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弟者が死んでから1年とちょっとのようです


167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 01:20:55.34 ID:Yq4HfJjb0

( -_ゝ-)zzz

ドンドンドン

l从・∀・ノ!リ人「兄者!兄者!起きるのじゃ!朝なのじゃ!」

( つ_ゝ`)「今日は日曜じゃないか、もう少し寝かしてくれ」

l从・∀・ノ!リ人「取りあえずわらわは出かけるのじゃ!いってきますなのじゃ!」

( ´_ゝと)「ん?どこに行くんだ?」

l从・∀・ノ!リ人「テニスの大会なのじゃ!昨日言ったのじゃ!今日県大会の決勝なのじゃ!」

( ´_ゝ`)「そうかそうか、がんばってこいよ、妹者」

l从・∀・ノ!リ人「絶対トロフィー持って帰ってくるのじゃ!」

バタン



169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 01:22:18.26 ID:Yq4HfJjb0

( ´_ゝ`)「県大会優勝か・・・勝ったら関東大会とか行くのかね?…」

( ´_ゝ`)「俺は運動はてんで駄目だったけど、妹者は違うんだな…」

( ´_ゝ`)「それにしても県決勝とはすごいな…」

( ´_ゝ`)「妹者は流石だな、弟者」

          
      (´<_` )
     流石 弟者 享年23歳


弟者が死んでから1年とちょっとのようです



174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 01:24:47.71 ID:Yq4HfJjb0

一年とちょっと前、ちっさい兄者が亡くなった。

道に飛び出した子供を助けてトラックに轢かれたらしい。

それなんてタッチ?というツッコミはおいといて

急いで病院に行ったときには、ちっさい兄者はもう亡くなっていた

その横に佇んでいたおっきい兄者は

(  _ゝ )

いつになく怖い顔をしていた



175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 01:26:38.31 ID:Yq4HfJjb0

それからおっきい兄者は変わった

それまでは引きこもりで、いっつも「おk、ブラクラゲット」なんて言っていた

しかしちっさい兄者が死んでから、おっきい兄者は

( ´_ゝ`)「心配するな妹者。お前が一人立ちするまでは俺が面倒見てやるからな」

と言い、たったの一か月で大手の企業に就職した。

なんでも知り合いのツテがあったらしいが、それにしても凄いと思う。

おっきい兄者はその会社でバリバリ働き、今ではあるプロジェクトを任されるほどまで出世したらしい。

今までちっさい兄者に任せっきりだった家事も覚え、朝早くから起きて私のお弁当をつくってくれる。

…両親?物心ついた時にはいなかった。だから私は両親の顔を知らない。知りたいとも思わない

そんなことは今どうでもいい。とにかく兄者は変わった。以前よりまともな人間になったんだろう

でもその代わり



178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 01:28:12.09 ID:Yq4HfJjb0







     おっきい兄者は笑わなくなった







181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 01:29:59.54 ID:Yq4HfJjb0

今日は一週間に一度の休み、神のあたえた休日、日曜日

少し前に、任されていたプロジェクトが終わり、やっとゆっくりできそうだ

…そうだ、今日は弟者の墓に行こうかな

先週も行ったけど、また行きたい気分なんだ。

そうと決めたら行こう。花は…場違いだけど薔薇でいいか。

あいつが大好きだった花だからな



182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 01:31:14.07 ID:Yq4HfJjb0

l从・∀・ノ!リ人「ただいまなのじゃー!」

やっと家にたどりついた。早く兄者にトロフィーを見せてあげたいのじゃ!

…あれ?家の中がくらい

真夏とはいえ、7時ともなればあたりはうす暗くなってくる

電気の一つや二つつけていてもいいものを…

l从・∀・ノ!リ人「兄者ーーー!どこにいるのじゃーーー?!」

私の声に反応する声はない。兄者は私が呼べば何をしていようと反応してくれる

と、言うことは・・・

l从・∀・ノ!リ人「…きっとちっさい兄者のお墓なのじゃ…」



185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 01:32:45.52 ID:Yq4HfJjb0

流石兄妹の家から約1時間半の場所に流石弟者の墓はある

( ´_ゝ`)「今日は星がきれいだな。弟者」

兄者はかれこれ8時間以上、弟者の墓の前に座り込んでいた

( ´_ゝ`)「ここは田舎だからな、星がたくさん見えるよ」

見上げた空に、見慣れないものが横切る

( ´_ゝ`)「ん?あれはなんだ?」



190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 01:34:33.50 ID:Yq4HfJjb0

ふと考え、今日の朝読んだ新聞を思い出す。そういえば彗星が見える、とか書いてあったな

( ´_ゝ`)「満天の夜空からはぐれたほうき星、か…。俺らのようだな。」

弟者が生きていたらなんと返すだろうか。

(´<_` )「わけがわからないぞ、兄者」

といって俺のことを叱責するだろうか。それとも

(´<_` )「兄者のくせにずいぶんロマンチックなことを言うんだな」

といって俺のことを馬鹿にするのだろうか。

でも、弟者が俺の声に反応することは、もう無い

そんなことずいぶん前からわかってたハズなのに、どこかで弟者が聞いているんじゃないか。

俺の声が届くことはないのだろうか、と思ってしまう。



191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 01:35:59.48 ID:Yq4HfJjb0

「兄者!こんなところでなにをしているのじゃ!」

ふいに後ろから声をかけられる

( ´_ゝ`)「…どうした?妹者」

l从#・∀・ノ!リ人「どうした?じゃないのじゃ!もう9時前なのじゃ!帰るのじゃ!」

( ´_ゝ`)「おっと。もうそんな時間だったのか。」

l从#・∀・ノ!リ人「お腹がすいたのじゃ!」

( ´_ゝ`)「しかたないな、今日は途中のガ○トに寄って帰るか」

l从*・∀・ノ!リ人「久しぶりの外食なのじゃ!わらわはミックスグリルを食べるのじゃ!」

( ´_ゝ`)「なんでもいいからな、さて行こうか」

そうして二人は弟者のお墓を立ち去った



194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 01:37:34.33 ID:Yq4HfJjb0

l从-∀-ノ!リ人zzzzz

ガス○で腹いっぱい食べた妹者は家に帰るなり寝てしまった。

シャワーぐらい浴びた方が…と思ったが、どうやら俺を迎えに来る前に浴びたらしい

( ´_ゝ`)「さて、明日の用意を…ん?」

自分の机の上には、メモを添えられた手紙が置いてあった

l从・∀・ノ!リ人『これはちっさい兄者がわらわに残した手紙なのじゃ!
       おっきい兄者には見せちゃダメと言われたけどやっぱり見せてあげるのじゃ!』

( ´_ゝ`)!

俺は緊張しながらその手紙を読んだ



196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 01:39:38.34 ID:Yq4HfJjb0

「妹者へ

この手紙を読んでいる、ということは俺はもうこの世にいないだろう。

…なんでこんな手紙を残したかって?そりゃこういうの一回やってみたいだろjk

俺がなんで死んだのかは知らない。病気になったのか、事故にあったのか、そんなことは今どうでもいい

問題は俺が死んだあと、だ。

俺が死んだあと兄者は人が変わったように真面目になるだろう。

…でも、人は変わることなどできない。兄者は、俺が死んでも俺に頼ろうとするだろう。

そんなとき、妹者は、やさしく見守っててほしい。

たとえ、俺の写真をみて、兄者が一日中泣き続けたとしても、だ。

兄者も妹者も俺が死んだら悲しむだろう。俺だって兄者や妹者が死んだら悲しい。

でも、残された人間は、生き続けないといけない。

悲しみを忘れる必要はない。悲しみを越えていかないといけない。



199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 01:41:40.93 ID:Yq4HfJjb0

悲しみを越えるのは簡単なことじゃない。

でも、不可能なことじゃない。

なに、兄者はああ見えてやればできる子だ。

…ま、それでも心配だから、いつ起きるかわからない死に備えてこんな手紙を書いているんだけどな

いろいろ書いたけど、俺が先に死ななければいい話だ。そのうちこの手紙も自分で捨てることになるだろう。

でも一応最後に。

兄者、妹者、ありがとう。

         流石弟者」



202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 01:44:07.86 ID:Yq4HfJjb0

弟者の手紙の最後に、それまでの字とは違うかわいい文字で、「ありがとう」と書き足されていた

俺も、「ありがとう」と書き足した

( ´_ゝ`)「悲しみを、越えないとな」

そういった兄者の顔は、すこし笑っていた







204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 01:45:13.67 ID:Yq4HfJjb0

>>167>>169>>174-175>>178>>181-182>>185>>190-191>>194>>196>>199>>202

以上で投下終了です。たくさんの支援のおかげでスムーズに投下できました。深く感謝です

今までギャグしか書いたことなかったので、正直不安でした。アドバイス等もらえれば幸いです

「いきものがかり」の「プラネタリウム」という曲をイメージして書きました。

ttp://www.youtube.com/watch?v=j3Jr3rYh-Oo

いい曲なのでよかったら聞いてみてください


[ 2009/07/28 21:19 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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