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( ´∀`)はお兄ちゃんのようです


753 :( ´∀`)はお兄ちゃんのようです:2009/07/28(火) 16:59:35.08 ID:7SfHuNr1O

(;、;トソン「ぐすっ、ひっぐ」

ミセ;ー;)リ「えーん……」

人も無い夕方の田舎道、その道端で少女らは泣いていた。
トソンとミセリは心細くないよう、互いに手を取り合って泣いていた。
歳の頃は小学校低学年。
細長い二つの影が、淋しそうに震える。

にゅう。
不意にどこかから、二つよりも太く、より長い影。

( ´∀`)「~♪」

なんとものんきそうな、スーツ姿の男である。
その男モナーが二人に気付く。二人の少女もモナーを見ていた。

( ´∀`)「モナ? 君ら、どうしたモナ。迷子モナ?」

(ぅ、;トソン「う、う、う」

ミセぅー;)リ「そ、そうだよ、おじさん、だあれ」

(;´∀`)



755 :( ´∀`)はお兄ちゃんのようです:2009/07/28(火) 17:01:00.72 ID:7SfHuNr1O

モナーは、おじさんなんて呼び方をされたのは初めてである。
第一まだモナーは二十代だモナ!
――と思いながらも、不安を与えないようなるべく優しい声を出す。

( ´∀`)「モナーはまだお兄ちゃんだモナ。お兄ちゃんって呼ぶモナ」

(゚、゚トソン「えっ」

ミセ*゚ー゚)リ「えー」

ピエロのようにおどけながら言ってみたモナー。
するとどうだろう、トソンからもミセリからも涙が消えたではないか。
モナーはうんうんと頷きながら思った。よし、良い感じだモナ。

(゚、゚トソン「おじさんだよー」

ミセ*゚ー゚)リ「おじさん、おじさんー」

(;´∀`)「ま、まだおじさんじゃないモナ。お兄ちゃんと呼n」

ミセ*゚ー゚)リ「嫌だ、嫌だね、真っ平御免だ。」

(゚、゚トソン「思い上がるな。おじさんの名がお似合いだ」



756 :( ´∀`)はお兄ちゃんのようです:2009/07/28(火) 17:05:03.72 ID:7SfHuNr1O

(;´∀`)「……」

突然飛び出たひどい言葉たちにモナーは思わず閉口。
思ったより怖い子なのかモナ……?
しかし泣き顔を思い出すと、どう見ても頼りなげな子供。
モナーには答えは出せなさそうだ。

( ´∀`)「ところで、迷子って言ってたモナ。お家はこの辺モナ?」

(゚、゚トソン「わかんないー」

ミセ*゚ー゚)リ「あたしね、わかる。あのね、むこうのほう! でもね、帰れないの」

ミセリの指さした方向をモナーは見た。
なんの変哲もない、普通の道。
モナーの記憶が正しければ、しかも、ここからは一本道のはずである。

( ´∀`)「なんでモナ? 足が疲れたモナ?」

(゚、゚トソン「……」

ミセ*゚ー゚)リ「……うん」

( ´∀`)「じゃあ、お兄ちゃんが手をひいてあげるモナ。頑張って歩くモナ!」

右手をトソンに、左手をミセリに。
二人の少女はそれぞれ、自分に差し出された手を握る。



758 :( ´∀`)はお兄ちゃんのようです:2009/07/28(火) 17:07:38.59 ID:7SfHuNr1O

小さい影、大きい影、小さい影。
三つの影は並んで進んだ。

(゚、゚トソン「……あのね、おじさん」

( ´∀`)「モナ?」

(゚、゚トソン「帰れないの、足が疲れただけじゃないの」

( ´∀`)「? じゃあ、なんでだモナ?」

(゚、゚トソン「この道のむこうにね、こわい人がいるの」

ミセ*゚ー゚)リ「あたしたちに、いじわるするの」

指さすむこう、今は誰もいない。
帰ろうとしたところを変質者に襲われ逃げ惑い、怖くて帰る道を歩けなかった――こんなところだろう。
かわいそうに。モナーはその優しげな顔を歪めて、ひたすら二人に同情した。



759 :( ´∀`)はお兄ちゃんのようです:2009/07/28(火) 17:10:30.45 ID:7SfHuNr1O

ミセ*゚ー゚)リ「あたし、こわい」

( ´∀`)「大丈夫。モナーが二人を守るモナ! 安心モナ!」

ピンクの芸人のようにフンと胸を張り、高らかにそう宣言する。
トソンとミセリは一瞬鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしたが、次の瞬間には本当に楽しそうに笑っていた。

ミセ*゚ー゚)リ「おじさん面白い!」

(゚、゚トソン「……でも、どうして? どうして守ってくれるの?」

( ´∀`)「ふっ、それはモナ」

( ´∀`)「お兄ちゃんだから☆」

決まった。
――というモナーの心の中の盛り上がりに反して、二人の少女はプッと吹き出すに留まった。

(;´∀`)「なぜモナ……」

絶対にかっこよく決まったはずなのに、と首を傾げるモナー。
ふと、二人がひどく怯えた様子なのに気がついた。
モナーの手を握る小さな手が小刻みに震えている。

( ´∀`)「だ、大丈夫モ……」

(;´∀`)「あっ!」

三人の目の前には、いつの間にか怪しい格好をした男が立っていた。



761 :( ´∀`)はお兄ちゃんのようです:2009/07/28(火) 17:13:30.01 ID:7SfHuNr1O

('A`)「これが…『アレ』の魔力か…」

神父の着るような服、首には数珠、さらに頭には鉢巻きで蝋燭まで巻かれている。
これは小学生の少女にとって恐ろしすぎる。
モナーだって、すぐさま通報したはずだ。
これが、知り合いでなければ。

( ´∀`)「ドクオ君モナ、君が変質者だったモナ!? 君が悪いやつだったモナ!?」

('A`)「……いいや、俺は違うね。悪いのはそっちだ。俺は今からお前を助けるのさ」

ドクオはじゃらりと数珠を手にとりこちらへかざす。
ひっ、と小さな悲鳴が自分の左右からしたのをモナーは聞いていた。

('A`)「見ろ、その化け物どもを」

(;´∀`)「モ……モナ……!!」

モナーの右には。
頭に角を生やし、目がぎらぎらと燃えた真っ赤な鬼が。
モナーの左には。
背からコウモリの羽根が出て、牙からてらてらと毒を流す青い悪魔が。

(゚、゚トソン「……おじさん、騙して、ごめんなさい」

ミセ*゚ー゚)リ「……あたし、おじさんを騙して食べようとしました」

もう姿は、声は、少女のものではなかった。
まがまがしい地獄の姿、地獄の声。



762 :( ´∀`)はお兄ちゃんのようです:2009/07/28(火) 17:17:35.45 ID:7SfHuNr1O

('A`)「わかったろ。そいつらは俺が消す。お前は逃げろ」

(゚、゚トソン「……」

ミセ*゚ー゚)リ「……」

それでも、正体を現しても、震えの止まらない二人の小さな手。
恐ろしい鬼、悪魔。モナーは。

( ´∀`)「この手は、離さないモナ」

二人を安心させるように優しく、しかし強くその手たちを握った。

(゚、゚トソン「お、おじさん!?」

ミセ*゚ー゚)リ「なに言ってるの、おじさん!?」

('A`)「お前……マジでそいつらに食われるぞ?」

( ´∀`)「怖くないモナ」

( ´∀`)「モナーは、二人を守るお兄ちゃんだから」

(゚、゚トソン ミセ*゚ー゚)リ「……!」



763 :( ´∀`)はお兄ちゃんのようです:2009/07/28(火) 17:22:18.31 ID:7SfHuNr1O

(゚、゚トソン「おじさん、朝だよー。ご飯さめちゃうよー」

( ´∀`)「ふわあ……おはようモナ!」

あのあと。二人は泣きながら、少女の姿になった。

ミセ*゚ー゚)リ「きょーのご飯はおじさんの好きなめだまやきでーす」

( ´∀`)「やったモナー!」

泣いて、泣いて、謝った。

(゚、゚トソン「早く食べて早く着替えてくださーい」

その時、二人は一度だけ言った。
――ごめんね、お兄ちゃん――



765 :( ´∀`)はお兄ちゃんのようです:2009/07/28(火) 17:23:42.73 ID:7SfHuNr1O

( ´∀`)「あ、ドクオからメールだモナ」

それの次の日、二人がやってきた日にモナーがドクオに出したメール。
――二人は悪い子じゃなかったモナ。なにか文句あるモナ?――

from:ドクオ君
題名:RE:ねえドクオ君!
本文:そいつらが悪さしねぇなら文句はねぇよ。
あー、あと、なんか悪かったな。
そんだけ。せいぜい食われんよう頑張れや。

(゚、゚トソン「あ、おじさんなに笑ってるのー」

ミセ*゚ー゚)リ「あたしにも見せてよー」

( ´∀`)「ひーみつだモナー!」


( ´∀`)はお兄ちゃんのようです

おわり







766 :( ´∀`)はお兄ちゃんのようです:2009/07/28(火) 17:32:46.13 ID:7SfHuNr1O

>>753>>755-756>>758-759>>761-763>>765

お題
('A`)「これが…『アレ』の魔力か…」
「嫌だ、嫌だね、真っ平御免だ。」
( ´∀`)「お兄ちゃんだから☆」

支援ありがとうございました!
台詞のお題はどうもギャグにできない……
もっとがんばろう



[ 2009/07/30 21:05 ] 総合短編 | TB(0) | CM(1)

ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
エクソシストドックン(・∀・)イイ!
[ 2009/07/30 21:28 ] [ 編集 ]

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