スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

変わらない景色と変わる心のようです


554 :変わらない景色と変わる心のようです[]:2009/08/07(金) 20:12:24.69 ID:9YUcZy3YO

俺の肉体にその輝きをぶつける白き闘神。
俺の体力を容赦なく奪っていく目に見えない敵。
俺の繊細な耳を犯し脳までもを揺らす怪音。

まあ、太陽と熱風とセミの声なんだが。

 ~変わらない景色と変わる心のようです~

(;´_ゝ`)「アツス。テラアツス」

全身からふき出ているであろう汗が俺の衣服を濃く濡らす。
いや、もう衣服が汗をかいてるのかもしれない。

(´<_` )「うざ……うるさいぞ兄者」

今絶対うるさいとは違うこと言いかけたろ。うぜえ。我が弟ながらうぜえ。
っていうか。

(;´_ゝ`)「その長袖! いい加減暑い! 暑いよママ!」

(´<_` )「まあ……暑いけど」

(;´_ゝ`)「脱げばいいのに! 愛のままにわがままに脱げばいいのに!」

(´<_` )「……うるさいぞ、兄者」

そう言って自分の部屋へ帰って行った弟の顔は、
どことなく淋しそうな、そんな気がした。



555 :変わらない景色と変わる心のようです[]:2009/08/07(金) 20:13:39.63 ID:9YUcZy3YO

( ´_ゝ`)「ま、いいか」

そんなことよりアイス食べよアイス。
ダブルチョコチップは俺の嫁。
口の中で甘く溶けて混ざる嫁と俺、
あの時間は間違いなく至福タイム。

インターホン「ピングポング」

わっくわくしながら居間の冷凍庫に向かう俺を呼び止めたるは
外部よりの訪問者であった。
神からの贈り物(宅配便)か、
地獄からの使者(勧誘)か、
はたまた下界におりた天使(友達)か。
贈り物か天使ならまあいいか。

( ´_ゝ`)「はーい、しょしょお 待 ち を~」

訪問者「あなたは神を信じますか?」

( ´_ゝ`)「ボードがなくなったのでさようなら」

訪問者「ちょ! ものまねくらいやれやハゲ! つかドアくらい開けろ!」

( ´_ゝ`)「ハゲなんて言うな!! 気にしてるんだからねバカぁ」

訪問者「きんもー☆」

ここでようやく、地獄よりの使者にしてはなんか変だなと気付く。



556 :変わらない景色と変わる心のようです[]:2009/08/07(金) 20:14:37.45 ID:9YUcZy3YO

( ´_ゝ`)「誰だ貴様」

訪問者「あたしだよ」

そいつはドアを開け、顔を見せる。

('、`*川「やほ」

( ´_ゝ`)「ぺっちゃん!」

高校のときの同級生、ペニすじゃないペニサス伊藤ちゃんだった。
胸は相変わらずぺっちゃんこ。五年経っても変わらない。何となくうれしい。

('、`*川「ぺっちゃん言うな。あと、あたしだけじゃないよ」

彼女がどこか外へ向かって手で合図を出すと、
ぞろぞろと数人の旧友があらわれた!

 たたかう
 にげる
 さくせん
→はなす

( ´_ゝ`)「懐かしい! うひょう!」

話しながらテンションため。これに尽きる。



558 :変わらない景色と変わる心のようです[]:2009/08/07(金) 20:15:52.51 ID:9YUcZy3YO

( ´∀`)「ほんとだモナ。久しぶりモナ兄者」

( ´_ゝ`)「おーおー、相も変わらずモナモナしてるなぁ!」

( ФωФ)「我輩もいるのである」

( ´_ゝ`)「ロマ公! 相変わらずちびっちゃいなぁ」

(#ФωФ)「これでも伸びたのである! お前がバカデカイだけで――」

ζ(゚ー゚*ζ「あ、久しぶりです……」

( ´_ゝ`)「え? えーと、ぺっちゃんこの子誰? いたっけこんな美少女」

('、`*川「覚えてない? 変わったもんね、貞子ちゃん」

( ´_ゝ`)「え、貞――」

 川д川

(;´_ゝ`)「マァァァァアアジでぇぇぇえ!!?」

貞子さんは暗い、暗い、暗いの三拍子揃った暗い子で、
夏休みのクラス総出の怖い話大会でのみ大活躍するような、
そんな子だった記憶しかない。
今貞子さんと紹介された女性は茶髪をふわふわに巻いて、
短い前髪の下にくりんくりんまんまるの目が輝いている。
あえて面影を探すとすれば、色白というところか。



559 :変わらない景色と変わる心のようです[]:2009/08/07(金) 20:17:27.92 ID:9YUcZy3YO

( ´_ゝ`)「へー、ふーん、ほー……貞子ちゃんって
       目立たなかったけど美人だったんだなぁー」

ζ(/////ζ「や、そんな、兄者さん、いじわるしないでくださいよ……」

('、`*川「まだ美人とか言われ慣れてないのよ彼女」

( ´_ゝ`)「そーなの? ふうん……」

(  ^ω^ )「久しぶりだお兄者!」

( ´_ゝ`)「でっか」

のっそり現れた、身長は俺より少し高い190はあろうかという大男。
でっかいってのは身長だけでなく横の広さ的なものも含まれている。
多分あのズボンには俺が10人入るに違いない。

('、`*川「それはブーンよ」

(;´_ゝ`)「ブーン? って、内藤ホライゾンのブーン?」

俺の記憶の中のブーンは、スラッとした美青年だった。
なんか健康オタクで、不摂生とか生活習慣病みたいなものとは無縁だったはず。
( ゚ω゚)「大豆ペプチドを! 大豆ペプチドを摂取しろ!!」
こんな口癖だってあった。

(  ^ω^ )「いやあ、幸せ太りだお」



560 :変わらない景色と変わる心のようです[]:2009/08/07(金) 20:19:26.01 ID:9YUcZy3YO

('、`*川「ツンちゃんと結婚したのよ。あ、彼女も一応呼んだんだけど、」

(  ^ω^ )「子供を身ごもってるから無理はさせられないお!」

( ´_ゝ`)「うはあ……」

ツンちゃんは学年のアイドルの美少女だった人だ。
たしかに美青年だったブーンとは美男美女のナイスカップルだろう。
でもこのピザブーンとツンちゃんが……
と考えると、なんとなく納得がいかないんだぜ。

( ФωФ)「そうだ、弟者くんはどこであるか?」

( ´_ゝ`)「あ、あいつは――」

あいつも俺と同じクラスだったっけ。
双子だって人気だったんだよな、俺と弟者。
でもあいつは今は――。

( ´_ゝ`)「今ちょっと疲れてるみたいなんだわ」

('、`*川「あら夏バテ? かわいそうね」

( ´_ゝ`)「まー、うん」

みんなして来たってことは久しぶりに遊ぼうって誘いに来たんだろう。
でも、俺は弟者のことを思うと、申し訳なくなってきた。
決定的な誘いの言葉が出たら、断ろう。



562 :変わらない景色と変わる心のようです[]:2009/08/07(金) 20:20:29.46 ID:9YUcZy3YO

( ´∀`)「うーん、今日はみんなで海に行こうと思ってたモナ」

( ´_ゝ`)「ああごめん、弟者が心配だから俺は――」

行けないわ、と言おうとしたのに。

('、`*川「そいじゃ、流石ん家で遊びますか!」

(;´_ゝ`)「は?」

ζ(゚ー゚*ζ「わあ、兄者さんの家ですか。楽しそう」

( ФωФ)「賛成である! あ、かき氷つくる器械持っているであるか?」

( ´_ゝ`)「一応あるけどなんでそんな……」

( ´∀`)「夏だから」

そっちじゃねえよ、なんでうちで遊ぶかの方だよモナ野郎。

('、`*川「弟者くん、どう? 変わらないかな、やっぱり。見た目とか中身とか」

( ´_ゝ`)「ああ、まあ、な。うん」

('、`*川「あんたも変わらないもんね。双子だし弟者くんも同じかぁ」



565 :変わらない景色と変わる心のようです[]:2009/08/07(金) 20:21:49.55 ID:9YUcZy3YO

変わらない俺。
変わってしまった弟者。
変わらない夏。
変わってしまった心。
それでも、変わらない友達。
変わらないあたたかさ。

( ´_ゝ`)「俺のほうがイケメンだから」

親指と人差し指を伸ばしあごの下にピッと置く、懐かしのあのポーズで言ってみた。
吹き出すぺっちゃん、ロマ公、モナ、ブーン。
貞子さんだけクスクスと控え目。

( ´_ゝ`)「アニキュア・イケメソ・ハリケーン☆」

赤キュアさながらの見事なターンで叫ぶ俺。
今度は貞子さんも吹き出した。勝った。

( ´_ゝ`)「フヒヒ! 入れ入れ」

('、`*川ζ(゚ー゚*ζ「おじゃましまーす」( ´∀`)( ФωФ)



566 :変わらない景色と変わる心のようです[]:2009/08/07(金) 20:23:32.03 ID:9YUcZy3YO

('、`*川「メロンソーダあるぅ?」

( *ФωФ)「我輩はいちご練乳を頼む」

( ´_ゝ`)「サテンじゃねーし」

(´ФωФ)「かき氷ー……」

(;´_ゝ`)「はいはい、ブルハしかねえぞ」

(´ФωФ)「きが くるいそう」

途端に賑やかになる我が家。
妹者は女子校の寮、母者と父者は二人で暮らし、姉者は結婚してどっかへ行った。
この我が家には、最近めっきり会話のなくなった俺と弟者しかいなかった。
だから、こんなにうるさいのは久しぶりだった。

(´<_` )「兄者、うるさ……」

( ´_ゝ`)「あっ」

そのあんまりのうるささに燻し出されたうさぎが一羽いた。
集まっていたかつてのクラスメートたちを確認すると、
またうざそうな顔をして部屋にこもってしまった。

ζ(゚ー゚*ζ「まだ、体調が優れないんですね……静かにしなきゃ」

('、`*川「そーね。あとで謝らないと」



575 :変わらない景色と変わる心のようです[さる怖いよー]:2009/08/07(金) 20:51:42.31 ID:9YUcZy3YO

(#ФωФ)「フーッ」

(;´_ゝ`)「今作ってるから。作ってるから」

長袖の弟者は、ツッコミを嫌がって入ってこなかったのかもしれない。
腕の傷さえ付けていなければ、弟者もあの日と変わらない弟者に戻れたのだろうか。
双子のくせに兄のくせに、戻れない傷痕ができてもなにもしてやれない自分が少し嫌だった。
底抜けに明るい子だった俺も、また変わってしまったのだろう。

( ´_ゝ`)「よっしゃ、ブルハいっちょあがりー」

(*ФωФ)「うひょう! 愛じゃなくても恋じゃなくても離しはしないのである!」

今度、俺と二人の時くらいは涼しい格好をするように話し合ってみよう。
いつでも、変わらない二人に戻れるように。

~変わらない景色と変わる心のようです おわり~







576 :変わらない景色と変わる心のようです[]:2009/08/07(金) 20:54:06.38 ID:9YUcZy3YO

>>554>>555>>556>>558>>559>>560>>562>>565>>566>>575

お題
('、`*川「それはブーンよ」
( ゚ω゚)「大豆ペプチドを! 大豆ペプチドを摂取しろ!!」
( *ФωФ)「我輩はいちご練乳を頼む」 ( ´∀`)「夏だから」

最後の最後でさるさんが……orz
あったかい支援ありがとうございました!!


[ 2009/08/08 19:35 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿


更新は止まっていますがコメントはご自由にどうぞ
修正・削除依頼等、何かしらの連絡はコメントもしくはメルフォよりお願いします
拍手だと高確率で長期間気づきません

スパム対策のため"http"と"@"を禁止ワードに設定しています
URLを書き込む際は"h"を抜いて投稿してください













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://gyokutonoyume.blog116.fc2.com/tb.php/2337-592c6134


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。