもそれを聞くのも楽しみにしている。



204 :川 ゚ -゚) 喫茶クーのようです[sage]:2009/08/10(月) 23:25:49.84 ID:l//BLZ+L0

( ´∀`) 何、釣りをしに来ただけですモナ

川 ゚ -゚) ははあ。でしたら、すぐ西へ向かうと、一キロ程で海に出られます。その辺は良いポイントなので、おすすめ、ですよ

( ´∀`) 案外近いモナね。ありがとう、行ってみるモナ。あ、それに

川 ゚ -゚) それに?



205 :川 ゚ -゚) 喫茶クーのようです[sage]:2009/08/10(月) 23:26:31.93 ID:l//BLZ+L0

( ´∀`) 美人さんが居る喫茶店が有る、と言う噂でしたモナ。その噂はどうやら本当のようだモナね

川* - ) あ、う……ありがとうございます……

この店には私一人しか居ない。そしてこの十キロ四方に喫茶店は無い。いや、下手したら二十キロ四方かもしれない。
と、いうことは、その噂はこの店、次いでは私のことを指しているのに間違いは無い、はずだ。だとすれば、恥ずかしい。
もちろん、嬉しく無い訳がない。ただ……ただ、そういうことを面と向かって言われるのには、いつまでたっても慣れない。

川*゚ -゚) どうぞ

( ´∀`) ありがとう。……すごく、美味しいモナ

川*゚ -゚) ありがとうございます



207 :川 ゚ -゚) 喫茶クーのようです[sage]:2009/08/10(月) 23:27:47.12 ID:l//BLZ+L0

それから、私も自分の分のコーヒーを淹れ、お客さんと話をした。やはり、一日中コーヒーを淹れて過ごす日より時間が経つのが早い。もう、昼だ。

川;゚ -゚) す、すいません、もうお昼ですね。こんなに話し込んでしまって申し訳ない

( ´∀`) 何、別段、というか全く急いでる訳でもなんでも無いモナ。それに、こんなに楽しいお喋りは久しぶりだモナ、気にすること無いモナよ

川;゚ -゚) うう……そうですか、じゃあ、お昼、食べて行かれませんか?もちろんサービスしますよ

( ´∀`) ありがとう、気持ちだけ受け取っておくモナ。けどお昼はちゃんと食べてくモナ、サンドイッチ下さいモナ。あ、もうちょっとだけ美人さんと話して居たいってのは勿論口に出しては言えないモナ




209 :川 ゚ -゚) 喫茶クーのようです[sage]:2009/08/10(月) 23:35:25.16 ID:t+Gdh22UO

川*゚ー゚) ……サンドイッチ、かしこまりました。少々お待ち下さい
それからお客さんは、私と昼食を終え、私ともう少しだけおしゃべりした後に行ってしまった。やっぱりお客さんと話をするのはとても楽しい。もちろん、おしゃべり無しでお客さんに付き合うのも大好きなのだが。とりあえず、明日は泣かずに済みそうだ。

日が沈み、またコーヒーを淹れる。コーヒーを飲みながら、今日という一日に想いを馳せる。私は床についた。
終わり


[ 2009/08/12 21:07 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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